浅倉久志のレビュー一覧
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世界大戦によって放射能が降り注ぎ荒廃した地球。国連は火星に植民地計画を実施。適格者(一般人)と特殊者(放射能によって遺伝子が欠損した者)を区別し、適格者には人型ロボット(人と区別がつかない)を配布し移住を容易なものにした。地球の生命はほとんど絶滅し、残留するのが困難なものにした。その中で8台のアンドロイドが地球に逃亡し、人類に紛れて生活している。主人公デッガードは賞金稼ぎである。性格適正テストでアンドロイドを識別し処分する物語。
この世界では生きた動物が法外な価格で取引されており、動物を飼うことはブランドであり幸せなことである。そのため手軽に購入できる本物そっくりの電気動物を飼うくらい人類が -
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最初に情調オルガンや共感ボックスが出てきたときは何をするものなのか分からず面を食らった。共感ボックスは今で言うVRの発展版のようなイメージで読んでいた。
特に印象的だったのは、リックが人間に感じるべき感情とアンドロイドに感じるべき感情が逆転し、それに気づくことで混乱していく様子だった。アンドロイドは生き物として扱うべきなのかという疑問を投げかけられている場面であり、リックもそれに大いに悩むことになる。
この作品を読んで、人間とアンドロイドを分けるものは何なのか、そして、アンドロイドは「生きている」と言えるのか、ということを考えるきっかけになった。AIが急速発展してきている現代では、人間と見 -
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ネタバレ電気羊に続いてディック二つ目。京都のディック装画展に行った際にせっかくだから何か買うかと思い、ディックの作の中でも二番目ぐらいに有名(と勝手に思っている)これを手に取った。本当は『流れよわが涙、と警官は言った』も読みたかったがなぜかなかった。電気羊か警官か高い城の男か、と思っているのだが実際知名度的にはどうなんだろう。
本作は何ともつかみどころのない作品である。舞台はやはり現代よりも技術の進んだ近未来。死後の人を冷凍することで「半生命」として保管し、会いたい時に一時復活させて会える「安息所」という施設がある。またいわゆるエスパー、未来予知やサイコメトリーなどの超能力者の存在が当然のものとなっ -
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ネタバレ人間とアンドロイドの対立が「感情移入」の有無にある、というテーマが通底していて、思ったより読みやすかった。説明されないことも多いが、SFってそういうもんだよねと思って読めば問題なし。
アンドロイドは感情移入がなく、そのせいで人間との対立を起こしているように書かれているが、作中の人間も共感性に欠けているのが何とも言えない。身近な人間とは心を通わせられないのに、機械を通して無数の他人とは繋がれることに皮肉を感じる。そもそも「共感」という言葉の意味すら違うのかもしれないと思うくらいに思いやりがない。それがアンドロイドを殺すことへの迷いにつながっていると言えばそうなのだけど。
読後感は何とも言えな -
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現在、未来、夢?空想?集団妄想?集合的無意識?
主人公のひとりレオ・ビュレロがチューZ(薬物…?)を摂取してからが本番で、それ以降堕ちて目覚めたかと思ったらまた堕ちて、堕ちていたと思ったら堕ちていなくて、でも堕ちていて…と言った具合に非現実と現実が入り交じって入ってくる情報が目まぐるしく変化し、自分の見ているものはどこまでが本当で、どこからが非現実なのかがわからない…。読者である私が本当にトリップしてしまっているかのような読書体験でした。
この本を読んだあとフィリップ・K・ディックの短編集『アジャストメント』の『人間とアンドロイドと機械』を読むと面白いかもしれない。
人間はどこまで前後不覚 -
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ネタバレ火星から来たアンドロイドを廃棄処理するリックのお話だった。共感ボックスやマーシー教などいまいち掴み切れない概念もあって、正直読んでいて難しかった。
ただアンドロイドに性欲を覚えたリックや、アンドロイドとともにすごしたイジドア、リスを飼うフィルなどを通して、人間とアンドロイドの境目はなんだろうと考えさせられるお話だった。共感こそが人間固有の能力として区別のテストに使われていたが、昨今のAIの盛り上がりを見るとこの能力もアンドロイドにだんだん獲得されるのかもしれないと思うと少し不気味に感じた。
タイトルの夢を見るか?に関しては、個人的には夢を見ると思った。SF小説のような、少し哲学的なような、初め -
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ネタバレ*ネタバレあり
SFはおそらく読んだのがある初めて。人間とアンドロイドの境界線はどこにあるのか。アンドロイドが火星から地球に逃げる際、人間を殺して7人で地球にきた。バウンティーハンターの主人公が葛藤の中アンドロイドをハントする。イジドアが一番人間らしく、綺麗な心を持っているとかんじた。
タイトルのアンドロイドは電気羊の夢を見るのか?という問いには、夢について考えてから答えたいと思います。夢は、人間の記憶の整理と言われることが多く、アンドロイドに視点を戻すと、今回出てくるアンドロイドには脳もあり、記憶もできる。という観点から、私は夢を見ることがあると考えます。
現実ではロボット、AI分野がものす