【感想・ネタバレ】アンドロイドは電気羊の夢を見るか?のレビュー

あらすじ

第三次大戦後、放射能灰に汚された地球では生きた動物を持っているかどうかが地位の象徴になっていた。人工の電気羊しか飼えないリックは、かくて火星から逃亡した〈奴隷〉アンドロイド八人の首にかかった賞金を狙って、決死の狩りを始めた! 現代SFの旗手が斬新な着想と華麗な筆致で描く悪夢の未来世界!

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Posted by ブクログ

【アンドロイドは電気羊の夢を見るか?】

名作映画「ブレードランナー」の原作だけど、映画より乾いている。

核戦争により人口が激減し、人間そっくりのアンドロイドを労働力として使うようになった世界の話。

人間そっくりの思考能力を持つようになったアンドロイドの中には、人間に使われる事が嫌になり脱走するのがいた。そのアンドロイドを捕まえ、殺傷処分するのが主人公の仕事。

アンドロイドと人間を見分ける基準が「共感能力の有無」。主人公は、人間に紛れて生活してる脱走アンドロイドとおぼしき者を捕まえ、共感能力テストを施し、合格すれば人間だから釈放、不合格ならアンドロイドだから殺傷処分するということを日々実行している。

しかし、主人公は、共感能力の極めて高いアンドロイド(そのアンドロイドは自分は人間だと思い込んでいる)と出会い、その出会いを通じ、次第に人間とアンドロイドの違いが分からなくなってくる。

「証明しなければ人間と認められない社会はすでに人間らしさを失っているのでは?感情を脇に置き、殺傷処分を遂行する自分こそ共感能力の無い機械なのではないか?」と自問自答するようになり、次第に「自分はアンドロイドなのではないか?」と自分自身をも疑い始め、日常は壊れていく。

「人間らしさとは?」という普遍的な問いを投げかけるSF小説の金字塔。

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2026年09月30日

Posted by ブクログ

言葉が難しい。
ぞろっぺえとかほとびてとか知らなくて調べちゃったよ。
漢字ならなんとか意味は読み解けるけど平仮名は難易度が高い。

江戸弁と古語は勘弁して欲しい。

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

「まるで、この世界の鏡像だ」と思った。
退廃的な世界で、どこか神話的な雰囲気もあり、哲学的にも考えさせる。ずっと疑心暗鬼だし、合理的な解決はしない世界だし、
それなのに、どうしても美しいところが。

あまり叙情的ではない文章なのに、
その冷たさの中に、温かさも切なさも感じられて不思議な体験だった。

「8人の脱走アンドロイドとそれを捕まえる警官を書いたSFだよ」と言ってしまえばそれで終わりだけど、
このアクション風のプロットを基に「私たちの世界とは」「人間とは」という現実的なテーマに取り組んでいる気がした。

また、SFと言うだけあって突飛な設定なのに、読者が置いていかれないような共感性もあり……。
現実世界と近い距離にこのSF世界が寄り添ってくれる気がして、後味がたまらない。

「なにもかも真実さ。これまでにあらゆる人間の考えたなにもかもが真実なんだ。」という台詞は、これから抱きしめて生きたい。
(明晰夢で長年悩んでいる私には、あまりにも刺さって泣いてしまった。こういう言葉が欲しかった。)

とにかく、初めて読むSFがこの小説で良かった。
心に残るこの読書体験は、これから私の中で発酵していくと思う。
パンみたいに膨らんできたらもう1回読む。

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2026年08月21日

購入済み

名作と知っていながらなかなか読む機会がなかったのだが、長期休暇に手をつけた。荒廃した世界のなかの独特の宗教観が面白いと感じた。共感や感情移入ができるアンドロイドは人間と違うのかと葛藤する姿が印象的だった。読むと疲れる作品だった。

#深い

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2026年08月12日

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ネタバレ

勝手に読みづらいイメージをもっていたが、意外に読みやすかった
現実と虚構の表現のバランスがうまく、主人公と敵対する相手のどっちがアンドロイドなのか、という所では普通に騙された笑

