老人と海(新潮文庫)

老人と海(新潮文庫)

572円 (税込)

2pt

八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著者にノーベル文学賞をもたらした文学的到達点にして、永遠の傑作。

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老人と海(新潮文庫) のユーザーレビュー

「叩きつぶされることはあっても、負けやせん」
自らを慕う少年に見送られ、一人漁に出た不漁続きの老漁師。やがてその釣網にかかったのは、見たこともない巨大なカジキだった。老人とカジキは死闘を繰り広げるが・・・
カジキとの対決の際、老人からは何度も「あの子がいてくれりゃ」というセリフが出てきます。あの子とは自らを慕ってくれている少年のことでしょう。実際には少年はその場に存在せず、一人でカジキと戦わねばなりません。「人は人を望むが、結局は孤高に戦わねばならない」ということを暗に示しているかのようです。
自然の雄大さ、脅威。そして、それらと対峙する人間の、老いてもなお失うことのない尊厳。眩しいほどに力強い作品です。ぜひご一読ください!

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    Posted by ブクログ

    84日間の不漁という悪運に見舞われながらも、老人は挫けることなく大海へと小舟を漕ぎ出す。そこで出会った獲物であるカジキマグロとの三日間に渡る死闘を描いた傑作短編。

    登場人物は老人サンチアゴと彼を慕う少年のみで、舞台となるのも小舟の上とどこまでも広がる大海原だけである。それは孤独の証明でありながらも

    0
    2025年10月30日

    Posted by ブクログ

    一匹の大きな魚と老人の死闘を描いた作品でここまで熱くなれるのが良かった。体は老いていても目だけは老いることなく、戦う目をしている老人の姿がかっこいい。

    0
    2025年10月09日

    Posted by ブクログ

    150ページほどの物語とは思えない、とても奥行きのある味わい深いお話でした。

    「もうやめよう、罪のことを考えるのは。いまさら手遅れだし、この世には罪のことを考えるのを生業にしている連中もいる。そういう連中に任せよう。」

    この文章がハードボイルドっぽい感じがして好き笑

    自分も考えてもしょうがない

    0
    2025年10月08日

    Posted by ブクログ

    ヘミングウェイはこの本しか読んだことがありませんが、大好きな物語の一つです。たまに思い出すと、たまらなく読みたくなります。
    主人公のように強く生きていきたいと思います。

    0
    2025年09月26日

    Posted by ブクログ

    福田恆存訳がとても面白かったので、訳者の違うこちらも読んだ。
    文章が全体的に分かりやすく、句読点の位置なども合わせて読みやすくなっている印象。
    個人的には福田訳の格調高い雰囲気も好きなので、読んでいない方には是非読んでいただきたい。

    0
    2025年09月23日

    Posted by ブクログ

    老人から見た、カジキとの関係性の二面性が、この物語の魅力的なところだと思った。
    殺すべき相手との白熱したバトルに見える時もあれば、長年連れ添った夫婦の微笑ましい散歩に見えることもあった。

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    息を呑むほど美しく、力強い名作中の名作。
    老人と少年、船、小鳥、海、そして魚。ひとりの漁師でありながら、その生き様は我々の心に深く穿たれる碇のよう。

    0
    2025年09月10日

    Posted by ブクログ

    また読みたい
    つらいのに心地良いっていう不思議な感覚
    全部好きで中盤が特に好き
    自分の生活に戻ってから何日もこの本のことを思い出してはいろいろ考えていた

    0
    2025年08月23日

    Posted by ブクログ

    「老人はいつも海を女性ととらえていた。大きな恵みを与えてくれたり、出し惜しみしたりする存在ととらえていた。ときに海が荒れたり邪険に振る舞ったりしても、それは海の本然というものなのだ。海も月の影響を受けるんだろう、人間の女と同じように。老人はそう思っていた。」

    というところが大好きだった。

    あとこ

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    ストーリーはタイトル通りのシンプルなものなのに、筆者(翻訳者?)の書き方でこうも面白い物語になるとは、と感心。潮の香りが感じられるような臨場感、自分も漁をしているかのような没入感、とにかくリアリティというか、映像が頭に浮かんでくるような文体がとてもよかった。海の母としての優しさも、自然としての厳しさ

    0
    2025年12月01日

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