浅倉久志のレビュー一覧

  • タイムクエイク

    Posted by ブクログ

    村上春樹の初期の文体は、ヴォネガットから70%、ブローティガンから30%の影響を受け、そこにチャンドラーの性格設定が加わり完成されたのでは?この3人の中でも、特に僕のオススメはヴォネガット。初めて読んだ時はショックを受けた程、そのスタイルは似ている。しかもヴォネガットは春樹に負けないくらい、いい言葉満載!

    0
    2009年10月04日
  • チャンピオンたちの朝食

    Posted by ブクログ

    ヴォネガットの世界観は「タイタンの妖女」でほぼ全て示され、それを補完拡充することがその後の作品。で、その作業の行き着く果て及び結局それを止めた作品。作品というには丸裸すぎるほど生々しい哀しみ。

    0
    2009年10月04日
  • ユービック

    Posted by ブクログ

    結構難解です。そもそも主人公自体が自分のいる逆行世界のことをよくわかっていないので、謎も多く、読者も混乱する前提だと思います。
    深く考えずに、流れにまかせて読めば途中でトリックが分かってなるほど!となる面白い小説です。

    0
    2026年06月07日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

    Posted by ブクログ

    他の人の感想にもあったが、純文学のような作品だった。ただエンタメ性を追求するだけの作品ではなかった、ということだ。
    いわゆる"ディストピア"小説。
    アンドロイドを殺して賞金を稼ぐ賞金稼ぎのリック・デッカードが主人公となり展開されていく。
    アンドロイドを殺すことの意味は?人との違いは何か?など、何かメッセージがありそうな作品だった。もっと読解力をつけて、デック氏の伝えたいメッセージを読み取れるようになりたいものだ。

    0
    2026年06月07日
  • 高い城の男

    Posted by ブクログ

    第2次世界大戦で枢軸国軍が勝利した世界線の話。
    ドイツ人、日本人、アメリカ人、ユダヤ人の葛藤。
    作中で、連合国軍が勝利した世界線の本が出てくるのが面白い。
    田上氏のような「ごく平凡な人物が、ある瞬間に非常な勇気で」行動をするところは興奮させられる。

    「どこか別の世界では、たぶん様子がちがっているだろう。もっとましだろう。善と悪の選択の道がはっきりしているはずだ。こんな曖昧な灰色の混合物ではないはずだ。」(397頁)

    0
    2026年06月06日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

    Posted by ブクログ

    もやっとした終わり方に感じましたが、それが普通のエンタメとしての面白さとは違い、純文学性があって好きでした。
    普通のSFのように表面的な人間vsアンドロイドの話しではなく、情感や共感性など主に内面を追求したストーリーでした。
    50年前に読むとSFかもしれないけれど、今これはもう現実に近い話しです。
    共感ボックスは今で言うSNS的なもので、誰かと誰かが繋がることができるようなもの。
    chat GPTはこの話に出てくるアンドロイドのような存在。感情のないものに対して愛情を感じたり悩みを打ち明けたりとただの娯楽や仕事のツールとしてではなく、身近な存在として重宝されている。
    便利になるにつれて孤独にな

    0
    2026年06月06日
  • タイタンの妖女

    Posted by ブクログ

    最後のエピローグで一気に心を掴まれた。
    へんてこな展開も、無意味に思えたことも、すべてこの時のために必要なことだったのだと思った。
    私たちの人生も、無意味なことは最後に形となるのかもしれない。

    0
    2026年05月26日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

    Posted by ブクログ

    地球が放射能に汚染されて、大半の人類が死ぬか火星に移住した。これだけでも立派なSFなのに、さらにそこへ脱走アンドロイドとアンドロイドハンターの人間、生きたペットを飼うことへの異常な執着、マーサー教と現実逃避のための感情融合装置まで加わっててんこ盛り。
    しかしどの要素もこの世界に生きる人の日常にごく普通に存在していて、よく考えれば私たちの日常もこんな風に脈絡なく、ぐちゃぐちゃしているよな、と今更考えた。
    生き物の存在が珍しい世界で、同じ人間である配偶者よりペットの方が優先順位が高いというのは皮肉なものだ。
    人口が減ったとて人間は一致団結できない。

    0
    2026年05月21日
  • ユービック

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ディックは、アンドロイド〜も、高い城の男も、いまいちハマりきらず半ば敬遠しているところもあるので、リハビリ?にこちらを。そうしたらディックって意外と面白いじゃん?と思えたので笑、もう少し他の本を手に取ってみよう&再読もしてみようかな〜

    本の裏側に書かれているあらすじまでなかなか辿りつかないせいで、読み落としたかと思っていたけど、単純に登場が後ろすぎた、、笑
    気になる点はいろいろあるのだけど(そこは回収されないんですかー!?みたいな)、それを横に置いてエンタメとして集中させてくれるには十分面白かった。
    意識があると思っていたのが、実は自分たちが半分死んでいる側だった、とか。今この文章を書いてい

    0
    2026年05月15日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    序盤から物語の設定が面白くて好きでした!

