点子ちゃんとアントン

点子ちゃんとアントン

小説・文芸
825円 (税込)

4pt

お金持ちの両親の目を盗んで,夜おそく街角でマッチ売りをするおちゃめな点子ちゃんと,おかあさん思いの貧しいアントン少年.それぞれ悩みをかかえながら,大人たちと鋭く対決します―つぎつぎと思いがけない展開で,ケストナーがすべての人たちをあたたかく描きながらユーモラスに人生を語る物語.

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    児童書 / 児童文学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波少年文庫
  • タイトル
    :
    点子ちゃんとアントン
  • タイトルID
    :
    884756
  • ページ数
    :
    204ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年12月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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点子ちゃんとアントン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    黒柳徹子さんの、オススメで読んでみました
    とっーても 楽しくて 可愛くて そして 奥底には 大切なことがたくさんたくさん詰まっている 素晴らしい著書!
    こんな良書に出会えるとは感激しました
    エーリッヒ作品 どんどん読んでみたいです

    0
    2026年09月13日

    Posted by ブクログ

    貧富の差がテーマとのことだったが、子どもたちが仲良しで偏見がないので、私はそれほどは感じなかった。それよりも、アントンが何でもできること、勇気ある子どもなことが強調されていたように思う。お金を数えて生活の算段をするところ、卵やじゃがいものお料理をするところは、私が子どもだったら、外せない場面だと思う。


    点子ちゃんは友達思いで賢くかわいい、アントンも勇気ある少年。子どもはクレッパーバインを除くと良い子です。しかし、ケストナーが子どもを純粋な良い子とくくらないところが良いです。「人間の顔をした動物にもおとるやつは、子どもの中にもいる」と「立ち止まって考えたこと」の中で、ばっさり切り捨てている。本音を書いているように思う。
    それに比べると大人たちは多彩。
    ポッゲ夫人とアントンのお母さんが描かれているが、どちらにも共感するところがある。
    ポッゲ夫人の自分を優先する気持ち、自分が一番でないと機嫌を損ねるところ。アントンのお母さんの子どもに自分を見ていてほしいという気持ち。期待するあまりに落胆してしまう。
    どちらも自分が持っている部分です。

    印象的なのは、アントンのお母さんだけ、心情の描写が多いところです。「窓の外に、自分のみじめで悲しい人生がひろがっているかのようだった。苦労しかなかった。病気と心痛しかなかった。息子が自分の誕生日を忘れたことには、なにかかくれた意味があるような気がしてならない。」あとがきでも、ケストナーはガスト夫人を特別扱いしていると書かれていますが、本当にその通りだと思います。

    子どもが読むと、点子ちゃんやアントンに親しみを感じるのだろうが、私は大人なので、大人の登場人物に興味を持ちました。アンダハトさんの恋人の言いなりになって、悪事を働くところも、人間の弱さや狡さをついていると思う。


    道徳的な部分に収まらず、いろいろな人間を描いているところが、ケストナーなのかな、と思いました。

    0
    2026年06月14日

    Posted by ブクログ

    天真爛漫でなんとも独特なキャラクターの点子ちゃんと、健気で母想いのアントン。
    お互いを思いやる2人の友情と、それぞれの家庭の事情やいくつかの出来事が絡んで物語は進みます。
    2人も(もちろんワンコのピーフケも!)とっても魅力的なのですが、周りにいる大人たちが様々すぎる。いろんな種類の大人を集めた図鑑みたいで、コレ子どもも楽しく読むだろうなぁ。
    そしてやっぱりケストナー、まえがきからガンガン話しかけてくるのですが、そこで「章が終わるごとに立ち止まって考えるよ」と前置きがあります。
    章の終わりに差し込まれるこの部分、語り口は軽快なんだけどなんかもう深くて重い。
    この作品が発表された1931年のドイツの状況を思うと、ケストナーの叫びにも感じてしまう『立ち止まって考えたこと』。大人にはけっこう強烈なんじゃないかなぁ。私はかなりくらいました。

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    点子ちゃんの奇想天外なところ、ケストナーさんが描く正しいアントンの人柄、この二人の抜群の相性に、読んでいる私はどこか胸がふんわりあたたかくなりました。
    またまたとても心地よい終わりで、心の中で拍手を送りました。
    ポッゲさんが大好きです。