作者の脳内どうなってんの?という世界観や設定も凄まじい
特に宗教の教祖をVR体験するとかいう発想がエグい
また、バーチャルで追体験したことが肉体に影響与えるとかもいい意味で尖り過ぎてる

読んだあと映画も見たが、あれは原作を読んだ上で楽しむもんだと思った

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2026年07月13日

購入済み

人間とは

独特な世界観で語られ始める本作。
慣れてきたと思い始めた矢先に怒涛の展開が待ち受けていて最後まで飽きさせない。

アンドロイドと人間の境界が曖昧になっていく中で、人間足りうるものが何なのか。
私は『慈しむ心』ではないかと感じた。
だからあの終わり方なのだと。

訳者あとがきでは、この難解な作品を紐解くための手助けをしてもらえているようだった。
作者の意図の多くを汲み取れなかったであろう私でも、その一端に触れることができて助かりました。

#ドキドキハラハラ #深い #共感する

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2025年08月15日

購入済み

面白かった。
凄い読みやすかったと思う。翻訳も素晴らしかったのだと思う。
色々考えさせられる作品だった。

#深い

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2022年10月22日

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 以前からタイトルだけは知っていたが、人に薦められて改めて興味を持ったので読んでみた。結果、世界観に引き込まれ、1日で読み切ってしまった。
 「人間」と「アンドロイド」の境界が、世界の中で曖昧になり、1人の男の中でも曖昧になっていく。この世界では、信じられるものが限られている。これまでの固定概念が崩れた時、人間は、アンドロイドは、そして私は、正気でいられるだろうか。そして、その時に、支えになるのは真実か、愛か、信仰か……?
 そう遠くない未来で、人間とアンドロイドは区別が付かなくなるかもしれない。自分は何者だと胸を張れるだろうか。自分の生き方を誇れるだろうか。
そんなことを考えさせられた。

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2026年10月04日

Posted by ブクログ

何をもって人間っていうのか。
何をもって動物だというのか。

ちょっぴり生々しく、気味の悪さを感じた。

この作品がかなり昔に書かれたことがちょっと信じられないというか、この世界線に現実の世界が入り込んでる部分もありそうとも感じた。


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2026年09月27日

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今頃!!こんな!!名著を!!
感がすごいんですが。
一回挫折してたんですが、今度はちゃんと読めました。AI時代に読むとほんと面白いと思います。何が人を人たらしめてるのかすごい考えさせられる。

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2026年09月21日

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ネタバレ

ドラえもんもそうだが、未来技術に関する小説家の想像力はすごい。
映話とは最初何かと思ったが、途中でビデオ通話のようなものかとわかった。
今あるようなものも無いようなものも、当時からしたらイメージできない機械を普通に使わせるんだからすごい。

人間とアンドロイド、本物の羊と電気羊は何が違うんだろうか。
主人公が悩んだように、そして違和感を見逃さないように、それらは同じようだし違うものなんだろう。
AIが進化している時代に改めて印象深いSFだと思う。

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2026年09月17日

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世界大戦によって放射能が降り注ぎ荒廃した地球。国連は火星に植民地計画を実施。適格者(一般人)と特殊者(放射能によって遺伝子が欠損した者)を区別し、適格者には人型ロボット(人と区別がつかない)を配布し移住を容易なものにした。地球の生命はほとんど絶滅し、残留するのが困難なものにした。その中で8台のアンドロイドが地球に逃亡し、人類に紛れて生活している。主人公デッガードは賞金稼ぎである。性格適正テストでアンドロイドを識別し処分する物語。

この世界では生きた動物が法外な価格で取引されており、動物を飼うことはブランドであり幸せなことである。そのため手軽に購入できる本物そっくりの電気動物を飼うくらい人類が生命に飢えていることを如実に表している。デッガードもその一人だが、ある時アンドロイドを処理する内にアンドロイドに感情移入し、初めて行動に迷いが生じる。人とアンドロイド、動物と電気動物。幸せに感じるならどっちでも良くね、と思ってしまった。

