地の糧(新潮文庫)

地の糧(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

3.6

君はすっかり読んでしまったら、この本を捨ててくれ給え。そして外へ出給え――。語り手は、青年ナタナエルに語りかける。「善か悪か懸念せずに愛すること」「賢者とはよろずのことに驚嘆する人を言う」「未来のうちに過去を再現しようと努めてはならぬ」。二十代のジッドが綴った本書は、欲望を肯定し情熱的に生きることを賛美する言葉の宝庫である。若者らの魂を揺さぶり続ける青春の書。

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地の糧(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月13日

    再読。前回は感想を書いていませんでした。うっかり。

    ナタナエルに語りかける場面から始まる。
    彼の体験談(旅の話)やそこから辿り着いた思想をナタナエルに伝える。
    旅に行ったことが瑞々しく鮮明に表現されている。様々な種類の果実が出てきた。食べると酔う熟れた葡萄とか。甘いジャム食べたり。美味しそう。明日...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月17日

    小説、という括りになっているけど、哲学書ですね!
    かなり抽象的で難解な表現が多いけど、それだけに想像や思考を掻き立てる
    そして、自分にしかないメッセージを受け取れる
    「書を捨てよ、街を出よう」
    答えは常に自分の内側にありますね!

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月04日

    物事や景色の捉え方、感じ方の言語化がとても豊か。
    全体として理解が追いつかないところが多いが、印象に残るフレーズが多い1冊だった。

    その一部より
    ---
    欲望の対象の常に偽りがちな所有よりも、いかなる欲望にせよ、欲望自体の方が私を豊かにしてくれた。

    そして素晴らしく美しい。そのくせなぜこんなに美...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月20日

    感銘を受けるには乏しい私の人生経験。
    難しかったです!
    しかし言葉のシャワーを浴びているようで新鮮でした。

    0

    Posted by ブクログ 2023年09月29日

    なんだこれは。全然分からん。全く分からん。
    ジッド、外国人、訳本、だからなのか?
    あとがきに病気のころ書いたとあったが、それだから?
    しかし、ロングセラーであり、ベストセラー。俺でさえ本の名前を聞いたことがある。歌にもなってる。
    なのに、全然分からん。
    なのに、響く一文が二つあった…。

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月24日

    ヨルシカコラボカバーが出たので購入したうちの1冊。
    今読めてよかったと思う。目で見たものを大切に愛でる気持ちは持ったまま、この本をそっと棚にしまって、この本の思想を捨てて外へ放浪してみたいと思った。

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月09日

    「君はすっかり読んでしまったら、この本を捨ててくれ給え」
    「もう今は私の本を投げ棄ててくれ。そこから離れて自由になってくれたまえ。」
    最初と最後に繰り返される。
    この本を含めて誰かの思想に囚われることなく、自分の目で世界を見て、自分自身を探求し、生きていきなさいと勧められている気がした。

    中身はあ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月03日

    難解な箇所が多いが、現代の自己啓発書にもつながる思想が見受けられた。読んだ知識ではなく、素足で感じた知識こそがその人の糧になる。でも読むことがそれの始まりでもある。未来に過去を再現しようとしないこと、不幸の在りどころは覚えていたい。

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月15日

    瑞々しい文章が外界との浸透圧を下げてくれる。
    本を捨てる捨てない以前に、二項対立的思考から自由になれと言われているよう。

    0

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