浅倉久志のレビュー一覧
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村上春樹の文を読む感覚で読むなら、この本は噛めば噛むほど味の出るメタファーのスルメ。
デニスルヘインの文を読む感覚で読むなら、この本は圧倒的文章美。カッコ良ければヨシ。
後者の読み方をすすめるPosted by ブクログ -
ドキュメンタリー調というだけあって、人物の掘り下げは浅く出来事を刻々と描写していく。
それでも名作の期待を裏切らず、飽きずにどんどん読ませるスリリングな展開がすごい。
話の終盤へ読み進めて行く途中、この残りページ数でまとまるん???と心配になりましたが、きちんと終わりました。
思ったよりあっさりと...続きを読むPosted by ブクログ -
『刑事コロンボ』『ジェシカおばさんの事件簿』等の推理ドラマで世界を魅了した名コンビが、ミステリー黄金時代に発表した短編小説の数々!
郵便配達人が知った大事件の秘密を描くデビュー作「口笛吹いて働こう」を筆頭に、コロンボの原型となった殺人劇「愛しの死体」など、田舎町からショウビズ界まで、さまざまな舞...続きを読むPosted by ブクログ -
現実が何か分からなくなる作品で、
ディックらしさが出ている。
ユービックというスプレーが出てくるのだが、
ユービックの効果がなんなのか分からない、
敵も味方もわからない。
でも面白い。
途中で出てくるCMの宣伝が、
ユービックの謎を増やし、
読んでいる者を混乱させる。Posted by ブクログ -
SF。短編集。
初めての作家。
以前からタイトルだけは知っていたが、本当にセンスの良いタイトル。
作品としては、面白い作品も、よく分からない作品もあり、雰囲気も様々。裏表紙の説明通りバラエティ豊か。
長めの作品の方が面白かった印象。
表題作、「十二月の鍵」「この死すべき山」「超緩慢な国王たち」が好き...続きを読むPosted by ブクログ -
初めは見たことの無い用語に面食らってなかなか読む気が起きなかったけれど、中盤から一気に面白くなり、夢中で読みました。
人間とアンドロイドの境目とは?単に感情あるなし、だけになるのか?
結局マーサー教とは何だったのだろうか。
エンターテイメント性もありつつ考えさせられる小説で、素直に面白かったです! -
#日本SF読者クラブ 「未知の病原体」もの。昔、TVで映画版を見た記憶がある。50年以上前に書かれたマイケル・クライトンの出世作でもある。描写に時代的な古さを感じさせるところがあるが、物語としては良くできている。小松左京の「復活の日」をヒントにしてるともいわれるが、架空の報告書の体裁で書かれているの...続きを読むPosted by ブクログ