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多くの危機を超えて静かな晩年を迎えたヘッセの随想と小品。はぐれ者のからすにアウトサイダーの人生を見る「小がらす」など14編。
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Posted by ブクログ
何回でも読み直したいです。 ヘッセ自身の体験が彼の作品に顕れていると感じられ、とても面白かったです。
あらゆるものから自由であり得た子供時代の貴重な体験を回想しながら、真の幸福とは何かを語る『幸福論』をはじめ、人間として文学者として、幾多の危機を越えてきたヘッセが、静かな晩年に日々に綴った随想と小品全14編を収録。 ヘッセの随想録ということで、彼の生活を少し垣間見ることができたかのように、とても読...続きを読むみやすく、おもしろい作品だった。 彼の今までの作品に込められた、人間への愛や自然との共生を解くカギが、この随想録に秘められているような気がしてならない。
難しかった。 生きていく中で関わる人に対して抱くヘッセの尊敬の心が、とても純度が高くて嘘がないように感じた。 そして時折押し寄せてくる、景色が頭の中で綺麗にうかぶ描写が幸せだった。
回顧。生身のヘッセに触れられる。 祖父、母、友、兄弟、姉、妹、場所、音楽や詩との関わりの始まり、宗教。それらヘッセを取り巻くもの、事はこれまで読んできた作品の背景にあったもの。興味深い。 「予言者としての小鳥」のピアノ演奏も聴いた。作品の中にも出てくる音楽。ヘッセと音楽についてもっと深く知りたい。...続きを読む 説明的な長文で『幸福論』が読みにくくわかりにくかった。
ヘッセの晩年に書かれた手記をまとめた短編集。 「盗まれたトランク」「中断された授業時間」「幸福論」「湯治手記」「クリスマスと二つの子どもの話」「小がらす」「マウルブロン神学校生」「祖父のこと」「秋の体験」「エンガディーンの体験」「過去とのめぐり会い」「過去を呼び返す」「マルラのために」「日本の私の読...続きを読む者に」を収録。 過去の自分や家族の詩·物語、読者からの声を通じて過去を顧りみるものが多かった。 大作家、それも若き日の苦悩をもって『車輪の下』を書いた著者の考える「幸福」とはどのようなものか、何故それを幸福と考えるに至ったのかが気になり読んだが、後者の問いに関しては答えが見出せず、前者の問いに対し得られた答えも漠然としていた。 また、個人的に「エンガディーンの体験」で垣間見えた、戦争に対する個人の責任という点での著者の考えにも納得がいかず、あまり満足はできなかった。 しかし一方で、幸福論では類まれなほどに美しく卓越した表現でもって幸福を描き、また全編を通じ、年を重ねる中で培った、代えがたいものたちが見え隠れする。私個人の願望に答えてくれるものではなかったが、それでも文学的価値は高いと言っていいだろう。
読んだ印象は日常のささやかなことを綴るエッセイ。 真面目だけどちょっとお茶目なおじいちゃんと話しているような気分になります。 結構スキ。でも若い子には退屈かも知れない。
短編集。 お勧めは「幸福論」と「小がらす」。 ストイックでもなく、エゴイストでもなく、ニヒルでもなく、なんともいえないすばらしいバランスを保った生き方。
CREAという雑誌の読書特集で、中谷美紀が「読んでいて幸せになる1冊」と書いていたのが妙に心に残り、うん十年ぶりに読み返してみました。 ヘッセを読んでいたころって中学生くらいで、文学少女を気取ってスタンダールとかトルストイとかカミュとか太宰とか芥川とか、とにかくそういう背伸びした読書がマイブーム...続きを読むでした・・・いや、今思うとハズカシいですけど (どこまで内容を理解していたのかは不明ですが(^^;) すっかり忘れさっていたので、今回は新たな気持ちで読みました まあ、どれもこれも丁寧に書かれていること! この人は本当に一字一句、言葉を文字を大切にしているのだなぁと感心ばかりしておりました。 Glück(幸福)という言葉が、彼にとってどれほど美しく重みのあるものかという事が、切々と語られている『幸福論』を読むと、自分がいかに日々、言葉も文字もぞんざいに扱っていたかという事実を思い知らされて少し反省しました。 それからは文字を、少し気をつけて丁寧に書くように心がけるようになりました(ああ!私って本当に、影響されやすい!) こんなに繊細な人は、生きるのが大変だっただろうなぁ。 人一倍に喜びや美しさを感じる心があるから、人一倍、苦しみや悲しみも受けざるを得なかったのでしょうけれど。 ヘッセは言葉を操る言霊師とみたり。
ゆっくりと、かみ締めるように読むことを要求されるような文章だけど、そうして読んだ時の感動は深く、心の底に広がって、他の本では得られない共感がありました。
ヘッセの晩年のエッセイとも言える短編集。 老後に我が人生や人生観を語る内容で、素直な気持ちが打ち明けられている。人生における様々なエピソード、親しい人との死別、時間により熟成された経験と対比など多くの部分で同感できる。自己の人生観と対比させながら読んだ。 詩人の文章であるからか、すっと受け入れにくい...続きを読む文体が多く、読みにくいのが難点だが、あまり子細に拘らず感じるように読み進めるのが良いと感じた。 幸福論で語られた、日常生活や時間にとらわれない、むせぶような一瞬の幸福感を探す人生を送りたいと思う。
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