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2026年09月12日

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最初に情調オルガンや共感ボックスが出てきたときは何をするものなのか分からず面を食らった。共感ボックスは今で言うVRの発展版のようなイメージで読んでいた。

特に印象的だったのは、リックが人間に感じるべき感情とアンドロイドに感じるべき感情が逆転し、それに気づくことで混乱していく様子だった。アンドロイドは生き物として扱うべきなのかという疑問を投げかけられている場面であり、リックもそれに大いに悩むことになる。

この作品を読んで、人間とアンドロイドを分けるものは何なのか、そして、アンドロイドは「生きている」と言えるのか、ということを考えるきっかけになった。AIが急速発展してきている現代では、人間と見分けがつかないほど高度なAIやアンドロイドが出てくるのもそう遠い未来ではないようにも思える。そのとき、人間とアンドロイドを分ける基準をどこに置くのかという問題は、作中の世界だけのものではなくなるのではないかと思った。

一方で、アンドロイドがなぜ火星から逃げてきたのかという部分があまり深堀りしてされていないように思った。そのため、アンドロイドが命を狙われ、殺されることに対して同情のを感じることができなかった。むしろ、アンドロイドを「人間ではない存在」として扱うことに疑問を持ちながらも、完全には彼らに共感できないという点が、この作品の面白さなのではないかと思う。

1970年代に書かれたにも関わらず、AIやVRのような技術、人間と人工的な存在との境界といった現代にも通じるテーマが描かれていて、非常によくできたSF作品だった。

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2026年09月11日

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ネタバレ

重厚で面白いSFのストーリー。
裏には「人間とアンドロイド、動物と電気動物の境界とは何か」というテーマがある。人間とは何か、生物とは何かを考えさせられる作品。作品の中では共感性と親切さ(命に対する価値)(アンドロイドは自らの存在証明のために命を否定しなければならない)が違いとして描かれていたように思える。

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2026年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

動物を飼うことはステータスになっていて、リックは電気羊しか持っていない、です。(見栄のために)

ネクサス6型は人間とほとんど見分けがつかないアンドロイドで、ローゼン社が製造した火星で働く労働者で、自由のない労働があった。ルーバは、その一員で、4年の寿命が組み込まれてる。共感性があるか、ということですね。(了)

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間とアンドロイドの対立が「感情移入」の有無にある、というテーマが通底していて、思ったより読みやすかった。説明されないことも多いが、SFってそういうもんだよねと思って読めば問題なし。

アンドロイドは感情移入がなく、そのせいで人間との対立を起こしているように書かれているが、作中の人間も共感性に欠けているのが何とも言えない。身近な人間とは心を通わせられないのに、機械を通して無数の他人とは繋がれることに皮肉を感じる。そもそも「共感」という言葉の意味すら違うのかもしれないと思うくらいに思いやりがない。それがアンドロイドを殺すことへの迷いにつながっていると言えばそうなのだけど。

読後感は何とも言えない。作中の問題が解決したわけではないから。穏やかな日常に戻るかのような演出だが、そもそも穏やかな日常なんてなかった。リックの行き先に希望はなく、ただ死へ進む前のつかの間の休息を与えられているに過ぎない、と言われているみたいだった。

読んだあとにこうしてもんもんと考えられる読書は楽しいけれど、本作は訳者あとがきで持ち上げられているようなものすごい感動を覚える作品というわけではなかったかな、と思う。はっきりした爽快感を求めて読むと、拍子抜けするタイプの作品。曖昧さだとか腑に落ちない感じとかがいいんだよと思える人向け。

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2026年08月30日

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ネタバレ

何をおいてもまずタイトルの秀逸さが世界一かも。

世界観もSFはこうでなくっちゃと思わせてくれるくらい作り込まれていて、引き込まれる。

一方でストーリーテリングは上手くない(古典に対する評価としては妥当ではないと思うけど)。しかし、この点も読者によくよく考えながら読んでもらうためだとすれば、悪くない。2周はした方がいい作品かも。

