地球を訪れたエイリアンとのコンタクトを担当した言語学者ルイーズは、まったく異なる言語を理解するにつれ、驚くべき運命にまきこまれていく……ネビュラ賞を受賞した感動の表題作をはじめ、天使の降臨とともにもたらされる災厄と奇跡を描くヒューゴー賞受賞作「地獄とは神の不在なり」、天まで届く塔を建設する驚天動地の物語--ネビュラ賞を受賞したデビュー作「バビロンの塔」ほか、本邦初訳を含む八篇を収録する傑作集。
Posted by ブクログ 2022年11月27日
数学も理科もわからないマンだけど、ほんとうにおもしろかった…!
(もっと公式とか定理とか知ってればたのしめたのか、それとも無知故にストレスなく読めたのかはわからないが)
人生やそれぞれのきもちのことをSFで書くやつ、好きだな~
理解っていうタイトルの話で、主人公がめっちゃめちゃに賢くなった先に自...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月06日
表題作「あなたの人生の物語」他短編集で、すべてが珠玉の作品といってよい。
物理・数学・言語学・神学・心理学など雑多な学問のアラカルトで、物語でももちろん引きもまれるし、世界観の独創性が今まで読んだことのない衝撃。こんな世界がもしあったらというディーテルがある意味ぞっとする恐ろしさを誘発するし、SF...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月18日
全部で8編の短編SFを収めた、テッド・チャンの処女短編集。
テッド・チャンを読むのは、2作目の短編集「息吹」に次いで2冊目。「息吹」も傑作揃いだと思ったけれども、この「あなたの人生の物語」も傑作揃い(個人的には、それでも「息吹」の方が好きだけれども)。
SFにも色々な種類のものがあるが、本書の最後の...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月13日
調べたところ、著者は、寡作かつ作品全てが傑作、と言われている。
この作品集のなかで、「あなたの人生の物語」が一番好き。映画「メッセージ
」の原作でもある。映画を観た後に原作を知った。映画も 良かったが、小説も良かった。
ある日突然、宇宙人から地球に「メッセージ」が送られてきた。地球のいろ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月02日
とんでもない状況を設定して、その中で登場人物たちが、人間たちがどう考え、行動するかを詳細に描写する。とんでもない状況のアイデアが、うーんと唸らされるのが、テッド・チャンの短編集なのだ。描写もとんでもなくリアルである。壮大な思考実験だ。物語が面白くて夢中になって読むのもあるし、正直言って退屈なのもあっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月06日
表題作、最初は時系が混沌として読みづらいと思ったけど、筋が見えてきてからが圧巻。
こういう観念で生きる生命体も本当にいるんじゃないかと思える。私もヘプタポッドBを体得したい。
「地獄とは」もよかった。神は時に残酷だが、その神への絶対的な愛とは何か。
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映画版の「メッセージ」を見て再読した。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月27日
自分の当然のちっぽけさを思い知る。
自分のことは自分では全て分かることはない。
全部が全部であることは全部がないことを証明する。
心から無条件に信じていたことが真実でないと自分で論証していしまう。それが人生。カートコバーンに似てる。
無条件の愛は何も求めない。神は不平等だと認め、それでも神を愛する...続きを読む