日々の泡

日々の泡

愛を語り、友情を交わし、人生の夢を追う、三組の恋人たち――純情無垢のコランと彼の繊細な恋人のクロエ。愛するシックを魅了し狂わせる思想家の殺害をもくろむ情熱の女アリーズ。料理のアーティストのニコラと彼のキュートな恋人のイジス。人生の不条理への怒りと自由奔放な幻想を結晶させた永遠の青春小説。「20世紀の恋愛小説中もっとも悲痛な小説」と評される最高傑作。

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日々の泡 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年06月02日

    大学生の時に初めて手に取ってから、何度も読んでいる。美しい幻想、まやかしの世界、どこまでが現実かわからないけど、恋する気持ちだけは本物なんだよね。初めはほの明るくパステル調で色彩豊かなのに、どんどん光が失われて最後は白黒の線描画という感じ。

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    Posted by ブクログ 2020年05月24日

    初めて読んだのが原文という、今思えばかなりの無茶だったなぁ…

    改めて日本語訳を読んだ時、不安だった原文の解釈がそれなりに外れてなかったことに逆に驚き、その時たまたま出ていた課題の仏作文を仏〝小説〟にして提出した(これもかなりの無茶だ)くらいの衝撃を受けた。
    変な転換だけど、それくらい挑戦的な文章に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月08日

    頭の中が色んな絵でいっぱいになった。家が丸くなるのとか、小さくなって行くのはとても微笑ましくて悲しかった。いい作品

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    Posted by ブクログ 2012年12月16日

    幻想と皮肉と遊びと悲壮の入り交じった、美しいメルヘンです。根底に暗澹とした「不条理」が見え隠れしているところなんかは、いかにも当時のフランスらしい感じもしますが、簡単にフランス文学と一括りにはできないほど力強い作品だと思います。耽美で独特な描写は、このボリス・ヴィアンでしか見たことがありません。

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    Posted by ブクログ 2012年10月15日

    再読。もう何度読み返してるかわからない大好きな小説
    というか世界でいちばんこの本がすき
    あまりにも道化で可笑しいことばかりがあふれるのにどうしてこう悲痛なのかしら
    本当に悲しいことは真面目なもののなかよりも、ふざけたものの中にあるのだと思う
    幸せな時は全然長続きしないなぁ
    そんなことないっていうひと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月22日

    純粋な愛に生きる登場人物たちの有り様が、幻想文学としての舞台装置と相まって不思議な読書体験を与えてくれる。市井の嫉妬や撓んだ幸せみたいな凡庸さから逃れたく手に取るなら、在り来たりな現実を遠ざけてくれる優れた非日常の媒介。

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    Posted by ブクログ 2013年10月26日

    容姿端麗、有り余る資産、そつのない社交性。
    コランの優雅な愛と凋落の日々。
    シュールで戯画的な描写。
    美しくもあり、残酷でもあります。そして滑稽なのです。
    美しい悲痛な愛の物語の裏に、持たざる者の鬱屈を、シニカルな視線を感じます。
    愛を失い貧乏になったコランは無邪気に問います。
    何も悪いことをしてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月07日

    最初のうちは真面目に読んでいたので、時折挿し込まれる不可解な表現に戸惑った。
    が、この独特な非現実性を理解すると、それを楽しめるようになった。
    豊かなリリシズムと、優しさと、残虐性の潜む大人のファンタジー。
    愛する人を失いたくなくて気も狂いそうなのに、それ以外の人間をあっけなく殺してしまうのだ。

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    Posted by ブクログ 2012年01月24日

    全く同じ内容であるという「うたかたの日々」(ハヤカワepi文庫)は翻訳文に抵抗があって、全く読み進めることが出来なかった。
    しかしこの曾根元吉訳の「日々の泡」(新潮文庫)は問題なく読むことができた。日本人作家でも合う合わないがあるから、それの違いかな?
    肺に睡蓮の花が咲く奇病に冒されたクロエと、彼女...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年12月25日

    前衛的とか不条理って、こんな感じ?

    けっこう好きです。
    部屋がシャボン玉みたいに変わるところ。
    銃の育成
    心臓抜き
    最後のねずみの自殺方法

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