【感想・ネタバレ】若きウェルテルの悩みのレビュー

あらすじ

ゲーテ自身の絶望的な恋の体験を作品化した書簡体小説で、ウェルテルの名が、恋する純情多感な青年の代名詞となっている古典的名作である。許婚者のいる美貌の女性ロッテを恋したウェルテルは、遂げられぬ恋であることを知って苦悩の果てに自殺する……。多くの人々が通過する青春の危機を心理的に深く追究し、人間の生き方そのものを描いた点で時代の制約をこえる普遍性をもつ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最初に読んだのが10代の頃で、20年ぶりに再読。すごく胸に響きました。

ウェルテル青年はとても感受性が強く、目の前の人々や自然、自我や孤独、色んなものの捉え方が鋭くハッとさせられます。
許嫁のいるロッテを深く愛し葛藤する気持ち、恋心一つとっても、こんなにも人間の内面をありありと描いた作品は他に出会った事がないくらいです。

200年以上も前に書かれた作品とは思えませんでした。
人々の生活は変わるし、階級社会や信仰などピンと来ないものがあったとしても、普遍的なものってあるんだな、そしてそこに文学の凄さがあるんだと思いました。
恋をして、舞い上がって、期待して、不安になって、絶望して。人と人との間にある嫉妬も葛藤も愛も苦しみも、変わらないものは変わらない。

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2026年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正直、自分に重ねながら読んでいた。ウェルテルの感情の大枠には共感できたが、ウェルテルの行動や細かな感情には自己陶酔を感じると言わざるを得ない。ウェルテルはとても感情的な人間で、だが賢かった。作品の根幹となる自死というものについて、理論的な人間であるアルベルトと話し合う場面もあった。その場面では、ウェルテルはアルベルトとは根本的に異なり、相容れないだろうという感情が先行し、これが後々の蟠りに繋がったのであろうと感じた。思い込みが激しく、それに違和感を感じる事ができるほど賢いが、改善には繋がらないような人間臭さがあった。その人間臭さがロッテへの執着につながった。ロッテの性格を考えると、アルベルトという神に誓えるほど尊敬し、愛している相手がいながら、ウェルテルのことも恋愛感情だけでなく、大事な存在に思っているという感情にずっと蓋をして、聖母のような労いや敬いの心でウェルテルに接していたが、いざ、ウェルテルが自死するのではないかということを知覚すると、その蓋が一気に外され、蓋をしていた感情がロッテに流れ込んだだけでなく、その過程までウェルテルに見られたような感じがラストシーンにはあった。作品構造としては、ウェルテルからの一方的な友への手紙をつらつらと並べており、あたかも読者がウェルテルの友であるかのような錯覚に陥り、ウェルテルを擁護しようという感情につながった。ウェルテルとロッテは作中の詩に自分たちを投影し、私はウェルテルとロッテに自分を投影していたため、現実と小説の境界が曖昧になり、シュルレアリスム的表現を勝手に感じていた。

若い時期に読むことをおすすめしたい!!

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2026年03月17日

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ゲーテの感性の豊かさと高い抒情性が強く感じられる作品。
当時の啓蒙主義的な社会背景の中で、「疾風怒濤(Sturm und Drang)」を体現する本作の登場は、大きな衝撃をもって受け止められたのだろう。

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2026年01月28日

Posted by ブクログ

ある本を読んで、自分の好きな本の傾向を言い表せるきっかけとなった。
「男性の恋に真っ直ぐすぎるがゆえに、日常が崩れていく」
そんな小説が、どうやら自分は好きらしい。

品を無くして言わせてもらえれば、主人公に童貞臭が漂えば漂うほど、魅力的に感じる。
ヘッセの『ナルチスとゴルトムント』、東野圭吾の『夜明けの街で』、太宰治作品全般が好きである理由が、ここではっきりと明確になった。

あくまで童貞である必要はない。
ゴルトムントは作中で何人もの女性を抱くイケメンだし、『夜明けの街で』の渡部は妻子がありながら社内不倫をする。
どちらも一見、童貞の敵のようであるが、読み進めていけば、必ず彼らの童貞臭が漂ってくるはずだ。

