浅倉久志のレビュー一覧
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ネタバレ久しぶりに読むヴォネガット。
だんだんどういう話か分かってきて、後半になるにつれおもしろくなっていく。
ざっくりいうと、「アメリカの超金持ちが、金関係なく他者を愛そうと試みる話」。コメディだけど、すごく悲しみも感じる物語だ。
主人公のエリオット・ローズウォーターは、ローズウォーター一族の資産を管理する財団の代表に就任し、とても使いきれないほどの大金を手にする。彼が何もしなくても金は増えていく。
戦争を経験したエリオットは、ある出来事をきっかけに「キじるし」になってしまったといわれている。敵兵たちが潜んでいる工場を見つけ、先頭を切って手榴弾を投げ込み、煙の中で数人を仕留めた。しかしそれは、 -
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ネタバレ感想、書こう書こうと思って書かずにいたら忘れてしまった。かわりに、Filmarksに書いたブレードランナー(ファイナル・カット)のレビューをコピペする。
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ブレードランナー劇場版→原作→ブレードランナーファイナル・カット
の順番で観た、読んだ。
映画と原作が違うということは知っていたけど、こんなに違うとは。
原作はつまるところ「人間とはなんぞや?」という話だった。こういう深いテーマがきちんとできてるのは良いSF。(何様)
で、映画の方はそのテーマがちゃんと描けているか?…と言われれば、そこまででもないな、という感じ。
ハードボイルド感と、終始暗ーい雰囲気は原作通り -
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多分5回目、さすがに面白すぎる。
SFあるあるなのかもだけど、初読の際は専門用語多すぎて読み進めるのに時間かかったけど、今では単語も全部スムーズに頭に入るから、ストーリーとテーマを追える感覚がある。
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』
『一九八四年』
は一生好きって言い続けるSFな気がする。
ただ、入りはアニメ『PSYCHO-PASS』で、ガチのミーハー笑
何がこんなに好きなんだろうか?
訳者あとがきにて
「つまり、ディックは、感情移入を人間の最も大切な能力と考えているのです。」P323
とあるように、親切とかをやや重んじて生きてきたから、それがテーマの小説が気になるのかなと今は考え -
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ネタバレ「地獄とは神の不在なり」が意外と印象に残った。神は祝福だけじゃなくて災害ももたらす。神は公平じゃない。私は神もあの世も信じていないけど、ラッキーとか不幸とかは日常で起こるわけで。すべては偶然だから、起こることは平等じゃなくて。だから関係あると思った。
結局は、ささやかな日常を楽しむことが大事なんだと思った。コントロールできる範囲でしかどうにもならないから。この話の最後のように、自殺のようなことをして一か八かするのはよくない。ただ、愛する人が亡くなるって経験はしたことがないから、どれほどショックなものなのかは想像ができないから、そんなふうになってしまうのも仕方がないのかもしれないけど。 -
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本物」という執着を捨てて見つけた、人間としての「勝ち」
核戦争後の荒廃した世界で、哀愁ただよう主人公リック・デッカードは、逃亡したアンドロイドを「処理」する賞金稼ぎとして、常に「本物」と「偽物」の境界線に執着していた。本物の動物を飼うことがステータスとされる社会で、偽物の「電気羊」しか持てない自分に劣等感を抱き、懸命にアンドロイドを排除することで自らの人間性を証明しようとする。
物語の核心は、人間とアンドロイドを分かつ「共感能力」にある。人間は共感があるから人間であり、それを持たないアンドロイドは機械として処分される。しかし、リックは任務を通じて、死を恐れ、仲間を想い、必死に生きようとする -
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どれも非常に読みごたえがある、文章密度の高いSF短編集だ。中には設定が難解すぎて脳内でイメージするのにひと苦労するものもあり、いくら短編集とはいえ一冊に詰め込みすぎている感もある。なので一気読みはお勧めしない。連作集ではないので、自分にとっては毎日一編ずつ読み進めていくくらいがちょうど良かった。
SFということで物理や数学が関わってくる作品が多いが、これらをストーリーを進めるための単なるツールとしてではなく、「ゼロで割る」あたりが顕著だが、原理や定理にまつわる思想そのものを作品のテーマに昇華させている点が面白かった。
一番印象に残ったのは「地獄とは神の不在なり」。以前本作にインスパイアされた国 -
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ネタバレ想像していた以上に面白かった。
中盤あたりで、自分がアンドロイドかもしれないと疑い、基盤が揺らいでくるところが特に引き込まれた。
でもこの世界では人間もアンドロイドも生活する上での違いがほとんどないと思った。アンドロイドは共感する能力がなく、寿命が短いという点だけだろうか。
思いやりのない人間も少なくない世の中で、社会に馴染んで暮らしているアンドロイドが処理対象になるというのは、読み進むにつれて違和感が大きくなっていった。アンドロイドにも感情や生命があるのだ。
人間と同等の権利をアンドロイドが得た場合、イジドアのようにこき使われる人間が大勢出てくることを考えると複雑だ。優秀な彼らと、個体差の大