浅倉久志のレビュー一覧

  • チャンピオンたちの朝食

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    先月読んだ、『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』のヴォネガット・ジュニアの小説。
    当時のアメリカに対する風刺がおもしろい。
    クェンティン・タランティーノや筒井康隆に通じる。

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    2024年10月23日
  • パーマー・エルドリッチの三つの聖痕

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    中盤以降、継ぎ目なくスムーズに描写される、現実と虚構の絡み合う混沌とした世界に目眩がしそうでした。

    地球は温暖化が進み、ニューヨークでは摂氏82℃を記録するほどの過酷な環境。地球滅亡に備えるために、人々は国連によって火星などの外惑星に強制移住させられはじめていました。しかし、移住した人々を待っているのは、不毛な土地を開墾する退屈な日々。唯一の楽しみは、ドラック「キャンD」を使ってパーキー・パット人形を介在して体現する幻想世界に溺れることでした。

    そんなある日、プロキシマ星系から星間実業家のパーマー・エルドリッチが、新種のドラック「チューZ」を携えて太陽系に帰還します。パーキー・パット人形と

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    2025年04月22日
  • ファニーフィンガーズ ラファティ・ベスト・コレクション2

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    〈カワイイ〉をキーワードにラファティ作品20作を収録した短篇集。


    前半は『町かどの穴』のほうが好みの作品が多いかなと思っていたのだが、後半は「とどろき平」以降ぜんぶ好きだと言っても過言じゃない。「うちの町内」、荒俣宏の傑作アンソロジー『魔法のお店』に収録されてたのか!あのなかでは薄味なので覚えていなかったけど、もう随分前にラファティに出会っていたんだなぁ。以下、気に入った作品の感想。

    ◆「ファニーフィンガーズ」
    ヘパイストスをモチーフに、製鉄という魔術が使える長命者の父娘と、ただの人間な母、娘の恋人のトンチンカンだけど切ないすれ違いを描く。「町かどの穴」もそうだけど、お母さんキャラがある

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    2024年07月21日
  • ユービック

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    フィリップ・K・ディックで一番人気とも言われる本作。まだ全作品を読んでませんが、自分も読んだディック作品の中ではNo.1だと思いました。

    あらすじ
    1992年、企業が超能力者を雇う一方、その勢力に対抗する不活性者(超能力を無効化する者)を派遣する会社が存在する時代。主人公は、反エスパー派遣会社「ランシター合作会社」の主任測定技師のジョー(ジョーゼフ)・チップ。彼は、社長のグレン・ランシターから、ある企業の月面支社が大規模なエスパー潜入の疑いがあるとの依頼を聞き、社長と選りすぐりの不活性者11人と共に月面に向かいます…とこれ以上書くとネタバレになってしまいますね。

    『偶然世界』にも出てきた、

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    2024年08月15日
  • 町かどの穴 ラファティ・ベスト・コレクション1

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    60〜70年代に活躍した奇想の作家R・A・ラファティの作品から、〈アヤシイ〉をキーワードに19作を選出した短篇集。


    好き!!!!!!!!今ずっとラファティを読んでいる。以下、気に入った作品の感想。

    ◆「どろぼう熊の惑星」
    「町かどの穴」のスラップスティックっぷりも嫌いじゃないけど、最初に心をグッと掴まれたのはこれ。ナスカの地上絵のように地表に残された宇宙船の等身大構造図というビジュアルイメージと、その種明かしが楽しい。怖くないコズミック・ホラー。この人が書くものには〈宇宙的郷愁[プラネタリー・ノスタルジア]〉という言葉がぴったりだ。

    ◆「山上の蛙」
    死をめぐる謎かけ言葉が賢者と愚者の秘

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    2024年07月16日
  • ユービック

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    凄まじい…
    文字の羅列だけ見れば、スラスラと入ってくる類いの文章ではないのに
    あっという間にディックの世界に惹き込まれて、引き返せなくなる。
    一気に読み終えてしまった…

    生涯のベスト5に入るんじゃないかくらい衝撃的。
    ありがとう!!!(誰)

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    2024年04月25日
  • ユービック

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    ネタバレ

    無茶苦茶面白い。この作品も多大な影響を与えたと思われるが、物語の内容通り他が退行していったのに対し、これはまさにユービックを吹き付けたかのように今読んでも普遍的な輝きを放っている。
    世界観やテーマ、基本設定は電気羊と通ずる部分があるものの、ベクトルはかなり違う。
    構成も電気羊が変則的な印象があったのに対し、こちらは割とストレートなテンポ感で伏線も直線的に回収して行く。とにかくラストに至るまでの全体の流れの構築力は完璧で――たとえ曖昧な部分や未解決の謎を多く残していたとしても――牽引力が弱まることはない。
    序盤こそ何がなんだか判らず説明不足だと感じたのだが、背景とキャラが頭に入るまで読み込むと(

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    2024年11月17日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    人間とは

    独特な世界観で語られ始める本作。
    慣れてきたと思い始めた矢先に怒涛の展開が待ち受けていて最後まで飽きさせない。

    アンドロイドと人間の境界が曖昧になっていく中で、人間足りうるものが何なのか。
    私は『慈しむ心』ではないかと感じた。
    だからあの終わり方なのだと。

    訳者あとがきでは、この難解な作品を紐解くための手助けをしてもらえているようだった。
    作者の意図の多くを汲み取れなかったであろう私でも、その一端に触れることができて助かりました。

    #深い #共感する #ドキドキハラハラ

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    2025年08月15日
  • あなたの人生の物語

