地獄の季節

地獄の季節

572円 (税込)

2pt

マラルメ、ヴェルレーヌとならぶフランス象徴派の詩人ランボオ。その文学への訣別の辞ともいうべき『地獄の季節』、言葉の錬金術の実験室といわれる『飾画』は、彼の特異の天禀を示した代表作である。鋭い叡知と感受性、強烈な野性と独創的な技巧を奔放に駆使したこの天才詩人は近代詩史上の明星として輝きつづけるであろう。

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地獄の季節 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人生のもっと早い時期に読むべきだったと悔やまれる一方、今からでも読んで本当に良かったとも思えます。
    天才から吐き出される言葉。

    0
    2021年05月30日

    Posted by ブクログ

    彼の叫びが木霊する。世界は明滅を繰り返す。
    生きていることが地獄であると知ってしまうことはどれほど窮屈なことだろうか。社会だとか、貧困だとかで地獄なのではない。そんなものは彼が何よりも嫌ったものだ。生きて死ぬこと、このことを前にしては、そんなもの些末なことに過ぎない。どんなにことばの地獄で汚そうとし

    0
    2016年04月09日

    Posted by ブクログ

    16でこれを書いた驚きもあるけど、16じゃなきゃ書けないというほうがしっくりくる。鮮烈と成熟の奇跡的な共存。
    もうひとつ言わなければと思うのが、俺はやはりこの小林秀雄訳の岩波文庫版じゃなければ半減すると思ってる。

    0
    2013年04月05日

    Posted by ブクログ

    散文詩集「地獄の季節」「飾画(イリュミナシオン)」の
    カップリング。
    大学生のとき、通学電車の中で貪り読んだのを思い出す。

    0
    2012年01月18日

    Posted by ブクログ

    小林秀雄訳。現在進行形で苦戦中の本です。おそろしいことに、苦戦が終わる日は永遠に来ないかもしれません。ランボオは18歳でこれを書き、原稿のほとんどを自宅の暖炉で燃やした挙句、あっさりと詩そのものを捨てました。
    言葉の錬金術。眩暈をも定着する狂気。

    Elle est retrouvée.
    Quoi?

    0
    2011年11月21日

    Posted by ブクログ

    こんなにも大きく豊かな広がりがあって、強く重く濃い作品をも、ひとは詩と呼ぶのだろうか。より適切な表現は何かないものだろうか・・・とランボーの詩に触れるたびに考えていた私にとって、この岩波書店の文庫は表紙からすばらしい。

    「ヴェルレーヌが『非凡な心理的自伝』と評した散文詩」という(私にとっては)衝撃

    0
    2011年09月14日

    Posted by ブクログ

    早熟の天才ランボー。10代のうちに早くも筆を置き、武器商人へと転身し多くの謎を残して逝ってしまった。
    彼の代表作である本書は今も血が通っているようで生々しく多くの人を惹きつけます。
    詩人の中でも著しく才能のあった人物です。

    0
    2011年06月16日

    Posted by ブクログ

    読んでいる私がこのなかの「俺」になってしまいそうな錯覚を覚えて気味が悪かったんだけれどもそんなことは思い違いであってただとても面白かっただけなんです

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    今の段階では全読していない。昔、教科書にのっていて忘れられなかった詩が入っているので買ってみた。訳者は違うが。
    また見つかった、
    何が、永遠が、
    海と溶け合う太陽が。

    頷いた。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    初めて読んだランボーの詩がこれで、かなり衝撃を受けた。あまりにもインパクトが強すぎて、『地獄の季節』での一人称は、「俺」以外だと違和感を感じるくらい。誤訳も多いと聞くが、私はこの訳詩が一番好き。

    0
    2009年10月04日

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