作品一覧

  • ケストナーの戦争日記 1941-1945
    3.3
    1巻5,060円 (税込)
    「決めたぞ.戦時下の日常で起きた重要なことを,きょうからひとつひとつ書き残すことにする.」(一九四一年一月十六日)――戦時下に密かにつづられた日記.第三帝国の下劣さ,馬鹿らしさを批判し,空襲や迫害など戦争の中の日常を鋭い観察眼で描いたこの記録から,今わたしたちは何を読み取ることができるだろうか.

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  • 独裁者の学校
    3.3
    1巻715円 (税込)
    「ところで俺は,替え玉何号なんでしょうか?」 暗殺された大統領の替え玉を養成する「独裁者の学校」.大臣たちは彼らを使い回して権力の座に居座ろうとするが,思わぬ政変が起きる.果たしてその行方は….ナチ時代を生き抜いたケストナーが痛烈な皮肉で独裁体制のメカニズムを暴く.反骨の作家,渾身の戯曲.

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  • ぼくが子どもだったころ
    4.4
    1巻968円 (税込)
    貧しい家に生まれたひとり息子は,両親の愛情をまっすぐに受けとめて育ち,働きづめの母親を懸命に支えた.大好きな体操,個性的な先生たち,つらかったクリスマス,大金持ちになったおじ,母親との徒歩旅行……軽妙かつ率直に語られる数々のエピソードが胸に迫る.ケストナーのエッセンスがつまった傑作自伝,待望の新訳.

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  • 終戦日記一九四五
    4.0
    1巻1,067円 (税込)
    大人は子どもよりも愚かではないか? 『エーミールと探偵たち』などで知られる児童文学作家ケストナー(1899-1974)が第三帝国末期から終戦直後にかけて右往左往する大人たちの姿を活写する.皮肉とユーモアたっぷりの日記から見えてくるのは,いまなお繰り返される戦争の愚劣さにほかならない.「1945年を銘記せよ」.

