あらすじ
おばあちゃんをたずねる途中の列車で,大切なお金を盗られてしまったエーミール.ベルリンの街を舞台に,少年たちが知恵をあわせて犯人をつかまえる大騒動がくりひろげられます.
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ケストナーの作品は、決して夢見る甘い出来事ばかりが起こる物語ではない。そこにリアリティがあるが、ちゃんと希望を持てる話しであるところが好き。
登場する子どもは、真っ直ぐで、目の前の出来事に夢中で一生懸命で、それ故に無謀さもあるけれど、とっても勇敢だ。
読んでいてスカッと、そして胸が震えるのは、主軸のストーリーに加えて、物語の主役としては地味でも本質的に素晴らしいことをした登場人物にも万遍なくスポットライトをあてる大人が登場すること。
そして、胸がキュンとするほどいじらしく、勇敢な子ども達とその周りの大人とのやりとりに心底気持ちがあたたまる。
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名前だけは知っていて、幼なじみが好んで読んでいた。
自分が、小学生の時に読んでいたら、暴れん坊な男の子たちの物語にはあまり共感しなかっただろうな。
でも、今やエーミールとこどもたちが可愛い!
お母さん、おばあさん、警察官、記者さんたちがみんな優しくてあたたかい!!
ケストナーの小説はあたたかさがとてもやさしい、読んでいてホカホカする
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ケストナー作品では『飛ぶ教室』『二人のロッテ』『点子ちゃんとアントン』をこれまでに読んでいて、どの作品でも子どもの健気さや、親子の関係性にぐっと来ていたけれど『エーミールと探偵たち』でもエーミールとお母さんの関係性に憧れてしまう。エーミールと教授くん、2人が親について話し合う場面、かなり好きなんだよなあ。
登場する子どもたちは《こんな子いたな》《いそうだな》と思わせられるリアリティがあるのに、絶妙なバランスで《こんな子(友達)いたら良いなあ!》が混じる。現実的で理想的って、そりゃあ夢中になれる物語じゃないか。
探偵たち全員、エーミールを助けたいって動機はたぶんあるのだけれど、それより何より、最高に楽しい遊びが始まったぜ!なマインドなのが実に良い。
エーミールを応援しながら、それよりちゃっかり自分が楽しもうとしてしまう。でも目的達成のためにはガマンも必要で、ってこういうところ、子ども時代に読んでたら教科書にしたのにな笑
深緑野分さんの『ベルリンは晴れているか』を読んでこの本も読んだけれど、、、
この本が戦中戦後の荒廃すさまじいドイツの子どもたちの心を明るくしたり、英語版で読んだ他国の子どもたちがドイツの子どもも素敵なんだなって思ったりした歴史があるのだと思うと、感慨深い。本にしか照らせないものがある。
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池田香代子訳で、読書会のための再読。以前読んだ高橋健二訳はケストナーの個性を感じるような、一筋縄ではいかない文章で面白かったが、池田香代子訳は柔らかく、子どもの心を上手に表現しているように感じた。読みやすさで言えば池田香代子訳だろうか。再読して改めて、この物語の温かさと、ケストナーの子どもへの想いを感じ、良い読書体験だった。挿絵も印象的で良い。こういう物語を読める子どもが減っているのは非常に残念。
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懐かしい、小学生の時読んだ!もう大学生だけど結構内容も覚えてたし、なにより読んでる時のワクワク感は今でも思い出せるのが嬉しい!児童書だけど再読してみようかな〜
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前回読んだ、「点子ちゃんとアントン」の3年前に書かれた本書(1928年)は、まだ世界恐慌前の、新しいものに囲まれ目覚ましい発展を遂げたベルリンを舞台に、主人公の男の子「エーミール」を初めとした、子どもたちの活き活きとした個性が、爽やかな余韻を残してくれる、子どもに語りかけるような、ケストナーの文体を見事に日本語で表した、池田香代子さんの訳も楽しい作品となっております。
