海外小説作品一覧

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  • 暗殺者の奪還 上
    続巻入荷
    5.0
    冒険アクションの最高峰〈グレイマン〉シリーズ最新作 極寒の強制収容所に捕らわれたゾーヤを救うため、グレイマンはロシア入国を目指し、脅迫や賄賂、殺人などあらゆる手を尽くすが!
  • 西遊記 1
    4.5
    1~10巻1,056~1,320円 (税込)
    東勝神洲傲来国は花果山にて石の卵から生れたサル、やがて仙術を身につけ故郷で王様になるも飽き足らず、招かれ出向いた天界では札付きの問題児。不老長生の蟠桃を盗み食い、玉帝の宴席を荒らして大暴れ、とうとう如来さまの手で山に封じられる。おなじみ孫悟空が新たな力を得ての活躍ぶり、まずはその誕生の様子から。(新訳)

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  • [合本版]大聖堂(上中下)・大聖堂―果てしなき世界(上中下) 全6巻
    -
    12世紀のイングランド。放浪の建築職人トムは、衰退した壮麗な大聖堂復活をめぐる波瀾万丈のドラマに巻き込まれていく……そんなとき、折りしもイングランドに内乱の危機が! 小説「針の眼」など、スパイ・冒険小説で知られるベストセラー作家フォレットが10年以上の構想を練って世に送り出した、もう1つ代表作「大聖堂」と「大聖堂―果てしなき世界」が一度に読める全6巻セットが登場しました。イングランドを舞台に、幾多の人物が織り成す壮大かつ魅力的な物語を読み進めるたびに、あたかも目の前に壮麗な大聖堂が出来上がっていくような気がするはず。ぜひ、その臨場感をお楽しみください。
  • 通い猫アルフィーと始まりの家
    NEW
    -
    猫にも、覚えていたい思い出がある。 いまアルフィーが語る エドガー・ロードに来る前のお話―― ハートフル猫物語、第9弾! 飼い主の老婦人を亡くしてひとりぼっちになったあの日。あれから月日は流れ、エドガー・ロードで大好きな家族と日々を送るアルフィーだが、ある日、元気がありあまって退屈をもてあましている仔猫たちのため、自分の思い出話をしてあげようと思いつく。それはまだ通い猫になる前、老婦人マーガレットとお姉さん猫アグネスとともに過ごした始まりの物語だった─ハートフル猫物語、第9弾!
  • 小説ムッソリーニ 世紀の落とし子 上下合本版
    -
    イタリアの独裁者ムッソリーニを主人公として書かれたイタリア文学史上初めての小説。すでに国内だけで50万部のベストセラーとなり41カ国で版権売れ。ファシズムをえぐる話題の小説。 ※本電子書籍は、「小説ムッソリーニ 世紀の落とし子 上・下」の合本版です。
  • 再誕の書
    NEW
    -
    世界的名優キアヌ・リーブス×SF・幻想⽂学の⻤才チャイナ・ミエヴィルの共著! 殺戮の運命に呪われた不死者・ウヌテ。彼の秘密を解き明かそうと試みる特殊機関〈ユニット〉だが、作戦中、死体が蘇る異変が起き……。 古代の⼒と現代の戦争、そして不死の超越者を描く壮⼤なダーク・ファンタジー!! 伝説的コミック『BRZRKR』の世界を、数々の賞に輝いた『都市と都市』などで知られる⻤才・ミエヴィルが、10年以上の沈黙を破り描く! **************************** 私の⼤好きな作家の⼀⼈、チャイナ・ミエヴィルと共同で⼩説『再誕の書』を執筆できることをとても嬉しく思う。この⼩説は、私が創作し、作家のマット・キントと作画のロン・ガーニーと共同執筆したマンガシリーズ「BRZRKR」からインスピレーションを受けている。 このシリーズは、不死⾝の戦⼠が時代を超えて戦う物語だ。 私は「BRZRKR」の世界を⾮常に愛しているので、もっと探究したいと思い、そのための最良の⽅法のひとつが、⼩説だと思った。 ––キアヌ・リーブス (「Keanu Reeves announces new novel with China Miéville - THE BOOK OF ELSEWHERE」Random House Youtubeより) **************************** 【各紙誌絶賛! !】 ★「『再誕の書』は、パルプ⾵でアドレナリン全開のスリラーであると同時に、死、時間の移ろいやすさ、そして⼈間であることの意味について描いた、物悲しく実験的な⼩説でもある」 ──ニューヨーク・タイムズ紙 ★「アクション満載、超暴⼒的、そして道徳的に曖昧……不死⾝の古代戦⼠の試練と苦難を、極めてスタイリッシュかつ美しく描き出す…… 実存的な憂鬱を切り取った、愉快なアクションミステリー……溢れる想像⼒と完璧なスタイルが、深い喜びをもたらす読書体験を提供している」 ──ロサンゼルス・タイムス ★「驚くほど、そしてガタガタと⾳を⽴てるほど⾯⽩い読み物だ。⾎まみれで時代をまたぐアクションスリラーである『再誕の書』は、信じられないほど⾎なまぐさい原作をひねり、暴⼒の循環性についての瞑想へと昇華させている」 ──サンデー・タイムス
