浅倉久志のレビュー一覧
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ゼラズニイ再発見!
長編読んで、いままでピンとこなかったゼラズニイの60年代短編集。
実はおもしろかったんだな。サイエンスはないけれど、詩的で神話的な題材が多い感じです。というとファンタジーに流れるのは必然なのかもしれません。アンバー・シリーズに挑戦してみるか?
その前にコンラッド再挑戦かな。Posted by ブクログ -
1,2よりも面白かった。
『男がみんな兄弟なら、そのひとりに妹を嫁がせるか?』
『代用品』
『行け行け行けと鳥は言った』
『幸福な種族』
『政府印刷局より』
『破壊試験』
『カーシノーマ・エンジェルス』
が印象に残った。Posted by ブクログ -
核戦争後に生き残った人々のサバイバルストーリーかと思いきや、割りと早い段階でその期待は裏切られる。最初はビバヒルでも観てるかの様なアメリカンなノリについて行けなかったが、そこはハインライン先生。書かれた当時の時代背景がビシビシだけど、なんだかついつい惹きこまれちゃう。最終的に満足するから不思議。Posted by ブクログ
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いや〜めくるめくディックの世界を堪能した。特に終盤は「幻影か現実か」「エルドリッチかメイヤスンか」で、エンドレスなマトリョーシカ状態。短編の方も読んでみたい。Posted by ブクログ
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どんな本かって?
日本で大森望が編んでるNOVAの様な本。
米国で半世紀以上前に編まれたもんだけどねー
曖昧な記憶の中ではエリスンは感じの悪い評論家だった。Posted by ブクログ -
和田誠の表紙と題名にひかれて手にした高校生の頃。中身はほとんど覚えてないけど「愛は負けても親切は勝つ」て文章だけは刻み込まれた。Posted by ブクログ
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その後のクライトンの片鱗が見える中編。心理戦がメインだが、せっかlくの思想犯狂人設定のヴィランの背景はもっと描写すべきで、深さやクールさが足らなくもったいない。国務省内部やペンタゴンとの確執。せっかく癖のあるニクソンの時代背景なのだから、いくらでも自由自在に話を広げられたはずだ。その後のクライトンの...続きを読むPosted by ブクログ
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他の多くのヴォネガット作品と共通して、エリオット・ローズウォーターの行動原理は第二次大戦でのトラウマに端を発している。軽く可笑しく展開している物語のなかで、戦争中に誤って少年を刺し殺してしまう述懐だけが異様に生々しく、温度が違っているように感じた。終盤でエリオットが大勢の子どもを持つ、という第三の選...続きを読むPosted by ブクログ
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SF。短編集。
「逆行の夏」「さようなら、ロビンソン・クルーソー」は既読。
全体的に高品質。美しい。あとエロい。
特に、目と耳に障害を持つ人々だけの世界を描いた「残像」が素晴らしい。とても感動した。
奇妙なSFミステリ、「バービーはなぜ殺される」もミステリファンとして高評価。
あと、帯の円城塔さんの...続きを読むPosted by ブクログ -
行動も思考もほんの少し周りとずれているだけなのに糾弾する空気はどの社会においても大差ないだろう。そこに宗教が介入しても解決するとは限らない。虚構か現実かは問うなかれ。その人の感情に触れてみる。私もそれを疎かにしていることを猛省する。救う救われる。それはボランティアという奉仕活動ではなく日常における言...続きを読むPosted by ブクログ
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あらすじがネタバレと聞いたので一切見ずに読んだが、おおう、なんだこれ、すごい世界だ。と思わず嘆息してしまう。
超能力者、半超能力者という語感から、X-MENのような展開を予想していたら話は凄まじい勢いで違う方向に転がっていく。グイグイ読ませる怪作だったPosted by ブクログ -
どれもいかにも寓意富む作者らしい短編集
ただ作者作品の愛好家でもなければ
あらためて開く価値あるような発見は感じなかった
出自やSFとつく文庫だからといって内容に関係なくSFとレッテル貼られるのは
作者が亡くなろうがいつまでもたぶんどこまでも変わらないPosted by ブクログ -
貧しき人々に惜しみなく財を与える億万長者・ローズウォーター氏」を狂気の塊として扱うこの作品。他のヴォネガット作品よりはあっさりしているなあと読み進めていたけど、以下のフレーズは、「生産性」という言葉に揺れる今の日本にとって暗示的な内容だった。
「規模は小さいものだけれども、それが扱った問題の無気味...続きを読むPosted by ブクログ