あらすじ
第三次大戦後、放射能灰に汚された地球では生きた動物を持っているかどうかが地位の象徴になっていた。人工の電気羊しか飼えないリックは、かくて火星から逃亡した〈奴隷〉アンドロイド八人の首にかかった賞金を狙って、決死の狩りを始めた! 現代SFの旗手が斬新な着想と華麗な筆致で描く悪夢の未来世界!
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Posted by ブクログ
感想、書こう書こうと思って書かずにいたら忘れてしまった。かわりに、Filmarksに書いたブレードランナー(ファイナル・カット)のレビューをコピペする。
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ブレードランナー劇場版→原作→ブレードランナーファイナル・カット
の順番で観た、読んだ。
映画と原作が違うということは知っていたけど、こんなに違うとは。
原作はつまるところ「人間とはなんぞや?」という話だった。こういう深いテーマがきちんとできてるのは良いSF。(何様)
で、映画の方はそのテーマがちゃんと描けているか?…と言われれば、そこまででもないな、という感じ。
ハードボイルド感と、終始暗ーい雰囲気は原作通りだけど。
ていうかそんなことより圧倒的な映像美!かっこよすぎる!リドリー・スコットセンスよすぎる!
劇場版の方のレビューでも描いたけど、この映像だけのために観る価値がある。
さて、劇場版との違いだが、劇場版をさっぱり忘れてしまった。でもさすがにラストが違うのはわかる。
原作がわりとハッピーエンドっぽかったので、劇場版の方が原作に近いのかな?何にせよ、ラストは劇場版の方が好き。
永野チャンネルのブレードランナー回を見直したんだけど、デッカードの目が光るところを見逃した。どこ?
劇場版のナレーションの感じも忘れてしまった。あぁ、もう一度劇場版を観なくてはならない。
…こういうことになるので、映画はそんなに何バージョンも作らないでください。
永野チャンネルで言われていた「デッカードが弱い」件なんだけど、ハリソン・フォードだから余計そう感じるんじゃない?(笑)屋根から屋根に飛び移ろうとして失敗するところ「ハリソン・フォードなんだからちゃんとして」と思ってしまった。
序盤のラーメン屋のおじさんの件は私も初見から気になっていた(笑)
4杯食べると言っているのだから4杯出せばいいじゃないか、と。
無理矢理意味を持たせてみる。
・親切な日本人の象徴
・バカな日本人の象徴
・自分を大きく見せようとするデッカードの描写
このくらいしか思い付かないんだけど、調べるといろいろな説があるようだ。オタクは抜かりない。
私はあらゆる作品を深く考えずにエンタメとして捉える傾向が強いので、原作を読まなかったら本当にただの映像美として見ていただろう。でも、別にそれでもいいじゃないか。美しいんだから。
Posted by ブクログ
人気のあるSFってその界隈の人に人気が高くても一般人には無理でしたってことがあるが、これは本当に面白くて夢中で読んだ。テーマを持ちながらも、それを魅力あるストーリーのなかで上手く表現されていた。人間とはというテーマも素晴らしかった。
Posted by ブクログ
多分5回目、さすがに面白すぎる。
SFあるあるなのかもだけど、初読の際は専門用語多すぎて読み進めるのに時間かかったけど、今では単語も全部スムーズに頭に入るから、ストーリーとテーマを追える感覚がある。
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』
『一九八四年』
は一生好きって言い続けるSFな気がする。
ただ、入りはアニメ『PSYCHO-PASS』で、ガチのミーハー笑
何がこんなに好きなんだろうか?
訳者あとがきにて
「つまり、ディックは、感情移入を人間の最も大切な能力と考えているのです。」P323
とあるように、親切とかをやや重んじて生きてきたから、それがテーマの小説が気になるのかなと今は考えている。
Posted by ブクログ
むっっっず!
