ジャック・ロンドンのレビュー一覧

  • 世界ショートセレクション3 ジャック・ロンドン ショートセレクション 世界が若かったころ

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    世界ショートセレクション。ジャック・ロンドン。恥ずかしながら、この作家のことは知りませんでした。。「野生の呼び声」という代表作の名前は聞いたことはありましたが。
    最高に面白いショートを味わわせてもらいました。極北の暮らし、冒険など、作家の実体験を反映させた物語は、リアルさを感じさせながら、ストーリーとしても面白く、引き込まれました。ウィットも効いた「世界が若かったころ」、自然の中での人間の命のありようを考えさせる、「命の掟」「たき火」が特によかったです。

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    2025年10月06日
  • 白い牙

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    まず圧倒されるのが迫ってくるような自然や心理描写の力強さ。
    最初の人間がオオカミに徐々に追い詰められるシーンの、犬が少しづつ減っていく所、もうお終いかと思った時に自分の指を見てなんて精巧に出来ているんだろうかと思う所などゾクゾクする。
    そして、ホワイトファングが産まれ洞窟から自然界へと出ていくシーンのみずみずしさたるや素晴らしい。ゼルダの伝説botwを始めて遊んだ時のような無限の世界へ飛び出す高揚感がある。
    そして、人に飼われるようになった後の掟を叩き込まれてひねくれていく過程の様子や、もはや自由だが厳しい自然界には帰れない様子が痛々しくも現実主義的でとても胸に刺さる。
    やはり圧倒的に面白いの

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    2025年03月31日
  • ザ・ロード ――アメリカ放浪記

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    野蛮なエネルギーがみなぎる19世紀末のアメリカを舞台にした自伝小説。
    無銭乗車で汽車の下に入り込んでアメリカを横断するとか、今の感覚からするとイカれてるとしか言いようがないのだが、この時代には大量にそういった放浪者(ホーボー)がいたというのが驚きだ。

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    2025年01月03日
  • ザ・ロード ――アメリカ放浪記

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    ジャック・ロンドンの実体験を基に綴られたホーボー体験記。
    空腹に耐え、極寒に震え、命の危険さえ顧みず、それでもよるべない放浪の暮らしを続ける人たち。
    そこにはあふれる自由がある。
    生きるも死ぬも自分次第という真の自由が。

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    2024年12月14日
  • ザ・ロード ――アメリカ放浪記

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    ジャック・ロンドンはつくづく読みやすい文章を書くなあと感心する。小説もバツグンに面白いけど、自伝エッセイも最高にワクワクした!
    若さとエネルギーがはち切れんばかりの自信に満ち溢れた筆者の言葉にどんどん惹き込まれる。わくわくする。自信満々でも全然鼻につかないのは、真っ直ぐな言葉だからか。嘘つきだし犯罪者だし、意地悪だし、道徳的に誉められない部分もあるんだけど、それもひっくるめて、めちゃくちゃ魅力的な人だったのだろう。悪いところにも衒いがないのだ。それゆえにどうしても惹かれてしまう。
    本人も大嘘つきだと称するくらいだから、この本のどこまでが本当の話かは分からない。でもそんなことはどうでもいい。嘘八

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    2024年05月16日
  • 白い牙

    購入済み

    胸が痛くもなるけど引き込まれる

    現代の日本の犬との関係を考えると、主人公であるホワイト・ファングの経験は時に辛く悲しくもあるけれど、それが当時の犬と人との関係性のひとつなのかと思えば、ひとつの歴史が感じられる作品でした。
    そして狼犬目線の物語はとても興味深く、野生の狼や人に飼われている犬がどう感じ、何を思っているのか、真実は不明でも、なるほどそういう感覚なのかと納得出来る文章でした。特に彼らにとって人間は神に見えている。それがとても興味深かったです。

    #感動する #エモい #切ない

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    2023年12月04日
  • 世界ショートセレクション3 ジャック・ロンドン ショートセレクション 世界が若かったころ

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    ジャックロンドン、おそらく始めて読んだが、ゾクゾクする感じの面白さ。
    「たき火」は恐ろしくなって、途中で読めなくなった。
    「命の掟」は息子の視点と親父の視点、両方が頭の中でグルグルしながら読んだ。悲しいような、清々しいような。

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    2018年08月27日
  • 白い牙

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    2人の男が極寒の地で犬ゾリで棺を運ぶ冒頭の章に、ロンドンの真骨頂があると思う。これだけで短編小説のようだ。

    犬の視点から人間を神々たち、と表現していて、人間の文明というものがあらゆる生き物の中でずば抜けていると感じる事になる。(文明を築けたのは一握りの人間による所が大きいので、あまり自惚れる事はできないのだが。)

    ロンドンの著作はいつも新しい視点を与えてくれる。

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    2014年07月05日
  • 野性の呼び声

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    ネタバレ

    ゴールドラッシュの時代、大邸宅で優雅に暮らしていたバックが誘拐され、橇犬として売り飛ばされた後、過酷な暮らしの中で様々な人間と出会い、経験を重ね、やがて愛する人間と最後の絆が断たれた時、己の野生を呼び覚ます『声』の元に還っていく話。

    荒野の呼び声と訳されたタイトルの本もあって個人的に字面はそちらの方が好きなのだが、内容的には『野生』のほうがニュアンスに近いと思う。

    大型犬好きなら取りあえず読んで貰いたい名作。

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    2013年11月18日
  • 白い牙

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    表紙の孤独そうなオオカミ君に一目惚れして、レジダッシュした作品。
    これは大当たりでした!本当に面白かった~~!!

