浅倉久志のレビュー一覧
-
Audibleにて。
「私を利用してくれてありがとう。たとえ、わたしが利用されたがらなかったとしても」
「僕に命の贈り物をありがとう」
登場人物たちの別れに際しての言葉。感謝により締め括られた別れの時。いかんともしがたい運命に翻弄されつつも、人生の価値を見つけられたという何よりの証左だろう。...続きを読むPosted by ブクログ -
人間と機械の境界線は今後未来の人類が抱える問題になるだろうと予想されるが、60年前に出された本書により既に答えが出ていると感じた。Posted by ブクログ
-
凄まじい…
文字の羅列だけ見れば、スラスラと入ってくる類いの文章ではないのに
あっという間にディックの世界に惹き込まれて、引き返せなくなる。
一気に読み終えてしまった…
生涯のベスト5に入るんじゃないかくらい衝撃的。
ありがとう!!!(誰)Posted by ブクログ -
読後もこの世界に浸っている。
物語の深い意味を知れば知るほど、この作品が名作といわれる理由がわかる。
現実世界もAIと共存していくうえで、人間の尊厳、感情などはどのように変化していくのかな。Posted by ブクログ -
アンドロイドと人間の違いは見分けにくいほど、とても似ている。しかし、物事に対する考え方や人間とは相容れない部分も微細に表現していて面白かった。Posted by ブクログ
-
とても面白かった。世界観が好き。
以下メモ
・ギップルという言葉が愛おしい。ギップルとは、ダイレクト・メールとか、からっぽのマッチ箱とか、ガムの包み紙とか、きのうの新聞とか、そういう役に立たないもののこと。
・特殊者と書いてスペシャルと読む。俗にいうピンボケ。この呼び方も好き。
・情調(ムード)オ...続きを読むPosted by ブクログ -
大好きな映画「ブレードランナー」の原作本。ようやく着手。
最初は読み進めるのに苦労したけど、半分もいかないうちにどんどんのめり込んでしまった。
映画とは結構展開も違うし、終始ハラハラドキドキ。
そして人間としての在り方を大いに考えさせられる。
とにかく衝撃を受けた……
ここ数年で読んだ作品で一番...続きを読むPosted by ブクログ -
独特な世界観で語られ始める本作。
慣れてきたと思い始めた矢先に怒涛の展開が待ち受けていて最後まで飽きさせない。
アンドロイドと人間の境界が曖昧になっていく中で、人間足りうるものが何なのか考えさせられた。
訳者あとがきでは、この難解な作品を紐解くための手助けをしてもらえているようだった。
作者の意...続きを読む -
ソラリスからSFにハマり読んでみました。人間を人間たらしめるものはなんなのかがテーマの作品でSF要素も哲学要素もあり考えさせられる面白い作品でした。また暗い雰囲気が好きな自分にとってはこのどんよりとした雰囲気はとても心地よくどんどん読み入ってしまった。またいろいろなSF小説読みたいな〜Posted by ブクログ
-
世界観が鮮やかに僕の頭の中に映っていった素晴らしい小説だった。
久しぶりにこの作者の他の作品も読んでみたいと思わせてくれる一冊でした。Posted by ブクログ -
人間とアンドロイド、生きている動物と電気動物、健常者と特殊者、レイチェルとプリス、レッシュとリック、作中で垣間見える二項対立を産むものは何か?という点が本作の主題なのかな、と感じました。
著者であるディックの結論は感情移入度なのだと思います。ただ、人間とアンドロイドといった対比は非常にわかりやすく...続きを読むPosted by ブクログ -
アンドロイドと人間は何が違うの?が最大のテーマと感じた。本書では感情移入度検査法という、質問に対する感情の判定度合いを測る分度器を使用しており、感情が人間を人間たらしてる重要なファクターになっている。
アンドロイドが感情を後天的に学習可能であるなら、感情豊かなアンドロイドと感情が欠落した人間とでは...続きを読むPosted by ブクログ -
名前が素敵過ぎる作品。
表紙もオシャレで、いよいよ手に入ったので読んでみた。
核兵器を使った世界大戦以降の世界という設定の雰囲気がどんよりと重くてびっくりした。
自然の動物(機械でない)を買うことが社会的ステータスとなっていたり、火星移住のためにアンドロイドが働かされていたり、設定一つ一つがそれいい...続きを読むPosted by ブクログ -
400p過ぎから全てを回収しまとめていくのがあまりに読んでいて気持ちいい。
最高のSFで最高のラヴストーリー。
好きなフレーズがたくさん。
また読みたい。Posted by ブクログ -
前半は、この世にいない方々へのインタビュー集があり、後半は、カート・ヴォネガットさんとリー・ストリンガーさんとの対談が掲載されている。
私は、対談を書籍にしたものはあえて読まないようにしてきた。なぜかだろう?読みにくいと感じたことがあったり、対談であればライブで聴くべきものだと思っているからかもしれ...続きを読むPosted by ブクログ -
この作品が何を描きたかったのかを考えてみると、コンスタントに本当の愛を知ってもらうための物語なのではないかと思った。「天にいるだれかさん」は、コンスタントのことが好きだという記述が出てくるが、作品の最後がその言葉で締め括られていて、様々な困難は「天にいるだれかさん」がコンスタントに本当の愛を知って...続きを読むPosted by ブクログ
-
ディック2周目の3作目(1作目電気羊、2作目はヴァリス)
初めて読んだ時はディック作品の中でも最初の方に読んだので改めて読むとディックの好きな部分がかなりバランス良く詰め込まれててこれは人気投票1位になるだけある…となったPosted by ブクログ