【感想・ネタバレ】リア王のレビュー

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Posted by ブクログ

分配される領土のことだけを考え、得るものを得たら父リアを見捨てる上の二姉妹、父を尊敬するがゆえに自分の正直な気持ちを言ったばかりに父から激怒され勘当までされたのに最後まで見捨てなかった末娘。

人ってバカというか、大事に思ってくれる人の気持ちは見えなくて、見えるのは自分の承認欲求を満たしてくれるものだけ。って、リア本人だけでなく、大事に思っていた末娘や忠臣や、周りの人にも救いがない。

で、リアは何者だったのだろう。一番大事な人をないがしろにして、口が上手いやつを高く評価し、ほんとうに助けてくれる人がしていることには気づかず、自分の悲劇しか考えない。いまの社会もほぼ同じことが起こっていると思うんだけど、それが400年以上前に書かれているというのは、やっぱりシェイクスピアが天才なのか、人間が変わってないのか、現実見せつけられ感が痛すぎる。

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2023年12月12日

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1600年代の作品だが、登場人物に台詞を言わせる事によって、緻密な人間関係が生まれている。
娘に裏切られる王と争いが起因して家族皆が命を落としてしまうなんて。

ケントやエドガーが、
最終的に謀反人に向かって行く様は、胸が熱くなった。

娘が父を陥れる心情は、この時代には珍しいのか
心理描写が上手く描かれている。

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2022年09月01日

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シェイクスピア作品の中で最も愛している作品です。人間の愚かさが招く悲劇の大きさに因果の不均衡を感じます。それが世界であると知りつつも救いを求めたくなる、やるせない気持ちが心を抉ります。一生消えないであろう深い傷を付けられた感動的な作品です。

ところで自分の記憶のリア王と結末が違っていてビックリ。どうやらシェイクスピアが参考にしたリア王の作品がありそれをシェイクスピア作品だと思っていました。
調べてみたら、なるほどなるほど。気になる方やまだ読んだことのない方には是非ともお勧めしたい一冊です。
傷友になりましょう。

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2022年02月06日

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リア王
(和書)2009年02月26日 20:17
1967 新潮社 シェイクスピア, 福田 恒存


舞台背景が目に浮かぶようで野原や荒野を彷徨うリア王がその中で美しく浮かび上がっていくようです。

コーディーリアとゴネリル・リーガンとの差異が人間の諸関係を司る現実原則・快感原則そしてコーディーリアの意志がその諸関係をコペルニクス的転回の中に見いだすことができるように感じました。

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2020年09月25日

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シェイクスピアから一冊入れたいと思って、なんとなくリア王になりました。
信じるべき人を信じられず、口先だけの相手にたぶらかされるリア王が、人間くさくておもしろい。

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2019年07月07日

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四大悲劇中最高傑作かな。

"運の女神に見放され、この世の最低の境涯に身を置けば、常に、在るのは希望だけ、不安の種は何も無い。人生の悲哀は天辺からの転落にある、どん底を極めれば笑いに還るほかは無い。"

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2019年04月19日

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因果応報と理不尽とが入り乱れるまごうことなき悲劇。
多層的な過失・悪意の連鎖がやがてカタストロフィに達する過程で、どこに共感しどこに憤懣を抱くか、恐らく人によって異なるのだろう。
同時代の常識で眺めたらどう感じるのだろうか。

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2019年01月12日

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リア王は悲劇の主人公だ。娘であるリーガン・ゴネリルからは信用されず、一番素直なコーディーリアを可愛がらなかった。だから側近も亡くなっていく。やはり人は信用しないと人からは信用されないと思う。人間不信、どん底を極めれば笑いに変えられる、等人としてどうすべきかが良くわかった。信用が第一なのだと思う。

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2018年10月06日

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わがままを大目に見られていたのは、権力を持っているからだった。それに気づかず、成長を止めてしまった(八十歳の人だって成長できる)。その結果、彼の周りの人々は、彼を嵐と張り合えるほど生まれつき大きな心を持った偉大な王と見るか、絶対権力を持っているだけの愚かな老人と見るかではっきり分かれた。

