老人と海(新潮文庫)

老人と海(新潮文庫)

539円 (税込)

2pt

八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著者にノーベル文学賞をもたらした文学的到達点にして、永遠の傑作。

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老人と海(新潮文庫) のユーザーレビュー

「叩きつぶされることはあっても、負けやせん」
自らを慕う少年に見送られ、一人漁に出た不漁続きの老漁師。やがてその釣網にかかったのは、見たこともない巨大なカジキだった。老人とカジキは死闘を繰り広げるが・・・
カジキとの対決の際、老人からは何度も「あの子がいてくれりゃ」というセリフが出てきます。あの子とは自らを慕ってくれている少年のことでしょう。実際には少年はその場に存在せず、一人でカジキと戦わねばなりません。「人は人を望むが、結局は孤高に戦わねばならない」ということを暗に示しているかのようです。
自然の雄大さ、脅威。そして、それらと対峙する人間の、老いてもなお失うことのない尊厳。眩しいほどに力強い作品です。ぜひご一読ください!

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月17日

    人間も含め、すべての生きる存在を力強く感じさせる自然讃歌。
    大海や暮らしの情景と老人の内省の、対比と融合が緻密に描写されている。
    小さな存在である一人の人間が、世界と真剣に向き合うことの美しさを学んだ。

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    Posted by ブクログ 2024年03月17日

    高校の夏休みの宿題で、この作品をまるまる翻訳するというのが出たので、新潮文庫を買い、丸写しした。
    主な登場人物は、漁師の老人と魚。とても豊かな孤独が描かれている。ヘミングウェイ自身は、タフとはかけ離れていた精神の持ち主と聞いたが、この作品は一つの憧れを描いたのだろうか。

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    Posted by ブクログ 2024年03月16日

    超有名作なのに読んだことがなかった本です。
    老人と巨大魚との3日に及ぶ死闘。仕留めた巨大魚を狙う鮫達との手に汗にぎる命のやりとり。
    陸で少年と過ごす穏やかな姿と、海での雄々しい老人の姿のギャップに胸が熱くなりました。

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    Posted by ブクログ 2024年02月20日

    今更私が感想を語るまでもない。
    短いし読みやすいし面白いし、何よりサンチアゴ最高だから今までの人生でまだ一度も読んでいないなら読んどけ、っていう小説。

    読み終わった後「あれ、おれは踵の骨大丈夫かな」って思ってしまうのも世界で唯一この小説だけ。

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    Posted by ブクログ 2024年02月07日

    なんとも言えない、切ないとも違う読後感。泣けるとも違うのに、何かがこみ上げるような作品でした。読み手の感性によって評価も変わりそう。

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    Posted by ブクログ 2024年01月13日

    不朽の名作、と呼ばれる所以をまさに五感で感じ取ったような気持ちになる作品でした。
    老漁師のサンチャゴの孤独な今の生活ぶりと若かりし頃の輝かしい漁の腕前、大海での魚との格闘。船上での孤高なるサンチャゴが見ているものや息遣い、潮の香りや水しぶきまでもが目の前の情景として生き生きとした描写で紡がれていまし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月02日

    『海が見え、そこにいるような感覚』

    名作中の名作
    もっと早く読むべきだったと後悔

    人間の動作や自然の存在を表現する文言が
    とても綺麗で想像したくなるような感じ
    その表現も最後まで描かれている訳ではなく
    途中で終わりその後は読み手に任せるような
    場面も感じられるためそこがまた面白い

    長編では無い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月01日

    読んでる途中、題名を、「老人と大魚」とかにすればよかったんじゃない?とか思いましたが、読み終わってみると「老人と海」だなぁと思いました。老人の航海に人の生き方みたいなのが詰まっていた小説でした。

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    Posted by ブクログ 2023年09月30日

    高校時代読んだ本の再読。カジキとの壮絶な戦い、釣り上げてからの何度にもわたる鮫との格闘。新潮文庫から新訳で本屋に並んでいたので購入したが、読みやすくページを進められた。主人公の老人の獲物に対する愛情、自然、海に体するオマージュが印象的だ。70年以上前の作品だけど、これがいつの時代にも耐えうる古典なん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月21日

    八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著...続きを読む

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