人間とは何か?
そう思い込むこと。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

映画版「ブレードランナー」の世界観や映像美に先に触れていたため、これはこれで面白かったのだが、「ちょっと違う話」に思えてしまった(あくまでこっちが「原作」なのだが…)。ただ、デッカードの内面描写(アンドロイドを処理することについての葛藤や職務を遂行することによって生じた疲労など)について、映画版では全くといっていいほど見えなかった面をこの本では読むことができた。あとは、原文も(読んでないけれど)、翻訳も上手いのだろう、文体にハードボイルド味がありテンポが良かった。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

火星から来たアンドロイドを廃棄処理するリックのお話だった。共感ボックスやマーシー教などいまいち掴み切れない概念もあって、正直読んでいて難しかった。
ただアンドロイドに性欲を覚えたリックや、アンドロイドとともにすごしたイジドア、リスを飼うフィルなどを通して、人間とアンドロイドの境目はなんだろうと考えさせられるお話だった。共感こそが人間固有の能力として区別のテストに使われていたが、昨今のAIの盛り上がりを見るとこの能力もアンドロイドにだんだん獲得されるのかもしれないと思うと少し不気味に感じた。
タイトルの夢を見るか?に関しては、個人的には夢を見ると思った。SF小説のような、少し哲学的なような、初めて読むタイプの本だった。

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2026年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

*ネタバレあり
SFはおそらく読んだのがある初めて。人間とアンドロイドの境界線はどこにあるのか。アンドロイドが火星から地球に逃げる際、人間を殺して7人で地球にきた。バウンティーハンターの主人公が葛藤の中アンドロイドをハントする。イジドアが一番人間らしく、綺麗な心を持っているとかんじた。
タイトルのアンドロイドは電気羊の夢を見るのか?という問いには、夢について考えてから答えたいと思います。夢は、人間の記憶の整理と言われることが多く、アンドロイドに視点を戻すと、今回出てくるアンドロイドには脳もあり、記憶もできる。という観点から、私は夢を見ることがあると考えます。
現実ではロボット、AI分野がものすごい成長をしていく中で、今後アンドロイドという人間や動物を模した精度の高いものができた時、改めて本書を読んでみたいと感じました。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

夏休みに自転車で千葉を一周した。途中雨宿りで立ち寄ったショッピングモールの本屋で、ポップ付きで紹介されていて気になり、後日購入した本。
暫く積読になっていたのだけれど、最近哲学の本をちらほら読んでいて、心とは?人とは?みたいなテーマで思考を巡らしていてその続きとしてこの本ピッタリでは?と積読の中から手を取った。
そんな経緯が色々面白い本。SFはほとんど読まないけど、物語自体も面白く読めた。後半特に展開が早くて読み応えがあった。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

「感情移入が出来るか?」これがアンドロイドと人間の特異点とされていた。アンドロイドは受け答えも情緒豊かで人間らしく、感情も伴っているように見える。しかし他者に共感したり思いやったりすることが出来ない。逆に言えば、人間らしさは他人との関わりによって表れるということになる。愛情に溢れた世界観だなと思った。
 感情移入度を測るテストがあり、それが管轄によって違った方法を用いられていたりして面白かった。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

表紙がカッコいい。
頭の中で、ハリソン・フォードを浮かべながら読み進めた。
古臭さを感じさせない、哲学的な要素が面白かった。
解明されないまま終わった事柄がたくさんあるところに、読み手の想像力が掻き立てられるのだろう。

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2026年07月28日

匿名

購入済み

ディストピアの不思議な世界観と、生物に対する哲学的な命題を扱った作品。
人間とアンドロイドの境界はどこにあるのか。
読み終えてから他人の考察や書評が気になるテーマだった。
読後も考えさせられる作品が好きな読者にオススメしたい!

#ドキドキハラハラ #ダーク

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2023年02月14日

購入済み

人間とは?

