【感想・ネタバレ】アンドロイドは電気羊の夢を見るか?のレビュー

あらすじ

第三次大戦後、放射能灰に汚された地球では生きた動物を持っているかどうかが地位の象徴になっていた。人工の電気羊しか飼えないリックは、かくて火星から逃亡した〈奴隷〉アンドロイド八人の首にかかった賞金を狙って、決死の狩りを始めた! 現代SFの旗手が斬新な着想と華麗な筆致で描く悪夢の未来世界!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

火星から脱出したアンドロイドとそれを追う警官リック
我々自身の世界の歪んだ鏡像としての未来世界
人口減少と半致命的な放射性降下物
宗教的存在と共感ボックス
生類への愛護とアンドロイドへの殺戮
哀しき特殊者
人間と機械の境界侵犯

人間の最も大切な能力は「感情移入」
「人間である」とは「どれほど親切であるか」である
全ての存在が「人間」であり「アンドロイド」であり、それを左右するのが「親切さ」である
本作は人間性とアンドロイド性を形式的に二分するのではなく、両方の相克を描いたものといえる

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2026年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラえもんもそうだが、未来技術に関する小説家の想像力はすごい。
映話とは最初何かと思ったが、途中でビデオ通話のようなものかとわかった。
今あるようなものも無いようなものも、当時からしたらイメージできない機械を普通に使わせるんだからすごい。

人間とアンドロイド、本物の羊と電気羊は何が違うんだろうか。
主人公が悩んだように、そして違和感を見逃さないように、それらは同じようだし違うものなんだろう。
AIが進化している時代に改めて印象深いSFだと思う。

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2026年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

重厚で面白いSFのストーリー。
裏には「人間とアンドロイド、動物と電気動物の境界とは何か」というテーマがある。人間とは何か、生物とは何かを考えさせられる作品。作品の中では共感性と親切さ(命に対する価値)(アンドロイドは自らの存在証明のために命を否定しなければならない)が違いとして描かれていたように思える。

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2026年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

動物を飼うことはステータスになっていて、リックは電気羊しか持っていない、です。(見栄のために)

ネクサス6型は人間とほとんど見分けがつかないアンドロイドで、ローゼン社が製造した火星で働く労働者で、自由のない労働があった。ルーバは、その一員で、4年の寿命が組み込まれてる。共感性があるか、ということですね。(了)

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2026年08月30日

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ネタバレ

人間とアンドロイドの対立が「感情移入」の有無にある、というテーマが通底していて、思ったより読みやすかった。説明されないことも多いが、SFってそういうもんだよねと思って読めば問題なし。

アンドロイドは感情移入がなく、そのせいで人間との対立を起こしているように書かれているが、作中の人間も共感性に欠けているのが何とも言えない。身近な人間とは心を通わせられないのに、機械を通して無数の他人とは繋がれることに皮肉を感じる。そもそも「共感」という言葉の意味すら違うのかもしれないと思うくらいに思いやりがない。それがアンドロイドを殺すことへの迷いにつながっていると言えばそうなのだけど。

読後感は何とも言えない。作中の問題が解決したわけではないから。穏やかな日常に戻るかのような演出だが、そもそも穏やかな日常なんてなかった。リックの行き先に希望はなく、ただ死へ進む前のつかの間の休息を与えられているに過ぎない、と言われているみたいだった。

読んだあとにこうしてもんもんと考えられる読書は楽しいけれど、本作は訳者あとがきで持ち上げられているようなものすごい感動を覚える作品というわけではなかったかな、と思う。はっきりした爽快感を求めて読むと、拍子抜けするタイプの作品。曖昧さだとか腑に落ちない感じとかがいいんだよと思える人向け。

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2026年08月30日

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ネタバレ

何をおいてもまずタイトルの秀逸さが世界一かも。

世界観もSFはこうでなくっちゃと思わせてくれるくらい作り込まれていて、引き込まれる。

一方でストーリーテリングは上手くない(古典に対する評価としては妥当ではないと思うけど)。しかし、この点も読者によくよく考えながら読んでもらうためだとすれば、悪くない。2周はした方がいい作品かも。

人間とは何か?
そう思い込むこと。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

火星から来たアンドロイドを廃棄処理するリックのお話だった。共感ボックスやマーシー教などいまいち掴み切れない概念もあって、正直読んでいて難しかった。
ただアンドロイドに性欲を覚えたリックや、アンドロイドとともにすごしたイジドア、リスを飼うフィルなどを通して、人間とアンドロイドの境目はなんだろうと考えさせられるお話だった。共感こそが人間固有の能力として区別のテストに使われていたが、昨今のAIの盛り上がりを見るとこの能力もアンドロイドにだんだん獲得されるのかもしれないと思うと少し不気味に感じた。
タイトルの夢を見るか?に関しては、個人的には夢を見ると思った。SF小説のような、少し哲学的なような、初めて読むタイプの本だった。