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  • 点子ちゃんとアントン
    -
    1巻550円 (税込)
    点子ちゃんはベルリンに暮らす小学生、幼いときすごく小さかったので点子ちゃんというあだ名がついた。家は裕福だが、両親は点子ちゃんをほったらかにして、世話は養育係にまかせている。アントンは男の子の友達だが、病気がちの母親との二人暮らし、そのためアントンは家事までこなして、街角でひそかに靴ひもを売っている。この二人を中心に、学校で、家庭で、街角で起こるさまざまな出来事に、点子ちゃんの家の家政婦、飼い犬、学校の先生らが試行錯誤の大奮闘。さまざまな困難を乗り越えていく。
  • 動物会議
    -
    1巻550円 (税込)
    主人公は動物たち。いつまでたっても戦争をやめない人間たちを嘆き、「子どもたちのために」大会議を開く。刊行されたのは、第二次世界大戦後の1949年。動物たちは世界中にすむ仲間に向かって参加を呼びかけ、ありとあらゆる動物たちが「動物ビル」に集まり、人間に対する要求をまとめあげる。これは人間に拒否されるが、動物たちは地上からすべての子供たちを隠してしまうという行動にでる。人間はついに折れて、国家の代表たちは恒久平和を実現するための条約に署名する。本書には、この作品のあとに、2編の教訓詩を収録した。
  • ケストナーの終戦日記
    -
    世界の子供達に愛されているケストナーの、ナチズムへの抵抗日記。広島・長崎への原爆投下を糾弾して、この日記は終えられた。戦争そのものが勝敗を問わず、どんなに無意味に悲惨であるかを、このくらい具体的に感じさせる本も少ないであろう。そしてそれについては、人類全体に責任があると、ケストナーはみんなの良心に訴えている。
  • 五月三十五日
    -
    1巻550円 (税込)
    タイトルの日付は存在しないので、「何が起きてもおかしくない日」という意味だ。学校で行ったこともない「南洋」についての作文を書かされることになったコンラート少年は、35日の木曜日に、学校に迎えに来てくれた叔父さんに相談した。すると叔父さんは名案を考えついた。二人はローラースケートをはいた言葉のわかる黒馬に乗って、「南洋」をめざす。「なまけものの国」「過去の国」「さかさの国」「電気の国」などの珍しい国をめぐったあと、コンラートはぶじ宿題を書き上げることができたのだろうか。
  • 飛ぶ教室
    -
    1巻550円 (税込)
    「飛ぶ教室」とはそもそもなにか。これは作品中で、生徒たちがクリスマスに演じる予定の劇の題名だ。ドイツの寄宿学校(ギムナジウム)で、五人の少年たちが織りなすクリスマス前の数日間の物語。実業高校生たちとの決闘、上級生との確執、友情で結ばれながらもそれぞれが抱える悩みの数々。信頼できる大人「正義さん」「禁煙さん」がよりそい、涙と笑いが交錯する。物語の象徴としてクリスマス劇「飛ぶ教室」が登場するが、はたして劇の結果は? 「五年生」と呼ばれるジョニーやマルティンたちは、日本でいう中学三年生にあたる。ワルター・トリアーの表紙絵と挿絵入り。
  • 雪の中の三人男
    -
    1巻660円 (税込)
    懸賞に当たった大金持ちのトーブラー氏と貧乏人のフリッツ。トーブラー氏は貧乏人に変装してホテルに宿泊、トーブラー氏と間違えられたフリッツ青年は事態にとまどいながら特別待遇を受け、トーブラー氏の下男は航路持ちの富豪を演じさせられる。これにホテルの従業員やくせのあるお客が絡んで巻き起こす大騒動。三人の男たちは嬉々として雪ダルマ「カシミア」を作るが…ユーモアと皮肉が渾然となって躍動する傑作。「消え失せた密画」「一杯の珈琲から」とならぶケストナーのユーモア三部作。
  • 一杯の珈琲から
    -
    1巻550円 (税込)
    夏をオーストリアのザルツブルクで過ごそうと、ゲオルクは国境をはさんで目と鼻の先にあるドイツの町に宿をとった。為替管理のからくりで、毎日オーストリアに無一文で行っては友人にたかり、夜になるとドイツ側に帰ってきて豪遊するという喜劇的な生活を送ることができた。ところがある日、待ち合わせたカフェに友人がやってこない。コーヒー代が払えなくてどうしようかと思っていると、カフェにいた美女が立て替えてくれて、しかもその美女(実は伯爵令嬢)と恋におちた!「消え失せた密画」「雪の中の三人男」につづくケストナーのユーモア三部作。
  • 消え失せた密画
    -
    1巻770円 (税込)
    ナチスによってほとんどの著作が焚書にされるなかで、作者ケストナーは祖国にとどまり、ユーモア犯罪小説3作を書いた。本書と「雪の中の三人男」「一杯の珈琲から」がそれだ。デンマークのコペンハーゲンで時価60万クローネの高価なホルバインの密画が盗まれる。肉屋のキュルツという気のいいおやじがこの事件に巻き込まれるが、窃盗団と警察、美人秘書、正体不明の若者が登場してのてんやわんやの大騒ぎ。本物はどこに? 偽物はどちら? 洒落た雰囲気が充満したおもしろ犯罪小説!
  • エーミールと探偵たち
    4.4
    1巻792円 (税込)
    おばあちゃんをたずねる途中の列車で,大切なお金を盗られてしまったエーミール.ベルリンの街を舞台に,少年たちが知恵をあわせて犯人をつかまえる大騒動がくりひろげられます.

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  • 点子ちゃんとアントン
    4.1
    1巻825円 (税込)
    お金持ちの両親の目を盗んで,夜おそく街角でマッチ売りをするおちゃめな点子ちゃんと,おかあさん思いの貧しいアントン少年.それぞれ悩みをかかえながら,大人たちと鋭く対決します―つぎつぎと思いがけない展開で,ケストナーがすべての人たちをあたたかく描きながらユーモラスに人生を語る物語.