初めは見たことの無い用語に面食らってなかなか読む気が起きなかったけれど、中盤から一気に面白くなり、夢中で読みました。
人間とアンドロイドの境目とは?単に感情あるなし、だけになるのか?
結局マーサー教とは何だったのだろうか。
エンターテイメント性もありつつ考えさせられる小説で、素直に面白かったです!

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2021年01月03日

Posted by ブクログ

地球が放射能で汚染され、生殖能力のある適格者たちはそのほとんどが火星へと移住し、廃墟と灰の中でわずかな残存者が暮らしている近未来のサンフランシスコ。火星で人間の暮らしを支えるために開発され使用されてきたアンドロイドは、今や人間と見分けがつかないレベルの高性能ヒューマノイドとなっているが、火星での暮らしを嫌い地球に逃亡してくる者が後を絶たない。そうした反社会的アンドロイドを「廃棄処理」し賞金を稼ぐことで生計を立てているリックは、新たに最新型ヒューマノイド6体の処理を任される。死んでしまった羊の代わりに飼っている電気羊とは違う、その多くが絶滅し今や貴重なものとなっている本物の動物を買うためにも、リックはアンドロイドたちを追うが―――

人間を人間たらしめるもの。生命を生命たらしめるもの。それはその身を構成する有機的な組織、神経の反射なのか? それとも、他者に、他の生命に共感し感情移入する情動なのか? では、人間と同じ有機的な身体を持ち、かつ、仲間と連帯する情動を持つアンドロイドは、人間とどこが違うのか? 生命ある一つの種ではないのか?
本作はこの問いに、否、と答える。代謝の限界で短い寿命しか持てない有機物であっても、怒りや怯えという感情や、夫婦という関係性を結ぶことさえできたとしても、アンドロイドはアンドロイドであり、彼らは生命を理解しない。人間から虫まで、生命あるものすべてがその生の中に内包している奇跡のような誕生の過程、その尊さに対する畏怖や崇敬の思いを持たない。
では、だが、人間は? 人間は生命を畏怖し崇敬し、尊んでいるだろうか。自らが汚し環境を破壊した母星を捨て、種の存続に不要な者たちを切り捨て置き去りにし、高性能アンドロイドに労働を肩代わりさせて新たな社会を作ろうとしている本作における近未来の人間たちは、生命の尊厳を尊んでいるとはとうてい思えない。そこに、人間とアンドロイドの境界線の曖昧さが生まれる。アンドロイドが人間に寄るのではなく、人間が非人間に寄っていくディストピア世界である。

人間を含めあらゆる生き物が灰の中で死んでいく世界において、本物の動物たちは貴重であり、高値で取り引きされている。生き残った生命を少しでも守っていくというモラル的な志向もさりながら、値が付く商品として当然のごとくステータスを示すためのものとして、動物たちはもてはやされる。大切にしていた、けれど抱き上げたことはない猫が死んで、代替として電気猫が届けられたら――飼い主は気づくのだろうか?
蜘蛛の足を顔色変えず興味本位でハサミで切り落とすアンドロイドの行為は、空恐ろしさを感じさせる。しかし、素晴らしい歌声を持ち絵画を鑑賞する心を持ったアンドロイドを、あるいはついさっきまで上司として共に働いていたアンドロイドを、問答無用で銃で撃ち破壊することができる人間に、彼らアンドロイド以上の「人間性」があるのだろうか。アンドロイドたちは、人間の非人間性までも写し取っただけなのではないだろうか。
そうした揺らぐ境界線の狭間で、リックは翻弄され、アンドロイドに強く共感もし、強く忌避感を持ちもする。本物の動物、本物の生命を強く求めるリックの思いは、血が通うもののために生きたい、他の生命のために生きたいというレーゾンデートルに関わる必死の欲求である。けれど彼は、彼の世界は、彼に本物の動物を与えない。アンドロイド処理の賞金で購入した本物の山羊は失われ、結局彼の手に残るのは電気動物だけである。

