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ゲーテ自身の絶望的な恋の体験を作品化した書簡体小説で、ウェルテルの名が、恋する純情多感な青年の代名詞となっている古典的名作である。許婚者のいる美貌の女性ロッテを恋したウェルテルは、遂げられぬ恋であることを知って苦悩の果てに自殺する……。多くの人々が通過する青春の危機を心理的に深く追究し、人間の生き方そのものを描いた点で時代の制約をこえる普遍性をもつ。
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Posted by ブクログ
もう一度読みたい ウェルテルのただ1人の感情を深いところまで知れたし、共感することもあったし、人間らしさがあって読んでいて面白かった。 今も昔も人間の心はそんなに変わってはいないのかと思わされた。
ロッテは純粋で無垢だと思っていたけれど、今回読み返してみて、もしかしたら無意識にヴェルテルを弄んでいたのかも?と思った。彼女自身も、誰かに愛されることで安心していたのかもしれない。悪気はないけれど、彼女の“優しさ”は残酷でもある。 後半に行くにつれて不安定になるウェルテルは読んでいて辛かった…。 彼...続きを読むの愛はものすごく重いけど、ロッテを理想化しすぎてるんじゃないかと思う部分もあった。 あと、チェーホフの『ワーニャ伯父さん』、ドストエフスキーの『白夜』を思い出した。 『ワーニャ伯父さん』は、愛してはいけない人への想いを抱えながらも、どうしようもなく惹かれてしまう登場人物の苦しみが描かれていて、『白夜』は相手を理想化した故の激しい恋の物語で、ウェルテルが刺さった人にはオススメ。
ゲーテの時代も今の人と同じような人間関係の悩みがあったり、異性にときめいていること自体がもう素敵だった。 考えてみれば同じ人間なんだから当たり前だけど、こうやって書簡体の文章で読むとより親近感を持ってこの時代に触れられて良かった。 悲劇的な最後を遂げるウェルテルだけど、彼の燃えるような愛は出逢えただ...続きを読むけでも幸福なのかもしれない。
大学生の時に買うだけ買って、何年越し? やっと読み終わった ウェルテルの気持ち、想像に難くない 恋の苦しみ、社会的階級におけるやりきれなさ 厭世 感情の全てを自己に向ける 解説を読んで、当時の小説は”「楽しませることと有益であること」(prodesse et delectare)”としての機能...続きを読むがあったけれど、ウェルテルは人間の生き方そのものを問題にしようとした点で、きわめて画期的な作品だったと初めて知った やるじゃん、ゲーテ
報われない恋の苦しさ。 叶わぬ想いが絶望を生み、破滅へと追い込む。 青春時代の代名詞とも言われる作品。
「ひとが人生のうちでこの本に心を動かされることがなかったとしたら、それはあまり良いことではないだろう」とゲーテは語ったらしい。「こんなにあなたを愛した私を、あなたは決して憎めない」と、ロッテへの純粋な愛と信頼を貫き通した彼の儚い人生についてのこの小さな記録は、到達不可能な憧れに一身を捧げる(シェリー...続きを読むが星と蛾のたとえで美しく言い表したような)愛の喜びと、それの裏側でしかない悲哀を同時に提示し、我々の生に暗くも美しい影を落としている。ウェルテルはロッテの元を静かに立ち去るべきであっただろうか。ロッテはだけれど、確かにウェルテルに想いを寄せていたし、ウェルテルは、ただのエゴイズムから最悪の結果を招いたわけではない。愛そのものが純粋だとしても、その純粋さそのもののゆえに、ひとは、その純粋な愛を保ち続けることに耐えることができないのかもしれない。愛が美しくそして純粋であればあるほど、それを心のうちに保つにはあまりにひとは弱すぎる。
洗練された美しい文章がすごく良い。 苦しいほど切実な恋心が言葉を変えながらたっぷり200ページで描ききられていて、まるで演劇を観ているようだった。 「不機嫌というやつは怠惰と全く同じものだ。」という言葉に感服した。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ゲーテ自身の絶望的な恋の体験を作品化した書...続きを読む簡体小説で、ウェルテルの名が、恋する純情多感な青年の代名詞となっている古典的名作である。許婚者のいる美貌の女性ロッテを恋したウェルテルは、遂げられぬ恋であることを知って苦悩の果てに自殺する……。 多くの人々が通過する青春の危機を心理的に深く追究し、人間の生き方そのものを描いた点で時代の制約をこえる普遍性をもつ。