そうした個性は、『女なんてあわれなもんよ』と、如何にもな知ったかぶりを得意気に言う姿に、却って、可愛らしさや明るさがある「ポニー」や、『てやんでい』が口癖の「グスタフ」、皆のまとめ役の「教授」、素直な寝言に微笑ましさがある、ちびの「ディーンスターク」等々、様々でありながら、その中でも考え方の違いから浮いてしまう子達も、当たり前のように同等の視線で描いているところが、如何にもケストナーらしいなと感じつつも、そんな平等性の素晴らしさは元より、ただ優しいだけではない点に、更なる彼の素晴らしさがあることを、ここでは、より強調しておきたい。
というのも、今の世の中で感じられる、ひとつの閉塞感として、その人らしさとして認めてあげながらも、時にはそれは違うと判断が出来、尚且つ、その人を傷つけずに理解へと促せるような、的確な線引きを行える人が少ないような気がしており、ここでは、それをケストナー自身の人生と重ね合わせることで、より説得力を増しながらも、明確なのは、子どもだけでなく、大人にも平等性を唱えていることである。
例えば、お父さんの人間性を表した教授の言葉に、『父さんがいっしょにいても、おんなじことをするかなって、いつも考えろって。きょうも、そうするだけだよ』があるが、この言葉は、お父さん自身がそうした人格者で無ければ、まるで説得力の無いものとなってしまう事に加え、彼と教授とが、父と息子でありながら、対等な関係性を位置付けていることも良く分かる台詞である点に、家族のひとつの素晴らしさが垣間見え、そうした教えを受けているからか、教授自身の大人顔負けの台詞として、『道徳的には、おまえが正しいよ。だけど、裁判所はおまえを有罪にする。ここんとこ、おとなだって、わかってないやつはいっぱいいる。だけど、そういうことなんだよ』が挙げられ、これには、思わずハッとさせられるものがあった。
また、そうした親子の対等性は、エーミールとお母さんも同様であり、父を幼い頃に亡くした彼は、それ以来、自分が周りの子どもたちからも見劣りしないように、お母さんがどれだけ身を粉にして働いているのかを、よく理解しており、そんなお母さんに応えてあげたいと行動で示す彼の思いは、まさに二人だけだからこそ、上下関係ではない共に生きていく対等で大切な存在であることを裏付けた、読んでいて、とても心が温かくなる関係性だと感じつつ、それぞれの自由を認めながら言いたいことも言い合える、懐の深い素敵な関係性でもあり、それは、彼の思いに寄り添ったケストナーの言葉からも感じられた、生きていく上でとても大切な、相手の気持ちに寄り添い、それを思うことなのです。
『エーミールはお金を思って泣いたのだ。母さんを思って泣いたのだ。これがわからないような人は、どんなにごりっぱな人でも、たいしたことはない』
私も同感です。
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小学生の頃、何度も読み返した本。本当に面白くて、ワクワクしながら読んだ。50年以上経っても、今だに数々の場面が浮かんでくる。小学生の時にこんな素晴らしい本を読めたのは幸せだったなあと思います。
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小学生のときに読んだなぁ、と懐かしくなってまた読んでみた。当時の記憶はほとんどなく新鮮に読めた。
登場人物がみんな素直で可愛らしくて、特に、エーミールのお母さんはエーミールのことをとても大切に思っていて、エーミールもお母さんをとても愛しているんだなぁということが伝わってくる。
最後の方のシーンで、エーミールのおばあちゃんが、ずっと電話番をしていたディーンスタークを褒めていて、とても良いなと思った。エーミール、教授、グスタフが目立ちがちだけど、100人の子どもたちがみんな自分たちの役割を担ったからこその成功だったんだなということがよく分かる。
全体を通じて感じるのは、作者のケストナーが子どものことがとっても好きで、自身も子どもの頃母親に愛されて来たんだろうなぁということ(訳者後書きをみるとたしかにそうだったらしい)。
登場人物や作者自身の、色んな愛を感じられる作品でした。
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ああ~、これは本当に傑作だった。
