浅倉久志のレビュー一覧

  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ネタバレ

    序盤から物語の設定が面白くて好きでした!

    説明が一切ない→伏線回収
    を繰り返しながら進んでいく構造で、それがわかるまで読み始めは集中しにくく、まとまった時間のある時だけ読んでいました。(短い時間で小刻みに読むと、わけわからなくなった笑)

    これどういう意味?ってなりながらも留めておくと後から「え!そういう?」ってなる伏線回収が面白い。

    アンドロイドが害もなく人間として生きてるのに殺さなくてはならないという葛藤、アンドロイドと人間の違いとは。
    アンドロイドのような人間と、人間のようなアンドロイド。

    レイチェルが山羊を殺したのは結構衝撃的だったかな。私は嫉妬だと解釈しました。

    マーサー教。

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    2026年05月17日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    最後レイチェルが羊を殺した理由がわからなかった。もし私のペット(本物)が殺されたらレイチェルを破壊して賞金を受け取るだろう。

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    2026年05月05日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    この作品は、「人間とは何か、アンドロイドとは何か」という根本的な問いを読者に突きつける物語である。

    作中においてアンドロイドは、外見や知性において人間とほとんど区別がつかない存在として描かれる。しかし決定的な違いとして、他者への共感(エンパシー)を持たないとされている。ところが物語が進むにつれ、この前提は次第に揺らいでいく。人間は賞金稼ぎとしてアンドロイドを冷酷に「処理」し、一方でアンドロイド側には感情のような振る舞いが見え始める。こうして、「人間=共感的存在」という単純な図式は崩れていく。

    この揺らぎを補強するように、作中には芸術的モチーフが繰り返し登場する。例えば、魔笛、思春期、叫びと

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    2026年05月04日
  • あなたの人生の物語

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    ネタバレ

    映画化された表題作を含むSF短編集。
    めっっっっっっちゃ面白かった…なにこれ…作者が天才すぎる…
    確かに難しくはあるんだけどだからこそ、なるほど!!そういうことか!!となる瞬間が気持ち良すぎてありえないくらい興奮してしまった。ドーパミンがすごい。
    完全に端から端まで理解できたわけではないので一応星4だが5でもいい。

    「バビロンの塔」
    情景を想像するのが難しかったけど、天と地は繋がっているという結末が気持ち良すぎて感動。どう生きてたら思いつくんだ…

    「理解」
    人知を超えた天才になった者の思考。そして天才同士のバトル。知的レベルが上がるごとに文章も難解になっている気がしてその連動が面白かった。

    0
    2026年05月03日
  • ユービック

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    さすが、PKD総選挙第一位の作品。これはおもしろかった。
    生きているのは誰なのか。
    モノが古い時代のものへ退行していく理由は。
    そして「ユービック」となんなのか、間違いなくフィリップKディック一番面白い作品ではと思う。

    0
    2026年04月10日
  • ユービック

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    「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」しか読んだことがなかったフィリップ・K・ディック。
    個人的にはユービックの方が好みでした。面白かった!

    異能力バトルものなのか……?と思いきやどんどん話の展開が変わっていき、なんならどんどん不穏になっていき、はまってほしくないパズルのピースがはまっていくような体験。
    所々に差し込まれる「ユービック」の広告宣伝文がまたいい具合に不気味で、いったいどういうことなんだ、で最後まで読み切れる作品でした。

    強いて言うならもっとハッピーな結末だと嬉しかったけど、この先を想像させる終わり方で素敵でした。

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    2026年03月29日
  • プレイヤー・ピアノ

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    ヴォネガット、久々に読んだけど、これが長編一作目なんですね。
    たしかに若い情熱と葛藤を感じるし、中盤まで行ってもどこに連れてかれるのかというスリリングさがあった。

    機械化が及ぼす問題は、現在ではAIに引き継がれていて、実際に多くの仕事が奪われている。

    だから面白く読めるけど、この手の問題は繰り返されるっていう文中のセリフのクールさがヴォネガットだよね

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    2026年03月29日
  • あなたの人生の物語

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    それぞれの短編について、場面や設定を理解するのに少し時間がかかる。取り扱っているテーマも答えのないものであり、消化不良のまま終わる感じもするが、思考実験と考えれば、それぞれの思考の仕方が独特で面白い。

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    2026年03月17日
  • タイタンの妖女

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    1959(昭和34)年発行
    1972(昭和47)年 早川書房・ハヤカワ・SF・シリーズ3287「タイタンの妖女」 ( 浅倉久志訳 )
    1977(昭和51)年 早川書房・ハヤカワ文庫SF262「タイタンの妖女」 (浅倉久志訳 )
    2009(平成21)年 早川書房・ハヤカワ文庫SF1700「タイタンの妖女」 (浅倉久志訳)(太田光解説)

    この物語はとても詩的である。言葉がとても響く。
    小説は時代を超えて素晴らしい。
    また、有名人という立場で弱者を貶める発言を繰り返す人物も未来永劫存在するであろう。

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    2026年03月16日
  • ユービック

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    電気羊に次ぐ2作目。電気羊が人間か、アンドロイドか?の曖昧な境界を攻めた作品とするとユービックは現実か、虚構か?という非常に入り乱れた不思議ワールドで、展開で魅せる作品です。
    あらすじのとおり、敵となる予知能力者狩りを行うべく、精鋭の能力者11人を集めて、いざ決戦の地、月面へ!という、まさかのヒーローSFものが序盤で展開されますが、ほぼ戦うことなく(笑)、気づいたら時間が逆戻りする訳の分からない世界の話に急展開されます。
    一体この世界は何なんですか?と戸惑いながらも、気づいたら不思議ワールドに引きずり込まれ、先が気になって一気読みでした。
    あっと驚く伏線回収とか、衝撃のラストとか、そこまでドラ

