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ラテン語学校に通う10歳の私、シンクレールは、不良少年ににらまれまいとして言った心にもない嘘によって、不幸な事件を招いてしまう。私をその苦境から救ってくれた友人のデミアンは、明るく正しい父母の世界とは別の、私自身が漠然と憧れていた第二の暗い世界をより印象づけた。主人公シンクレールが、明暗二つの世界を揺れ動きながら、真の自己を求めていく過程を描く。
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Posted by ブクログ
文学国語の問題集にあって、気になって読んだ。 後半になるにつれて難しい言葉は増えるが共感できる内容が多かった。 人間関係、考え方の差異など私達が生きる中で通る道を別の視点から追体験できる本。
Demian Hermann Hesse, 1919 ヘッセの「デミアン」は誰もが聞いたことのある一冊、意外と短いので同じような少年、青年にも読んでほしい。読みたかった。 じっくり、急がず成長する。100年経っても普遍的な物語。
こんなにも心を動かす本は稀で、 古典と呼ばれるような一冊からどれだけ未知に触れたのか、 若いうち、発育の真っ只中でこの本に触れられて本当に良かったと思える本だった、 少なくとも個人的には。 シンクレアの魂の成長というものを俯瞰して眺めたその中で、 自分の道に従う人生を知った、道からは逃れられないとい...続きを読むう残酷さも。
音楽は道徳的でないから好きだ。そして、神と悪魔を兼ね備える神が私には必要だ。そうシンクレールは言う。 シンクレールは、幼少期から、明るい世界と暗い世界を行ったり来たりしながら自己について葛藤し悩み苦しんでいた。そんな時出会った、少し大人びたデミアンによって少しずつ導かれていく。時にはデミアンを離れ...続きを読む、堕落しながらも、心のどこかにデミアンがいた。 鳥は、殻を破り外に出ようとしている。その絵をシンクレールは描いた。誰なのかわからない愛する人の絵を、何度も書き直し、その絵は少女ベアトリーチェにも見え、デミアンの母にも見え、デミアンにも見え、シンクレール自分自身にも見えた。 結末を読んで、デミアンはシンクレールにとって鏡のような存在だったんじゃないかなと思った。デミアンとの対話を通じて、自分自身と話してたんだ。 誰かの存在を通してしか、自分自身はみることができないから、だから安心するのだと思う。シンクレールも、クナウエルという臆病な少年と接する時は、デミアンのような役割を果たすようになる。でも、デミアンの前だと、クナウエルと同じような態度に戻ってしまうのだ。ぼくをみつけてくれたの?って。やりとりがオーバーラップしていた。そして、デミアンの母の登場。 「そうです。人は自分の夢を見いださねばなりません。そうすれば道は容易になります。でも、たえず続く夢というものはありません。どんな夢でも新しい夢に代わられます。どんな夢でも固執しようとしてはなりません」 ここが、いちばん刺さった。デミアンの母が、シンクレールに言った言葉だ。 上手くいくかわからないけれど、自分自身の夢を生きようと思った。この本を読んで、なんだかふしぎと、背中を押された。 もがきながら生きて、ひとは少しずつ夢を新しい電池に交換しながら、原動力に、報われない、でも理想だけは失いたくなくて。信念とか、ゆずれないものが、あって。 この本は、職場のベテランおばあさんにおすすめされた本。「むかしはね、この本を読んで、青年は強くなったものよ」と。 なにか、行動したくなる本だった。
『われわれは互いに理解する事はできる。しかし、めいめいは自分自身しか解き明かすことができない。』 本書を読んだ動機はアニメ「Ave Mujica」で主人公の豊川祥子が、社会の歯車に狂わされ、選択を迫られた際に本書を読んでいた描写が存在したからです。 本書では、はしがきに書かれている、冒頭に書いた...続きを読む一文が全てを物語っています。『アプラクサス』という神、すなわち自分自身の心に存在する意志に従え、さすれば何事にも覚悟を持って挑めるだろう、というところでしょうか。 キリスト教圏の絶対的な世界で、密かに神は居ない、自身の内から湧き出る衝動こそが従うべきものだという反キリスト思想に目覚めた主人公シンクレールの物語で、多くの物語が聖書から引用されます。