    匿名

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    面白かった。
    難解な話がいっぱいあったけど、全体的に楽しめた。
    映画のメッセージからしったけど、どの話も深みがあってとてもよかった。

    #タメになる

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    2023年12月10日
  • キヴォーキアン先生、あなたに神のお恵みを

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    前半は、この世にいない方々へのインタビュー集があり、後半は、カート・ヴォネガットさんとリー・ストリンガーさんとの対談が掲載されている。
    私は、対談を書籍にしたものはあえて読まないようにしてきた。なぜかだろう?読みにくいと感じたことがあったり、対談であればライブで聴くべきものだと思っているからかもしれない。そんな私の思い込みを一掃するのにふさわしい対談であった。
    リー・ストリンガーさんの作品である『グランドセントラル駅・冬』と、カート・ヴォネガットさんの作品『タイムクエイク』の一部朗読があり、作家同志の書くことについての考察や、対象物との距離感についてなど、聴くことができる(実際は読むことなのだ

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    2023年08月12日
  • ユービック

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    ディック2周目の3作目(1作目電気羊、2作目はヴァリス)
    初めて読んだ時はディック作品の中でも最初の方に読んだので改めて読むとディックの好きな部分がかなりバランス良く詰め込まれててこれは人気投票1位になるだけある…となった

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    2023年07月23日
  • ユービック

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    ディック2冊目。
    アンドロイドより面白い。
    amzonのレビューにジョジョっぽいと矢鱈と書いてあるが、確かにジョジョっぽかった。

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    2024年02月17日
  • 高い城の男

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    もしもドイツと日本が、第二次世界大戦の戦勝国だったら……(; ・`д・´)

    非常に興味深く面白い作品!!


    ドイツの第三帝国(ナチスドイツ)に至るまでの大まかな歴史と、ヒトラーの周囲を固める親衛隊SS達(ヒムラー、ゲーリング、ゲッベルス、ハイドリヒ等)を知識として知っていると、理解がしやすいと思いました。

    この小説の冒頭に参考文献としてウィリアム・シャイラー著『第三帝国の興亡』が挙げられていました。
    この本、1から5巻まであるのですが、たまたま私、1巻だけ既読で………
    なんで全部読まなかったんだぁ〜と後悔(^^;;
    一巻はですね、第一次大戦後のハイパーインフレで国が混乱している中、ドイツ

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    2023年03月31日
  • ユービック

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    こういうSFが読みたかったんだよ!となる作品だった。ディック感覚がたまらない。何が起こっているのかわからないドキドキハラハラ感と、かっこいい描写、人物たちの緻密な心理の変化など、様々な要素が絡み合い、ストーリーもメッセージ性も抜群の作品となっていた。

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    2023年03月04日
  • 高い城の男

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    メタフィクションの構造と、あくまで読んでる側の世界が真実である結末、そして悪の存在を認めながら複数の世界線を選び進んでいくことを勇気つけるような内容が素晴らしかった

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    2023年02月13日
  • タイタンの妖女

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    ネタバレ

    この世の原理はカルヴァンの予定説的摂動()であり、然もその予定は神ならざる力に拠りもたらされる!みたいな。

    予定説のヨの字も出てこないんですけど、これは予定説です。

    唯一、作中のハーメルンの笛吹き男的登場人物のモデルがF・ルーズヴェルトてのが気に入らなかったけど、面白かった!

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    2025年10月26日
  • レヴィンソン&リンク劇場 皮肉な終幕

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    ブラックジョークの詰め合わせみたいな一冊で、死体がごろごろ転がっているっていうのに何度かうっかり爆笑してしまった。とりわけ『強盗/強盗/強盗』や『ジョーン・クラブ』みたいな天丼ネタが面白くてお気に入り。アリバイ作りが失敗したミステリとしての『愛しい死体』も、ものすごく良かった。ブラボー!

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    2022年10月28日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

    購入済み

    面白かった。
    凄い読みやすかったと思う。翻訳も素晴らしかったのだと思う。
    色々考えさせられる作品だった。

    #深い

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    2022年10月22日
  • アンドロメダ病原体〔新装版〕

    mac

    ネタバレ

    物質とエネルギー

    ・地球上の生物は、蛋白質酵素の助力のもとに、小さいスペースで生化学反応を行う方法を身に付けて進化してきた。
    生化学者たちも、ようやくそれらの反応を再現できるまでになっているが、
    それは他の全てから一つの反応を切り離したときだけである。
    生きた細胞の場合は違う。そこでは小さい場の中で、さまざまな反応が同時に進行し、
    エネルギーと生長と運動を供給している。
    それはばらばらではなく、人間には到底それを再現するすべがない。
    前菜からデザートまで揃ったディナーコースを準備するのに、それらの材料を全部一皿に混ぜ合わせ、
    火にかけてから、あとでアップルパイをチーズソースの中から取り出そうとして

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    2022年09月30日
  • スラップスティック

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    狂気や暴力を描いた前作とは打って変わって、落ち着いた作品になっている。相変わらずまえがきが素晴らしく、設定は少しSF風味。物語は題名ほどのドタバタ劇ではないが、その意味は読めばわかる。作者は奇形児でもなければ大統領でもないはずだが、どのあたりが自伝要素だったのだろう。ヴォネガットの中ではかなり好きな作品で、特に双子のキャラクターが良かった。決して明るい話ではないが、なんとも言えない著者の優しさが伝わってくる良作。

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    2021年04月04日