ケストナーだから当たり前、なのかもしれないけど、本当に。
子ども向けの類書をいろいろ読んでいると、派手にするためにありえない設定をしたり、スリルを増すためにわざと愚かな手を打って自分から危険な目にあったりするものがほんとうに多いんだけど、これはとても自然に物語が始まる。エーミールは貧しい家の子だから、お金を大切にしなくちゃと思うあまりに、ふところの封筒を何度も服の上からたしかめてしまって、それがかえって泥棒の目をひいてしまうわけで……。
でも、盗まれたとわかったあとのエーミールの判断力と行動力ときたら。コミュ力もすごいよね。昨今の児童書だと、「こんなこと人にはいえない」とひとりでかかえこんで、秘密にするあまりどんどん事態を悪化させるというのがよくあるけど、バスで出会ったおじさんにもちゃんとお金がないことを話して助けてもらうし、初対面の少年たちも仲間にしちゃうし、果断にして聡明なリーダーぶりにほれるわ~。
心配しているおばあさんにもちゃんと伝言するしね。
りっぱ。「少年たち」が、ホームズのベイカーストリート少年団みたいなストリートチルドレンなのかと思ったら、そうではなく、みんな普通の家の子で、ちゃんと夜は家に帰るし、親を心配させないように話をするし、そこらへんもよい。そうやって大人を味方につけてうまく利用する事は大切ですわ。
それにしてもケストナーさん、いいとこ取りで最後めちゃ笑いました。
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ものすごく面白かった…!
大事なお金を盗まれたエーミールが、
それを取り返すために少年たちと戦う。
見ず知らずの少年たちと協力しあうところも面白いし、
裕福ではないなりに育ててくれた母親を大事に思うエーミールがとっても勇敢で愛おしい。
少年たちがじわじわと犯人を追い詰めていく過程なんてワクワクが止まらなかったし、見事犯人からお金を取り返したところは拍手喝采。
犯人を捕まえるために大人から借りたお金を律儀に返そうとしたり、協力してくれた友人たちへの感謝も忘れない。
ところどころ挟まれる、皮肉がたっぷりな会話も見どころのひとつ。
「けんかはだめ、なぐり合いもだめ、そんなことするんなら、いっそ目ん玉のえぐり合いでもしなさい」
これを言うのはなんとエーミールのおばあさん。
うまくオススメしたら人気の本になりそう。
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エーミールが列車の中で見た夢、、、。奇妙だけど、ああいう夢って見ることがある。現実とつながっているようで、おかしなことがいっぱい。その時に持っている不安とはつながっているのは分かるので、何ともいえない混乱が生じる。。。
ストーリーは本の世界ならでは。大人でも楽しい気分に、得した気分に。
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"ことごとに、ああ、昔は何もかもよかったという人のいるのを、エーミールはずっとまえから知っていました。(中略)そういう人は、どうしても満足しようとしない種類の人間だったからです。"
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超有名な本でありながら、一度も読んだことがなかった本。なおかつ「エミール」と読み間違ってもいた。
取っ掛かりが悪いが、話が流れるとドンドンと引きこまれてゆく。どんでん返しは特になくてそのまま楽しめる。
同じ著者の「飛ぶ教室」と比べると、深く考えさせられるというよりも、勧善懲悪的な楽しい読み物。
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仕事や役割には派手なのもあれば、地味なのもあって、危険なのもあれば、退屈なのもある。
でもそのすべてが大事なのですよ。
でもやっぱり、派手で楽しいのがみんな好きなんですね。
電話番、本当にお疲れ様でした。
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飛ぶ教室を読んだあとの感動のまま、すぐに読み始めた。こちらは冒険活劇というべきだろうか、とにかく展開は分かりやすく、それでいて登場人物が生き生きとしていて、素晴らしかった!