けど
仕事終わった後のヒキガエルの一連の流れはめちゃめちゃ分かるw疲れてるとなぁ見間違うし、人目を気にせずはしゃぎたくなるわなぁ…分かるよ…
Posted by ブクログ
本物」という執着を捨てて見つけた、人間としての「勝ち」
核戦争後の荒廃した世界で、哀愁ただよう主人公リック・デッカードは、逃亡したアンドロイドを「処理」する賞金稼ぎとして、常に「本物」と「偽物」の境界線に執着していた。本物の動物を飼うことがステータスとされる社会で、偽物の「電気羊」しか持てない自分に劣等感を抱き、懸命にアンドロイドを排除することで自らの人間性を証明しようとする。
物語の核心は、人間とアンドロイドを分かつ「共感能力」にある。人間は共感があるから人間であり、それを持たないアンドロイドは機械として処分される。しかし、リックは任務を通じて、死を恐れ、仲間を想い、必死に生きようとするアンドロイドたちに接するうちに、皮肉にも彼らへの「共感の奥地」を開いてしまう。相手の痛みや孤独が自分のものとして流れ込んでくる。その過剰なまでの感情の揺らぎこそが、彼をボロボロにする一方で、彼を誰よりも人間らしく変えていった。
象徴的なのは、ラストのヒキガエルだ。ようやく見つけた「本物」の希少なカエルが、実は電気仕掛けの「偽物」だと分かった時、以前のリックなら絶望していただろう。しかし、マーサーとの融合を経て、孤独の中に救いを見出した彼は、それを静かに受け入れる。
「本物か偽物か」という社会のルールで言えば、リックは精神を病み、偽物を掴まされた「負け」かもしれない。しかし、たとえ機械であっても、偽物であっても、その存在を愛おしいと「許せる気持ち」を持てたこと。その感情の真実こそが、リックがたどり着いた究極の人間性であり、この残酷な世界に対する真の勝利なのだと感じた。
読みやすくそれでいて内容の濃い作品であった。
Posted by ブクログ
あんなにすばらしい歌手だったのに──映話をすませて受話器をもどしながら、リックはそう考えた。おれにはわからない。あれだけの才能が、どうしてわれわれの社会の障害になるわけがある?
Posted by ブクログ
想像していた以上に面白かった。
中盤あたりで、自分がアンドロイドかもしれないと疑い、基盤が揺らいでくるところが特に引き込まれた。
でもこの世界では人間もアンドロイドも生活する上での違いがほとんどないと思った。アンドロイドは共感する能力がなく、寿命が短いという点だけだろうか。
思いやりのない人間も少なくない世の中で、社会に馴染んで暮らしているアンドロイドが処理対象になるというのは、読み進むにつれて違和感が大きくなっていった。アンドロイドにも感情や生命があるのだ。
人間と同等の権利をアンドロイドが得た場合、イジドアのようにこき使われる人間が大勢出てくることを考えると複雑だ。優秀な彼らと、個体差の大きい人間は、いずれ立場が逆転するかもしれないし、人間は殺されるかもしれない。そのような作品が多く世に出ていることも自然に納得できる内容だった。
マーサー教と聞くといかにも怪しげで胡散臭い雰囲気だったけれど、終盤ではこのマーサーにも意味があると思えてきた。マーサーとマーサーを監視する殺し屋の存在は、「生命倫理に悖ることをやってはいけない」という人類への警告のようでもあった。
人間の共感能力は長所でもあり短所でもあるのではないか。良くも悪くもそれがグレーゾーンを受け入れることになり柔軟性にも繋がり、あのラストのデッカード夫妻の姿に繋がっていくのかなと思った。受け入れてケアし合う、支え合うといった行為は、生きていくのに必要なことだろう。家庭の中だけではなく、社会がこのように回っていると思う。
映画も見てみたくなった。
人間とは
独特な世界観で語られ始める本作。
慣れてきたと思い始めた矢先に怒涛の展開が待ち受けていて最後まで飽きさせない。
アンドロイドと人間の境界が曖昧になっていく中で、人間足りうるものが何なのか。
私は『慈しむ心』ではないかと感じた。
だからあの終わり方なのだと。