  • 無限角形 1001の砂漠の断章
    5.0
    バッサムはパレスチナ人。ラミはイスラエル人。二人の住む世界は隔絶していた。だが、バッサムの娘がゴム弾の犠牲になり、ラミの娘が自殺テロに巻き込まれて亡くなったとき、二人の男の人生が交錯し始める――。実話に基づいて描かれる中東和平版千夜一夜物語
  • 通い猫アルフィーのはつ恋
    4.3
    この地球は、愛と猫で回っている。ハートフル猫物語、待望の第2弾! 飼い主を亡くした悲しみを経て、エドガー・ロードで“通い猫”として暮らすようになったアルフィー。ある日、空き家だった48番地に新しい家族が越してきた。だが何かから隠れるように人目を避ける一家の不審な様子に、近隣住民はざわつきだす。アルフィーはその一家と、彼らが飼う心閉ざした白猫のことが気になり……。悩める者のため1匹の猫が立ちあがる!? 全英絶賛ハートフル猫物語、第2弾。
  • 怪物の森―未解決事件捜査官ヴァン・リード―(新潮文庫)
    NEW
    4.3
    生き埋めにされたばかりの死体が発見された。被害者は1980年ミネソタの森で失踪した少女の一人と判明、地元に激震が走る。未解決事件捜査官のヴァンは、カルト的小集団で育った自身の心の傷を抱えつつ、辣腕科学捜査官ハリーとチームを組み事件に挑む。少女は誰に連れ去られ、なぜ今になって殺されたのか。次々アリバイが崩れる関係者たちの真実は? ジェフリー・ディーヴァー絶賛の快作。(解説・吉野仁)
  • 通い猫アルフィーと3匹の教え子
    4.0
    そこは世界一かわいい“猫の学校”。 今度はアルフィー、 やんちゃ盛りな仔猫たちの先生になる!? シリーズ累計16万部突破! 大ヒット、ハートフル猫物語第8弾。 新しく3匹の仔猫が家族に加わり、にぎやかになったエドガー・ロードに悲しい出来事が――アルフィーの通い先の一軒が引っ越すことになったのだ。落ちこむアルフィーだが一方で、やんちゃ盛りの仔猫たちのお世話に毎日てんてこ舞い。頭を抱えたアルフィーは3匹を立派な猫にするため“学校”を開こうと思いつき……。猫の授業は波瀾だらけで、またしても事件の予感!? ハートフル猫物語、第8弾!
  • 通い猫アルフィーの約束
    4.1
    シリーズ累計10万部突破!猫にも、忘れたくない誰かがいる。大ヒット!ハートフル猫物語、最新刊 通い猫生活を相変わらず満喫しているアルフィー。ある日、海の向こう“日本”から新しい住人が町に越してきた! その家には珍しい毛並みの猫もいるようで、はじめての異国の友だちにアルフィーはわくわくが止まらない。でも猫はいっこうに家から出てこず、一家も何やら問題を抱えていそうな様子。それにアルフィーには最近、どうにも気がかりなことがあって……。ハートフル猫物語、涙の第5弾。
  • 食卓にきた犬
    4.0
    犬との日々が老作家を変える、フェミナ賞受賞作 老いを意識し、創作への不安を抱える作家ソフィのもとに、モップのような毛並みの若い犬が現れる。信頼と愛情を向けてくる犬と森を歩き、自然と向き合う時間が、彼女に作家として、女性としての自分を見つめ直すきっかけをもたらした。フェミナ賞受賞の感動作
  • ハンニバル(上下)合本版(新潮文庫)
    5.0
    あの血みどろの逃亡劇から7年――。FBI特別捜査官となったクラリスは、麻薬組織との銃撃戦をめぐって司法省やマスコミから糾弾され、窮地に立たされる。そこに届いた藤色の封筒。しなやかな手書きの文字は、追伸にこう記していた。「いまも羊たちの悲鳴が聞こえるかどうか、それを教えたまえ」……。だが、欧州で安穏な生活を送るこの差出人には、仮借なき復讐の策謀が迫っていた。 ※当電子版は新潮文庫版『ハンニバル』上下巻をまとめた合本版です。
  • ジャッカルの日【上下 合本版】
    -
    黒幕は秘密軍事組織、プロの殺し屋が狙う〈大統領暗計画〉。フランス、秘密軍事組織が企てたドゴール大統領暗殺――。依頼を受けたのは、一流の腕を持つ外国人殺し屋、暗号名“ジャッカル”。国内全土で頻発する強盗事件を捜査するなか浮かび上がってきた暗殺計画に、政府には激震が走った。殺し屋の正体を突き止め、計画を阻止すべく、極秘捜査が始まる。国家最大の難題に挑むのは、国内一の刑事、クロード・ルベル。国際謀略小説の巨匠フォーサイスのデビュー作にして最高傑作。 ※本作品は『ジャッカルの日』シリーズ全2巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
