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ひたすら詩人になりたいと願い、苦難の道のりをひとり歩み続けたドイツ最大の抒情詩人ヘッセ。仮借ない自己探求の賜物である淡々とし飄々とした風格は、われわれ日本人の心に深く共鳴するものを備えている。18歳のころの処女詩集より70余歳の晩年に及ぶ彼の全詩集から、その各期にわたる代表作をすべて抜萃し、ノーベル賞に輝く彼の小説に勝るとも劣らぬヘッセの詩境を紹介する。
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Posted by ブクログ
211P 初版発行: 1950年 ヘルマン・ヘッセ(Hermann Karl Hesse, 1877年7月2日 - 1962年8月9日) ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者である。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作...続きを読む品が多い。また、ヘッセは風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。
「詩人になるか、でなければ何にもなりたくない」と言って学校を中退したのは有名な話ですが、ヘッセは小説のイメージが強く、詩集はあまり知られていないような気がします。人生を賭してまで詩人になろうとしたヘッセの生み出す詩は、触れると壊れそうなくらい繊細で、だけど力強い部分もあって。その振れ幅によって取り扱...続きを読むいに困ってしまうようだけど、時折この美しい世界に没入していきたくなります。ヘッセに興味があるならイチオシです。
自分へのごほうび感覚で買った。 大島へ持って行って、そこで一度読み終えた。 何度でも、黙って、または声に出して、読み続けたい。
高校の時教科書で一文を知り、感動して以来ヘッセのほとんどを読んできた。 どの作品も素晴らしいが、やはりこの詩に初めて触れた時の感動を忘れることはない。 十代の瑞々しい不安を持ち続けることができた者は美しい。
生老病死をテーマに書いたエッセイ、詩を選んで編んだ作品集「人は成熟するにつれて若くなる」の中の数編の詩に共感し、他の詩も読みたくなりこの詩集を手に取る。生きること、揺れる心を書きながらも、花、蝶、風、草、木。自然が溢れていてほっとする。18歳から70余歳までの詩が収録されている。通ってきた道だから青...続きを読む春の揺れもわかるが、老年の私は老年期の詩を欲する。落ち着けて前向きになれる。
ヘッセの詩集ですね。 ドイツ最大の抒情詩人の18才のころの処女詩集から70の晩年に全詩集からの代表作の抜粋集です。 高橋健二さんの訳も素晴らしく、どの詩編も心を打つものばかりです。 生きる希望と、大自然との語らいは、生命の偉大さを吟え揚げています。 病気の私にとっても、励みと癒しでじっくりと味わいま...続きを読むした。
小説よりも自由で、ヘッセという人物の文体が限り無く課されていると思う。詩人になりたくてしょうがない、詩を書くより他ないと知った少年の心根が最初から最後までにじみ出ている。 永遠の旅人。とどまることのできない時の中で、失われていった青春への憧れとのはざまを漂いながら今を過ごしていく。どこまでいっても今...続きを読むを生きていたから、時間の経過で詩人として成長していく様というよりかは、はじめから、ずっと一貫して流れていく様を見つめているといった感じ。何にもなじめず、どこにも安らぎを見いだせず、そんな自分を抱きしめるより他ない、やせっぽちの少年。 小説では、じっくり考えて構成して、ひとつの表現を獲得していくのに対して、ヘッセにとっての詩は、とめどなく流れていく心の動きそのもの、そんな気がしてならない。 失われたはずなのに、どうして懐かしさだけがこうして胸を刺すのか。戻れないと知りながら、求めずにはいられない。その微妙な人間のやりきれなさ、機微をとらえる力こそ、ヘッセがヘッセたる所以であると思う。迷いながらも歩き続ける、どこかで耳をふさいでしまいがちな、そんなことば紡ぎ直す、詩人の力が生きている。 いつか、彼とともに歩んだドイツ語でじかに感じてみたい。
詩人になれなければ、なにものにもなりたくないと言ったとされるヘッセの詩集。 穏やかな心持ちで人生というものを見つめる1人の人間の心が見えてくる作品集。
ヘッセの全詩集から抜粋された代表作。この詩集には、ヘッセ自身の孤独感、寂寥感といったものが強くまとわりついているように感じる。彼の小説には、家庭の温かみを描いたものが少ない。この詩集でも、そうした絆や人との触れあいのようなものがほぼ感じられない。ヘッセらしいと言えばらしいのだが、今の私ではなかなかシ...続きを読むンクロできなかった。それにしても、これだけの叙情的な詩を訳すのは難しかったのではないだろうか。
小説でも感じたことだが、ヘッセの悩みには自分と通じるところが多い気がする。そのためか詩も全体的に馴染みやすかった。なかでも個人的に特によくて、動揺と感動の渦が沸き起こる感じがしたのは次の5つ。 眠れぬ夜(p80) 陶酔(p150) ある友の死の知らせを聞いて(p189) 新しい家に入るに際し(p1...続きを読む92) 夕暮の家々(p195) 年代によって著者の悩みの種が移り変わっていることが窺えるが、終盤の詩からはついに全ての悩みを乗り越えて一つの境地に到達したという感じがして一段と味わい深い。 "そしてわれらは感じる、危きもの、人間を、 永遠なものは特別な愛をもって愛しているのを。" (沈思 p204) 私も早くこの境地に到達したい。
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