この気づきを得て、「登場人物を全員童貞だと思いながら名作を楽しむ会」という謎の団体を立ち上げてみようかとすら思った。

では、何をもって童貞臭とするのか。
それは、今回この気づきを与えてくれたゲーテの『若きウェルテルの悩み』を読めば、自然と分かるだろう。

この作品の名前はもちろん知っていたが、読んだことはなかった。
正直、「ウェルテルって、何に悩んでるの?」という状態。

読み進めていくと、ウェルテルが婚約者のいる女性に恋をし、どんどんメンヘラ化していく話だということが分かる。
悩みは最終的に、非常に身勝手な形で解決される。
その影響で若者の自死が模倣され、社会問題にまで発展したことから、「ウェルテル効果」という言葉が生まれたらしい。

ただ、それも納得できるほど、ウェルテル――もといゲーテの文章には、哲学が詰まりすぎている。

「そもそも、既婚者相手に恋愛なんかするなよ」という読者のもっともな疑問に対し、ウェルテルはこう返してくる。

恋愛をするなら相手を選べ。
仕事と恋愛の時間を分けろ。
財産も計算し、贈り物も誕生日の時に絞るなど節度を持て。

そんな忠告に従えば、有能な青年は出来上がるだろう。
しかし、それでは恋愛は終わりだし、芸術もなくなってしまう――と。

偶然、好きな人と指と指が触れ合えば、火に触れたように引っ込める。
それでも神秘的な力に押され、前へ進んでしまう。
朝目が覚めれば「今日は会える」という希望にすべてを飲み込まれ、
「明日こそは行かない」と誓っても、気づけばその人のそばにいる。

1700年代から、男の恋愛の柔らかいチャームは何ひとつ変わっていないのだと、ある種歴史を超えて童貞臭を抱きしめてくれる。

この本は、ただのメンヘラ恋愛哲学ではない。
人生、自死、嫌悪感――さまざまなテーマが絡み合った哲学書でもある。

素敵な一冊に出会ってしまった。
間違いなく、自分の中のTOP10に入る作品だった。

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

もう一度読みたい
ウェルテルのただ1人の感情を深いところまで知れたし、共感することもあったし、人間らしさがあって読んでいて面白かった。
今も昔も人間の心はそんなに変わってはいないのかと思わされた。

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2025年11月11日

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ロッテは純粋で無垢だと思っていたけれど、今回読み返してみて、もしかしたら無意識にヴェルテルを弄んでいたのかも?と思った。彼女自身も、誰かに愛されることで安心していたのかもしれない。悪気はないけれど、彼女の“優しさ”は残酷でもある。
後半に行くにつれて不安定になるウェルテルは読んでいて辛かった…。
の愛はものすごく重いけど、ロッテを理想化しすぎてるんじゃないかと思う部分もあった。

あと、チェーホフの『ワーニャ伯父さん』、ドストエフスキーの『白夜』を思い出した。
『ワーニャ伯父さん』は、愛してはいけない人への想いを抱えながらも、どうしようもなく惹かれてしまう登場人物の苦しみが描かれていて、『白夜』は相手を理想化した故の激しい恋の物語で、ウェルテルが刺さった人にはオススメ。

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2025年07月23日

Posted by ブクログ

ゲーテの時代も今の人と同じような人間関係の悩みがあったり、異性にときめいていること自体がもう素敵だった。
考えてみれば同じ人間なんだから当たり前だけど、こうやって書簡体の文章で読むとより親近感を持ってこの時代に触れられて良かった。
悲劇的な最後を遂げるウェルテルだけど、彼の燃えるような愛は出逢えただけでも幸福なのかもしれない。

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2025年03月18日

Posted by ブクログ

大学生の時に買うだけ買って、何年越し?
やっと読み終わった

ウェルテルの気持ち、想像に難くない
恋の苦しみ、社会的階級におけるやりきれなさ

厭世
感情の全てを自己に向ける

解説を読んで、当時の小説は”「楽しませることと有益であること」(prodesse et delectare)”としての機能があったけれど、ウェルテルは人間の生き方そのものを問題にしようとした点で、きわめて画期的な作品だったと初めて知った

やるじゃん、ゲーテ

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2024年11月01日

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報われない恋の苦しさ。
叶わぬ想いが絶望を生み、破滅へと追い込む。
青春時代の代名詞とも言われる作品。