人間たちの信じる「融合精神」、キリストの受難と救済を思わせる苦行の神マーサーと機械を介して繋がり、機械に接続している者同士が共感力によって互いの喜びや悲しみや期待を混ぜ合わせ、先の見えない時代にあっても明日に向かう勇気を支え合って奮い起こすための大いなる幻影を、アンドロイドは打ち壊そうとする。けれど、人間は夢見ることをやめない。やめられない。電気羊を抱いて本物の生命を夢見ながら、すぐ隣りにいる人を抱きしめることを忘れる。そんな、愚かで夢見る人間たちの、愚かさと儚い夢が、アンドロイドには生み出せ得ない人間らしさそのものなのかもしれない。

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2026年09月28日

Posted by ブクログ

なるほど、ブレードランナーが見たくなる本だった
海外SFに慣れていないので、最初は自分の中で想像するのに時間がかかったけど、中場から引き込まれる
人間とは、宗教とは、死とは、境界線とは

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2026年09月27日

Posted by ブクログ

誰もが一度は聞いたことがあるこのタイトル「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は約五十年前に発行された本らしい。
生命ある生き物を飼うのがステータスとなった荒廃した世界で、アンドロイドを狩るバウンティハンターの主人公リック・デッカードは電気羊を飼っている。本物の動物を手に入れるために火星から逃亡してきたアンドロイドの首にかけられた懸賞金を狙い狩っていく。
人とアンドロイド、何故人はアンドロイドを造ったのか?人に似せて造ったのか?次第にアンドロイドに惹かれていく主人公は、実は自分もアンドロイドなのではないかと疑心する。人に憧れるアンドロイドは人間社会に溶け込み生きている。お互いに共存の平和な世界は無かったのだろうか。

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2026年09月17日

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ネタバレ

タイトルは知ってるけど読んだことない本のうちの1冊。
率直な感想としては、何か思ってたのと違うでした。かと言って全く面白くないというわけでもない。自分がSFを読むのがほぼ初なのでそのせいもあると思う。

アンドロイドかどうかを判定するテストがあるが、わざわざそんなことせずとも「触るだけで分かるのでは?」と思いながら読んでたら、アンドロイドと性行為しだして驚き。体は生身の人間と同じで、脳に電気回路みたいなのを埋め込まれてるのをアンドロイドと呼んでいるのか、その辺りがイメージできず(その他にもSFなのでイメージ出来ないことが多かったが)、面白さが半減してしまったように思う。なので途中から人間とアンドロイドではなく、日本人と在日コリアンみたいな関係をイメージしながら読んでた。
あと、バスターフレンドリーは何故かシンプソンズに出てくるピエロのクラスティーをイメージしてた。

タイトルと表紙は素晴らしい。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

本作には、人間とアンドロイド、そして本物の動物と「電気羊」のような機械の動物が登場する。作中では、両者を区別するために共感性を測定する「ヴォート=カンプフ感情テスト」などが用いられ、「共感を持てるかどうか」が人間性の証明として提示される。

1968年の刊行から50年以上が経った現在、生成AIの進化は目覚ましい。愚痴を聞いて寄り添うような返答をするAIの登場により、表面上の「共感」という点では、AIもかなり人間に近づいていると感じる。

しかし、人間同士の関係を見つめ直した時はどうだろうか。

私たちは常に他者に共感できているだろうか。人間であっても誰にも共感できない瞬間はあるし、共感性が希薄な人間だって存在する。そう考えると、共感の有無だけで人間とアンドロイドの境界線を明確に引くのは、実はとても難しいのではないだろうか。

主人公のリック・デッカード自身、物語の中で「自分もアンドロイドなのではないか」と葛藤する場面がある。
AIとの違いを考えていくと、「自分も睡眠・食欲・生殖能力があるだけのAI(プログラム)に過ぎないのではないか」という漠然とした恐怖や葛藤が芽生えてくる。

テクノロジーが進化し、AIが日常に溶け込んだ今だからこそ、デッカードの抱いた揺らぎがよりリアルに響く作品だった。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