そしてリアは最後の権力を使った。味方を追放するため、敵に力を与えるため、そして自分から権力を取り上げるために。彼は権力と別れる気はまるでなかったし、味方を追放しているとは夢にも思わなかったのだ。

最高権力を持っていたために意識せずに済んでいた彼の欠点が、権力を失ったとたんに彼をむしばみ出す。

道化はどこへ行った?「それなら俺は、日が昇りきったら、寝かせて貰おう。」の台詞を最後に、どっかいっちゃた。普通に考えたら、逃避行のどさくさではぐれたかしたんだろうけど、リア王はまるで道化を吸収しちゃったみたいだ。

福田恒在
親子の愛情と信頼
虚飾の放棄 人の哀れさ 貧しさにもかかわらず余計な物をもっている

「リアが「愚か」に見えたのは、彼(トルストイ)がリアと同じ「愚かさ」を持っていたからであろう。」私がオセローとイアーゴーを嫌うのは、自分の姿をそこに見ているからなのか?

自ら死に、その死を乗り越えまた現れる。
自ら笑い、その笑いを乗り越えまた現れる。

人は自分の見ようと決めたものを決めたとおりに見るものだ。つまり、世界の姿は自分で決められるんだ。

中村保男
性格悲劇「性格は運命なり」 自分のもって生まれた性格がそのまま主人公自身を破滅に陥れる宿命となる リア オセロー ハムレット

「悲劇作品傍注」コールリッジ
「この人物特有の地位や習慣によって育まれ生み出された気質と利己心と敏感さの不思議な、しかし決して不自然ではない混合。強く愛されたいという強い願望、それは利己的ではあるが、愛らしく、優しい性質の利己心――すなわち、自立できず、誰かの胸の中に幸福を求めてすがりつく虚弱な利己心。欲張りな本心やその要求の性質また態度とは裏腹に、無欲を誇示して同情を求める利己心。多かれ少なかれ全ての利己的な感情に含まれ、単に可愛がる気持ちと真の愛情とを最も確実に区別する不安と不信と嫉妬。この不安と不信と嫉妬の思いが絡み合って、娘たちの心温まる告白をどうしても聞いて楽しみたいという欲望をリア王に起こさせたのである。ところが、王として長年染みついた習性はその欲望を当然の権利と主張に変え、それに従わなければ反逆とし、罪と見なすのである。」

この老王はくだらない悪戯の結果、困惑と失望を味わうことになった。

グロスター 家庭内での差別 因果応報

「偶発的なものは、感情の土台にはなりえない。あらゆる時代を通じて常に人間の心にぴったりと合うもの――子の忘恩を嘆く親の苦しみ、無愛想を装ってはいても真に尊い嘘偽りのない心、口先で上手く操る邪悪な心――このような普遍的なものこそが、感情の土台となるのである。」
「恥辱の思いは自ずから罪悪を生む」

「他の者たちと彼との関係、すなわちある者は素晴らしい忠誠心を持ち、またある者は恐ろしいほどの忘恩を示すという極端な関係こそが、彼という人間を十分浮き彫りにしてくれている。」

想像力が心の内面につくり出す苦悩

リア王の欠点が自らの苦しみと娘たちの忘恩をますます悪化させていく契機となっている。

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2015年02月16日

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 四大悲劇の一つで、主人公リア王とその娘たちの闘争が展開される。三人姉妹の長女ゴネリルと次女リーガンは、リア王の権力と財産を得たことで、物語は急展開する。ここから、貴族たちの血みどろの争いが繰り広げられる。物語が進むにつれて、次々と登場人物が無残に死んでいく様は、人間の業の深さをよく表している。たとえ身近な人々であったとしても、あるものを手に入れるために、自分の敵となる者を徐々に排除していくのを見ると、人間はここまで惨い存在になってしまうことがわかる。解説にあるように、本作で用いられる動詞は、苦痛を感じさせるようなものが多く、読んでいくうちに、読者側も実際にダメージを受けるような表現が散見される。

