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「叩きつぶされることはあっても、負けやせん」
自らを慕う少年に見送られ、一人漁に出た不漁続きの老漁師。やがてその釣網にかかったのは、見たこともない巨大なカジキだった。老人とカジキは死闘を繰り広げるが・・・
カジキとの対決の際、老人からは何度も「あの子がいてくれりゃ」というセリフが出てきます。あの子とは自らを慕ってくれている少年のことでしょう。実際には少年はその場に存在せず、一人でカジキと戦わねばなりません。「人は人を望むが、結局は孤高に戦わねばならない」ということを暗に示しているかのようです。
自然の雄大さ、脅威。そして、それらと対峙する人間の、老いてもなお失うことのない尊厳。眩しいほどに力強い作品です。ぜひご一読ください!
Posted by ブクログ 2024年01月13日
不朽の名作、と呼ばれる所以をまさに五感で感じ取ったような気持ちになる作品でした。
老漁師のサンチャゴの孤独な今の生活ぶりと若かりし頃の輝かしい漁の腕前、大海での魚との格闘。船上での孤高なるサンチャゴが見ているものや息遣い、潮の香りや水しぶきまでもが目の前の情景として生き生きとした描写で紡がれていまし...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月02日
『海が見え、そこにいるような感覚』
名作中の名作
もっと早く読むべきだったと後悔
人間の動作や自然の存在を表現する文言が
とても綺麗で想像したくなるような感じ
その表現も最後まで描かれている訳ではなく
途中で終わりその後は読み手に任せるような
場面も感じられるためそこがまた面白い
長編では無い...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月30日
高校時代読んだ本の再読。カジキとの壮絶な戦い、釣り上げてからの何度にもわたる鮫との格闘。新潮文庫から新訳で本屋に並んでいたので購入したが、読みやすくページを進められた。主人公の老人の獲物に対する愛情、自然、海に体するオマージュが印象的だ。70年以上前の作品だけど、これがいつの時代にも耐えうる古典なん...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月21日
八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著...続きを読む
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