浅倉久志のレビュー一覧
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これはSFでなないが、ヴォネガットらしい秀作
表紙 7点和田 誠
展開 7点1965年著作
文章 7点
内容 740点
合計 761点Posted by ブクログ -
ディック好きなはずが、これまだ読んでなかったという。
超能力者対反能力者。Ingress(と言うスマホゲーム)とちょっと構図が似てるな、なんてチラッと思いました。異論は認める。
テレパス(思考を読む)やプレコグ(予知)を雇うスパイ会社と、それらの能力を中和させる反能力者を雇う会社。
読み始めてあっと...続きを読むPosted by ブクログ -
世界の退行とともに展開がめまぐるしく、何が正しいのか分からないまま引きこまれた感じ。ランシターの実体化現象の気味悪さ(特にコインの)が印象的だった。Posted by ブクログ
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ゼラズニイ珠玉の短編集 薔薇がいい
表紙 6点角田 純男
展開 8点1971年著作
文章 7点
内容 800点
合計 821点Posted by ブクログ -
考えずに読むと面白く、考えて読むと更に考えさせられて面白い作品。
シリアスな笑いとも呼ぶべき、糞真面目さとユーモアや皮肉が奇跡的に融合した文体は翻訳者に依る部分もあるかもしれないが、同氏の他作品にも興味がわいてきた。
ハイホー。Posted by ブクログ -
ヴォネガット(の小説)は初めて読みました。
語り手の設定や*印の手法も含め、自分が今まで読んだものの中に類型が見つからない小説ですごく面白かったです。Posted by ブクログ -
読むもののエネルギーを吸収するような、異様な読書体験。本作が内在するエネルギーと、読者のそれとが秤にかけられるよう。傑作。Posted by ブクログ
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お金が支配する近代アメリカにおいて、ユートピアを作ろうとした男の物語。
人生で最高の一冊のひとつとなった。Posted by ブクログ -
バラードの「時の声」とならぶ、個人的SF短篇集オールタイム・ベスト。1976年初版でいまは絶版になってるらしい。残念なことである。時の声は幸いな事に間隔をおいて再販されているようでやはりこの点については創元エライ、ハヤカワイマイチと言わざるを得ないだろう。どれも傑作だが個人的オススメは表題作ではなく...続きを読むPosted by ブクログ
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情緒と哀愁漂い、そしてかっこいい名作SF短編集。60年代作品ですが古臭さを全く感じさせません。面白いです。イマジネーションが刺激されます。
【各作品メモ】
「その顔はあまたの扉、その顔はあまたの灯」
巨大生物イッキーを釣る話。
「12月の鍵」
壮大なテラフォーミングの話。面白い。冷凍睡眠を繰り...続きを読むPosted by ブクログ -
こんな未来には住みたくない!と思わされるような陰鬱な惑星植民地にもたらされる違法ドラッグ!という感じの、とても40年以上前の作品とは思えない面白さ!とはいえディック濃度200%なので、『ブレードランナー』くらいのつもりで読むと面食らうかも。
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SFというより昔話、民話の趣がある一冊。素晴らしかったです。色々なものが抽象化されて詰め込まれている気がする。特にお姉さんのくだり。
それにしても本の数十年前にはアメリカにもこんなに自由な思想があったのだ。アイロニックに見えて、今の視点から見ると逆にポジティブで牧歌的。
「(略)あなた方がもし諍いを...続きを読むPosted by ブクログ -
スローターハウス5以前の作品の方が好きなんですが、これは良かった!
優しい雰囲気に包まれた小説です
色んな場面が本当に秀逸
卒業記念パーティでの姉との再会シーンが素敵すぎる
前作のチャンピオン達の朝食は陰鬱とした雰囲気でしたが、こちらはほのぼのとしてます
ま、世界がほぼ終わる話なんですがねPosted by ブクログ -
もう本当に面白い!
ミスリードの応酬
この世界や人生そのものの不確かさを描いた作品か 程よい適当さも良い
ハッキリ言って、この作品から得られる人生の教訓的なものは僕にはなかった笑
その代わり生きる上で必要も無い疑問が一つ増えただけ
でも娯楽に教訓なんていらない!面白ければいいんだ!
ランシターの前...続きを読むPosted by ブクログ -
あぁ、大好きだなあ。愛すべき作風。
しかしこの語りは真似できないレベル。100万年後から振り返って100万年前の登場人物を描きながら、いきなり今場面に登場している彼らの最期の様子を語り、今度はまだ生まれてもない赤ん坊のそのまた子どもを描いたり。自由自在に思えて、情報量をなんだかんだで配分してる気も...続きを読むPosted by ブクログ -
平安時代の美人は今ならちっとも美人じゃないだろう。
人間は実は努力なんかじゃどうにもならないくらい、ちょっとした現実のランダム関数で恵まれて生まれたり、恵まれなかったりする。
これは金持ちに生まれてしまったばかりに世の不条理に気づいてしまい思い悩む男の物語。
誰かを愛することは同時にその人以外を視界...続きを読むPosted by ブクログ -
大富豪でありながら慈善事業に大金を注ぎ込み財産をすり減らす男の物語。ヴォガネットらしい愛と皮肉とユーモアに満ちた独特の語り口が、読後に小さな引っ掛かりを残す
これなんか、すごいいろいろ考えさせられた気がするんだけど…
詳細に思い出せない(‐‐;
もう一度読みたいと思います!Posted by ブクログ -
ディックの中で一番好きな話です。今回新装版になっていたので再購入。
これはディックが友達への思いを込めて書いているのだと思います。
悲劇的、アンハッピーエンドとされることが多いようですが
あくまで私個人としては、ディック作品の中でも特に切なくも優しい話だと思います。
しかし、スクランブルスーツが...続きを読むPosted by ブクログ -
たとえヴォネガットの作品が砂糖の錠剤ににがいコーティングを施しているだけのようなものだとしても、私は彼の作品が大好きだ。読み始めると
どんなに抑えても感傷的なきもちになってしまう。ギャグっぽくコミカルに書かれているところもあるが私は全然笑えなくてむしろ悲しい気持ちになってしまう。SFを数行でまとめる...続きを読むPosted by ブクログ