賭博者

賭博者

605円 (税込)

3pt

ドイツのある観光地に滞在する将軍家の家庭教師をしながら、ルーレットの魅力にとりつかれ身を滅ぼしてゆく青年を通して、ロシア人に特有な病的性格を浮彫りにする。ドストエフスキーは、本書に描かれたのとほぼ同一の体験をしており、己れ自身の体験に裏打ちされた叙述は、人間の深層心理を鋭く照射し、ドストエフスキーの全著作の中でも特異な位置を占める作品である。

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賭博者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年01月03日

    ルーレット賭博の魅力に取り憑かれ、泥沼に嵌まっていく人たち。賭博そのものよりも、賭博に取り憑かれる心理を通じて「人間」を描く。本作からも、「全てを平準化する力としての金の威力」という、ドストエフスキーの一貫したテーマの一つを強く感じとることができる。またギャンブルに対する関わり方や、金銭的な感覚を通...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月27日

    長らく積んでた「賭博者」やっと読みました。ドストエフスキーにしては短い物語で登場人物達の関係もそれほど混み入ったものではなく、読みやすい部類です。でも描かれる物語はドストエフスキー特有の圧倒的な熱量を有しており、凄まじい。人々の金銭欲と愛憎の渦、賭博場の熱狂……人間の持つ欲を剥き出しに描写する。賭博...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年10月14日

    ギャンブラーの思考があますところなく描かれている。破滅への思考と行動。誰も止められない、手強い依存性。

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    Posted by ブクログ 2016年02月27日

    ヤバイ。愛も金も人生をかけてルーレットにかける主人公の感情に完全に惹きつけられた。"ロシア人特有の病的性格を浮き彫りきする"と本の広告にあるが、この一発に全てをかける気持ちは誰もが持ってるんじゃないか??

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    Posted by ブクログ 2012年09月15日

    賭博狂の心理がリアルに描かれていて、非常にスリリング、かつ恐怖感を抱かせる作品だった。
    賭博で大勝をする興奮、負けを取り返すという心理、それらを醒めた眼で眺める第三者的な視点と、自分自身がそこにはまり込む快楽の全てが、圧倒的なリアリティを持って描写されている。そのあまりのリアルさに、この作品に描かれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年03月15日

    息つく間もないスピード感が好きで何度も読み返してしまう。これでもか、まだかもっとかというくらい人が破滅していくが、情熱的。最後の一行まで熱い。

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    Posted by ブクログ 2023年05月15日

    デ・グリューとミスター・アストリーを同一人物だとずっと勘違いして読んでいた。最後の最下位ののシーンでなんかおかしくね?ってなって気づいたけど、ロシア文学はややこしい。

    自分はパチンコ位しか賭博をやった事がないからあまり詳しくないけど、負けた時のあのゾクゾク感は分かる。その瞬間、金を取り戻す事しか頭...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月07日

    不思議な感覚、後半の読書疾走感が気持ちよかった、ぐいぐいページを進められた。ギャンブルの真髄が垣間見えた。でもそれが何かって、言い表せない。不思議で素敵。

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    Posted by ブクログ 2021年02月19日

    ルーレンテンベルグなる観光地でルーレットに取り憑かれた人間模様。
    賭博にハマった人たちの行動と心理描写のリアリズムが凄い。結局のところ大勝しても大敗しても破滅的な末路に陥るのは勉強になる。特にお祖母さんの顛末はテンプレート的ですらある。
    魅惑のポリーナの描写が生々しいと思ったところ解説によるとモデル...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月27日

    愛するポリーナのためになけなしの金を賭けて、主人公イワンは20万フランの勝ちを得る。
    だが「あんたのお金なんか貰わないわ」と顔に投げつけられてしまう。
    何たる屈辱であろうか。

    ギャンブルって、はまると抜け出せなくなりそうだから怖いよな。
    気がついたときには、この作品の主人公のように、労働を...続きを読む

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