    0
    2024年10月13日

    Posted by ブクログ

    お金持ちの点子ちゃんと、貧乏なアントン、すてきなふたりの友情物語。

    ケストナーは物語のなかに自我を入れてくるのが面白いんだけど、いまの子供たちはびっくりしそうだな。笑
    「勇気は、げんこつだけでは証明できない。頭がなくてはいけない。」

    0
    2024年08月25日

    Posted by ブクログ

    児童文学の翻訳の勉強をしたいと思い、久しぶりに手に取った。高橋健二訳のケストナーで若い頃読んだ身としては、池田香代子訳はより子どもの視点に立った、時代に沿った読みやすい訳だったと思う。ただ、ところどころに20年経った今はもう使わないと思われる言葉もあった。

    それはさておき、貧富の差を越えた子どもらしい友情、親思いのアントナーという子どもを描きながらも、ケアをされる親の身勝手さまで描くケストナーには、時代を超えて脱帽させられる。何よりも時に入る温かい注釈にほっとする。

    子どもの本作りには大人の温かい気持ち、真剣な思いがいかに必要か、改めて学ぶことができた一冊だった。

    0
    2024年08月20日

    Posted by ブクログ

    物語は、大金持ちの娘「点子ちゃん」と、病気の母を支えながら学校に通う、今で言うヤングケアラーの「アントン」の素敵な友情に加えて、点子ちゃんの家族のあり方を、ユーモラスながら、とても真摯に描いているのが印象的で、これだけでも充分楽しめるところに、本書では、作者「エーリヒ・ケストナー」自身が、各章毎に書いた『立ち止まって考えたこと』が合わさることで、実はフィクションとして存在していた物語が、現実の世界を救うノンフィクションのような存在へと立ち替わる、この作り方には、最初、作者が物語に介入してくるような面白さを演出しているのかと思っていた自分が、思わず恥ずかしくなるくらい、直向きで切実な思いが宿っていたのだった。

    池田香代子さんの訳者あとがきによると、この作品が書かれた、1931年、ドイツは大恐慌に見舞われ、物価は上がり、貧しい人々は追い詰められる一方で、革命騒ぎや暴動があり、更には、ナチスが不気味に勢いをのばしていた、そんな時代において、実に多くの人が、こんな社会はなんとかしなければ、公正さを実現しなければと考えていたそうです。

    そして、ケストナーはどう考えたのかというと、公正さを実現する為には、まず、

    『子どもたちを説得すること』

    がいちばんだということで、本書は、その為に書かれたのだということを知ったとき、私の中では、時に厳しく説教臭い雰囲気があった、『立ち止まって考えたこと』は、彼の未来へと向けた、公正な世界を実現するための真剣さの表れだったのではないかと思った。

    例えば、点子ちゃんの空想好きに対しては、ときに命に関わるから、素晴らしい性質ではあるけれど、しっかりコントロールしないといけないと述べていたり、点子ちゃんを脅迫していた男に対して、アントンが毅然とした態度で注意を促し、殴りつけた勇気に対しては、それは勇気ではなく蛮勇だと、すっぱり切り捨て、勇気はげんこつだけでは証明されない、頭がなくてはいけないと諭し、それに対して、気球で未到達の成層圏を目指した、スイスの教授の例を出したのは、天候不良で中止にしただけで、彼を嘲笑するネタになったとばかりに新聞は嘲笑ったけれど、教授は、たとえ嘲笑われてもバカなことをするよりはマシだと考えるほどの思慮深さがあり、それは、無鉄砲でも、頭に血が上っていたわけでもなく、ただあったのは、何かを研究したいという気持ちだけで、別に有名になりたいわけでもなかった、そんな点に、ケストナーは勇気を見出していたのである。

    また、特に私には身につまされた思いだったのが、「友情について」、私だったら、おそらく、私があなたの為にやったんだよと言いたくなるところを、
    『自分がそうしたことが、そのまま自分へのごほうびであり、ひとを幸せにすることが、どんなに幸せかを知る人になってほしい』ことと、
    「尊敬について」、子どもは何が正しいか、学ばなければいけなくて、その為には物差しが必要であるはずなのに、その物差しを、友情や好意をよせるあまりに、誤った『ばかやさしい』判定をしてしまうと(叱るべき所を、何故か許してしまう)、子どもは、叱られると思ったのに叱られない、そんなことが何度も続くと、子どもたちはだんだんと、その人への尊敬を失っていくといった言葉に、何でもかんでも優しくしたって、その子の為にはならないんだなということを思い知り、それは私が、その子のことを真剣に考えていないということにもなる。

