リア王

リア王

老王リアは退位にあたり、三人の娘に領土を分配する決意を固め、三人のうちでもっとも孝心のあついものに最大の恩恵を与えることにした。二人の姉は巧みな甘言で父王を喜ばせるが、末娘コーディーリアの真実率直な言葉にリアは激怒し、コーディーリアを勘当の身として二人の姉にすべての権力、財産を譲ってしまう。老王リアの悲劇はこのとき始まった。四大悲劇のうちの一つ。

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リア王 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月12日

    分配される領土のことだけを考え、得るものを得たら父リアを見捨てる上の二姉妹、父を尊敬するがゆえに自分の正直な気持ちを言ったばかりに父から激怒され勘当までされたのに最後まで見捨てなかった末娘。

    人ってバカというか、大事に思ってくれる人の気持ちは見えなくて、見えるのは自分の承認欲求を満たしてくれるもの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月01日

    1600年代の作品だが、登場人物に台詞を言わせる事によって、緻密な人間関係が生まれている。
    娘に裏切られる王と争いが起因して家族皆が命を落としてしまうなんて。

    ケントやエドガーが、
    最終的に謀反人に向かって行く様は、胸が熱くなった。

    娘が父を陥れる心情は、この時代には珍しいのか
    心理描写が上手く...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月06日

    シェイクスピア作品の中で最も愛している作品です。人間の愚かさが招く悲劇の大きさに因果の不均衡を感じます。それが世界であると知りつつも救いを求めたくなる、やるせない気持ちが心を抉ります。一生消えないであろう深い傷を付けられた感動的な作品です。

    ところで自分の記憶のリア王と結末が違っていてビックリ。ど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月25日

    リア王
    (和書)2009年02月26日 20:17
    1967 新潮社 シェイクスピア, 福田 恒存


    舞台背景が目に浮かぶようで野原や荒野を彷徨うリア王がその中で美しく浮かび上がっていくようです。

    コーディーリアとゴネリル・リーガンとの差異が人間の諸関係を司る現実原則・快感原則そしてコーディーリ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月07日

    シェイクスピアから一冊入れたいと思って、なんとなくリア王になりました。
    信じるべき人を信じられず、口先だけの相手にたぶらかされるリア王が、人間くさくておもしろい。

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    Posted by ブクログ 2019年04月19日

    四大悲劇中最高傑作かな。

    "運の女神に見放され、この世の最低の境涯に身を置けば、常に、在るのは希望だけ、不安の種は何も無い。人生の悲哀は天辺からの転落にある、どん底を極めれば笑いに還るほかは無い。"

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    Posted by ブクログ 2019年01月12日

    因果応報と理不尽とが入り乱れるまごうことなき悲劇。
    多層的な過失・悪意の連鎖がやがてカタストロフィに達する過程で、どこに共感しどこに憤懣を抱くか、恐らく人によって異なるのだろう。
    同時代の常識で眺めたらどう感じるのだろうか。

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    Posted by ブクログ 2018年10月06日

    リア王は悲劇の主人公だ。娘であるリーガン・ゴネリルからは信用されず、一番素直なコーディーリアを可愛がらなかった。だから側近も亡くなっていく。やはり人は信用しないと人からは信用されないと思う。人間不信、どん底を極めれば笑いに変えられる、等人としてどうすべきかが良くわかった。信用が第一なのだと思う。

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    Posted by ブクログ 2015年02月16日

    わがままを大目に見られていたのは、権力を持っているからだった。それに気づかず、成長を止めてしまった(八十歳の人だって成長できる)。その結果、彼の周りの人々は、彼を嵐と張り合えるほど生まれつき大きな心を持った偉大な王と見るか、絶対権力を持っているだけの愚かな老人と見るかではっきり分かれた。

    そしてリ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月02日

     四大悲劇の一つで、主人公リア王とその娘たちの闘争が展開される。三人姉妹の長女ゴネリルと次女リーガンは、リア王の権力と財産を得たことで、物語は急展開する。ここから、貴族たちの血みどろの争いが繰り広げられる。物語が進むにつれて、次々と登場人物が無残に死んでいく様は、人間の業の深さをよく表している。たと...続きを読む

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