  • 通い猫アルフィーの贈り物
    4.0
    猫から世界中に、あたたかな幸せを。 シリーズ累計15万部突破! ハートフル猫物語、最新刊。 エドガー・ロードのみんなに、小さな奇跡が訪れる―― アルフィーが通い猫として暮らすエドガー・ロードに、クリスマスの季節が近づいてきた! しかも今年は通りのみんなで大がかりなクリスマス会を開くことになり、アルフィーも楽しみでたまらない。その一方、家族のひとりの反抗期が始まったり、新しく越してきた住民がまさかの“猫ぎらい”だったりと、相変わらず解決すべき問題は山積み。さらには何者かが、会を邪魔しようとして……!? ハートフル猫物語、第7弾。
  • 通い猫アルフィーのめぐりあい
    3.9
    猫と犬が一緒なら、 世界はもっと素敵になる。 シリーズ累計12万部突破!ハートフル猫物語。 今度は仔犬の登場で、またまた波瀾の予感!? 通い猫暮らしの中で悲しい別れを経験し、それでも前向きに日々を送ろうとするアルフィー。そんなある日、アルフィーを戸惑わせる出来事が――飼い主のひとりがあろうことか仔犬をもらってきたのだ! 犬とまともに触れあったことのないアルフィーにとっては未知の存在。しかもその仔犬の面倒を任されてしまい……? 無邪気な仔犬がエドガー・ロードに新たな波瀾を巻き起こす!? ハートフル猫物語、第6弾。
  • 赤毛のアン・シリーズ(1~10)合本版(新潮文庫)
    値引きあり
    -
    ちょっとした手違いから、グリン・ゲイブルスの老兄妹に引き取られたやせっぽちの孤児アン。初めは戸惑っていた2人も、明るいアンを愛するようになり、夢のように美しいプリンス・エドワード島の自然の中で、アンは少女から乙女へと成長してゆく――。愛に飢えた、元気な人参あたまのアンが巻き起す愉快な事件の数々に、人生の厳しさと温かい人情が織りこまれた永遠の名作。 ※当電子版は新潮文庫版『赤毛のアン・シリーズ』1~10巻をまとめた合本版です。
  • 光の鎧(上)
    値引きあり
    3.0
    累計5000万部突破の歴史大作『大聖堂』のキングズブリッジ・シリーズ、遂に完結! 18世紀末の英国。バドフォード近郊の集落で小作農をしていたハリー・トレスコーは、収獲作業の最中、地主の息子のウィル・リディックの不注意から荷馬車の下敷きになり、死んでしまう。 妻のサルは紡糸の内職をしていたが、夫を失って主たる収入が絶え、地主のリディック一族から賠償金ももらえず、途方に暮れる。 仕方なく、まだ6歳にしかならない一人息子のキットを、キングズブリッジにあるリディック家の使用人として住みこませることになるが、キットの命に係わる馬の暴走事故が起きて……。
  • 封神演義(上)
    値引きあり
    3.9
    1~3巻440~451円 (税込)
    中国三大奇書を越える奇想天外な大伝奇小説商から周への易姓革命を舞台に、軍師太公望を擁する西岐軍と紂王軍の殺戮戦。妖術玄術が切り結び、飛び交う秘密兵器はSFを凌ぐ。幻の大伝奇ロマン、本邦初訳。(講談社文庫)
  • 通い猫アルフィーと海辺の町
    4.1
    この夏、猫は旅に出る。大ヒット、ハートフル猫物語第4弾! 通い猫として順調な毎日を送るアルフィーに、ある日思わぬ話が舞い込んだ。通い先の家族みんなで夏のあいだ、海辺の町の別荘に滞在することになったのだ! 同行したアルフィーとジョージの2匹も青い海に大喜び。だが、いわくありげな地元住民はなぜかアルフィーたち一行を町から追い出したいようで……? 新しい人間、新しい猫との出会い。今度は“旅猫”になって奇跡を巻き起こす!? ハートフル猫物語第4弾。
  • 通い猫アルフィーとジョージ
    4.4
    今度は2匹で、奇跡を起こす。 大ヒットハートフル猫物語、最新刊! 仔猫の登場で、新コンビ誕生!? 通い猫としての暮らしを謳歌し、幸せな毎日を送るアルフィー。だが人生には別れが付き物で、ある日アルフィーにも突然の別れが訪れることに――以来すっかり落ちこむアルフィーを元気づけようと、飼い主の一人がなんと仔猫をもらってきた! 思いがけない仔猫の登場に、どうしていいかわからないアルフィーだが……。またも問題続出の町を、今度は2匹で救えるか!? ハートフル猫物語第3弾。
  • 黄泥街
    4.0