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おもしろいけれど、子どもたちにどうなんだろうかと思う。この時代が想像できる子、わからないところは読み飛ばせる子は楽しく読めると思うけれど、そう言う部分に引っかかってしまう子には難しいと思う。
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ケストナーさんの本はユーモアと優しさに溢れていて大好き。エーミールの正直でお母さん想いな所が素敵。教授やグスタフたちもそれぞれが個性たっぷりで、かつ素直で優しくて魅力的。
等身大の子供たちっていう感じがしてほっこりした気持ちになる一刷。
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普段から疑問に思わないようなことをエーミールが疑問に思っているところが面白かった。クジラの足が何本かとか。
230ページあってちょっと長かった。
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こんなにも純粋なチビッ子どもが昔はいたんやなぁ、、というのはおそらく幻想だろうけど、多分、著者の願望が色濃く反映されているんだろうけど、にしてもなかなかである。
ベルリンに着いていきなり構築されるチビッ子どもの輪。これがもう怒涛のように広がっていって、あれだレミングスとかピクミンみたいなイメージ。このチビッ子どもが最後にワルモノを捕まえるシーンとか、もうわちゃわちゃとしてるのよ。何これ楽しそう。
そして最後のおばあちゃんの演説もちょっと異色というか、なんでこんなこと言わせにゃいかんのか。検閲なのか。
と、色々と時代がかっていて楽しげで好きなのだった。
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深緑野分さんの「ベルリンは晴れているか」という小説で、主人公の女の子が小さな頃から肌身離さず大切にしていた本がこれ。
ドイツのある小さな町に住む母子家庭の男の子“エミール”が、ベルリンに住む叔母さんとお婆さんの家に遊びに行くことになる。エミールはお母さんから交通費と“お婆さんにあげるお金”を渡され、「絶対になくしちゃだめよ」と言われて、一人電車に乗る。
ところが、電車で眠ってしまったうちに、そのお金が盗まれてしまい、エミールは“犯人はあいつだ”と目星をつけた、山高帽を被った男の跡を付けて、叔母さんの家の最寄り駅ではない所で降りる。
お婆さんと従兄妹が予定の駅に約束の時間(18時頃)に待っていたのに、ほったらかしで、犯人を追いかけ、そこで出会った男の子たちが“探偵団”を結成し、犯人探しを手伝ってくれた。エミールは正直、「お金が盗まれて良かった」と思ったくらいワクワクする冒険をした。
話の展開が面白いかどうかより、「子供たち一体何時まで遊んでるの?」(遊びじゃないけど)というほうが気になった。だって、お婆さんたちと駅で会うはずだった時間が18時で、それよりもあとから始まった探偵ごっこでしょ。で、調べてみるとドイツの夏は日が沈むのが22時半くらいで20時、21時頃まで子供たちが外で遊び回っているらしい。ふーん、そんな時間にリアルどろ警?リアル逃走中(のハンター側)?確かにワクワクするかもしれない。
どんでん返しなどは無くて、子供たちが追いかけていた男が本当に犯人で、捕まえた子供たちは警察に褒められて、賞金までもらうという、“子供は善良”という人生観にたったハッピーエンドで、今の大人の私には物足りなかった。けれど、1928年に書かれたこの児童書をナチスの時代にも肌身離さず大切にしてきた「ベルリンは晴れているか」の主人公のことを思うと感動する。
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エーミールとベルリンの男の子達が、エーミールのお金を盗んだと思しき犯人を追うお話。エーミール達はてきぱきと作戦をたて役割分担し、勇ましく頼もしい。
(エーミールが自分の悪戯に罪悪感をもつところとかもリアル。)
登場する大人達も含め、世の中こうあって欲しい、という祈りや願いがこめられた物語のような気もする。
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ケストナー1928年の作品。児童文学としては最初の作品だそうですが、これがめちゃくちゃおもしろい!
