エーリヒ・ケストナーの作品一覧
「エーリヒ・ケストナー」の「一杯の珈琲から」「エーミールと三人のふたご」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
お金持ちの点子ちゃんと、そうではないアントンとの友情、この言葉だけでは足りないくらい深い絆で結ばれている2人。当時のベルリンの様子を一生懸命想像してみる。
この作家ケストナーさんはナチスにより迫害をうけ、著書を焼かれ、執筆を禁止されながらもひたすら次代の子供たちのために書き続けた。どんな気持ちや期待を持って書いたことだろうと想いにはせる。
ユーモアたっぷりな点子ちゃんの天真爛漫さとアントンの一生懸命生きる姿に感動する。アントンとお母さんとのやりとりでは涙なしでは読めなかった。
この本は黒柳徹子さんと芦田愛菜さんのおすすめと聞いてゆっくりと読んでみた。昔きっと子供のころ読んだことあったかも、でも感動や心に響くものはまた大人になって格別。こんな心に残る本に出会えて本当に幸せ。
Posted by ブクログ
p.91
記憶は頭の中だけに関係している。~ いい記憶も悪い記憶も、頭の中にあるのだ。
頭の中には、ぼくたちが学んだことをすべて入れておくひきだしがある。 ~
思い出は、ひきだしの中には入っていない。思い出はぼくたちの真ん中に宿っている。たいていはうつらうつらしているが、生きているし、息だってしている。そして、たまに目をあける。 生きていて、息をして、まどろんでいる。手のひらに、足の裏に、鼻に、心臓に、そしてズボンのおしりにだって。ぼくたちがかつて経験したことは、何年も何十年もたってから、突然もどってきて、ぼくたちの目をのぞきこむ。すると、ぼくたちは感じるのだ。そうだ、思い出はなくなってしまったんじゃないんだ、ただ眠りこんでいただけなんだって。
p.228
ルートヴィヒ・リヒターは今も愛され、称賛されている。グスタフ・ニーリツを知っている人はもういない。時は残るべきもの、いつまでもあるべきものを選り分ける。そして、時の選択はたいてい正しい。
p.280 お母さんが下り坂でコースターブレーキをいつも忘れてしまったことについて。
さいわい、ぼくはプロの深層心理学者ではないので、現実の背後にひそむ意味を読み解くこうした論文や解釈は、書かずにすませることができる。ぼくにとっては、人間を描写することのほうが人間を解説するよりもおもしろい。描写すれば、じゅうぶん解説したことになるし。でも、今ぼくがおもしろ半分に書いた一文は、真実のひらめきをふくんでいるんじゃないだろうか。そうだとしても、ぼくは驚かない。
Posted by ブクログ
原著刊行年は1957年、ケストナーは58歳。15歳までの自伝。子どもに向けて語るように語る。しかし、ちょっと饒舌過ぎないか。
全16章。4章までは、長いファミリー・ヒストリー。ドイツという国が歴史的にどういう国だったのかもわかる。5章からが自分のこと。16章、1914年、第一次世界大戦の直前で終わる。
生まれ育ったドレスデン、当時人口は65万。その当時の喧騒、ケストナー少年が聞いていた喧騒も聞こえてくる。この大都市が未来に無差別爆撃で灰燼と化すことは、ケストナー少年の知らない話。
ホルスト・レムケの挿絵(60枚)がいい。これがなかったら、まったく別の雰囲気の自伝になっていたかもしれない。
(p.s. 母親はイーダ。父親はエミール、陰で噂の実父もエミール。よくある名前ではあるが、どこかで頻繁に目にしたような。)