検索結果
-
-
-
4.0イタリア旅行で南欧の植物の多様性に目を見はったゲーテは、仔細に観察し、それらを統べるものへと想像をめぐらせた。メンデルの法則が世に知られる100年以上も前に圧倒的洞察力で、植物のメタモルフォーゼを確信している。「すべては葉である」「花は葉の変形したもの」「地面の下で湿潤だけを吸収する葉を根と呼ぶ」「すぐに拡張する葉は葉柄ないし茎である」。文豪にして偉大な自然科学者の樹立した形態学は、分析と還元を旨とする現代の先端研究者たちに思いがけぬ指針を残していた。「形態学」の真髄とその周辺をていねいに掬い上げた文庫版新訳オリジナル。本書姉妹篇に『動物篇』がある。
-
-生きて発展する刻印されたフォルム! それは動物の骨格に潜在的にそなわっている「比較の第三者」としての原型を意味するゲーテの革新的な生物学思想の言葉である。植物において「すべては葉である」としたゲーテ形態学は、さらに対象を動物にも広げていく。動物形態の多様性は骨学的原型から発するもの、またそれぞれの動物の骨格部分は同一の基本器官のメタモルフォーゼ(変態)と洞察した。それら哺乳類についての論考のほかに、チョウのメタモルフォーゼやヒトの観相学をも含むオリジナル編集になる新訳決定版論考集成。図版多数。哲学しはじめ20世紀後半の現代科学に贈られた、ゲーテの大いなる遺産。『植物篇』の姉妹篇。
-
-ゲーテにとって旅とは、またスイスとは何だったのか。あのイタリア旅行に先立つこと12年、26歳のゲーテは『若きヴェルテルの悩み』の恋愛体験から逃れるように、スイスに向かう。「力強いライン河の烈しく泡立つ瀑布、万年雪をいただく峰々の王冠の輝き……その中に作用する創造力が脈々と魂の中にめざめてくる」と、偉大な理念を感知し科学的自然把握に決定的な指針を得る。アルプスの多種多様な自然は、研究対象の無限の宝庫であった。作品としてはまとめられなかったこのスイス体験を一書に成した本邦初の編訳書。訳者注解では、形態学・地質学などのゲーテ自然科学へと連なる体験的背景があざやかにひもとかれる。
-
-
-
-
-
-※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 最後に勝つのは善か、悪か!? 文豪ゲーテの回答は? 精霊が降臨したお祝いの日。ライオンの王様は、きれいに着飾った家来を集めて、はなやかな会議を開くことにした。欠席は許さないとお触れを出したにもかかわらず、キツネのライネケが欠席。すると、会議に来ている動物たちが、次から次へとライネケの悪行を王様に訴え始めた。野ウサギのランぺは首をかみつかれ、オンドリのヘニングは一族の多くを殺されたと言う。ライネケのおいのアナグマのグリムバールトは、なんとか名誉回復をしようと言い返すが、王様は賢者を集めて、ライネケを裁判にかけると宣言。そしてクマのブラウンが、ライネケを必ず出廷させる使者を命じられた。ブラウンは、ライネケがたてこもっている城にやってきた。ライネケはブラウンがひとりで来たことがわかると、さっそく悪知恵を働かせて、大好物のハチミツをエサに人間に襲われるようにだましてしまう。ブラウンは死にそうな目にあって城に戻った。王様はカンカンに怒って次の使者にネコのヒンツェを命じる。さてさて、王様の希望通りライネケは裁判にかけられるのだろうか…? ドイツの文豪、ゲーテが書いた<悪いヤツ>が主人公の、衝撃的な物語!(新訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
-
-
-
-
-
-人脈・お金・出世・恋愛・あらゆる関係――すべては「親和力」にかかっている! ――人類の本来の研究対象は人間である。 ゲーテ リスボンの大地震、七年戦争、アメリカ独立革命、フランス革命、 ナポレオンの英雄時代と没落など、波乱と激動の時代を生き抜いた 賢人ゲーテの言葉は、現代人の心に、深く入ってきます。 芸術家として、科学者として、政治家として、さまざまな方面で ブレのない才能を発揮し続けたゲーテ。 彼の残した珠玉の言葉は、人とのつきあい方、お金とのつきあい方、 モノとのつきあい方など、現代を生き抜くためのさまざまな知恵を、 あなたに与えてくれます。 本書で取り上げるゲーテの言葉の一部をご紹介します。 ・行動とは、各自の姿が映し出される一つの鏡である。 ・完全な愛とは無私であること、私欲なきものであることだ。 ・情熱とはまさに不死鳥である。古いのが焼け死んだと思えば、 すぐまた新しいのがその灰の中から立ちあがってくる。 ・私たちは自分で自分の友人になり、自分の管理人になるほかはない。 ・バカと利口者は同様に無害である。 ただ、半バカと半利口、これこそは最高に危険だ。 数々の言葉のエネルギーが、あなたの人生を豊かにするでしょう。
