武藤浩史の作品一覧

「武藤浩史」の「エレホン」「昏い水」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • エレホン
    3.9
    1巻2,420円 (税込)
    羊飼いの青年が迷い込んだ謎の国「エレホン」。人びとはみな優しく、健康的で美しく――。でも、それには“しかるべき理由”があった。自己責任、優生思想、経済至上主義、そしてシンギュラリティ……。社会の幸福とはいったい何なのか? ディストピア小説の源流とされる幻の長篇が、現代人の心の底に潜む宿痾をあぶり出す。
  • 昏い水
    3.5
    1巻2,530円 (税込)
    知的で辛辣、自由を重んじ、七十代のいまも仕事のため遠方まで車を走らせるフランチェスカ、病床にあるどこか憎めない元夫、高級老人ホームで悠々自適の女友だち、恋人を突然亡くした息子が身を寄せるカナリア諸島のゲイの老カップル……。いかにも英国的なユーモアをちりばめながら、人生の終盤を生きる人々を描く長篇小説。
  • 40歳を過ぎてからの大人の脳の鍛え方―新潮45 eBooklet 教養編1
    -
    1~9巻220円 (税込)
    自分たちは仕事で頭を使っているから脳の働きは保てているだろう、と思うのは大いなる勘違い。ふだんの生活で脳や身体を使っている分には、私たちは自分の健康を保つのよりも少し足りないレベルしか使っていないのです。意識してトレーニングをしなければ、脳も身体も健康を維持できません。脳トレゲーム監修者が教える、目からウロコの“脳にいい生活習慣”とは? 最近もの覚えが悪くなったとお嘆きのアナタ、必読です。

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  • エレホン

    Posted by ブクログ

    NOWHERE↔EREWHON。どこでもない場所をイメージされた題名なのだと思いますが、どこでもない場所の反対語はどこか特定の場所でもあり、その特定の場所として2021年現在の世界が重なりあうことに驚きます。そしてNOWHEREがユートピアさとしたら、その反対はディストピアであり、それは今の社会なのか…1872年出版の本が2020年に翻訳出版されたのは翻訳者の今、再び読まれるべき本としての熱い想いがあったからなのかもしれません。あとがき、ではなく解題、として翻訳者自ら補助線をひいて解き明かすシンギュラリティ、格差社会、宗教の位置づけ、子どもの教育、という現代的テーマの150年前の予言も、このタ

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    2021年01月17日
  • エレホン

    Posted by ブクログ

    未開の地を求めて探索を始めた青年が辿り着いた国家での体験記を描いた作品。国家の滅茶苦茶な論理ができる成り立ちを知った途端、戸惑いを隠せなかった。時代を超えた警告に我が身を正さざるを得なかった。

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    2020年11月13日
  • エレホン

    Posted by ブクログ

    ディストピア小説の源流とされる本の新訳版が出版されたので読んでみた。
    ものすごく興味深い本だった。

    1872年(明治5年)に書かれた本書は後の多くのユートピア、ディストピア小説の元となった。
    オルダス・ハクスリーは、自身のディストピア小説『すばらしい新世界』がこの『エレホン』の影響を受けていることを公式に認めているという。『すばらしき新世界』は 1932年に出版だ。
    ちなみにディストピア小説の傑作のひとつであるジョージ・オーウェルの『1984年』は1949年に刊行である。

    本書『エレホン』が出版された1872年といえば、この前年の1871年にドストエフスキーの5大傑作長編の一つ『悪霊』が出

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    2020年09月12日
  • エレホン

    Posted by ブクログ

    エレホンはどこにもない国。
    主人公は金儲けのために旅をする。
    現代社会とかけ離れたような価値観がつぎつぎにでてくるけど、比喩って考えれないこともない。
    発想がいろいろ考えさせられるSFなんかな?

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    2022年11月16日
  • エレホン

    Posted by ブクログ

    全く古さを感じさせない。翻訳は定期的にやり直すべきと改めて感じる。どこか藤子不二雄的な的なSF感があり面白い

    0
    2021年01月17日

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