    説明が一切ない→伏線回収
    を繰り返しながら進んでいく構造で、それがわかるまで読み始めは集中しにくく、まとまった時間のある時だけ読んでいました。(短い時間で小刻みに読むと、わけわからなくなった笑)

    これどういう意味?ってなりながらも留めておくと後から「え!そういう?」ってなる伏線回収が面白い。

    アンドロイドが害もなく人間として生きてるのに殺さなくてはならないという葛藤、アンドロイドと人間の違いとは。
    アンドロイドのような人間と、人間のようなアンドロイド。

    レイチェルが山羊を殺したのは結構衝撃的だったかな。私は嫉妬だと解釈しました。

    マーサー教。

    0
    2026年05月17日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

    Posted by ブクログ

    最後レイチェルが羊を殺した理由がわからなかった。もし私のペット(本物)が殺されたらレイチェルを破壊して賞金を受け取るだろう。

    0
    2026年05月05日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

    Posted by ブクログ

    この作品は、「人間とは何か、アンドロイドとは何か」という根本的な問いを読者に突きつける物語である。

    作中においてアンドロイドは、外見や知性において人間とほとんど区別がつかない存在として描かれる。しかし決定的な違いとして、他者への共感(エンパシー)を持たないとされている。ところが物語が進むにつれ、この前提は次第に揺らいでいく。人間は賞金稼ぎとしてアンドロイドを冷酷に「処理」し、一方でアンドロイド側には感情のような振る舞いが見え始める。こうして、「人間=共感的存在」という単純な図式は崩れていく。

    この揺らぎを補強するように、作中には芸術的モチーフが繰り返し登場する。例えば、魔笛、思春期、叫びと

    0
    2026年05月04日
  • あなたの人生の物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映画化された表題作を含むSF短編集。
    めっっっっっっちゃ面白かった…なにこれ…作者が天才すぎる…
    確かに難しくはあるんだけどだからこそ、なるほど!!そういうことか!!となる瞬間が気持ち良すぎてありえないくらい興奮してしまった。ドーパミンすごい
    完全に端から端まで理解できたわけではないので一応星4だけど5でもいい

    「バビロンの塔」
    情景を想像するのが難しかったけど、天と地は繋がっているという結末が気持ち良すぎて感動。どう生きてたら思いつくんだ…

    「理解」
    人知を超えた天才になった者の思考。そして天才同士のバトル。知的レベルが上がるごとに文章も難解になっている気がしてその連動が面白かった。

    0
    2026年05月03日
  • ユービック

    Posted by ブクログ

    さすが、PKD総選挙第一位の作品。これはおもしろかった。
    生きているのは誰なのか。
    モノが古い時代のものへ退行していく理由は。
    そして「ユービック」となんなのか、間違いなくフィリップKディック一番面白い作品ではと思う。

    0
    2026年04月10日
  • ユービック

    Posted by ブクログ

    「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」しか読んだことがなかったフィリップ・K・ディック。
    個人的にはユービックの方が好みでした。面白かった!

    異能力バトルものなのか……?と思いきやどんどん話の展開が変わっていき、なんならどんどん不穏になっていき、はまってほしくないパズルのピースがはまっていくような体験。
    所々に差し込まれる「ユービック」の広告宣伝文がまたいい具合に不気味で、いったいどういうことなんだ、で最後まで読み切れる作品でした。

    強いて言うならもっとハッピーな結末だと嬉しかったけど、この先を想像させる終わり方で素敵でした。

    0
    2026年03月29日
  • プレイヤー・ピアノ

    Posted by ブクログ

    ヴォネガット、久々に読んだけど、これが長編一作目なんですね。
    たしかに若い情熱と葛藤を感じるし、中盤まで行ってもどこに連れてかれるのかというスリリングさがあった。

    機械化が及ぼす問題は、現在ではAIに引き継がれていて、実際に多くの仕事が奪われている。

    だから面白く読めるけど、この手の問題は繰り返されるっていう文中のセリフのクールさがヴォネガットだよね

    0
    2026年03月29日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

    Posted by ブクログ

    何といっても最後の展開がとても素敵
    主人公・リックは頭が切れる方なのであまりストレスなく読める。

    それはそれとして、生粋の日本人のため、稀少な生き物をペットにするよりも、折角の科学の発展ならドラえもんが家にいる方が社会的ステータスになるだろ、あの世界の日本人は何してるんだ。という考えがずっとあった。(年代的にもドラえもんは居ないだろうけども) 本当に生きているなら健康被害が頭によぎってしまうくらい丸々とした猫ちゃんロボだとか、生き物の模倣ではなくてアンドロイドカスタムで己の可愛いを突き詰めててくれ。

    0
    2026年03月25日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公のリックが、アンドロイドに感情移入していく様がとても人間らしくて良かった。人間の共感や同情の姿勢が人間以外に対しても生まれるものだとすると、なんだかんだ人間にも美しい性質が備わっているんだなという気持ちになった。

    0
    2026年03月24日
  • あなたの人生の物語

    Posted by ブクログ

    それぞれの短編について、場面や設定を理解するのに少し時間がかかる。取り扱っているテーマも答えのないものであり、消化不良のまま終わる感じもするが、思考実験と考えれば、それぞれの思考の仕方が独特で面白い。

    0
    2026年03月17日
  • タイタンの妖女

    Posted by ブクログ

    1959(昭和34)年発行
    1972(昭和47)年 早川書房・ハヤカワ・SF・シリーズ3287「タイタンの妖女」 ( 浅倉久志訳 )
    1977(昭和51)年 早川書房・ハヤカワ文庫SF262「タイタンの妖女」 (浅倉久志訳 )
    2009(平成21)年 早川書房・ハヤカワ文庫SF1700「タイタンの妖女」 (浅倉久志訳)(太田光解説)

    この物語はとても詩的である。言葉がとても響く。
    小説は時代を超えて素晴らしい。
    また、有名人という立場で弱者を貶める発言を繰り返す人物も未来永劫存在するであろう。

    0
    2026年03月16日