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2024年06月04日

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「ひとが人生のうちでこの本に心を動かされることがなかったとしたら、それはあまり良いことではないだろう」とゲーテは語ったらしい。「こんなにあなたを愛した私を、あなたは決して憎めない」と、ロッテへの純粋な愛と信頼を貫き通した彼の儚い人生についてのこの小さな記録は、到達不可能な憧れに一身を捧げる(シェリーが星と蛾のたとえで美しく言い表したような)愛の喜びと、それの裏側でしかない悲哀を同時に提示し、我々の生に暗くも美しい影を落としている。ウェルテルはロッテの元を静かに立ち去るべきであっただろうか。ロッテはだけれど、確かにウェルテルに想いを寄せていたし、ウェルテルは、ただのエゴイズムから最悪の結果を招いたわけではない。愛そのものが純粋だとしても、その純粋さそのもののゆえに、ひとは、その純粋な愛を保ち続けることに耐えることができないのかもしれない。愛が美しくそして純粋であればあるほど、それを心のうちに保つにはあまりにひとは弱すぎる。

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

若さゆえにロッテに恋して浮かれて暴走してしまったけど、もとのウェルテルは身分関係なく友達をたくさんつくれるような人当たりのいい青年だから、ロッテの婚約者アルベルトのことも嫌いになれず、むしろ完璧な人だと認めて、自分が入り込む隙はないんだと理解してどんどん自分を追い詰めていってしまう。
自分のほうがロッテに相応しいと言ってしまえるくらい図々しかったらこんなに思い詰めることはなかったのかな。
友人のウェルヘルムに宛てた手紙で自殺を仄めかしていたし、本当は心のどこかで誰かに自殺を止めてほしかったのかな。

まだ若いんだし何より一途だし、なんとか自殺を思いとどまって生きてみたらロッテと同じか、それ以上に愛せる相手に出会えたんじゃないか。
恋に浮かれている最中はロッテはそれはもうとても素敵な女性に見えたかもしれないけれど、離れて時間が経って振り返ってみたら別にそこまで惚れ込むほどの女性でもなかったな、ってちょっとした笑い話にできる日がきたかもしれないのに、切ないなあ。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっと昔に読んだから、思い出しながら書くけど…

ウェルテル効果という心理学用語がある。メディアが自殺を報道すると、その後自殺率が高まるということらしい。

この本を読んで同じように自殺する人が増えたことからそう呼ばれているんだって。

そんな感じで、これを読む前から結末は知っていた。結局ウェルテルは最後に叶わぬ恋が原因で死んでしまうのだ。そこまでどうやって向かうのか、どんなことに苦しんでいたのかをみつめながら読んだ。

ウェルテルは既婚のロッテを好きになってしまい、もう、病的に好きになってしまう。ロッテしかいない、と思い込む。でも結婚してるから諦めるしかなくて、死んでしまう。

何がすごいって、ウェルテルはロッテに自分と付き合うように迫ったりだとか、ロッテの夫をばかにしたりとかしないのだ。ただストーカーなら、相手やその家族を攻撃したりするだろう。でも、”本当に愛している。”満たされない心は矛先となり、ただただ、耐えられない苦しさや、激しい攻撃は自分へと向く。だから、最後に自殺という方法を選んでしまうんだと思う。

でも、そんな愛って本当に愛なのかな?
燃え上がるような恋をしている最中って、たしかにあの人じゃなくちゃ絶対だめだ。この世にあの人の代わりはいない。一生他の人を愛せないと思い込むんだけど、意外とそうではなくって。
恋の激しさも数年したら落ち着いてきたり、また、別れて新しい人に出会えばこの人じゃないとだめだって、もう一度思うもんじゃない?

ウェルテルはまだかなり若いから、初めての恋だから、こうなってしまったのかなぁ。可哀想だ。こんなに人を深く愛せるのであれば、もう少し生きていれば、ロッテとじゃなくても絶対に幸せになれる道はあったと思う。

ちなみに、日本ではあまり聞かないが、海外だと失恋は自殺の原因の多くを占めるらしい。

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少しだけ読んだことはあったが「淋しい夜のページをめくれ」がきっかけで再度手に取る

初めてのゲーテの作品
とことんウェルテルになりながら、気持ちを想像しながらじっくりじっくり読んでいった。

小説というよりも詩に近い印象を受けた。

ロッテを初めてみて、天使だと思った。とか
ぼくはまるで神が聖者たちのためにとっておいたような幸福な日々を送っている。
とか、浮かれっぷりがすごい、現代と何も変わらない感情に、人間の普遍性を感じる。