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  • ふたりのロッテ
    4.2
    1巻847円 (税込)
    おたがいを知らずに別々の町で育ったふたごの姉妹ルイーゼとロッテ.ある夏,スイスの林間学校で,ふたりは偶然に出会います.父と母の秘密を知ったふたりは,別れた両親を仲直りさせるために,大胆な計画をたてるのですが…….待望の新訳.

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  • 飛ぶ教室
    4.3
    1巻869円 (税込)
    ボクサー志望のマッツ,貧しくも秀才のマルティン,臆病なウーリ,詩人ジョニー,クールなゼバスティアーン.生いたちも性格もまったくちがう少年たちはそれぞれに,悩み,悲しみ,そしてあこがれを抱いています.寄宿学校でくり広げられる,涙と笑いがつまったクリスマスの物語.新訳.

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  • エーミールと三人のふたご
    4.5
    1巻946円 (税込)
    どろぼうを追跡してみごとにつかまえた,少年たちの大活躍から2年.お母さんの再婚という大きな悩みをかかえたエーミールは,ちょうど〈教授〉の誘いもあってふたたびベルリンのおばあさんのもとへ.そこで仲間たちといっしょに巻きこまれることになった今度の事件とは? 「エーミールと探偵たち」の続編.

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ユーザーレビュー

  • 点子ちゃんとアントン

    Posted by ブクログ

    天真爛漫でなんとも独特なキャラクターの点子ちゃんと、健気で母想いのアントン。
    お互いを思いやる2人の友情と、それぞれの家庭の事情やいくつかの出来事が絡んで物語は進みます。
    2人も(もちろんワンコのピーフケも!)とっても魅力的なのですが、周りにいる大人たちが様々すぎる。いろんな種類の大人を集めた図鑑みたいで、コレ子どもも楽しく読むだろうなぁ。
    そしてやっぱりケストナー、まえがきからガンガン話しかけてくるのですが、そこで「章が終わるごとに立ち止まって考えるよ」と前置きがあります。
    章の終わりに差し込まれるこの部分、語り口は軽快なんだけどなんかもう深くて重い。
    この作品が発表された1931年のドイツ

    0
    2025年11月26日
  • ふたりのロッテ

    Posted by ブクログ

    想像以上にかわいい本だった 読んだらすぐ売る派ですがこの本はとっておきます。主人公たちのひたむきでまっすぐなところも本当にかわいい

    0
    2025年10月17日
  • 飛ぶ教室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    明るく飄々としたまえがきから、どんな話が始まるんだろうとわくわく。
    ギムナジウムというドイツの寄宿学校での、クリスマス休暇までの出来事。
    序盤は登場人物に苦戦しましたが(マルティンとマティアス!)生徒も先生もキャラクターがハッキリしているのですぐに区別できるようになりました。
    大人手前の子供たちによるドタバタ、遠い家族への想い、臆病な自分を変えようともがく姿や尊敬できる大人の存在など、思春期ならではの感覚も追体験した感じ。
    ケストナーの文体の明るさと当時のドイツの状況が重なって、なんとも言えない気持ちになります。

    0
    2025年10月18日
  • 点子ちゃんとアントン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んだことはあるが、1章ごとに作者の説明があったのは記憶にはない。小説についての本で紹介されていた本である。挿絵もあるが、以前読んだものと同じ挿絵かどうかも記憶にない。

    0
    2025年08月29日
  • 飛ぶ教室

    Posted by ブクログ

    大人になって読んでも充分に楽しめるし、先生側の立場で考えると、自分もこんな大人でいたいなあという場面がたくさん。
    冬のドイツの情景や、クリスマスの雰囲気にわくわくしつつも、色んな境遇にいる子供たちが描かれていて、奥の深い話だった。結末まで素敵だったな〜。
    決して模範的ないい子ちゃんばかりではないけど、個性豊かな子どもたちが可愛らしい。

    0
    2025年08月10日

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