母なる夜

660円 (税込)
3pt

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4.6

9件

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第二次大戦中、ヒトラーの対米宣伝に携わった劇作家ハワード・キャンベルの真意とはなにか? 第二次大戦中、ヒトラーの擁護者として対米宣伝に携わった劇作家ハワード・W・キャンベル・ジュニア--はたして彼は、本当にアメリカの裏切り者だったのか? 鬼才ヴォネガットがたくまざるユーモアとシニカルなアイロニーに満ちたまなざしで、自伝の名を借りて描く、時代の趨勢に弄ばれた一人の知識人の内なる肖像。

母なる夜のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

＃深い＃アツい＃ドキドキハラハラ

Posted by ブクログ 2021年04月04日

アメリカのスパイとしてナチスドイツに仕えた男が、戦中・戦後の出来事について綴った手記という形をとっている。一人称でありながら、心情はとてもドライに描かれる。ハードボイルド的といっても良いかもしれない。彼はユダヤ人迫害の正当性など何一つ信じていないのに——彼自身が言うところの分裂症的に——表向きは完璧...続きを読む

Posted by ブクログ 2017年10月24日

なぜ人はこうも寂しいものなのかという事をつくづく感じるばかり。畳み掛けるユーモアの効いた皮肉にズキズキ心が痛む。

Posted by ブクログ 2015年02月17日

自分の生き方を持っているからこそ、何も考えていない者を嘲笑う様子が考えさせられる。この作者はユーモアに関しては誰にも負けない物を持っているように思う。この作品では、終わり方が無情であるということもあり、深く印象に残って消えない。

Posted by ブクログ 2012年12月30日

いやー！面白い
ヴォネガットお得意のナンセンスな超展開でしょって思いながらも
各展開ごとにいちいちわくわくしてしまった
妻との再会では思わず泣いた・・・　それなのに！笑
正直何も考えないで読んでもこれだけ面白い本はなかなか無い

本当にストーリーだけでも最高の本ですが、メッセージもしっかりあります
...続きを読む

Posted by ブクログ 2011年05月05日

本文より。
“愛する人とできるだけいっしょに寝てあげなさい。それはみなさんにとってほんとうに好ましいことですから。”
くぅ～！

Posted by ブクログ 2013年02月14日

ヴォネガットの著作では、自己の体験を強く反映しながらも、読み終わってから主人公がどんな人間だったか思い出せないことが多かったりするけれど、本作は妙に記憶に残る。
それは、主人公が、自分のやってきたことをごまかそうとせず、そして最終的に自分の意志で選択をするからなのだろう。

Posted by ブクログ 2016年02月26日

名作だがこれは自伝である
表紙　　　７点和田　誠
展開　　　６点１９６１年著作
文章　　　６点
内容　６００点
合計　６１９点

ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年10月23日

人生において自分が何の役なのか、自分の役は善悪どちらなのか、自分を見つめる周りの目にはどう映るのか、それを知らないまま生きることも幸せな人生の一つの答えなんじゃないかなと思う。それを知り、生きる意味や目標を追求することは普遍のテーマだけど、その達成は同時に失う事も所有することとなり、誰もが小さなレ...続きを読む

ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月17日

レーベルはSFだけどSFではないんだよね…
ある種問題作かもしれません。
(まあ仮の人物としてがSFか?)

一人の二重スパイがこの状況にまで
至るまでのお話。

結局言ってしまえば、
戦争というものは様々な憎しみの種を植え付け
どこまでも暴走していくということ。

まあそれでもこのキャンベルは
う...続きを読む