地獄の季節

地獄の季節

小説・文芸
627円 (税込)

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マラルメ、ヴェルレーヌとならぶフランス象徴派の詩人ランボオ。その文学への訣別の辞ともいうべき『地獄の季節』、言葉の錬金術の実験室といわれる『飾画』は、彼の特異の天禀を示した代表作である。鋭い叡知と感受性、強烈な野性と独創的な技巧を奔放に駆使したこの天才詩人は近代詩史上の明星として輝きつづけるであろう。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    地獄の季節
  • タイトルID
    :
    548242
  • ページ数
    :
    148ページ
  • 電子版発売日
    :
    2018年09月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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地獄の季節 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    頌歌はない、ただ手に入れた地歩を守る事だ。辛い夜だ。乾いた血は、俺の面上に煙る、このいやらしい小さな木の外、俺の背後には何物もない。……霊の戦も人間の戦のようにむごたらしい、だが正義の夢はただ『神』の喜びだ。

    0
    2026年02月21日

    Posted by ブクログ

    人生のもっと早い時期に読むべきだったと悔やまれる一方、今からでも読んで本当に良かったとも思えます。
    天才から吐き出される言葉。

    0
    2021年05月30日

    Posted by ブクログ

    彼の叫びが木霊する。世界は明滅を繰り返す。
    生きていることが地獄であると知ってしまうことはどれほど窮屈なことだろうか。社会だとか、貧困だとかで地獄なのではない。そんなものは彼が何よりも嫌ったものだ。生きて死ぬこと、このことを前にしては、そんなもの些末なことに過ぎない。どんなにことばの地獄で汚そうとしても、どんなにことばで新しいものを錬金しても、どこまで行ってもことばから離れられない、そして、それゆえにすべてのことが許されてしまっている。だから、地獄なのだ。もう、ひとにもまれて踏みにじられ、そうやって生活して生きるよりほかないのだ。人生は茶番ではない。
    そんな彼の乾いた孤独を誰がわかってくれただろう。あのヴェルレーヌでさえ、結局は腑抜けた腰抜けだった。
    筆を折ったのはもう語ることが何ひとつないと気づいてしまったからなのか。『酔いどれ船』で宇宙に飛び出したかと思っていたが、彼が飛び込んだのは実は深い深い土の中だった。その時彼は泣かなかったのだろうか。書くということから背を向けて歩き出す彼の姿が、強く見えて、でも悲しく見える。

    0
    2016年04月09日

    Posted by ブクログ

    16でこれを書いた驚きもあるけど、16じゃなきゃ書けないというほうがしっくりくる。鮮烈と成熟の奇跡的な共存。
    もうひとつ言わなければと思うのが、俺はやはりこの小林秀雄訳の岩波文庫版じゃなければ半減すると思ってる。

    0
    2013年04月05日

    Posted by ブクログ

    散文詩集「地獄の季節」「飾画(イリュミナシオン)」の
    カップリング。
    大学生のとき、通学電車の中で貪り読んだのを思い出す。

    0
    2021年03月24日

    Posted by ブクログ

    小林秀雄訳。現在進行形で苦戦中の本です。おそろしいことに、苦戦が終わる日は永遠に来ないかもしれません。ランボオは18歳でこれを書き、原稿のほとんどを自宅の暖炉で燃やした挙句、あっさりと詩そのものを捨てました。
    言葉の錬金術。眩暈をも定着する狂気。

    Elle est retrouvée.
    Quoi? ― L'Éternité.
    C'est la mer allée
    Avec le soleil.