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    2026年03月02日
  • タイタンの妖女

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    難しかったけど、最後はまとまって面白かった(と思う)
    そうなろうとする万有意志(UWTB)、自分の人生は自分で選択しよう

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    2026年02月19日
  • ユービック

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    序盤と中・終盤で受け取る雰囲気がガラっと変わる作品でびっくりしました
    SF要素、ミステリー要素、少しホラーっぽい雰囲気もありつつ、最後まで集中して一気に読んでしまう様な作品でした

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    2026年02月01日
  • キヴォーキアン先生、あなたに神のお恵みを

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    ヴォネガットが臨死体験をしたというのはたぶんホント。それがアイデアの発端。天国の門まで行って引き返してくるが、門のところを歩いているだれかにインタビューする。そのだれかが20人。
    冒頭のだれかは、亡くなったばかりの発達心理学者のメアリー・エインスワース。子どもと親の心理的絆、愛着の研究で有名。赤ちゃんで亡くなった場合、天国での愛着の形成はどうなるか、それに答えている。
    メアリー・シェリーへのインタビューがおもしろい。エンディングは傑作。(トリビアもある。メアリーは2人の子を産んだあとに、あの『フランケンシュタイン』を書いた。まだ20歳にもなっていなかった!)
    しかし、小道具&タイトルに、あの医

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    2026年01月15日
  • 青ひげ

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    初ヴォネガット作品。なんてウィットに飛んだ語り口!超ヘビーな体験をシニカルな笑いで包んでくれることによって、説教くささがなく、読む人にぼーっとその時代に思いを馳せる余白を与えてくれる。素敵!素敵!
    そして最後はまさかのフェミニズム小説だった!時代ならではの「ん?」ってところはあるけれど、読んでおいて間違いない作家リストに入りました。次はスローターハウス5にしよう。

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    2025年12月15日
  • スキャナーに生きがいはない

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    人類補完機構と名付けられた物語群。断片的な編を通して語られる荒唐無稽、奇想天外な宇宙を舞台にした一大スペクタクル。圧倒的な世界像。

    以下、抜粋

    アンダーヒルは、言葉が内から流れ出すのを感じた。言葉はなんと不自由なものだろう。それに比べて思考のスピードと楽しさときたら一くっきりと澄んで、手っ取り早い心と心のふれあい!

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    2025年12月08日
  • パーマー・エルドリッチの三つの聖痕

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    「私は惑星になるつもりだ」
    死ぬまでに一度は言ってみたいセリフ…の一つに仲間入りしました。


    最近仕事のことで脳内ごちゃごちゃなのもあり全く読書に身が入らない毎日。
    その状況でディックを読み始めるのもどうかと思いながら、序盤頑張って頑張って読み進め、、、
    しかし3分の1くらいまでくると、キマシタ。モード入りました。
    なんだなんだ??と一文一文に翻弄されているうちに瞬く間にディック感覚に包み込まれ、気がつけば半分を過ぎ、残りの厚みを見て「えええもうすぐ終わっちゃうの?いやだ!!!」
    なんて考えていたらあっという間に終わりました。

    全部読んだ後の感想としては
    いや、なんだこれ。。。
    結局どこか

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    2025年11月22日
  • タイタンの妖女

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    3年越しでようやく読み終えた。中盤まで読んで放置してたので最初から読み返したよ。

    とてもスケールの大きな話ではあるのだけど、読み終わって身の回りの人を大切にしなきゃなあ、というとても平凡な感想を持つ平凡な私。

    キリスト教的な神を理解していないので、神に対する考え方というか皮肉が肌感覚で感じられない面がある。

    グッドラックという挨拶に、神が関わってくるのだなあと勉強になった。確かに才能に恵まれた人を、ギフテッドって言ったりするのは神の存在が根底にあるのですね。



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    2025年11月02日
  • あなたの人生の物語

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    「息吹」の方を読んで面白かったので、こちらも読んでみようと思って手に取りました。
    今回も「もしもこんなものがあったら、どんな社会でどんな人々が何を思って暮らしているか」が鮮明に描かれてて考えながら読んだので時間がかかりました。
    個人的には「地獄とは神の不在なり」が好きでした。この、善行をしていれば報われるとも限らない理不尽さはいつも感じるので、結末まで理不尽でいっぱいなところ噛み締めちゃいます。
    他の作品も色々後から色々思いを馳せるところが多くて余韻に浸れる作品でした。

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    2025年10月27日
  • あなたの人生の物語

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    ネタバレ

    表題作
    映画メッセージは、随分前に観て、感動して泣いた。

    原作はそれから何年も経って読んだ。
    積読チャンネルの飯田さんが、最も美しい物語と言っていたので。

    正直、言語学とかよく分からない用語など次々出てきて、いつも寝落ち。
    何日もかかって、ついにカフェで読み終えた。

    後半、どんどん主人公の思考と現在の描写が近づき、混ざっていく。
    私はラストを知っていたけれど、それでもゾクゾクして、最後は心がギュッとなった。
    妻として、親として、どんな人生か分かっていても、きっと私も同じことをする。
    大切な人を大切にしたい。
    ちゃんと言葉や行動で伝えて。

    ○バビロンの塔
    書かれていることの意味が分からず

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    2025年10月12日
  • タイタンの妖女

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    カートヴォネガットの独特の世界観が存分に堪能できる。
    冒頭から難解な用語が飛び出してくるのでとっつきにくさはあったが、人の実体化を見物するという特異な物語の書き出しから引き込まれる。
    荒唐無稽なストーリーかと思いきや、伏線が張られており、綺麗に回収されていく。
    作者の死生観、宗教観などがユーモア溢れる文章で表現される。

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    2025年09月14日