作品一覧

  • ザ・ロード ――アメリカ放浪記
    3.9
    1巻880円 (税込)
    1892年アメリカ、16歳のジャック・ロンドンは初めて放浪の旅に出た。列車にタダ乗りして大陸を巡る旅は、苦しいながらも自由で、信じられない出来事の連続だった。無賃乗車や騙りの技術、刑務所でのサバイバル、警察との追跡劇、忘れがたいホーボー(放浪者)の仲間たち…『野性の呼び声』で知られる作家が、若き日の冒険を語る。生気に満ちた文体と鋭い視点が光る、アメリカ文学の隠れた名作。
  • 小学館世界J文学館 野性の呼び声
    -
    1巻880円 (税込)
    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 白い雪と氷の大地。生きのびるために、犬は野性を取り戻した。 カリフォルニアの裕福な家に飼われていた大型犬・バックは、さらわれて極寒の北、アラスカの大地へと運ばれた。売られていく船の上で人間の暴力に歯向かったとき、バックはこんぼうで思いっきり打ちのめされ、力で相手を服従させるという野性のおきてを思い知るのだった。そして上陸した北の大地で、バックは政府の速達便を運ぶ犬ぞりのチームに売られた。雪と氷の過酷な自然を生き抜くために、バックのなかで眠っていた野性が少しずつ目覚めていく。毎朝、暗いときから荷物を引き、暗くなるまで進む。エサは不十分で満腹にはならず、何でも食べ、エサを盗むずる賢さも出てくる。すべては生き残るための本能なのだ。鋼のような筋肉、何でも食べられる内臓機能、視力聴力嗅覚は恐ろしいほど敏感になり、翌日の風を予想する能力まで覚醒する。はるか昔に持っていた野性がすべてバックに戻ってくるのだった。常に死と隣り合わせの世界で、バックはチームリーダー犬のスピッツとの一騎打ちにいどむ。戦いはどちらかが死ぬまで続く。なぜなら群れのリーダーは1匹だけだから…… バックは勝って生き残れるか? ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • マーティン・イーデン
    3.0
    1巻2,376円 (税込)
    絶望の青春──ジャック・ロンドン自伝的物語 20世紀初めのアメリカ西海岸オークランド。若い船乗りマーティン・イーデンは、裕福な中産階級の女性ルースに出会い、その美しさと知性に惹かれるとともに文学への関心に目覚める。生活をあらため、図書館の本を読み漁り、独学で文法と教養を身につけたマーティンは作家を志し、海上での体験談、小説や詩、評論を次々に書いて新聞や雑誌に送るが一向に売れず、人生の真実をとらえたと思った作品はルースにも理解されない。生活は困窮し、絶望にかられ文学を諦めかけたとき、彼の運命は一転する。 理想と現実の狭間で闘い続ける若者の孤独な栄光と悲劇を、自らの体験をもとに圧倒的な熱量で描くこの小説は、多くの作家や芸術家に影響を与え、読者の心を揺さぶり続けてきた。一世紀前の主人公の苦闘は、苛酷な格差社会の入口に立つ現代の若い読者にも切実に受け止められるだろう。
  • 奈落の人びと
    -
    「この本の中で語られている体験は、1902年の夏に私が経験したものである。私は探険家の態度にたとえるのが最もふさわしいような心構えで、ロンドンの下層社会に入って行った。私は、みずからの見聞によって納得をえたかった」…本書は当時のロンドンのイースト・エンド地区の人びとの生活を描いた記念碑的ルポルタージュ。作者は、数ヶ月にわたって現地の救貧院や路上で寝泊りし、それを元に本作品を書いた。オーウェルは10代に本作に出会って影響を受け、1930年代に同様の試みをおこない「パリ・ロンドンどん底生活」を著している。
  • スナーク号の航海
    -
    1巻495円 (税込)
    『野生の呼び声』や『白い牙』などのアラスカ物で知られるアメリカの作家ジャック・ロンドンは、『馬に乗った水夫』という伝記のタイトルが象徴しているように、北海道沖でのアザラシ猟の漁船に乗り組んだり、ヨットを建造して世界一周航海に出発するなど、生粋の海の男でもあった。本書はヨット、スナーク号による太平洋航海記の全訳(本邦初訳)である。ジャック・ロンドンが十七歳で懸賞エッセイに応募して一等になった幻の、ある意味で事実上の処女作となる『日本沖で遭遇した台風の話』も巻末に収録。
  • 白い牙
    4.2
    1巻649円 (税込)
    自分以外のすべてに、彼は激しく牙をむいた。強さ、狡猾さ、無情さ……彼は生き延びるため、本能の声に従い、野性の血を研ぎ澄ましてゆく。自分の奥底にいまはまだ眠る四分の一のイヌの血に気づかぬままに――ホワイト・ファング(白い牙)と呼ばれた一頭の孤独な灰色オオカミの数奇な生涯を、ゴールドラッシュ時代の北の原野を舞台に感動的に描きあげた、動物文学の世界的傑作。
  • 野性の呼び声
    4.5
    1巻484円 (税込)
    ゴールド・ラッシュ時代、セント・バーナードとシェパードの血をうけた飼犬バックは、ある日、邸から盗み出され、アラスカ氷原へと連れてゆかれた。そこには、橇犬(そりいぬ)としての苛酷な日々が待っていた。きびしい自然と、人間の容赦ないむちの響きに、バックの野性はめざめてゆく。数年後、広い峡谷を駆けてゆく狼の一群のなかに、毛並みのふさふさとしたたくましいバックの姿が見られた――。
  • 野性の叫び
    -
    1巻440円 (税込)
    「バック」は安定した飼い犬の境遇から一転して、橇(そり)引き犬としての過酷な生涯を背負わされる。つぎつぎに代わる主人たち、仲間の犬たちとの対決と交流と友情が、北米の凍てつく大地を舞台に展開する。そうしたなかでいつしか、「バック」は深い森の奥から聞こえてくる野性の呼び声を耳にする。放浪と苦難のうちに作家生活をすごしたアメリカの作家ジャック・ロンドンの「ユーコン物語」の代表作であり、動物文学の傑作。