このさきざきがどうだろうと、ぼくは人生のよろこびを、最も清らかなよろこびを味わったんだとか
死亡フラグすぎる

身を引こうとするウェルテル
それでも吸い寄せられるように会いに行ってしまうウェルテル。 
奪うでも無く、殺すでもなく、身を引く。それができればどんなに良かったか。
できないからこそ、もがき、苦しみ、最後の選択をする。

恋の悩みの話だと考える人もいるかもしれないが、
一つの愛なのではないかと感じた
この本を今の歳で味わえて良かった。
A+

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2025年08月01日

Posted by ブクログ

洗練された美しい文章がすごく良い。
苦しいほど切実な恋心が言葉を変えながらたっぷり200ページで描ききられていて、まるで演劇を観ているようだった。

「不機嫌というやつは怠惰と全く同じものだ。」という言葉に感服した。
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ゲーテ自身の絶望的な恋の体験を作品化した書簡体小説で、ウェルテルの名が、恋する純情多感な青年の代名詞となっている古典的名作である。許婚者のいる美貌の女性ロッテを恋したウェルテルは、遂げられぬ恋であることを知って苦悩の果てに自殺する……。
多くの人々が通過する青春の危機を心理的に深く追究し、人間の生き方そのものを描いた点で時代の制約をこえる普遍性をもつ。

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2025年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恋愛に悩む青年の心に移入すると、辛くなりそうだった。この心情を多くの者が経験しているんじゃないか?
ただ、途中から辛い。そんな作品。

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2025年03月04日

Posted by ブクログ

内容云々というより、前半のウェルテルの純粋な心で伝えられる人々との交流や関係、話し合いの場面や風景の語りが好きです。素朴でありながらもとてもキラキラした幸せそうな情景が浮かんでき、そうした前半ウェルテルはすごく好感が持てます。
前半の子供のような純朴なウェルテルの考え方や言葉は胸に刺さり、また読み返してしっかり心に刻みたいです。
人生の教訓となるような言葉は今思うと若いのに達観しすぎやろ!と思いましたが、若いからこそあのラストなんだろうなと考え、題名も含めて素晴らしいなと感じました。

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2025年02月07日

Posted by ブクログ

※追記予定

ログライン 
・人妻のロッテに恋した若きウェルテルが、葛藤し悩んだ末、自殺を選択する話。

構成
起:ロッテとの出会い
承:人妻に恋する葛藤。ロッテを忘れようとする
転:自分にはロッテしかいないが、叶わぬ恋にもがき苦しむ
結:皆が幸せになれる残された手段が自殺だと結論づける

技法
書簡体小説
私自身、書簡体小説を読むのは初めてだったので、これを技法に入れていいのか迷ったが、個人的には目新しいモノであったのでここで書かせてもらう。主人公の手紙で物語が進むので、内面的描写が必然的に多くなっており、それが本作の内容とマッチしていると思う。また手紙の送り先が親しい友人であり、本音を伝える描写が多くなっていた。

・作中に編者が出てくる
本作は2部構成で、2部半ばから「編者」という第三者目線で物語が進む。編者がウェルテルの手紙と共に、状況説明を添えてくれる。この編者は現実世界での編者(編集者)という意味ではなく、物語上での編者である。この編者を出すという発想が凄く面白い。手紙を元に物語が進む「書簡体小説」では、主人公視点でしか物語が見えないため、どうしても内容の偏りが出てしまう。けれど、編者という第三者を出したことによって状況整理がされ、物語の深みを更にコクした。


作品の売り
・画期的かつ普遍的である内容と内的告白の書簡体小説
当時の18世紀からしたら画期的であった内容の小説だが、その内容は誰しもが感じたことのある普遍的出来事でもあった。更に内的告白という書簡体形式も相まって、人々の共感を多く寄せた。

どうして売れているのか
・散文小説における悲劇文学の先駆者
本作の解説部分にも書かれているが、出版された18世紀では芸術や文学の本質的機能は「人を楽しませることと有益であること」とされていた。そんな中で、恋愛の葛藤による自殺という題材は画期的であった。今でこそネットが発達して共感する場面が多いが、当時からしたら手が届きそうで届かない痒いところを掻いてくれる作品だったのだろう。だからこそ、主人公の考え方に共感と賛同し、後を追うように自殺し「精神的インフルエンザの病原体」とまで言われた。