内容云々というより、前半のウェルテルの純粋な心で伝えられる人々との交流や関係、話し合いの場面や風景の語りが好きです。素朴でありながらもとてもキラキラした幸せそうな情景が浮かんでき、そうした前半ウェルテルはすごく好感が持てます。 前半の子供のような純朴なウェルテルの考え方や言葉は胸に刺さり、また読み返...続きを読むしてしっかり心に刻みたいです。 人生の教訓となるような言葉は今思うと若いのに達観しすぎやろ!と思いましたが、若いからこそあのラストなんだろうなと考え、題名も含めて素晴らしいなと感じました。
※追記予定 ログライン ・人妻のロッテに恋した若きウェルテルが、葛藤し悩んだ末、自殺を選択する話。 構成 起:ロッテとの出会い 承:人妻に恋する葛藤。ロッテを忘れようとする 転:自分にはロッテしかいないが、叶わぬ恋にもがき苦しむ 結:皆が幸せになれる残された手段が自殺だと結論づける 技法 ・...続きを読む書簡体小説 私自身、書簡体小説を読むのは初めてだったので、これを技法に入れていいのか迷ったが、個人的には目新しいモノであったのでここで書かせてもらう。主人公の手紙で物語が進むので、内面的描写が必然的に多くなっており、それが本作の内容とマッチしていると思う。また手紙の送り先が親しい友人であり、本音を伝える描写が多くなっていた。 ・作中に編者が出てくる 本作は2部構成で、2部半ばから「編者」という第三者目線で物語が進む。編者がウェルテルの手紙と共に、状況説明を添えてくれる。この編者は現実世界での編者(編集者)という意味ではなく、物語上での編者である。この編者を出すという発想が凄く面白い。手紙を元に物語が進む「書簡体小説」では、主人公視点でしか物語が見えないため、どうしても内容の偏りが出てしまう。けれど、編者という第三者を出したことによって状況整理がされ、物語の深みを更にコクした。 作品の売り ・画期的かつ普遍的である内容と内的告白の書簡体小説 当時の18世紀からしたら画期的であった内容の小説だが、その内容は誰しもが感じたことのある普遍的出来事でもあった。更に内的告白という書簡体形式も相まって、人々の共感を多く寄せた。 どうして売れているのか ・散文小説における悲劇文学の先駆者 本作の解説部分にも書かれているが、出版された18世紀では芸術や文学の本質的機能は「人を楽しませることと有益であること」とされていた。そんな中で、恋愛の葛藤による自殺という題材は画期的であった。今でこそネットが発達して共感する場面が多いが、当時からしたら手が届きそうで届かない痒いところを掻いてくれる作品だったのだろう。だからこそ、主人公の考え方に共感と賛同し、後を追うように自殺し「精神的インフルエンザの病原体」とまで言われた。 ・ 個人的感想 評価 ★3.8 ・まさにタイトル通り(若きウェルテルの悩み)の内容であった。ウェルテルに感情移入はあまり出来ないが、気持ちは痛いほど分かる。というか伝わってくる。本作は手紙形式で進んでいくので、読者としてはウェルテルから手紙を受け取る友人目線で物語が進むので、必然的かもしれない。正直、私は1回読んだだけでは全てを理解することが出来なかったので、もう1度読み直し、再び感想を書きにここに来る。
1700年代の詩人、ゲーテの代表作の一つ。 若きウェルテルは見た目麗しく、社交も才覚も備えており、周囲からも寵愛を受けていた。 そんな優秀な若者であるウェルテルはある日、ある女性に恋をする。 しかしその相手は既に夫がいる。 それでも止められない自分の感情に苦悩し、その悩みはどんどん深まっていく。 ...続きを読む ここまで深く思慕できる相手に巡り合えたのは幸福であると言えるかもしれないが、決して実らない恋に精神が崩壊されるのであれば、本人の魅力が乏しく容易に相手にされなくなる方が幸せだったのかもとも思える。 おそらく10代後半か20代前半の若者だから仕方ないかもしれないが、ちょっとあまりに情動に左右されすぎて周りが見えてないので、元々精神的に不安定なものを抱えた主人公だったのかもしれないが。 容易に不倫するような人に読ませたい本ではある。 現代でも人の心の動きとして学ぶことのある本であった。
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若きウェルテルの悩み
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ゲーテ
高橋義孝
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