    「王子光(ワンツーコアン)」とは何か。滅びの街の物語 汚穢と奇怪な噂に満ちた街の奇妙な出来事 空から黒い灰が降り、ゴミと糞で溢れ、様々な奇怪な噂が流れる幻の街の出来事を、黒い笑いと圧倒的な文体で描いた世界文学の最前線。 黄泥街は狭く長い一本の通りだ。両側には様々な格好の小さな家がひしめき、黄ばんだ灰色の空からはいつも真っ黒な灰が降っている。灰と泥に覆われた街には人々が捨てたゴミの山がそこらじゅうにあり、店の果物は腐り、動物はやたらに気が狂う。この汚物に塗れ、時間の止まったような混沌の街で、ある男が夢の中で発した「王子光」という言葉が、すべての始まりだった。その正体をめぐって議論百出、様々な噂が流れるなか、ついに「王子光」がやって来ると、街は大雨と洪水に襲われ、奇怪な出来事が頻発する。あらゆるものが腐り、溶解し、崩れていく世界の滅びの物語を、言葉の奔流のような圧倒的な文体で語った、現代中国文学を代表する作家、残雪(ツァンシュエ)の第一長篇にして世界文学の最前線。残雪研究の第一人者でもある訳者の「わからないこと 残雪『黄泥街』試論」を併録。
  • カラマーゾフの兄弟(上中下)合本版(新潮文庫)
    値引きあり
    -
    物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。 ※当電子版は新潮文庫版『カラマーゾフの兄弟』上中下巻をまとめた合本版です。
  • ムーンフォール・サーガ2 氷の揺りかご【上下合本版】
    -
    〈シグマフォース〉のジェームズ・ロリンズ、最新ファンタジー・アドベンチャー 月が堕ちる予言とともに、少女は立ち上がる。 舞台は運命と出会い会が待つ氷の果てに── 失われた絆、裏切り、そして予言。少女は真実を求めて旅に出る。 凍てつく世界に待ち受ける謎。 奇跡の力を持つ少女は、翼をもつ弟とともに禁断の氷壁を越える。 迫る終末、揺らぐ記憶、目覚める古代―― これは、運命に抗う者たちの黙示録。 〈あらすじ〉 氷に覆われた世界で運命が目を覚ます。 真実が暴かれる時、世界は再び動き出す── ムーンフォールによるアースの破滅を予言したニックスは、それを阻止するため仲間たちとともに永遠の夜が続く大氷原を目指す。その途中で巨大コウモリ――ラーシュクの群れに襲われ、不時着した氷の下には「クレイシュ(揺りかご)」と呼ばれる世界が広がっていた。そこで出会ったダールという青年から、「オシュカピア(夢見し者)」という生き物の存在を聞かされる。オシュカピアの持つ不思議な力が導く先には何があるのか? 一方、別行動を取って南クラッシュ帝国に潜入したハレンディ王国のカンセ王子たちは、謎の鍵を握る「眠りし者」の捜索を試みるが、国内の不穏な情勢と、王国との戦争の気配に妨げられる。ようやくたどり着いたマルガードの地で、カンセたちが目にしたものとは?
  • あしながおじさん(新潮文庫)
    4.3
    孤児院で育ったジュディの人生に、とびきりのチャンスと幸せが舞い込んできた。名を名乗らない裕福な紳士が、奨学金を出して彼女を大学に通わせてくれるという。ただし条件がひとつ。毎月、手紙を書いて送ること。ジュディは謎の紳士を「あしながおじさん」と呼び、持ち前のユーモアがあふれた手紙を書き続けるのだが――。最高に素敵なハッピーエンドが待ち受ける、エバーグリーンな名作。
  • シェフ
    3.3
    三つ星シェフ、ポール・ルノワールが猟銃自殺を遂げた。世界最優秀シェフに選出されたばかりだった彼がなぜ? ネットフリックスの番組製作のために取材を受けていたさなかに……。伝説的な料理人だった祖母のいた時代から三つ星シェフに上りつめた現在までの彼の人生と、華やかなフランス料理界の裏側。料理人たちの野心、苦悩、嫉妬、愛、孤独、闘い、そしてガイドブックの星の重圧……。ポール・ボキューズもアラン・デュカスも登場する、元『ミシュランガイド』編集部員にしか書けない傑作美食小説! カゼス文学賞、海辺の文学賞受賞作。*カゼス文学賞は、ヘミングウェイ、アンドレ・ジッド、アラン・ドロン、ロミー・シュナイダー、ポンピドゥー大統領などが通ったサン=ジェルマン=デ=プレのブラッスリー・リップが創設した文学賞。海辺の文学賞はサーブル・ドロンヌ市と「フィガロ・マガジン」が主催の文学賞。
  • 赤と白とロイヤルブルー
    無料あり
    4.3
    2019年goodreadsベスト・ロマンス賞第1位 王子との恋を描く全米ベストセラー! 真実の愛は、ときに奪い取るもの―― アメリカ大統領の息子と英国の王子が恋に落ちたなら…… アメリカ初の女性大統領の長男アレックスは、英国のフィリップ王子のロイヤル・ウエディングへの参列を前に憂鬱だった。フィリップの弟ヘンリーとアレックスは、女性誌に載る回数を競うライバル同士だと言われるが、いつも冷淡なヘンリーがアレックスは苦手だ。その夜の晩餐会でも、冷ややかな態度をとる王子の肩に思わず手をかけた次の瞬間、一緒にウエディング・ケーキの上に倒れ込んでしまった。米英戦争勃発かと世間は大騒ぎになり、二人は全世界に向けて仲のよさをアピールすることになるが…… 原題:Red, White & Royal Blue
  • 星なき王冠(クラウン)【上下合本版】
    値引きあり
    -