    主人公は、ホワイト・ファング(白い牙)と呼ばれるオオカミの子。
    それも純粋なオオカミではなくて、オオカミと犬の混血。
    そのあたりの設定が最後の最後まで生きてきます。

    ホワイト・ファングの視点から描かれるお話がとても新鮮です。
    虐げられてすっかり頑なになった彼の心を溶かしてくれる、新たな出会い。

    泣いたり、怒ったり、ほっこりと幸せな気持ちになったり。
    とても素晴らしい物語でした。

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    2013年10月19日
  • 白い牙

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    冒頭から、アラスカの雪の平原でハラペコ狼にとりかこまれ、一匹一匹食べられていくソリ犬・・・ついには人間も・・・な展開でつかみからがっつり。狼好きのバイブル。「野生の呼び声」が飼い犬が狼化して自然に還る話ならこっちは逆で、狼がよい主人に出会い、な話だった。なでるぞ!なでられる!の攻防は食うか食われるか!並みにハラハラである。

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    2012年09月14日
  • 白い牙

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    オオカミブーム到来中につき、表紙のオオカミの佇まいにも惹かれて、猛暑の中、北極圏(アラスカ?)の話を読みました。最初は、現実との気温差のせいかなかなか物語に入り込めなかったけど、子オオカミに名前がついたあたりからはかなりぐいぐい読みました。そして、苛酷な前半~中盤のせいで、後半は相当せつなく、胸にグッとくるシーンの連続…。いやー、素晴らしい名作だと思います。
    …ただ、残念ながら、個人的には翻訳がイマイチだったなと。光文社の方が良かったりするのかなー。表紙でつい新潮文庫の方を選んでしまったけど…。

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    2012年07月30日
  • 白い牙

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    北の荒野で2分の1イヌの血を持った母親キチーと老オオカミとの間に生まれた4分の1イヌの血を引き継ぐホワイトファングの数奇な生涯の物語。

    動物文学の面白さを教えてもらった本。動物の行動心理、物事や人間に対する思考がとっても面白い!

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    2012年05月21日
  • 野性の呼び声

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    ネタバレ

    犬の走る視界が、犬の吐く息が見えるんだ!(雪の上の闇に白い息)この面白さを表現できない自分が情けない。バックとソートンとの愛がすごい美味しいのでかみ締めながら読んだ。とにかく面白いんです。

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    2012年10月25日
  • 白い牙

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    自分以外のすべてに、彼は激しく牙をむいた。強さ、狡猾さ、無情さ・・・彼は生き延びるため、本能の声に従い、野性の血を研ぎ澄ましてゆく。自分の奥底に今はまだ眠る四分の一のイヌの血に気付かぬままに──。

    森に暮らす一頭のオオカミが、人間のエゴによって虐げられ、恐怖を感じていたある日、今度はその恐怖を取り除き、愛情という無償のものを与えてくれる人間との出会いによって、徐々に人間に心を開いていく様子が、感動的だった。
    動物を主人公にした小説だが、とても読みやすかったので、初心者にオススメしたい一冊。

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    2010年09月23日
  • 白い牙

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    「狼の仔」として生を受けたホワイト・ファング(白い牙)が、母方に混じった家犬の血の導きで人間社会に順応し、野性との葛藤に苦しみながらも、数奇な運命の果てにめぐり合った「愛」の力によって、アイデンティティと終の住処を獲得するまでを描いた、動物文学の古典。


    ちょうど、先に読んだ「荒野の呼び声」のひっくり返しのようなお話です。
    ただし、完全に逆ともいえないのは、「荒野」の主人公が完全な家犬であったのに対して、「白い牙」は生粋の狼ではない。彼の母親が犬と狼の混血であるところがミソで、さもなければ、この小説はただの絵空事になってしまったでしょう。

    「荒野」同様、作者の経験が生かされて、厳しい自然の

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    2011年07月19日
  • 白い牙

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    文句のつけようのない傑作。
    一行一行、かみ締めるように読んだ。
    四分の一のイヌの血を持った、孤独な灰色オオカミの数奇な生涯の物語。

    作者のジャック・ロンドンは、ずいぶん波乱に満ちた一生を送ったようだが、なぜこんなにイヌの生態に通じているのだろう?
    かのコンラート・ローレンツが「人、イヌにあう」を著し、動物行動学者の目からイヌ、そしてイヌと人間の関係について考察したのは1953年。
    この作品が発表されたのは、それからおよそ50年近くもさかのぼる1906年のことである。
    偉大な小説家の洞察力とは、これほどまでに卓越したものなのか?!
    実に驚くほどの正確さをもって、真実に迫る創作を成し遂げるものな

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    2009年10月04日
  • 白い牙

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    文句のつけようのない傑作。
    一行一行、かみ締めるように読んだ。
    四分の一のイヌの血を持った、孤独な灰色オオカミの数奇な生涯の物語。
    どんな優れたイヌの解説書よりも、イヌという種の本質を教えてくれる一冊である、と思う。

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    2009年10月04日
  • 白い牙

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    この書籍の改訂版を読んだのですが
    リストにないみたいなのでこれで
    白い牙と呼ばれオオカミの物語
    このオオカミには1/4のイヌも混ざっているらしい
    このオオカミの成長していく様を描いています
    生まれてから母オオカミに育てられ
    人間に飼われ、イヌ橇として働いたり
    いろんな動物と闘わされたり
    このオオカミにとって飼い主は神らしい
    とそんな感じでオオカミの思いがとても感じられて
    よかったです

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    2025年10月30日
  • 世界ショートセレクション3 ジャック・ロンドン ショートセレクション 世界が若かったころ

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    いきなり劇画アドベンチャーワールドに放り込まれた。厳しい荒い世界だったが、短編なので、読みやすかった。挿絵がキュートで少し救われました。

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    2025年10月05日