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2024年03月02日

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シェイクスピア読み直し企画第二弾は『リア王』を。

最初はじいさんまじやめてくれ…と姉姉妹たちにも同情的に読んでいたのですが、最後まで読むと、結局正義とは何か、正義は最後に勝ったといえないかもしれない…と、いい意味でもやもやするストーリーだったなと思いました。
狂気と見えて狂気でなく、正気と見えて正気でなく、ただ本当に正気な時も狂気な時もあって、いやなんか本当にニヒリズム文学だなと思って終わりました。真っ黒な虚無が口を開けて我々を待っている、リア王。。。
正気なことが正義に繋がるわけではない、正しいことが正しいこととして認められるわけではない。自己を見つめることは必ずしもいいことではない、、と全てが否定形で語られるストーリーでした。
これは深い虚無なんだけど、みんな感激して落ち込まないのですか?笑
トラジディーの、ある種のカタルシスはないんだもの。


Act5 Scene II
エドガー: 人間、忍耐が肝腎、己れの都合でこの世を去る訳には行かない、こいつは出て来た時と同じ理窟さ、万事、木の実の熟して落ちるが如し。さ、行こう。

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2022年08月24日

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最後ほとんどみんな死ぬのか、、
人間を殺してまでそんなに地位や名誉が大事かな。
欲のままに生きると人間愚かになる。

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2021年09月05日

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ネタバレ

時々、残酷な描写が出てくる。
気性の激しいおじいちゃん王が、周りに翻弄されて破滅していくまで。
心優しい末娘まで犠牲になってしまったのが悲しかった。

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2021年08月31日

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イギリスの演劇なので当たり前かも知れないけど、台詞がいちいち大げさ、強烈なので慣れるまでちょっと疲れる。リア王の台詞は失言の宝庫。今となってはベタな醜い争いが展開されるし物凄く人間模様がわかりやすい。全人類これ学校で履修したら良いかもね?これって自業自得の奴らが周りを巻き込んで不幸にしていくから"悲劇"なんだな。
道化が良いキャラしてる。諧謔の中に本当はある。
表紙の絵は、道化=リア王の片割れ説を踏まえているのだろう。
道化がリアの残った最後の良心で正気だったという説は面白い。「リアの影法師さ」という台詞と、リアがコーディリアを追放して落ち込んだ道化が2日ほど姿を現さなかったという場面が一番示唆的か。
「おお、リア、リア、リア!この扉を打て、己が愚かさを引入れ、己が分別を閉出したこの扉を!」リアも認知の歪みに抗おうとした台詞がある。
「今に見ろ、俺は二たび昔の俺に立戻って見せる、そういう己れの姿を俺が永遠に打棄てたと思ったら大間違いだぞ」
しかし道化は「消える」と宣言し、本当に姿を消してしまう。これは単に消えたのではなく、リアと再び融合したということなのではないかと思う。リアは道化がいなくなってからむしろ頭がしっかりして見えるし、娘に再会してからは愛を取り戻したようなので。
こんな不自然な退場のさせかたには作者の意図があるんだろうな。真の意味はわからないけど、だからこそフックになっている。

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2021年04月15日

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年老いた王リアは、退位にあたり、三人の娘のうち上の姉妹二人に、その甘言を見抜けず、権力・財産を全て譲ってしまう。そのうえ、王を心から慕う末娘コーディーリアを無一文で他国へ嫁がせ、また、腹心ケントの忠告にも耳を貸さず追放する。まさに裸になった王は、邪悪な二人の娘とその取り巻きの策略により、何の力も持たない老人へ貶められる。そして、流浪の末、自分を愛してくれる娘コーディーリアを亡くし、失意の中で自分の命をも失うことになる