-
3.0
-
-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自慰・同性愛・マゾヒズム等の人間心理の深奥にひそむ性の問題は、ともすると忌むべきものとされてきた。フロイドはこれを分析し、俗に愛といわれるものの奥底にうごめく心理を分析する。 [電子書籍版]には、[デジタル・オンデマンド版]に含まれる「月報」は含まれていません。
-
-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 集合的無意識、心理的関係としての結婚、人間の心と母なる大地——ヨーロッパ思想界をリードするユング心理学の大綱。分析的心理学と文学作品との諸関係について/精神と生命/心と大地…ほか。[電子書籍版]には、[デジタル・オンデマンド版]に含まれる「月報」は含まれていません。
-
-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自己喪失ーこれは現代人がみずから貼つけた皮肉なレッテルである。フロイトを超えるユング独自の分析法は、複雑な人間タイプを余すところなく分析、内向型・外向型の秘密をみごとに捉えた。 [電子書籍版]には、[デジタル・オンデマンド版]に含まれる「月報」は含まれていません。
-
-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 上巻で、夢判断の方法や夢の源泉、夢が願望の充足であることについて解説したフロイドは、下巻において、夢思考と夢内容、夢が何を意味するのかを、豊富な例証をとりあげて徹底的に解明する。 [電子書籍版]には、[デジタル・オンデマンド版]に含まれる「月報」は含まれていません。
-
-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 夢の理論を精神分析の中核に据えたフロイドにとって、夢の解釈とはまさに人間の無意識解明への「王道」であった。フロイドが自己の著作の中で最も重要視し愛着を寄せた大著の決定版的名訳! [電子書籍版]には、[デジタル・オンデマンド版]に含まれる「月報」は含まれていません。
-
4.3※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (ファウスト)俺の喜びはただこの大地から生まれこの世の太陽だけが俺の悩みを照らすのだ。(メフィスト)それならためらうことはない。さあ契約だ。……地上にある限りの日々……人間がまだ見ぬものを見るのです。神ならぬ人間の身で世界のすべてを究めたい欲求に憑かれたファウストは、悪魔メフィスト―フェレスと契約を結ぶ。文豪ゲーテ畢生の対策が柴田翔の躍動する新訳で甦る。
-
-ファウストは学問と知識に絶望して、悪魔のメフィストフェレスと契約をかわして魂を売りわたし、その見返りにすべての地上の快楽を手に入れ、享受しようとする。ファウストは秘薬を手に入れて若返り、マルガレーテとの恋を成就するが…(第1部)。マルガレーテの処刑からくる自責の念からよみがえったファウストは、皇帝の城、古代ワルプルギスの夜、ヘレナとの家庭生活など、次々に生命の諸相を体験する。やがて人生の〈たそがれ〉を迎えたファウストは盲目のなかで自分の大事業を見とどけようとしながら、思わず「時よ、とどまれ」と口にする(第2部)。ゲーテが60年の歳月をかけて完成した欧米文学の記念碑。ゲーテも賛嘆したドラクロワのリトグラフ挿絵16点入り。
-
-不朽の大作を、読売文学賞を受賞した翻訳史上画期的な名訳で贈る。第一部第二部の合本版。 (第一部) あらゆる知的探究も内心の欲求を満たさないことに絶望したファウストは、悪魔メフィストフェレスと魂をかけた契約を結ぶ。巨匠ゲーテが言葉の深長な象徴力を駆使しつつ自然と人生の深奥に迫った大作。訳者による解説「一つの読み方」を付す。 〈巻末エッセイ〉河盛好蔵・福田宏年 (第二部) 無垢な少女グレートヒェンを悲運のどん底に落とし心身ともに疲れきったファウストは、しかし「最高の生き方をめざして絶えず努力をつづけよう」と決意する。第一部の執筆後、二十年以上の休止を挟み、死の前年に完成に至った壮大な戯曲の第二部。 〈巻末エッセイ〉中村光夫
-
-
-
-
-
-