訳者あとがきでは、この難解な作品を紐解くための手助けをしてもらえているようだった。
作者の意図の多くを汲み取れなかったであろう私でも、その一端に触れることができて助かりました。
Posted by ブクログ
この作品は、「人間とは何か、アンドロイドとは何か」という根本的な問いを読者に突きつける物語である。
作中においてアンドロイドは、外見や知性において人間とほとんど区別がつかない存在として描かれる。しかし決定的な違いとして、他者への共感(エンパシー)を持たないとされている。ところが物語が進むにつれ、この前提は次第に揺らいでいく。人間は賞金稼ぎとしてアンドロイドを冷酷に「処理」し、一方でアンドロイド側には感情のような振る舞いが見え始める。こうして、「人間=共感的存在」という単純な図式は崩れていく。
この揺らぎを補強するように、作中には芸術的モチーフが繰り返し登場する。例えば、魔笛、思春期、叫びといった作品は、人間の内面にある不安や孤独、そして試練を象徴しており、単なる装飾ではなくテーマそのものを可視化する役割を担っている。
さらに印象的だったのは、作中で示される「親切」という概念である。作者は、親切こそが人間を岩や木片、金属と区別する本質的な特質であり、それはどのような姿になろうとも失われないと述べている。この視点に立てば、コピーであろうと原物であろうと、親切さを備えている限り、それは「本物」であるといえる。
本作は、人間とアンドロイドの違いを明確にするのではなく、むしろその境界を曖昧にしながら、「人間らしさとは何か」という問いそのものの不確かさを浮かび上がらせる作品だった。
Posted by ブクログ
何といっても最後の展開がとても素敵
主人公・リックは頭が切れる方なのであまりストレスなく読める。
それはそれとして、生粋の日本人のため、稀少な生き物をペットにするよりも、折角の科学の発展ならドラえもんが家にいる方が社会的ステータスになるだろ、あの世界の日本人は何してるんだ。という考えがずっとあった。(年代的にもドラえもんは居ないだろうけども) 本当に生きているなら健康被害が頭によぎってしまうくらい丸々とした猫ちゃんロボだとか、生き物の模倣ではなくてアンドロイドカスタムで己の可愛いを突き詰めててくれ。
Posted by ブクログ
主人公のリックが、アンドロイドに感情移入していく様がとても人間らしくて良かった。人間の共感や同情の姿勢が人間以外に対しても生まれるものだとすると、なんだかんだ人間にも美しい性質が備わっているんだなという気持ちになった。
Posted by ブクログ
この本を読んで感じたのは、人間とアンドロイドを有機体・無機物という外装で分類するのは無意味であり、そのものの本質はその個に宿る魂によるのだということ。
Posted by ブクログ
ブレードランナー原作とは知りながらも違った味わいにどんどん引き込まれた。人間とアンドロイド、そしてSF的に構築された倫理にら基づく世界観、ここにドラマ性があって成り立つ物語。一気に読み進めることができたし非常に示唆に富む内容だと思いました。
Posted by ブクログ
あまり読まない外国の小説にチャレンジ。アンドロイドと人間の境界が曖昧で、脳負担が高い作品であったが、その分時間をかけてゆっくりと楽しむことができた。
Posted by ブクログ
SFってスケールの大きさとか展開で見せるイメージ。だけど、この作品はどちらかと言えば人間とは?アンドロイドとは?というように内面にスポットが当たっていて、文学作品の一面も強く、そこが魅力的でした。
血が通ってるか分からないような人間が出てきたと思ったら、まるで人間のように心が通ってるアンドロイドが出てきたり、境界が曖昧な世界だからこそ、上記のようなメッセージ性が強くなっていて考えさせられます。
あとは、動物がほぼ生息していない世界なので、動物の所有自体が社会的なステータスになっていたり、人のなかでも優良・不可みたいな格付けがされていたり、そういった設定もユニークで興味深かったです。