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2018年11月04日

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シェイクスピアは高校で読んだ以来だが、前よりも楽しく読むことができた。
主要な登場人物の大半が死ぬという大変な悲劇であり、展開が目まぐるしく楽しく読み通すことができた。長さもちょうどよい。
いったい王の悲劇はどこにあったか、それはそもそも娘に領土を渡したことにあるのであろう。一時の熱い感情が本質を隠し、それゆえにあらゆることを取り返しのつかないところへ追いやってしまうことになる。
後は悪党と善人の区別もしやすいのが良い。時々誰が誰だかわからなくなることがあったけど、何度か見返すとわかる程度なので、そんなに読みづらいこともなかった。
悪女が話題になるのはもうずっと昔からの定番なんですね。

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2016年02月25日

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もうすぐ、観に行くお芝居があるということで読んでみた。
以前、ハムレットを読んだ時は随分皮肉が効いていてシェイクスピアさんっておもしろいなぁと思ったものの、ハムレットの凄さがわからなかったのだけれども、リア王は読んで、こりゃなんか凄いんじゃないかと感じたし、お話の流れがスッキリしていてすんなり頭に入ってきた。
訳された福田恆存さんの解説もすごくて、人が、人間を信じられなくなって宇宙論にはまる理由なんかが説かれていて、とってもためになりました。
しばらく、シェイクスピアさんにはまりそうです。

Mahalo

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2016年02月13日

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四大悲劇(ハムレット、オセロ―、リア王、マクベス)の中で3番目に作られた作品で、『ハムレット』と並ぶシェイクスピア作品の最高傑作と言われる。
限られた登場人物の中に多様な人間関係・人間心理が織り込まれているものが多いシェイクスピア作品の中でも、リア王と三人の娘(ゴネリル、リーガン、コーディーリア)によって展開される主筋に、王の家臣グロスター伯爵と息子エドガー・庶子エドマンドによる副筋が絡む本劇は極めて複雑である。
そして、本作品のテーマも、一つは、リアとグロスターは信じている子に裏切られ、コーディーリアとエドガーは愛する父に裏切られるという、親子の愛情と信頼に関わるもので、もう一つは、虚飾・ごまかしの無意味さという、二つがあると思われる。
後者については、第三幕第四場で、城を飛び出したリアが「人間、外から附けた物を剥がしてしまえば、皆、貴様と同じ哀れな裸の二足獣に過ぎぬ」と叫び、第四幕第一場で、グロスターが「この俺に行くべき道などあるものか、それなら目は要らぬ。俺は目が見えた時には、よく躓いたものだ。例は幾らもあろう、人間、有るものに頼れば隙が生じる、失えば、卻ってそれが強みになるものなのだ」と語っている。そして、これは、第一幕第一場で、何も失う前のリアが、「申上げる事は何も」と言ったコーディーリアに対して「無から生ずる物は無だけだぞ・・・」と問い返した場面を思い出させるのである。
深いメッセージ性に加えて、舞台の展開もドラマティックで、個人的には『ハムレット』よりも好きな作品である。

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2016年01月11日

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話の進み方が上手い。
悲劇に向かって突き進む、迫力に溢れた作品。

リア王は、富や権力を目の前につきつけて、自分に対する愛情を試すようなことをしたからこういうことになった。
ゴネリルやリーガンはそれに応えたけど、富と権力が手に入ればリア王をただの面倒な老人としか見なかった。
唯一本当の愛を持っていたコーディーリアは、父の愚行に応じず、お望みの答えを言わなかったためにリア王の怒りを買った。

人間、いくら年を取っても、なかなか自分の愚かさには気づけないんだな。

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2015年09月17日

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先日読んだ「ゴリオ爺さん」がリア王を意識して書かれたものに違いないというので気になって読んでみた。こちらは文章から場面を想像するのに苦労した。特に唐突に道化が出てきて、理解が難しい台詞を言うのに戸惑った。登場する人の感情がずっと嵐のように激しいので読んだあとぐったりしてしまった。