個人的感想
評価 ★3.8
・まさにタイトル通り(若きウェルテルの悩み)の内容であった。ウェルテルに感情移入はあまり出来ないが、気持ちは痛いほど分かる。というか伝わってくる。本作は手紙形式で進んでいくので、読者としてはウェルテルから手紙を受け取る友人目線で物語が進むので、必然的かもしれない。正直、私は1回読んだだけでは全てを理解することが出来なかったので、もう1度読み直し、再び感想を書きにここに来る。

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

1700年代の詩人、ゲーテの代表作の一つ。

若きウェルテルは見た目麗しく、社交も才覚も備えており、周囲からも寵愛を受けていた。
そんな優秀な若者であるウェルテルはある日、ある女性に恋をする。
しかしその相手は既に夫がいる。
それでも止められない自分の感情に苦悩し、その悩みはどんどん深まっていく。

ここまで深く思慕できる相手に巡り合えたのは幸福であると言えるかもしれないが、決して実らない恋に精神が崩壊されるのであれば、本人の魅力が乏しく容易に相手にされなくなる方が幸せだったのかもとも思える。

おそらく10代後半か20代前半の若者だから仕方ないかもしれないが、ちょっとあまりに情動に左右されすぎて周りが見えてないので、元々精神的に不安定なものを抱えた主人公だったのかもしれないが。

容易に不倫するような人に読ませたい本ではある。

現代でも人の心の動きとして学ぶことのある本であった。

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2024年09月01日

Posted by ブクログ

「ファウスト」は挫折したので、今度はこちらを読んでみようと思った。正直、主人公には全然感情移入できなかったが、苦しみがすごく伝わる文章で、読んでいて悲しくなった。手紙だからこそ書ける自分の気持ちがとても表れていて、これが200年以上前に書かれたものであることを考えると、人間の変わっていない部分だなあと思った。また、仕事や人間関係での悩みなども含まれており、「うーん、やっぱり悩んでいる事は同だ」と感じた。だからこそ読み継がれているのだろう。

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2024年08月04日

Posted by ブクログ

日記形式の小説はあまり読んだことが無かったが面白かった。日記ではないか、手紙か。
これが若さであり、恋なのであろう、、

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2024年07月21日

Posted by ブクログ

青春の心の変遷、揺れ動き、感情の起伏、恋の嵐、など追体験しているようにすらすらと読み進められた。最後の神々のたとえ話のところは読みづらかったので飛ばした。
ウェルテル効果ってこんな感じなのかってほんのちょっと感じたようなしないような。
読み進めながら、どこまでもシャルロッテの人となりを想像し、読み進めていたが、何とも言えないって感じ。作中にてウェルテルが書き記す手紙の中でいくつか真に迫る描写があったが、多くのことを学び考えさせられた。
幸せは、分別がつく前か、狂った後にしかなじまない。なるほど。たしかに。
現代社会に生きる自分たちにとっても多くのことを現実に即して学べるし、この先もずっと読み続けられるのだろうと確信した。人がいない時期に遠い田舎や歴史あるところに出かけて行って、太陽や森、あらゆる生命に囲まれて、この物語をもう一度読んでみたい。どんな気持ちがするだろう。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

ウェルテルの思考が情熱的で芸術的であるがゆえにウェルテル自身の悩み、嫉妬などの暗い感情がこと細やかに書かれていた。
もう少しウェルテルがさっぱりした性格であったならこんなに悩んだりすることは無かったのかな。

ロッテと似たような感性を持ち合わせていたり、その性格ゆえに恋に対して悩みすぎてしまったり、途中から恋を一線越えた執着や嫉妬による苦しみが多く書かれていて読み手の自分も痛かったし辛かった。

時代や国を超えど恋に対する悩みとか苦しみは変わらない。

読むタイミングとか自分の精神状態とかによったら病んじゃうかも。
一読だけじゃ中々頭に入らなかったから再読して、より内容を噛み砕いたら本当に苦しんでしまいそう、あらすじを読むだけで来るものがある。
また読み返したい。

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2024年12月25日

Posted by ブクログ

若さゆえの情熱なのか、ウェルテルのひたむきなロッテへの愛情、狂気的になっていく心情。
二人へのあてつけのような死はちょっと〜⁈って感じがします。
出会ってしまった叶わぬ恋、ウェルテルよ!!