(偶然キリスト教についてある程度知見を持っていたのでついていけましたが、何も知らないと度々調べることになりそうです) 物語が進む中で、シンクレールはデミアンとピストーリウスという友人と出会い、その中で内なる意志である『アプラクサス』を知るに至ります。この境地に至った人のみぞ知る『アプラクサス』という存在が神秘的かつ異端にならなければ知ることの無いワードという中二感溢れる存在でとてもわくわくしました。 『鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。鳥は神に向かって飛ぶ。神の名はアプラクサスという』 そして、内なる衝動を知り、それに従うことはそれ即ち形骸化した社会の変化を望み、また時代の変遷における覚悟を持ち得ることだと知り、最後には時代の転換点である戦争に赴くところで物語は終わります。 自身を知ることが社会を知ることに繋がり、そしてそれを変える覚悟を持つものこそが、時代を進めるにふさわしい。とても力になる話で大変面白かったです。 最後に余談ですが、冒頭で述べたAve Mujicaのキャッチフレーズは『信じられるのは、我が身ひとつ。』 苦しい時こそ、自分を信じて覚悟を持つことが世界を変える為のきっかけとなるのです。
少年から青年へと成長する過程での宗教的・哲学的葛藤が、非常に精緻に描かれた作品。主人公の内面を深く掘り下げる心理描写と、彼に影響を与える人物たちの台詞が、全編の大部分を占めている。哲学的で難解な内容ではあるものの、薄い文庫本なので意外とすんなりと読めた。簡単な哲学書を一冊読破した気分になれるので、知...続きを読む的な「お得感」を求める読者にはお薦めしたい。 ただ、凡人の私からすると、主人公に強いシンパシーを感じることはなかった。ここまで自分の内面に向き合い、深く掘り下げる人間がいるのかと興味深く読み終えた。
感想を書くのが難しい。哲学書寄りだが、小説の域を超えていないのがこの作品の魅力のように感じる。やはり少年時代特有の複雑な心情を描き出すのが抜群にうまい。読者は主人公と一緒にそれをなぞりつつ、各物語を共に体験し、共に考えることで、一緒に成長しているような気分になってくる。そういったさまざまな自己形成の...続きを読む段階を重ね、最後は生きていくことに対して一つの自信、指標のようなものを得られる。これは小説の読書体験として不思議で、そこがとてもユニークで魅力的に感じた。 どうしてこんなに巧いんだと、恐ろしく感じるくらい繊細かつ的確な心理描写で、没入感がすごい。
第一次世界大戦に巻き込まれていく中、母国ドイツに対して反戦を訴えたことで社会的な批判を浴びたヘルマン・ヘッセ。初めて、自己の内面の追求というテーマに正面から取り組み、自身の罪に悩めるシンクレールに、罪を悪か善かで二分すること以外の選択肢を与える存在としての友人デミアンが、人生を通して関わってくる。夢...続きを読むの分析に傾倒していたヘッセの思考がよく反映されており、デミアンに似た女性、エヴァ夫人との現実での体験は超体験として新鮮に映っている。当時のヨーロッパの青年に大きな影響を与えたとされる短編小説。
中学3年生のとき、父に手渡されたヘッセの『デミアン』。それからずっと、もうほんとうにずっと、私はデミアンの面影を追いかけている。 文庫は父から引き継ぎ、わたしの本棚にある。高校1年、2年、3年、大学1年…毎年読み返した。(父がそう読んでいて、年々感じることが変化していった、と言っていたから) 本当に...続きを読む大好きな小説。もろてをあげておすすめ!大大おすすめ!というのはなんだか違うかもしれないけれど、もしこれを読んでくださっているあなたが国語の教科書に載っていた『少年の日の思い出』に魅了されたのなら、ぜひ読んでほしいです。 わたしの方は、そこからウテナを見て(お察し…) サンタ本
心を病んでいた時に読んだので心苦しくなる場面も多々ありましたが、デミアンの言葉やシンクレールの移り変わる心情が所々で私の救いになりました。 また読みたいな。
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デミアン
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