    灼熱の世界と氷の世界―― 人が住めるのはその2つの世界の境界線のみ。 破滅の迫る中、世界を救うための危険な旅が始まる――。 構想十年――〈シグマフォース〉のジェームズ・ロリンズによる大型ファンタジー・シリーズ、遂に日本上陸! 自転が止まった惑星〈アース〉――片側は灼熱の世界、もう片側は暗闇に閉ざされた氷の世界。 生命を維持できる環境はその2つの世界の境界線――星を帯状に取り巻く「クラウン(王冠)」と呼ばれる細長い地域のみ。 そんなクラウンに暮らす盲目の少女が、月が落下して世界が滅ぶ夢を見る。 しかし、戦争の足音が忍び寄りつつある世界では、誰も破滅の前兆の話など聞きたいとは思わない。 彼女の予言が現実のものになるのか――より重要なのは、どうすれば破滅を阻止できるのか…… それを突き止めるのは彼女とその仲間たちの手に委ねられる。 ◉著者――ジェームズ・ロリンズからのメッセージ 「構想に10年、執筆に数年、そして読者の皆さんに長らく辛抱していただいた末に、本書をようやく出版できた。 この壮大な物語を誇りに思うとともに、それが皆さんの手元に届くと考えると胸が高鳴る。 このシリーズの誕生に関して、科学スリラーの作者がどんな経緯で叙事詩的なファンタジーの執筆に手を出したのかを説明しておこう。 この物語は私のルーツへの回帰に当たる。 創作活動を始めてまだ間もない頃、私はジェームズ・ロリンズとしてスリラーを書く一方で、ジェームズ・クレメンスの名前でファンタジー作品も書いていた。 『星なき王冠』はこの2つの人格を融合させたもので、ジャンルにまたがる「科学ファンタジー」とでも呼ぶべき作品だ。 さあ、『星なき王冠』にようこそ。私と一緒に皆さんも新しい世界への第一歩を踏み出してくれることを願う。」 〈あらすじ〉 自転が止まった惑星〈アース〉では、常に太陽の光を浴びる灼熱の世界と永遠の夜が続く氷の世界に二分され、人間はアースを環状に取り巻くその狭間の「クラウン」という地域で暮らしている。ハレンディ王国のブレイク修道院学校で学ぶ盲目の少女ニックスは、ある事件をきっかけに目が見えるようになり、同時に不思議な力を手にする。その力が彼女に見せたのは「ムーンフォール」――月の落下によるアースの破滅という未来。隣国との戦争を控えた王国では、ニックスの予言を巡って国王や側近の思惑がうごめき、軍を派遣して彼女を宮殿に連れてくることに決まる。そんなある日、ニックスは修道院学校に迫る危機を予知する。自らの新たな能力に戸惑いつつ、ニックスは学校と町を脅威から救おうと試みる。
  • 無法地帯の騎士 聖母のレリック【上下合本版】
    -
    黒死病がヨーロッパに暗い影を落としていた1351年--。 領地を奪われたイングランドの騎士ジェラルドは、あてどない放浪の旅を続けていた。その最中、深い森の中でひとりの貴婦人を助けたことで、彼の運命は大きく動き始める。 淑女の名はイザベル。代々守り続けてきた聖母子像「オディギトリア」を狙う許婚に追われ、侍女と従者を殺されたという。ジェラルドは放っておけず、聖像を安全な場所に届けるまで、彼女の警護を買って出た。 このとき、彼は知らなかった。「オディギトリア」を手中に収めようと画策する黒幕が、彼と彼の父を貶めたノートルダムの枢機卿モリノーであることを……。 ベストセラー作家ボイド・モリソンが美術研究者の実妹ベスとタッグを組んだ歴史アクション、堂々開幕!! ニューヨーク・タイムズ紙ほか、全米各紙が絶賛!! 「ペストで荒廃し、イングランドとフランスの抗争が続く14世紀のヨーロッパを舞台に、新たなアクションヒーローが誕生した。ボイド・モリソンとベス・モリソンが創出した本作の主人公である「ジェラルド・フォックス」は、騎士道精神の模範的な存在にふさわしい勇敢さと正義感を兼ね備えている。放浪の騎士である彼は物語の冒頭、窮地に陥った令嬢を救出し、自身の人生が「最悪の殺人、陰謀、そして裏切りに満ちている」と語る。ジェラルドに悲劇をもたらした仇敵はひとりではなく3人、さらに彼らの配下にある騎士や取り巻きたちとも戦わなければならない。時折、現代風な表現を交えながら展開する本作は、独創的で賑やかなプロットで彩られている。全ての読者の胸を躍らせる冒険小説」 --ニューヨーク・タイムズ紙
  • フロント・サイト1 シティ・オブ・ミート
    値引きあり
    4.5
    スワガー・サーガ中篇三部作第一巻。 英雄チャールズ・スワガー、 焼け跡の街に澱む悪を討つ。 『Gマン 宿命の銃弾』のヒーロー、ここに再臨。 1930年代のシカゴで暗躍する組織の正体とは? 1934 年シカゴ。チャールズ・F・スワガー は上級捜査官の命令で、シカゴのユニオン・ ストックヤードに潜伏していると噂される ギャング、ベビーフェイス・ネルソンの追 跡を始める。収穫もなく帰ろうとした矢先、 工場の労働者らしい黒人にナイフで襲われ たスワガーは、相手の胸に3 発の銃弾を撃 ち込んで殺害する。死んだ男の家族を弔問 したのち、ここ2 カ月間で急に精神に変調 を来した黒人が他にも10人近くいたことを 聞かされたスワガーは、黒人警官のワシン トンとともに事件の捜査に乗り出す……。