田舎町から大都会ベルリンに遊びにきた少年エーミールの大冒険。こんな素敵な冒険、男の子だったら誰でも(もちろん女の子も大人も)してみたいはず。
登場する男の子たちがみんな元気で楽しい。その中を男の子顔負けで通り抜けていくポニー・ヒュートヒェンのかっこよさ。
「いい子」であろうとして「いい子」なエーミールとお母さんとの関係や、ベルリンで突如めばえた友情、話がうまくいきすぎるとは思いますが、児童文学なんだからそれでいいのだ。
(『飛ぶ教室』のときも思ったけど、ケストナーはちょっと先生っぽい。子供たちにこうあってほしいという願いを描く。それでもあまり説教くさくならないところがいい。)
「合言葉エーミール!」
以下、引用。
「だったら、いいことをおしえましょう。いちばんいいのはね、あなたが知っていることを書くんです。つまり、地下鉄とかホテルとか、そういうことをね。毎日、あなたのすぐ目の前を走りまわっている子供たちについてなんか、いいですな。わたしたちも、昔はあんなだったんですからな」
なんだかテストみたいなことになってきたぞ。
やれやれ!
でも、だれも点なんかつけない。
よかった、よかった!
この町はとてつもなく大きいのだ。そして、エーミールはちっぽけな男の子だ。なぜエーミールがお金をもっていないかなんて、なぜ自分がどこでおりればいいかわからないかなんて、だれも興味がない。
「ベルリンはすごいところだね。映画を見てるみたいだ。でも、ずっと住みたいかどうかは、わかんない。ノイシュタットは、市のたつ広場がふたつと駅前広場。それから、川っぷちとつぐみ公園にグランドがある。それでぜんぶだ。でも教授、それだけあれば、ぼくはたくさんだと思うな。年じゅう、カーニバルのお祭りさわぎみたいで、道だとか広場だとかかぞえきれないほどあるっていうのは、どうなんだろうなあ? ずうっと迷い子になっているような気がするんじゃないかな。」
「いっしょにいることしか、ぼくたちにはできないんだよ。だからって、ぼくは母さんっ子じゃないよ。信じないやつは、壁に投げつけてやる。そんなの、あったりまえじゃないか」
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子供向けの本とはいえ、サスペンス要素と解決の方法を楽しみにしながら最後まで楽しめました。
母子の愛情や友達との友情、団結しての問題解決と、小学生に刺さる要素で大人も楽しめる。
ハッピーエンドは約束されているとはいえ素敵な終わり方に満足です。
Posted by ブクログ
児童文学ってやっぱり良い!『飛ぶ教室』が大好きで、この本も読んでみた。やっぱり愉快で仕方なかった。冒頭の「話はまだぜんぜんはじまらない」が大好き。
『飛ぶ教室』と同じで、貧乏の切なさ、それを受け止める子どもが出てくる。とても素敵。
印象に残っているのは「昔の方が良かったと言う人はどうしても満足しようとしない人だ」という文。
最後にケストナーが出てきたときは「これこれ!」ってなった
Posted by ブクログ
ちょいちょい挟まれる笑えるシーン、粋な表現、しんみりする会話など、どこをとっても素敵。ケストナーが子ども心分かりすぎてた。
あと挿絵が良い。いちばん好きなのは列車を牽引する馬の大群のイラスト。グッズ欲しい
Posted by ブクログ
小学生くらいが読めるもので、わたしでも面白く読めるのないかなと思って探してた時に、見つけた本です。
まさか、こんなごちゃごちゃっとした上の大騒動になるとは思ってなかったので、面白かったです。探偵ものにありそうな物騒なこともないのもいい。エーミールの母親思いのところも好きです。
でも、言い回しになじみがないので、読んでて引っ掛かりを感じました。違和感があってスムーズに読めない。わたしにはどうも、外国作品は宝の持ち腐れのようです。面白いところも、その背景がわからないので、楽しめないのが残念。
これを読んで、他作品にも興味をもちましたが、今のわたしが読んでも、ちょっともったいないなーとも思いました。