無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2021年01月03日
ルーレット賭博の魅力に取り憑かれ、泥沼に嵌まっていく人たち。賭博そのものよりも、賭博に取り憑かれる心理を通じて「人間」を描く。本作からも、「全てを平準化する力としての金の威力」という、ドストエフスキーの一貫したテーマの一つを強く感じとることができる。またギャンブルに対する関わり方や、金銭的な感覚を通...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月27日
長らく積んでた「賭博者」やっと読みました。ドストエフスキーにしては短い物語で登場人物達の関係もそれほど混み入ったものではなく、読みやすい部類です。でも描かれる物語はドストエフスキー特有の圧倒的な熱量を有しており、凄まじい。人々の金銭欲と愛憎の渦、賭博場の熱狂……人間の持つ欲を剥き出しに描写する。賭博...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月15日
賭博狂の心理がリアルに描かれていて、非常にスリリング、かつ恐怖感を抱かせる作品だった。
賭博で大勝をする興奮、負けを取り返すという心理、それらを醒めた眼で眺める第三者的な視点と、自分自身がそこにはまり込む快楽の全てが、圧倒的なリアリティを持って描写されている。そのあまりのリアルさに、この作品に描かれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月15日
デ・グリューとミスター・アストリーを同一人物だとずっと勘違いして読んでいた。最後の最下位ののシーンでなんかおかしくね?ってなって気づいたけど、ロシア文学はややこしい。
自分はパチンコ位しか賭博をやった事がないからあまり詳しくないけど、負けた時のあのゾクゾク感は分かる。その瞬間、金を取り戻す事しか頭...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月19日
ルーレンテンベルグなる観光地でルーレットに取り憑かれた人間模様。
賭博にハマった人たちの行動と心理描写のリアリズムが凄い。結局のところ大勝しても大敗しても破滅的な末路に陥るのは勉強になる。特にお祖母さんの顛末はテンプレート的ですらある。
魅惑のポリーナの描写が生々しいと思ったところ解説によるとモデル...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月27日
愛するポリーナのためになけなしの金を賭けて、主人公イワンは20万フランの勝ちを得る。
だが「あんたのお金なんか貰わないわ」と顔に投げつけられてしまう。
何たる屈辱であろうか。
ギャンブルって、はまると抜け出せなくなりそうだから怖いよな。
気がついたときには、この作品の主人公のように、労働を...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。