    そして、その中には、「誇りについて」のような、『男の子が料理をすることを、みんなは当たり前と思うだろうか』といった、今で言う、価値観の多様性を問い掛ける内容にも、当時、それが著しく欠けていたというより、そうした見方がまだ少なかった時代では、逆に奇特な存在に思われていたであろう、ケストナーの、ものの見方に対して、彼の、「まえがきは、なるべく手短かに」で書かれた、

    『じっさいに起こったかどうかなんて、どうでもいいんです。たいせつなのは、そのお話がほんとうだ、ということです』

    に、一瞬「えっ?」と思われた方もいるかもしれませんが、これにはまだ続きがあります。

    『じっさいに、お話のとおりのことが起こるかもしれないなら、そのお話はほんとうなのです』

    これにどれだけの気持ちや願いが込められているか、分かりますか?

    おそらく、ケストナーが『立ち止まって考えたこと』で書いてきたことは、時には、当時の価値観とは異なる、時代を先駆けたものも含まれていたのかもしれないし、いちいち、そんな堅苦しいこと書くなよと思われる内容もあったのかもしれませんが、それは、『生きていくのは、きびしく、むつかしい』という本書の言葉のように、ここでケストナーがいくら書いたところで、本当にその通りの未来が待っていたり、世界になるとは限らない、単なる可能性の話なのかしれない。

    しかし、それでも彼は、最後の『立ち止まって考えたこと』でお詫びしているんですよ。

    『ぼくたちは、充分にはうまいこといかなかった』って。

    それでも、その後に、

    『みんなは、ぼくたちおとなのほとんどよりも、きちんとした人になってほしい。正直な人になってほしい。わけへだてのない人になってほしい。かしこい人になってほしい』

    と、書いてある、そのケストナーの本気の思いに、私はとても心を打たれて、世の中には平気で、子どものことを軽く見た大人が多いのに、彼は、子どもたちに自分達の至らなさをお詫びした上で、正々堂々と等身大の目線で、子どもたちにお願いしていて、正直な気持ち、こんな人、世の中にいるんだって思った。詩人であり作家である以前に、世界を変えたいと思う、その気持ちの本気さの度合いが、あまりに他者の比では無いことに、目頭には思わず熱いものを感じ、これは、児童書という名を借りた、老若男女が読むべきである、世界に再び天国を取り戻す為の学びの書であることを、ケストナーのその後の文章からも感じさせられた、永遠の名作だと思う。

    『この地上は、かつては天国だったこともあるそうだ。なんでも、できないことはないんだ』

    0
    2023年07月27日

    Posted by ブクログ

    点子ちゃんとアントン 
    エーリヒケストナー 岩波少年文庫

    この童話は少し古い倫理観の時代に
    描かれたモノなので
    違和感があるかもしれない

    思いっきり頭の良い子達は
    俯瞰した視野を持ち
    心も澄んでいるらしい
    ところで
    本名をルイーゼというのに
    点子って名前はどこから来たのだろうか?

    作者が各章毎に
    「立ち止まって考えたこと」
    と言う項を設けて
    「僕は〜」と文中に顔を出すのを良しとするか?
    これが
    この小説の評価を二分するかもしれない

    0
    2022年08月10日

    Posted by ブクログ

    読後の爽快感
    ハッピーエンドのお決まりの結末だったが 児童文学なら許せる
    章の最後に、(立ち止まって考えたこと)その1から16まで 本文のストーリーとは別に哲学と言うか 人生訓 と言うか 子供のしつけ と言うか、 そんな風な文章がある
    ここだけを抜き出してみても意味がある

    0
    2019年11月28日

    Posted by ブクログ

    ユニークだけど、純粋で友達思いの点子ちゃんの行動に、とてもワクワクさせられた
    そしてそんな点子ちゃんの友達アントンもとても行動力があり、誰かのためにと動ける人
    各章の最後には作者のコメントがある。単純にお話を楽しむのではなく、点子ちゃんやその他の登場人物の行動を振り返り、考えさせられるのがより暖かい気持ちにさせられた

    0
    2016年04月03日

点子ちゃんとアントン の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    児童書 / 児童文学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波少年文庫
  • タイトル
    :
    点子ちゃんとアントン
  • タイトルID
    :
    884756
  • ページ数
    :
    204ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年12月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
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    3MB

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