浅倉久志のレビュー一覧
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第三次世界大戦後の荒廃した世界。多くの人類は火星に移住しており、地球はわずかな人々と荒廃した都市が残されている。火星で労働力として雇われていたアンドロイドは人類に反抗、脱走し地球に逃亡してきている。主人公はこの感情や倫理観が欠落しているアンドロイドを狩るバウンティハンターとして生計を立てており、最新鋭のネクサス6型と呼ばれるアンドロイドを4体狩るように依頼されるところから物語が始まる。
アンドロイドとは何か、そして人間とは何かをテーマにしたSF小説。地球は放射線に汚染されており、動植物の多くは絶滅しており、生きた動物は富の象徴であると同時に人間らしさや倫理の証明とされており、動物、そしてアンド -
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ネタバレ主人公のリックがバウンティ・ハンターを職としている設定から華氏451度に近い物を感じる。
ただ世界観が丸で違う...著者が哲学を体現するために用意したような世界。
一番の違和感は最後に三人のアンディーを処理する場面かな。リックやイジドアの心理を描写する場面が長いのに対して、クライマックスに当たるであろう箇所が異常に短い。
恐らくアンディーに対してリックが抱く感情はそこまで、深堀りたくなかったんじゃないかなと思う。やっぱりアンディーが論理的に動いているだけだ。というのを徹底している。それがまたゲームの『デトロイト・ビカムヒューマン』や映画の『アイロボット』と珍しい不気味さを感じる。イジドアの -
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ヴォネガットが臨死体験をしたというのはたぶんホント。それがアイデアの発端。天国の門まで行って引き返してくるが、門のところを歩いているだれかにインタビューする。そのだれかが20人。
冒頭のだれかは、亡くなったばかりの発達心理学者のメアリー・エインスワース。子どもと親の心理的絆、愛着の研究で有名。赤ちゃんで亡くなった場合、天国での愛着の形成はどうなるか、それに答えている。
メアリー・シェリーへのインタビューがおもしろい。エンディングは傑作。(トリビアもある。メアリーは2人の子を産んだあとに、あの『フランケンシュタイン』を書いた。まだ20歳にもなっていなかった!)
しかし、小道具&タイトルに、あの医 -
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「私は惑星になるつもりだ」
死ぬまでに一度は言ってみたいセリフ…の一つに仲間入りしました。
最近仕事のことで脳内ごちゃごちゃなのもあり全く読書に身が入らない毎日。
その状況でディックを読み始めるのもどうかと思いながら、序盤頑張って頑張って読み進め、、、
しかし3分の1くらいまでくると、キマシタ。モード入りました。
なんだなんだ??と一文一文に翻弄されているうちに瞬く間にディック感覚に包み込まれ、気がつけば半分を過ぎ、残りの厚みを見て「えええもうすぐ終わっちゃうの?いやだ!!!」
なんて考えていたらあっという間に終わりました。
全部読んだ後の感想としては
いや、なんだこれ。。。
結局どこか -
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ネタバレ表題作
映画メッセージは、随分前に観て、感動して泣いた。
原作はそれから何年も経って読んだ。
積読チャンネルの飯田さんが、最も美しい物語と言っていたので。
正直、言語学とかよく分からない用語など次々出てきて、いつも寝落ち。
何日もかかって、ついにカフェで読み終えた。
後半、どんどん主人公の思考と現在の描写が近づき、混ざっていく。
私はラストを知っていたけれど、それでもゾクゾクして、最後は心がギュッとなった。
妻として、親として、どんな人生か分かっていても、きっと私も同じことをする。
大切な人を大切にしたい。
ちゃんと言葉や行動で伝えて。
○バビロンの塔
書かれていることの意味が分からず -
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【高い城の男】 フィリップ・K・ディック 著
第二次世界大戦は、日本・ドイツの枢軸国が勝利。日本が統治する米国カリフォルニア州での生活風景を描きながら、「第二次世界大戦は米英が勝った」というSF小説を書く「高い城」に住む男の物語も書き綴るというSF小説(ややこしい)。「現実と虚構との微妙なバランスを緻密な構成と迫真の筆致で書きあげた、1963年度ヒューゴー賞受賞の最高傑作」という売り文句にやられて読破しました。
少々ネタバレになりますが、ヒトラーはその後、精神疾患となりボルマン党官房長官が後を継ぐも、その後亡くなり、「え~!」と思う人物がドイツ首相に就任。これによって、「え~!」と思う -
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この世には運のいい人間と運のわるい人間とがいる。それは偶然性であり、たまたまだ。
人生に目的などない。あるとしたら、自分の中にある真実に気づくことだ。
人生の意味を自分の中に見つけ出す方法を知っている。これは運がいいことだ。
これまでの人生でやった善いことを、たったひとつでいいから話せること。幸運といってもいいだろう。
今ある幸せに気づけること。まずはそこからだ。
運が悪いってのは、"ひとつながりのアクシデントの犠牲になった"ってだけのことだ。
そんなときは、"徹底的に無関心な神"の教会で祈ることだ。
自分の中にある真実に気づけないと、果て