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  • 白い牙
    -
    1巻550円 (税込)
    犬の血をうけた狼「ホワイト・ファング(白い牙)」が幾多の苦難を乗り越えていく物語。凍てつく北国のきびしい暮らしと自然の描写は他の追随を許さない。「野性の叫び」と「白い牙」はジャック・ロンドンの「ユーコン物語」の代表作である。

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  • ザ・ロード ――アメリカ放浪記

    Posted by ブクログ

    野蛮なエネルギーがみなぎる19世紀末のアメリカを舞台にした自伝小説。
    無銭乗車で汽車の下に入り込んでアメリカを横断するとか、今の感覚からするとイカれてるとしか言いようがないのだが、この時代には大量にそういった放浪者(ホーボー)がいたというのが驚きだ。

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    2025年01月03日
  • ザ・ロード ――アメリカ放浪記

    Posted by ブクログ

    ジャック・ロンドンの実体験を基に綴られたホーボー体験記。
    空腹に耐え、極寒に震え、命の危険さえ顧みず、それでもよるべない放浪の暮らしを続ける人たち。
    そこにはあふれる自由がある。
    生きるも死ぬも自分次第という真の自由が。

    0
    2024年12月14日
  • ザ・ロード ――アメリカ放浪記

    Posted by ブクログ

    ジャック・ロンドンはつくづく読みやすい文章を書くなあと感心する。小説もバツグンに面白いけど、自伝エッセイも最高にワクワクした!
    若さとエネルギーがはち切れんばかりの自信に満ち溢れた筆者の言葉にどんどん惹き込まれる。わくわくする。自信満々でも全然鼻につかないのは、真っ直ぐな言葉だからか。嘘つきだし犯罪者だし、意地悪だし、道徳的に誉められない部分もあるんだけど、それもひっくるめて、めちゃくちゃ魅力的な人だったのだろう。悪いところにも衒いがないのだ。それゆえにどうしても惹かれてしまう。
    本人も大嘘つきだと称するくらいだから、この本のどこまでが本当の話かは分からない。でもそんなことはどうでもいい。嘘八

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    2024年05月16日
  • 白い牙

    購入済み

    胸が痛くもなるけど引き込まれる

    現代の日本の犬との関係を考えると、主人公であるホワイト・ファングの経験は時に辛く悲しくもあるけれど、それが当時の犬と人との関係性のひとつなのかと思えば、ひとつの歴史が感じられる作品でした。
    そして狼犬目線の物語はとても興味深く、野生の狼や人に飼われている犬がどう感じ、何を思っているのか、真実は不明でも、なるほどそういう感覚なのかと納得出来る文章でした。特に彼らにとって人間は神に見えている。それがとても興味深かったです。

    #切ない #エモい #感動する

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    2023年12月04日
  • 白い牙

    Posted by ブクログ

    2人の男が極寒の地で犬ゾリで棺を運ぶ冒頭の章に、ロンドンの真骨頂があると思う。これだけで短編小説のようだ。

    犬の視点から人間を神々たち、と表現していて、人間の文明というものがあらゆる生き物の中でずば抜けていると感じる事になる。(文明を築けたのは一握りの人間による所が大きいので、あまり自惚れる事はできないのだが。)

    ロンドンの著作はいつも新しい視点を与えてくれる。

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    2014年07月05日

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