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2026年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

*ネタバレあり
SFはおそらく読んだのがある初めて。人間とアンドロイドの境界線はどこにあるのか。アンドロイドが火星から地球に逃げる際、人間を殺して7人で地球にきた。バウンティーハンターの主人公が葛藤の中アンドロイドをハントする。イジドアが一番人間らしく、綺麗な心を持っているとかんじた。
タイトルのアンドロイドは電気羊の夢を見るのか?という問いには、夢について考えてから答えたいと思います。夢は、人間の記憶の整理と言われることが多く、アンドロイドに視点を戻すと、今回出てくるアンドロイドには脳もあり、記憶もできる。という観点から、私は夢を見ることがあると考えます。
現実ではロボット、AI分野がものすごい成長をしていく中で、今後アンドロイドという人間や動物を模した精度の高いものができた時、改めて本書を読んでみたいと感じました。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルは知ってるけど読んだことない本のうちの1冊。
率直な感想としては、何か思ってたのと違うでした。かと言って全く面白くないというわけでもない。自分がSFを読むのがほぼ初なのでそのせいもあると思う。

アンドロイドかどうかを判定するテストがあるが、わざわざそんなことせずとも「触るだけで分かるのでは?」と思いながら読んでたら、アンドロイドと性行為しだして驚き。体は生身の人間と同じで、脳に電気回路みたいなのを埋め込まれてるのをアンドロイドと呼んでいるのか、その辺りがイメージできず(その他にもSFなのでイメージ出来ないことが多かったが)、面白さが半減してしまったように思う。なので途中から人間とアンドロイドではなく、日本人と在日コリアンみたいな関係をイメージしながら読んでた。
あと、バスターフレンドリーは何故かシンプソンズに出てくるピエロのクラスティーをイメージしてた。

タイトルと表紙は素晴らしい。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

名作すぎてうまく自分の感想を持てるかの自信があまりないけど、読み終わってまず思ったことは、難解だな…という感じ。
アンドロイドと人間の境目について論じていることは分かるんだけど、人間が人間たる行動をしている時の描写が結構わかりにくかった。共感ボックスの概念は飲み込めるとして、なんでおじいさんが山を登り続ける映像に共感する仕組みになるんだろう……
アンドロイドとセックスした後の主人公の心の動き方もちょっと難しかったな…結局、セックスしたから情がわいたということなんだろうけど、同型のアンドロイドを殺した=見た目で判断していない=ひとりの人間として認めた、ということでいいのだろうか?その上でアンドロイド6人を殺す仕事を全うしたことで、絶望して死ぬしかなくなった、という解釈になった。
ヒキガエルを見つけて家に飛んで帰るのは、その思想の不徹底に見えるのでちょっとよくわからない。
イジドアまわりのストーリーは単にちょっとかわいそうだったな…特殊者とアンドロイドと(弾圧する側の)人間の関係はもう少し整理できたんじゃないのかとも思った。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・ペンフィールド情調オルガンで特定の番号をダイアルすることで、その番号に対応した感情を自分自身に設定できる。
・生きた動物が貴重であり、皆が何かしらの動物を飼っているが、実態としては安く買える電気動物を飼って見栄を張っている者も多い。
・第三次世界大戦後、放射性物質により地球が汚染されて火星への移住が進められ、特典として無料でお手伝いのアンドロイドを与えられるが、一部のアンドロイドは自由を求めてその主人を殺して火星を脱走し、地球で人間に化けて生活している。
・少なくとも1人の人間は殺している殺人ロボットを駆除する仕事(賞金稼ぎ)をしている主人公・リック
・人々は共感を何よりも重んじるマーサー教を信仰しており、アンドロイドは共感ができないとされているため、信仰により自分は人間であるという認識を強めて安心感を得ている。
・フォークト=カンプフ感情移入度検査法により、実はこのバッグは本物の赤ん坊の皮でできてるんだ…などショッキングなことを言ったことに対する顔筋の緊張などを計測してアンドロイドかどうかを見分ける。

などなどの設定が面白い。
ただ、文章自体は詰め込まれた情報をさらっと進めていくので、読みづらい。

内面がアンドロイド寄り人間もいれば、人間寄りのアンドロイドもおり、人間に嫉妬するアンドロイドもいる。アンドロイドも電気羊の夢を見るだろう。

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2026年08月21日

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