パーマー・エルドリッチの三つの聖痕

パーマー・エルドリッチの三つの聖痕

1,166円 (税込)

5pt

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謎につつまれた人物パーマー・エルドリッチが宇宙から持ち帰ったドラッグは、苦悶に喘ぐ人々に不死と安寧をもたらした。だが幻影にのめりこみ、酔い痴れる彼らを待ちうけていたのは、死よりも恐るべき陥穽だった! 鬼才ディックが、現実と白昼夢が交錯する戦慄の魔界を卓抜な着想と斬新な手法で描く傑作長篇!

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パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年02月16日

    温暖化が進み、過酷な環境となった未来世界。火星へ強制移住させられた人々は、ドラッグと模型によって、過去の地球を再現した仮想空間へダイブすることで心を支えている。やがて遥か遠い星系からもたらされた新種ドラッグが現実崩壊の恐怖を引き起こすが……。
    現実と幻想の狭間を描く、ディックの真骨頂。今はどっちの世...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年12月18日

    火星や金星に殖民するため、国連によって地球を追われ、過酷な環境下に強制移住させられた人々にとって、ドラッグ・キャンDは必需品であった。キャンDは目の前の模型セットに精神を投影させ、あたかも地球に居るかのごとくトリップすることができるのだ。P・P・レイアウト社の社長レオ・ビュレロは、流行予測コンサルタ...続きを読む

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    購入済み

    壮大な悪夢

    2013年03月25日

    こんな未来には住みたくない!と思わされるような陰鬱な惑星植民地にもたらされる違法ドラッグ!という感じの、とても40年以上前の作品とは思えない面白さ!とはいえディック濃度200%なので、『ブレードランナー』くらいのつもりで読むと面食らうかも。

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    Posted by ブクログ 2011年09月25日

    PKDの「ユービック」と並ぶ代表作の一つ。「ユービック」に時間の逆行というプロットの中の破綻があるというマイナスポイントを考えると、本作をPKDナンバー1に推す人も多いかも知れない。
    謎に包まれ、カリスマも感じさせるパーマー・エルドリッチという存在、そして惑星開拓に伴う移民たちとドラッグ「キャンD」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月18日

    いや〜めくるめくディックの世界を堪能した。特に終盤は「幻影か現実か」「エルドリッチかメイヤスンか」で、エンドレスなマトリョーシカ状態。短編の方も読んでみたい。

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    Posted by ブクログ 2015年12月16日

    ディックは読むのがしんどい
    表紙   6点渡部 隆
    展開   6点1964年著作
    文章   6点
    内容 640点
    合計 658点

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    Posted by ブクログ 2013年06月02日

    フィリップ・K・ディックは、麻薬をテーマに扱った作品が多いけれど、この作品はその代表作。

    「麻薬でトリップ→ひどい悪夢→やっと目が覚める→と思ったらまだ悪夢の中」という恐怖を、しつこいほどに描いています。人間の意識なんてあやふやなものだと思わされます。

    麻薬による、人びとのそれぞれの夢の中に普遍...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年03月29日

    まさにPKD、そして分けわからん。

    パーマー・エルドリッチって一体。あれが聖痕?
    そして、結局異星人の媒体かよ。。。

    あとがきに書かれているのは、本文の前に書かれている、人間は塵から生まれたからたかが知れてるけど、まぁまぁうまくやっている。今回の困難にもうまく対処できるんじゃないかな。っていう分...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年01月30日

    初めてディックの作品を読む。
    思った以上に、大変面白い。

    複雑な構造の時間軸。
    今なのか未来なのか過去なのか。
    現実なのか、悪夢なのか。
    ドラッグのフラッシュバックに乗っ取られる自己。
    幻想的な、神性と悪魔性のカオスの狭間で苦悩するも、
    希望は失わない…。

    かつて、安部公房にハマった時のワクワク...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    P.K.ディック 1965年作品。
    ドラッグによるトリップ具合といい、
    ぐだぐだな主人公の心象風景といい、まさにディック節炸裂! 
    ハリウッド映画のような展開にワクワクしつつ、
    ラスト間際の不可解でわけのわからない描写は独特。
    それでも一気に読める面白さはさすが!の一言。

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