この作品の発売が約60年前ですか。まったく古臭さを感じませんね。AIが発展していく時代になればなるほど名著として輝きそうです。
ちなみに余談ですが、映画のブレードランナーは死ぬほど面白くないです。
Posted by ブクログ
高校生の私にとって、今までの人生で一番「文学」を感じました。
SF小説ということもあり、世界観を受け入れるため序盤はこんがらがりますが、電気羊などの設定の発想そのものでも楽しめました。
序盤を過ぎると一気に面白くなります。リックは本当に人間なのか、今まで狩っていたのは本当にアンドロイドだったのか?その可能性が浮かんだ瞬間に物語にさらに引き込まれました。
個人的にはフィル・レッシュが非常に好きな人物です。彼のアンドロイドを殺してきた人生と、自身がその憎むべきアンドロイドだと告げられた際の、葛藤を押し殺した「いずれその件は、折を見て決着をつけるさ」という台詞には痺れました。
基本的に最後までエンタメとして読んでいたのですが、読んでいる最中「感情移入」を人間らしさの基準としている点に凄く惹かれました。イジドアとアンドロイド3人のシーンで、アンドロイドが好奇心で蜘蛛の足をちぎっていく場面には、その本質的な違いが不気味に映っていて魅力的でした。
読み終わった時の余韻がほかの小説と違う感じがして、物語のことというよりは「自分の世界の見方」について考えていた感じがします。
解説も面白く、作者の人間観を知ったうえで再読したいという気持ちにさせてくれました。
これは個人的な好みですが、感情を揺さぶられるような青臭い小説が好きなので、冷静でクールな文体の本作は感情面ではあまり刺さりませんでした。話の内容自体は最高だと思います。
一周では分からないことも多かったと思いますから、何度も読み深めたい一冊です。
Posted by ブクログ
SF小説は世界観を受け入れるまでが大変だと思った。
主人公の賞金稼ぎがアンドロイドを始末していく中で、アンドロイドに人間らしさを感じていき仕事に対する心境の変化が読んでて楽しかった。
Posted by ブクログ
思っていたよりもずっと読みやすかった。未来の設定だから見たことがない技術のオンパレードのはずなのに、すごく自然に状況が想像できた。訳者の腕が良いのだろうな。
映画もあるらしいからみてみたい
Posted by ブクログ
第三次世界大戦後、汚染した死の灰が地球を覆い、動物達の殆どは絶滅し、植民惑星への移住を進める人類。そんな中リックは地球に残り、アンドロイドを殺して生計をたてていた。電気で動く人工動物と自然の動物、人間と同じように暮らすアンドロイドと、自然の人間。そこに宿る生命に違いはあるのかーーー
すごく面白かった。
アンドロイドを殺してお金を得る、バウンディハンターのリックの視点で描かれることによって、彼のアンドロイドに対する感情の変化や、感情の変化に伴う苦しみや葛藤がひしひしと伝わってきた。こっちは読者という第三者の目線なのだから、アンドロイドはアンドロイドであって人間ではない、と割り切ることができるならもっと楽に読めるのに、そうさせてくれないのはリックだけでなく、もう一人の語り手イジドアの存在だと感じた。彼の視点によってアンドロイドの等身大が描かれて、第三者というアドバンテージを失わされてしまった。物語を通してリックのイジドアの、そして作者の出した生命の本質を知りたいがために、どんどんページを捲らされる。
心に残る素晴らしい小説だった。
匿名
ディストピアの不思議な世界観と、生物に対する哲学的な命題を扱った作品。
人間とアンドロイドの境界はどこにあるのか。
読み終えてから他人の考察や書評が気になるテーマだった。
読後も考えさせられる作品が好きな読者にオススメしたい!
人間とは?
初めは見たことの無い用語に面食らってなかなか読む気が起きなかったけれど、中盤から一気に面白くなり、夢中で読みました。
人間とアンドロイドの境目とは?単に感情あるなし、だけになるのか?
結局マーサー教とは何だったのだろうか。
エンターテイメント性もありつつ考えさせられる小説で、素直に面白かったです!