  • ジャッカルの日 上
    3.0
    黒幕は秘密軍事組織、プロの殺し屋が狙う〈大統領暗計画〉。 フランス、秘密軍事組織が企てたドゴール大統領暗殺――。依頼を受けたのは、一流の腕を持つ外国人殺し屋、暗号名“ジャッカル”。国内全土で頻発する強盗事件を捜査するなか浮かび上がってきた暗殺計画に、政府には激震が走った。殺し屋の正体を突き止め、計画を阻止すべく、極秘捜査が始まる。国家最大の難題に挑むのは、国内一の刑事、クロード・ルベル。国際謀略小説の巨匠フォーサイスのデビュー作にして最高傑作の新組版! 【目次】 日本語版に寄せて フレデリック・フォーサイス 第一部 陰謀の解剖学 第二部 追跡の解剖学 ※下巻目次 第二部 追跡の解剖学 第三部 暗殺の解剖学 あとがき 訳者 解説 手嶋龍一
  • 82年生まれ、キム・ジヨン
    4.0
    キム・ジヨンの人生を克明に振り返る中で、女性が人生で出会う差別を描き、絶大な共感で世界を揺るがした(事件的〉小説、待望の文庫化! BTSやRMらが言及、チョン・ユミ、コン・ユ共演で映画化。韓国で136万部、日本で23万部を突破。フェミニズム、韓国文学隆盛の契機となる。文庫化にあたり、新たな著者メッセージと訳者あとがき、評論を収録。
  • 大聖堂 夜と朝と(上)
    値引きあり
    3.7
    世界2000万部突破の大ベストセラー『大聖堂』の前日譚、登場 キングズブリッジ・シリーズ最新作! 997年、イングランドの港町コームは、襲来したヴァイキングによって掠奪の限りを尽くされ、壊滅的な被害を受ける。 船大工を営んでいたエドガーの一家も、父が殺され、造船作業所も灰燼に帰してしまう。 大黒柱を喪った家族はシャーリング司教ウィンスタンを頼って、ドレングズ・フェリーという郊外の集落に移り住む。 痩せた土地で小作農として苦労するなか、船着き場の渡し守の職を得たエドガーは、 遠くフランスから州太守の元に輿入れしてきた伯爵令嬢ラグナと運命的な出会いを果たす……。
  • アルケミスト 夢を旅した少年
    4.4
    羊使いのサンチャゴは、彼を待つ宝が隠されているという夢を信じ、アフリカの砂漠を越えピラミッドを目指す。様々な出会いと別れを経験し、少年は人生の知恵を学んでゆく――。
  • カラマーゾフの兄弟(上)
    4.5
    1~3巻1,045~1,155円 (税込)
    物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。
  • イレーナ、永遠の地
    3.6
    世界累計100万部突破の壮絶ファンタジーシリーズ、完結! 運命はいつだって、この手で切り拓いてきた―― 長年敵対してきた2つの国、イクシアとシティア。 両国はいま、支配欲に駆られた悪しき集団《結社》の手に落ちようとしており、 最高司令官さえも操り人形と化していた。 いまだ魔力の戻らぬ中、イレーナは未来を、大切な人たちを守るため 最後の闘いへと向かう――ヴァレクら残されたわずかな仲間と共に。 死刑宣告を受けながらも毒見師として生きながらえたイレーナの 壮絶サバイバル、堂々のフィナーレ! ■シリーズ第1話『毒見師イレーナ』 ■シリーズ第2話『イレーナの帰還』 ■シリーズ第3話『最果てのイレーナ』 ■シリーズ〈霊魂の探しびと篇〉第1話『イレーナ、失われた力』 ■シリーズ〈霊魂の探しびと篇〉第2話『イレーナ、闇の先へ』
  • ドラキュラ
    3.9
    トランシルヴァニア山中の城に潜んでいたドラキュラ伯爵は、獲物を求めて英国ロンドンへ向かう。嵐の中の帆船を意のままに操り、コウモリに姿を変えて忍び寄る魔の手から、ロンドン市民は逃れることができるのか。吸血鬼文学の不朽の名作。
  • 真実の眠る川
    NEW
    5.0
    「ミステリが読みたい!」第1位に選ばれた『ありふれた祈り』著者の傑作ミステリ 50年代、アメリカの田舎町。地主の死体が川中で発見され、第二次大戦帰還兵の保安官ブロディの捜査で、日本人の妻を持つノアが容疑者として浮かぶ。弁護士チャーリーは住人たちの過去を調べるが……。エドガー賞ほか四冠に輝いた『ありふれた祈り』著者の新作
  • 赤いモレスキンの女
    4.0
    パリの書店主ローランが道端で女物のバッグを拾った。中身はパトリック・モディアノのサイン本と香水瓶、クリーニング屋の伝票と、文章が綴られた赤い手帳。バツイチ男のローランは女が書き綴った魅惑的な世界に魅せられ、わずかな手がかりを頼りに落とし主を探し始める。英王室カミラ夫人も絶賛、洒脱な大人のおとぎ話第二弾。