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2024年05月13日

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キングリアを読む。

シェイクスピアが活躍した時代から現代まで数多の物語が生まれていて、それを時代性を考慮せずに知っている僕らは、この悲劇の偉大さを正確に感じられないかもしれない。

愚かな王、家族の裏切り、兄弟の不信,人間の虚飾僕には正直言って目新しさを覚えることができない。

でも、このキングリアという作品があることによってそれ以降の作品はめちゃくちゃ影響を受けてるやろうし、僕らがよくあると感じるまでにこの題材は古びず使われ続けているということは、やはり偉大な作品なんだろう。

道化は確かにこの物語のキーパーソンだろうと思うけど、僕にはどうしてもリアの人格の一部として遊離したものに思えてならない。
つまり道化はリア自身であり、客観的ニヒルキャラとして登場人物化したものだと思う。
誰にも指図されない王という立場の人が自己防衛的に自制を促すために狂気を阻止するために、出てきたのではないかと思う。

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2023年08月04日

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劇として進んでいくので、回りくどくなく、最初から濃ゆい内容にはいっていきます。
展開も早いです。
悲劇ですが、ためになる内容です。
口の上手い人には気をつけろ。
今が人生どん底だと言えるうちはまだ大丈夫。

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2023年05月25日

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学生時代に読んだけど、シェイクスピアで一番思い出に残っていたので、久しぶりに読み直し。

道化の役割とか、色々研究したくなる点が多いです。

もちろん名作ですが、古典ゆえにか、言葉の言い回しが独特で、理解するのに苦労しました。(例えば、『嫌いじゃないこともない。』って、え?どっちみたいな。)

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2022年10月19日

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シェイクスピア四大悲劇の最高峰、というフレーズに釣られて読んだ。
老害とお家騒動と不倫のお話。
登場人物の大半が死んでしまう。
物語りの終盤、英仏戦争が始まる頃から怒涛の展開で、お話としては面白かった。(王の娘で公爵夫人のゴネリルとリーガンの二人共がグロスター伯爵の庶子エドマンドとの結婚を望んでいるなんて、昼ドラかと思ってしまった。。)
最初にコーディーリアの発言にリア王が怒り狂う場面が、『何で?』という感じで、老害感を拭えず。
グロスター伯爵が目玉を二つともくり抜かれる場面が大変残酷。。

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2022年01月08日

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虚飾に欺かれ裸一貫となった王は、人間不信から狂気に陥らざるを得なかった。嵐に立ち向い一体となる様は壮絶。2020.8.6

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2020年08月06日

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早く読みたくて、どんどん読み進めて行ったら、なにがなんだか分からなかった。少し時間を空けて、次はしっかりと読み込みたい。

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2020年04月16日

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古典を読もうと思ってシェイクスピア四大悲劇の2冊目に手を伸ばしました。(1冊目はハムレット)
感想として、一言で言うとあまり面白くは感じませんでした。

原因として老王リアの気狂いと壊れていく様子が痛ましく感じたことがあります。また、私にはリアの側に出てくる道化が言っていることが全く理解できなく、走り読みしました。しかし、一見理解できないところにこそ、17世紀のシェイクスピアが伝えたかったことが凝縮されているのではと思います。

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2018年08月11日

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老害の悲劇の後、予想外の展開

娘から 「力のない者は無いように振舞ってください」などと言われてしまっては 父のプライドはズタボロ

ハムレットやマクベスより 人生に役立つ言葉が多くある

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2018年01月07日

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最後の解説で、道化師が中世の職業であって高貴の人に毒舌を浴びせかけることを許されていたというのが、面白い。日本なら斬るだろうし、向こうでも「無礼者!」みたいになりそうなのに、ならなかったから不思議に思ってたがそうでしたかと思いました。

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2016年06月02日

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シェイクスピア『リア王』

ー人間、外から附けた物を剥がしてしまえば、皆、貴様と同じ哀れな裸の二足獣に過ぎぬー

下敷きになった『原リア』の方が面白しそうな雰囲気。

訳者の解題で、トルストイがシェイクスピアを好まなかったのは、単にトルストイが生真面目な近代小説家というだけのことに過ぎないと一蹴されているのが面白い笑

四大悲劇も残すところ一作品…

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2015年06月23日

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