Posted by ブクログ
正直、分からない部分が多かった。エンパシーボックスやマーサー教等、最後まで掴みきれず、雰囲気で読んだ。それでも、読後に残る違和感だけはやけに生々しい。
リックがレイチェルに惹かれ、関係を持つ場面も印象的だった。相手はアンドロイドなのに、見た目や振る舞いに心が動く。その時点で、人間とアンドロイドの境界はもう機能していないように見える。
AIが身近になった今読むと、この物語は未来の話というより、人間そのものの曖昧さを暴いているように感じた。
Posted by ブクログ
哲学に近い事を問われる作品だった、人間とアンドロイドの違いは?アンドロイドに生命はないのか?と。
当初の主人公はアンドロイドは無機物であり処理するのが普通と考えていたが様々なアンドロイドと出会い"それ"が本当に生きていないのか?という疑問と共に仕事を実行する事となるがその時の主人公の心境等かなり読者に委ねられている様に感じます。
正直かなり難しい作品ではあるので一概にこうでした!と感想を言えない書籍でした。
Posted by ブクログ
DBHやCyberpunk2077など色々な作品に影響を与えた要素を探すのは面白かったが、作品自体面白かったかと言うと微妙…同テーマが散々念入りに擦られた後で読んだからかも。元祖名乗ってる店のとんかつが抜きん出て美味しいわけではないみたいな。
Posted by ブクログ
文体のせいか難しくてあまりのめり込めなかった。心理描写が少ないので突飛に感じられる展開が多く、リックってなんでレイチェルに入れ込んでるんだっけ?等、釈然としない部分が多々あった。2周目読んだらもう少し理解できるかも。
ただ60年前の視点で書かれたとは思えないほど、アンドロイドらしさの表現が的を得ていてすごいなと思った。
アンドロイドの特異点について
『自分の言葉が現実に意味していることについて、なんの感情も、なんの思いやりもない。ただ、ばらばらな用語を並べた、空虚で型どおりの知的な定義があるだけだ。』
と述べられているが、まさに生成AIのことだと思った。本人の意思から出た言葉のように見えるが、ただそれっぽい単語を並べているだけということを念頭に置かないといけない。
あと、原文はどういう単語か知らないが、「映話」という単語がめちゃくちゃ良くて気に入った。シンプルだしわかりやすい。通話と対になっている感もちゃんとある。なぜ現代ではビデオ通話やテレビ電話という呼称で定着してしまったのだろう。今からではもう普及しないだろうな。映話。あと、それだけ技術が発達しているのに電話交換手がいるというちぐはぐさも良かった。
Posted by ブクログ
個人的にはあまり好みではなかった。
中盤とかはちょこちょこ面白いポイントはあるが。
60年ほど前に発表されたと考えれば相当に凄いのだけれど、今更読む必要はあまり無いかなと思ってしまった。
Posted by ブクログ
最近テスラのオプティマスなどのヒューマノイドに興味があるので手にとりました。
人間とアンドロイドの境界線とは?
有機物と無機物とハッキリ切り分けができるか?
正直これから先我々が直面するであろう問題…
とても考えさせられるテーマでした。
物語は中盤くらいから誰が人間で誰がアンドロイドか分からなくなるので目が離せない展開で面白いです。
Posted by ブクログ
SFだが、テクノロジーものというより、人間の精神とか心理とかもしかしたら脳科学とか性衝動とかそっちのほうに興味のある作家なのかなあと思った。といいつつ、テクノロジーを突き詰めるといつしか人間探究とつながって哲学の領域に入っていく流れはなじみ深い。
マーサーに関する終盤の展開は難しくてよくわからなかった。
しかし男が自分の悩みの原因を女のせいにして女によしよしされて終わる話だった、とも読める。
Posted by ブクログ
あぁ、それにしても羊がほしい、、、
壮絶な核戦争の余波により、ほとんどの生物が死滅ひてしまった世界。その世界では電気仕かけの猫、馬や羊といった模造品のペットが溢れていた。
主人公のリックはアンドロイド(通称アンディ)のバウンティハンター。彼は火星から逃げてきた8体のアンディのニュースを奇貨とし、闇の摩天楼を彷徨い歩く。
という感じのあらすじかなぁ。
SFあるあるの独自の用語が難しくなかなか、難解な印象。「共感ボックス」はまぁ、なんとなくわかる。
「感情オルガン」もわかる。
しかし、「マーサー教」がわからん!
宗教だとは思うが、空のくだりや月のくだりがなんのことやら!
色々と飲み込みずらいところもありつつ、生の生き物に恋焦がれアンドロイドに複雑な心境をもつリックの右往左往っぷりも面白かった。
特に途中のソ連風のアンドロイドがでてきま所は、すわっ、ミステリー!?かと思うぐらいの展開だった。
数十年ぶりにブレードランナー見てみようかな?
Posted by ブクログ
人間とアンドロイドの境界線は一体何なのか。親切に振る舞えるかどうかなのか。生成AIは優しく振る舞ってるポーズをすることは難しいことではない。自分から見た他人とアンドロイドには違いがあるだろうか。どちらも外部の入力に反応して、出力を行っている。機械であるかどうかなのか。それならば人間も脳からの電気信号を使って情報伝達を行っている。
2030年前後にはAGI(汎用人工知能)の実現が予測されている。敢行当初のアンドロイドに対する考えと2026年現在の考えは違っているだろうし、5年後もきっと変わっているんだろう。