読み終わったんだが……この作品がそんなにも評価されるのが謎というのが率直な感想。映画も観ればいいのか?
世界観の作り込みはすごいと思うが、途中デッカードくんの意思がふらふらしてて、「何をやりたいんだこいつは?」とこちらも困惑した。
アンドロイドと人間の違いなんて曖昧なもんだよねってのはAIが話題のこの令和の時代には親しみやすいテーマなのかなとは思う。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

名作すぎてうまく自分の感想を持てるかの自信があまりないけど、読み終わってまず思ったことは、難解だな…という感じ。
アンドロイドと人間の境目について論じていることは分かるんだけど、人間が人間たる行動をしている時の描写が結構わかりにくかった。共感ボックスの概念は飲み込めるとして、なんでおじいさんが山を登り続ける映像に共感する仕組みになるんだろう……
アンドロイドとセックスした後の主人公の心の動き方もちょっと難しかったな…結局、セックスしたから情がわいたということなんだろうけど、同型のアンドロイドを殺した=見た目で判断していない=ひとりの人間として認めた、ということでいいのだろうか?その上でアンドロイド6人を殺す仕事を全うしたことで、絶望して死ぬしかなくなった、という解釈になった。
ヒキガエルを見つけて家に飛んで帰るのは、その思想の不徹底に見えるのでちょっとよくわからない。
イジドアまわりのストーリーは単にちょっとかわいそうだったな…特殊者とアンドロイドと(弾圧する側の)人間の関係はもう少し整理できたんじゃないのかとも思った。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・ペンフィールド情調オルガンで特定の番号をダイアルすることで、その番号に対応した感情を自分自身に設定できる。
・生きた動物が貴重であり、皆が何かしらの動物を飼っているが、実態としては安く買える電気動物を飼って見栄を張っている者も多い。
・第三次世界大戦後、放射性物質により地球が汚染されて火星への移住が進められ、特典として無料でお手伝いのアンドロイドを与えられるが、一部のアンドロイドは自由を求めてその主人を殺して火星を脱走し、地球で人間に化けて生活している。
・少なくとも1人の人間は殺している殺人ロボットを駆除する仕事(賞金稼ぎ)をしている主人公・リック
・人々は共感を何よりも重んじるマーサー教を信仰しており、アンドロイドは共感ができないとされているため、信仰により自分は人間であるという認識を強めて安心感を得ている。
・フォークト=カンプフ感情移入度検査法により、実はこのバッグは本物の赤ん坊の皮でできてるんだ…などショッキングなことを言ったことに対する顔筋の緊張などを計測してアンドロイドかどうかを見分ける。

などなどの設定が面白い。
ただ、文章自体は詰め込まれた情報をさらっと進めていくので、読みづらい。

内面がアンドロイド寄り人間もいれば、人間寄りのアンドロイドもおり、人間に嫉妬するアンドロイドもいる。アンドロイドも電気羊の夢を見るだろう。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

逃亡アンドロイドを「処理」する賞金稼ぎデッカードの話。
読み進めるほど、人間とアンドロイドの境界が曖昧になっていく。

アンドロイドは共感を持たない、という前提で物語が始まるのに、
それがどんどん揺らいでいく。
特別な感情を抱いたレイチェルとの顛末も救いがなく
ハッピーエンドとは言い難い。

姿がどうであれ、親切さを持つ限りそれは本物だ
という視点に立つと、
コピーか原物かという問い自体が意味を失う。
答えを与えず、問いの不確かさそのものを残す作品だった。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

読んでいるうちに面白いのか面白くないのかわからなくなってくる作品。
面白くて没入して読む部分と、やっぱり面白くないかもと思う部分が交互に出てくる。同じように、分かりにくい部分と分かりやすい部分もある。
「他者を思いやる心を忘れて冷たくなった人間と、機械のどちらが本当の意味で人間らしいのか」という哲学的なメッセージを私たちに投げかけているらしいがあまり読み取れない。
アンドロイドは電気羊の夢は見ないと思われる

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2026年07月31日

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