  • ミッドナイト・ライブラリー
    4.0
    全英1位!世界43カ国刊行 その図書館には “選ばなかった人生”が待っていた。 BTSメンバーも読んだ 各国でロングセラーの話題の1冊がついに日本解禁! ――あなたには、やりなおしたい過去はありますか? ノーラはその日人生のどん底にいた。飼っていた猫を亡くし、仕事をクビになり、 いくら悲しくても話を聞いてくれる家族も友人もいない。頭をめぐるのは後悔ばかり。 「私がもっといい飼い主だったら」「両親にも亡くなる前にもっと親孝行ができていたら」 「恋人と別れなければよかった」「故郷に戻らなければよかった」 生きている意味などもうないと、ノーラは衝動的に自らの命を絶とうとする。 だが目覚めたとき、目の前には不思議な図書館が佇んでいた――。 英米Amazonで驚異の20万レビュー超え。 『In the SOOP』でRMやV、JINをはじめとするメンバーがこぞって読んだことでも話題の、 今こそ読みたい、優しさに満ちた世界的ベストセラー小説。
  • 羊たちの沈黙(上下)合本版(新潮文庫)
    4.5
    獲物の皮を剥ぐことから“バッファロウ・ビル”と呼ばれる連続女性誘拐殺人犯が跳梁する。要員不足に悩まされるFBIが白羽の矢を立てたのは訓練生クラリス・スターリング。彼女は捜査に助言を得るべく、患者を次々に殺害して精神異常犯罪者用病院に拘禁されている医学博士ハンニバル・レクターと対面するが――。1980年代末からサスペンス/スリラーの潮流を支配する“悪の金字塔”! ※当電子版は新潮文庫版『羊たちの沈黙』上下巻をまとめた合本版です。
  • 老人と海(新潮文庫)
    3.9
    八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著者にノーベル文学賞をもたらした文学的到達点にして、永遠の傑作。
  • 「書き出し」で釣りあげろ
    -
    後半から面白い作品は、そこまで誰も読み進めてはくれません。数ヶ月、数年かかった力作、大切な作品だからこそ書き出しで読者に見限られたくない。そんな不安を払拭させてくれる必読書です。 ―― 肥前文俊 (ライトノベル作家/「書き出し祭り」主催) はじまりよければ全てよし! 小説の「書き出し」に特化した唯一無二の物語執筆術、ここに登場! 名作に共通する揺るぎない事実、それは「書き出し」がすぐれている点です。やっとの思いで書き上げた作品なのに、文学賞に応募しても審査を通過しない、小説投稿サイトでアクセスが伸びない、同人誌を作ったものの手にとってもらえない……もしかしたら大多数の読者や編集者は、最初の数行で読むことを止めてしまっているのかもしれません。 本書では、オープニングシーンを構成する10の要素を細かく分析し、レイモンド・カーヴァーやガブリエル・ガルシア゠マルケスといった一流の作家たちによる多種多彩な作品を例に、その書き出しのどこがどのようにすぐれ、なぜ読者を惹きつけるのかを具体的に解説していきます。また、きっかけとなる出来事を作りあげるための詳細な手順や、バックストーリーを詰めこみすぎるといったよくある失敗を避けるコツ、オープニングシーンの適切な長さや場面転換の方法、登場人物の紹介や伏線の張り方に加え、多数の出版エージェントや編集者からのアドバイスも聞くことができます。 名作の書き出しのみを集めた書籍や特集などはあるものの、具体的に何をどう書けば良い作品になるのか、オープニングがどれほど重要な意味を持つのかを詳細に説いた書籍はこれまでありませんでした。本書では、読者が思わず唸る物語の書き出し方について指南する、唯一無二にして絶対的な一冊と言えるでしょう。 書き出しの一文から読者を引き込み、思わず最後まで読んでしまう物語の書き方を伝授した、ありそうでなかった「はじまり」の書き方指南書です。
  • 午後
    4.0
    台北、東京、マラケシュ、ウィーン、チューリヒ、パリ……。弁護士で作家の「私」は講演会や朗読会で世界各国を訪れ、さまざまな過去を抱える人々と出会う。16年前に弁護したかつての依頼人がマラケシュで語った、当時明かさなかった事故死の事情。イタリアの古い館に滞在中、怪我をした隣人の女性から聞いた衝撃的な身の上話。ベルリンで亡くなった知人の遺言執行者に指名されて知った、彼の唯一の遺産相続人との愛憎半ばする関係──。死や罪悪感に翻弄される純粋で奇妙な人々の物語と、ところどころに挿入された歴史上のエピソードによる全26章は、ページを閉じたあとに、深く鮮烈な余韻を残す。クライスト賞受賞、日本で本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に輝いた『犯罪』の著者が贈る新たな傑作短編集!
