作品一覧

  • 過去と思索(一)
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    ナポレオン侵攻前夜にモスクワで生まれ,「パリ・コンミューン」前夜にパリで没したアレクサンドル・ゲルツェン(一八一二―一八七〇).近代史のこの転換期に「人間の自由と尊厳」の旗を掲げてロシアから西欧へと駆け抜けた,一人の亡命者の壮烈な人生の幕が今開く.第一分冊は生い立ちから政治に目覚めた青年時代まで.(全七冊)

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  • イワンのばか
    3.9
    1巻858円 (税込)
    ロシアの文豪トルストイの民話のなかから,「イワンのばか」「人は何で生きるか」「人には多くの土地がいるか」など,子どもの読み物にふさわしい物語を選びました.農民の悲哀をみごとに描きながら,人生の愛と真実について深く語りかけます.

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  • イワンのばか

    Posted by ブクログ

    子供の時から繰り返し読んでいるトルストイの民話集。説教くさいところがあるし、プロットは単純で面白いとは言えない。それでも、何度読んでもこれらの物語には感動する。素朴な美しさに惹きつけられるからだと思う。畑で一生懸命に働くイワンとか、コツコツと靴を作り続ける職人のマルティンとか権力とは無縁で、地道に生きている人たちの美しさを、トルストイは愛情をこめて鮮やかに描き出す。私はキリスト教を信仰しているので、トルストイの信仰心の深さにも心を打たれる。トルストイを通して、キリストの優しさを感じる。

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    2017年04月19日
  • イワンのばか

    Posted by ブクログ

    損得や世間体や面倒くささなど、色々なことを計算しながら行動するのが、私たちには当たり前だ。
    イワンや、国の人たちは、こういうことを全く考えない。それを「ばか」と表現されている。
    「お妃さまも、ばかになりました。・・・国には、ばかだけが残りました。」
    人が困っていたら、何も考えずに助けてあげる人たち。こつこつといくらでも働く人たち。
    すごい、と思いました。こんな生き方があるなんて思ってもみなかった・・・というか、現代の日本の大人の世界に生きていたら、退化してしまう感覚。そう、退化したのは私たちのほうで、彼らの正直さと勤勉さこそが崇高だと思った。
    トルストイの文学はキリスト教を根底に書かれているが

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    2013年05月20日
  • イワンのばか

    Posted by ブクログ

    表題作の「イワンのばか」は子供時代に絵本で読んだきりの作品だったし、「人は何で生きるか」「人には多くの土地がいるか」の2作は、読んだ記憶こそあれどもいつ頃どんな本で読んだのかに関してはまったく覚えがなかったんだけど、子供時代に読んだ時よりも今の方が共感できるような気がしました。  少なくとも現代日本の経済社会で生き抜くためにはほとんど参考にならないお話ばかり・・・・ではあるのですけどね(苦笑)

    「愛のあるところには神もいる」、「ふたりの老人」、「二人の隠者」の3作品は、「新々約聖書」かしらと感じられるぐらい「伝道書」っぽい作品でした。  

    個人的に気に入ったのは4つの小品で、これらの物語の

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    2012年02月02日
  • イワンのばか

    Posted by ブクログ

    作者がトルストイだってことに驚いた。
    このイワンさん、ばかばか言われてるけど、自分のやりたい事は全て実行できてることは確か。ばかって単体だと大変そうだけど国になるほど集まったら楽しそうだな~
    素直に感心したのがイワンの奥さん。あっさりばかになりましたって書いてあるけどお姫様からばかになるのってものすごく勇気やら根気やらがいるとおもうな。
    あとは、三人の隠者の話が面白かった。隠者が並んで海に立っている挿絵がすごくいい、そんな楽しげなものみれた僧正がうらやましい。私もみてみたい!

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    2012年01月04日
  • イワンのばか

    Posted by ブクログ

    イワンは馬鹿というより愚直ですれてない。

    イワンみたいな人間は資本主義において、
    弱者という位置づけになるんでしょう。

    イワンの世界は共産主義的ユートピア。


    欲にまみれた人間は、そんなユートピアを構築することは夢のまた夢なんですね。

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    2010年01月05日

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