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

ゲーテの中で最も気になっていた本。心理を言語化された内容は参考になる。人間の心の本質みたいなものが淡々と描かれている。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

タイトル通り、悩むウェルテルの本。
友人への手紙という形で、偶然出会ったシャルロッテに叶わぬ恋をし、何度も思いを断ち切ろうとするも断ち切れず次第に苦悩が深まっていく様子が綴られている。一度は思いを断ち切ったことを述べながら、次の手紙でまた思い焦がれるなど、理性と本音が揺れ動いている様子がよく伝わる。それにしてもここまでアプローチされてシャルロッテはもう少し何かできなかったのか、と思えるが、ウェルテルの一人称のみなのでシャルロッテの本音は分からない。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

本当に『若き』人の悩みという感じだった。
私はここまで他人に対して熱烈な気持ちを持ったことがないので、恋心については読んでいて特に共感はできなかったけど、若いときにこういうことで憤慨したり悩んだりするよなぁとところどころ思ったりもした。

この本のせいで当時自殺者が増えたとのことだけど、確かに引き込ませるものはあるかもしれない。似たような悩みを持っている人には特に。

ゲーテの実体験をもとに書かれているらしいことにもびっくり。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

短い作品だが、終末へ向かう危険な高揚感は恐ろしい。感傷的に過ぎる主人公の、急き立てられるような最期の感情の昂りは、読者にも穏やかでない感情を抱かせるのに充分だろう。
「文章の一つ一つを丁寧に読み返して、その内部に秘められた深い意味を探ろう」と、読んでいると嫌でもそんな心境になるのではないだろうか。

主人公の死のきっかけは、現在ではよくありそうなことだ。その出来事に極度に戸惑ったりすることは、相手側としても比較的に減っていると思われる。
だが当時の背景に基づく三人の複雑な感情の動きを鑑みると、この小説が描いているテーマはずっしりと重い。

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

高尚で詩的なメンヘラ日記だった。

ロッテに出会ってからウェルテルの頭が彼女に支配されていくスピード感と臨場感が面白かった。また彼女と結ばれることは無い事実と向き合えば向き合うほど、その愛の矛先を失い狂っていく様子が恐怖をも感じさせた。と同時に、本来の愛とはこれ程までに重く、諦めのつかないものなのかもしれないと思った。

抽象的な表現が多く中々頭に入ってこない部分もあったので、自分の国語力と理解力を磨いてもう一度リベンジしたい。

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2025年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「まるで自分の心の中をのぞくような気がする」
自身と他者との様々な相違を受けて自信を持って、あるいは、それを見失い、行きつ戻りつということの繰り返しに明け暮れるのが、すなわち人生なのだと、僕自身それなりの年齢になった今だからこそ気づくことができたわけで、そこは“若き”ウェルテル、彼の思い、悩みについて、こんな僕ですら身に覚えがあるというか、さらにいえば身につまされるというか。物語を通して、僕と彼らとの比較において、僕は僕自身を知るわけだ。それで納得できるかどうか、もしくは納得してしまってよいものなのかどうか、まったくわからないけれど、僕はそれ以外の方法を、たぶん知らない。知らない、わからない、理解しようがない、それはつまり僕の人生経験によるものだ。相対的に、僕は自信がない。きっと裏付けとなる人生経験に乏しいからなのだろう。

「ぼく以前でも人間はこんなに哀れなものだったんだろうか」
連綿と紡がれ続ける数多の人生、この先百年経とうが、つまり幾重もの“若き”何某かの人生もまた、きっと哀れなものに違いない。

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2024年10月28日

Posted by ブクログ

メンヘラの日記を読まされた挙句、最後に自殺すると言うもうなんか今の時代でガチで起きたらニュースになるんでは?な感じ、でも小説だから笑って済むけど。(モデルがいるのがちょっと怖い)
最初は読むのこれ?つまんないと思ってたら、ウェルテルがいきなりわたしとは合わない恋愛観日記始めて、それがもうなんかよくわからないけど、今で言う裏垢を覗いてる感覚でおもしろくて。
実はお互いに気持ちがあるとかもうわたしには完全に理解ができないし、挙げ句の果てには銃撃自殺してそのあとのことも事細かーく書いてあるのが、ゾッとするけどわたしにはいい刺激、、、笑





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2024年10月28日

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