浅倉久志の作品一覧
「浅倉久志」の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」「タイタンの妖女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「浅倉久志」の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」「タイタンの妖女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
大阪外事専門学校(現大阪大学外国語学部)英米科卒。1962年『蟻か人か』の翻訳でデビュー。『アンドロメダ病原体』など、数多くの作品を手がける。
小説・文芸
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Posted by ブクログ
大戦に負けるということは社会的、政治的に国が弱くなることに加えて、国民に多大なるコンプレックスを植え付けてしまうのだなぁと思った。日本がアメリカにスーパーヒーローでいてほしいという願望があるのもそれに近いのかな。当たり前な話ではあるけれど、こんなに広い地球で価値観や人種、何もかも違う人たちを一つのものに染め上げることの罪深さを感じた。枢軸国が勝っていても、現実世界でも自分の国のやり方に染め上げようとする人はいて、それに対する反発心がある。この小説ほどには監視社会も不平等もない世の中だと思うので、この時代に生きれてることは奇跡なのかもしれない。冷戦が始まっているのではとされていたり、スペインやイタリアの暴動が起こっている。いつの世の中も不安定で、戦争は何でなくならないんだろうって無責任にも思ってしまう。
Posted by ブクログ
【アンドロイドは電気羊の夢を見るか?】
名作映画「ブレードランナー」の原作だけど、映画より乾いている。
核戦争により人口が激減し、人間そっくりのアンドロイドを労働力として使うようになった世界の話。
人間そっくりの思考能力を持つようになったアンドロイドの中には、人間に使われる事が嫌になり脱走するのがいた。そのアンドロイドを捕まえ、殺傷処分するのが主人公の仕事。
アンドロイドと人間を見分ける基準が「共感能力の有無」。主人公は、人間に紛れて生活してる脱走アンドロイドとおぼしき者を捕まえ、共感能力テストを施し、合格すれば人間だから釈放、不合格ならアンドロイドだから殺傷処分するということを日々実行している。
しかし、主人公は、共感能力の極めて高いアンドロイド(そのアンドロイドは自分は人間だと思い込んでいる)と出会い、その出会いを通じ、次第に人間とアンドロイドの違いが分からなくなってくる。
「証明しなければ人間と認められない社会はすでに人間らしさを失っているのでは?感情を脇に置き、殺傷処分を遂行する自分こそ共感能力の無い機械なのではないか?」と自問自答するようになり、次第に「自分はアンドロイドなのではないか?」と自分自身をも疑い始め、日常は壊れていく。
「人間らしさとは?」という普遍的な問いを投げかけるSF小説の金字塔。