    0
    2011年11月21日

    Posted by ブクログ

    こんなにも大きく豊かな広がりがあって、強く重く濃い作品をも、ひとは詩と呼ぶのだろうか。より適切な表現は何かないものだろうか・・・とランボーの詩に触れるたびに考えていた私にとって、この岩波書店の文庫は表紙からすばらしい。

    「ヴェルレーヌが『非凡な心理的自伝』と評した散文詩」という(私にとっては)衝撃的&心底納得する事実や、その他ランボーに関する大まかな情報が、表紙を使って的確に紹介されているのである。
    『非凡』であることは分かりきっていたけど、なるほど、『心理的自伝』とはさすがヴェルレーヌ氏。ものすごくしっくりくる表現である。

    そして『非凡な心理的自伝』は、ランボーが、選び抜いた言葉をもっとも魅力的に組み合わせて、ランボーのみが持つ「地獄の季節」という世界を描き切ったものであるが、それを小林秀雄が用いる日本語で置き換えてあるからこそ、なおさら、私を惹きつけてやまない作品となっている。

    天才と天才の相乗作用は、計り知れないものがある。
    ランボーに強く惹かれているときは、原文を理解できない自分が残念に思えたりもするのだが、ランボー作・小林秀雄訳という形を読めるということには、大変な幸せを感じる。

    といっても、どのみち理解できたとはいい難い。
    もちろん原文のままでは話にならず、小林秀雄氏の力は先に述べたとおり、充分すぎるほど充分なのだが、それでも熱中して読んでいると理解できない、というより、理解する気にならない、という感覚に陥る。

    おそらくランボーの言葉たちは、私の理性にはまったく働かず、感性や本能といった部分を直撃してくるのだろう。

    0
    2011年09月14日

    Posted by ブクログ

    早熟の天才ランボー。10代のうちに早くも筆を置き、武器商人へと転身し多くの謎を残して逝ってしまった。
    彼の代表作である本書は今も血が通っているようで生々しく多くの人を惹きつけます。
    詩人の中でも著しく才能のあった人物です。

    0
    2011年06月16日

    Posted by ブクログ

    ランボウの詩集ですね。
    訳は、小林秀雄さん。
    初版は1938年。復刻版です。
    ランボウの代表作であり、最後の作品ですね。
    散文詩が主です。

          「錯乱 Ⅱ 」

     夏、朝の四時、
     愛の睡りはまださめぬ、
     小立には、
     祭の夜の臭いが立ちまよう。

     向こうの、広い仕事場で、
     エスペリードの陽をうけて、
     もう『大工ら』は
     肌着一枚で働いている。

     苔むした『無人の境』に、黙りこくって、
     勿体ぶった邸宅を、大工らは組んでいる、
     街はやがてその上を、
     偽の空で塗り潰そう。

     ヴィナスよ、可愛い『職人ども』のために、
     バビロンの王の家来たちのために、
     暫くは心驕った『愛人たち』を、
     離れて来てはくれまいか。

     ああ、『殺人たちの女王様』、
     大工の強い腕節が、真昼の海の水浴を、
     心静かに待つようにと、
     酒をはこんで来てくれまいか。

          『出 発』

     見飽きた。夢は、どんな風にでも在る。
     持ち飽きた。開けても暮れても、いつみても、
       街々の喧噪だ。
     知り飽きた。差し押さえをくらった命。
      ーーああ、『たわ言』と『まぼろし』の群れ。
     出発だ。新しい情と響きとへ。

          「海 景」

      銀(しろがね)と銅(あかがね)の車ーー
     鋼と銀の船首がーー
     泡を打ち、ーー
     茨を根元から掘り起す。
     曠野の潮流と
     引潮の巨大な轍は、
     ぐるぐる廻り、流れ去る、東の方へ、
     森の列柱の方へ、ーー
     波止場の幹材の方へ、
     その角は光の旋風に衝突する。

     周知のように、この作品はランボウの文学への絶縁状であり、若き天才の圧縮された文学的生涯のすべてが結晶されています。
     小林秀雄さんの名訳で、堪能しました(=゚ω゚=)

    0
    2026年02月04日

    Posted by ブクログ

    読んだのは小林秀雄版ではなかったけど、もうこれで投稿してしまおう。詩はかくあるべき、な強く美しい言葉の羅列。

    0
    2025年07月08日

地獄の季節 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    地獄の季節
  • タイトルID
    :
    548242
  • ページ数
    :
    148ページ
  • 電子版発売日
    :
    2018年09月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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