  • 親愛なる八本脚の友だち
    3.7
    全米100万部突破! ユーモラスでハートフルな話題作、待望の邦訳。 「タコと友達になった女性のチャーミングで心温まる物語」──カーカス・レビュウ 「繊細さと優しさに満ちた筆致で、一度喪った愛の再発見を描く素晴らしいデビュー作」──〈ワシントン・ポスト〉紙 ぼくはマーセラス。水族館で暮らすミズダコ。ここにとらわれてからもう1300日近くが経つ。人間たちは知らない──ぼくも人間たちを観察していて、言葉も理解することを。実は水槽からも抜け出せる。館内の夜散歩は秘密の趣味だ。ある夜、ひょんなことから徘徊中に窮地に陥ったぼくは清掃員のトーヴァに見つかり……友だちになった。30年前に息子を喪った孤独な女性、トーヴァとの日々をすごすうち、ぼくは気がつく──彼女の家族にまつわるある真実に。全米で100万部を突破した心温まるデビュー作。(解説・大森望)
  • 悪童日記
    4.4
    戦火の中で彼らはしたたかに生き抜いた――大都会から国境ぞいの田舎のおばあちゃんの家に疎開した双子の天才少年。人間の醜さ、哀しさ、世の不条理――非情な現実に出あうたびに、彼らはそれをノートに克明に記す。独創的な手法と衝撃的な内容で全世界に感動と絶賛の嵐を巻き起した女性亡命作家のデビュー作。
  • ザ・フォックス
    3.4
    米国家安全保障局の不可侵と思われたシステムに侵入したのは、英国の18歳の若者だった。引き渡しを要求する米国。英国安全保障のアドバイザーであるウィンストンは、英米両首脳に〈トロイ作戦〉と名付けた諜報活動を提案、この天才ハッカーに任務を与えた。コードネームは〈フォックス〉。手始めにロシアの巡洋艦をハッキングしたフォックスは、対外情報局に命を狙われることになる。実在事件を基にした、緊迫の国際軍事サスペンス。
  • 七王国の騎士
    4.5
    『七王国の玉座』で語られる時代から約百年前、デナーリスから遡ること数代、前王朝ターガリエン家による統治が続くウェスタロス大陸で、諸国を遍歴して城から城へと渡り歩く“草臥(くさぶし)の騎士”ダンクと、その従士となった少年エッグ──数奇な運命を背負う二人の波瀾万丈の冒険を描く。海外ドラマの最高峰「ゲーム・オブ・スローンズ」へとつながる中篇「草臥の騎士」「誓約の剣」「謎の騎士(ミステリ・ナイト)」の3篇を収録。
  • ハワーズ・エンド(上)
    -
    イギリス社会の縮図さながら、教養主義的なシュレーゲル一家と、現実主義的なウィルコックス一家が対比され、さらに貧しい会社員バスト夫妻が配されるなかで、対立する価値観をもった両家を、ウィルコックス夫人とマーガレット・シュレーゲルという2人の女性が結びつける……知識階級のなかで育ったドイツ系のシュレーゲル姉妹が、下層階級の人々との交わりを通じて、傷つきながらも人間的成長を遂げる物語であり、女性を主人公とする教養小説の傑作だ。著者の代表作でもある。
  • 蠅の王〔新訳版〕
    4.1
    飛行機が墜落し、無人島にたどりついた少年たち。協力して生き抜こうとするが、次第に緊張が高まり……。不朽の名作、新訳版登場。
  • ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤
    4.2
    19世紀半ばのアメリカ。14歳で家出した少年は、放浪の末にインディアン討伐隊に加わった。異形の大男ホールデン判事とともに、一行は荒野をわたり、暴虐の限りをつくす旅をつづけるが。美しく情け容赦のない世界と、そこで生きる人々の生と死を冷徹な筆致で描き上げたマッカーシー初期の代表作
  • 魔の山 上
    3.9
    平凡無垢な青年ハンス・カストルプははからずもスイス高原のサナトリウムで療養生活を送ることとなった。日常世界から隔離され、病気と死が支配するこの「魔の山」で、カストルプはそれぞれの時代精神や思想を体現する特異な人物たちに出会い、精神的成長を遂げてゆく。『ファウスト』と並んでドイツが世界に贈った人生の書。

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  • 本と私と恋人と
    4.3
    わたしの大好きな作家のひとり  ――コリーン・フーヴァー 母亡きあと、妹のリビーの面倒を見るため、ノーラは文芸エージェントとして奮闘してきた。冷酷至極で無愛想でツンツンした仕事人間――周囲からはそう評価され、つき合う男性にはフラレてばかりだけど、すべては愛する妹のため。そんなある日、その妹が、三人目の子供を出産する前に休息したいと姉妹だけの田舎町へのバケーションを提案する。つい同意したものの、たどり着いた田舎町のカフェで出くわした男性の姿に声を失った。チャーリー・ラストラ! かつて本を売り込んだとき、剣もほろろに拒絶された相手。だが悪夢はそこで終わらず…… 原題:Book Lovers Amazon.com2022年のベスト・ブック選出! goodreads2022年年間ベスト・ロマンス賞第1位獲得!
  • ナイフ投げ師
    4.0
    天才的な腕前を誇るナイフ投げ師が、私たちの町にやってきた! 彼の名はヘンシュ。それまでいかなるナイフ投げ師も越えなかった一線を越えたことで、その名声を築き上げたのだ。公演の日、噂に聞いたヘンシュの投げ技は、徐々に趣向をエスカレートさせ……(表題作)。夜、私たちの町では、少女たちの秘密結社が妖しい儀式を開くという。風聞や関係者の証言によっても、結社の真の姿は判然とせず……(「夜の姉妹団」)。自動人形、空飛ぶ絨毯、地下世界――精密な文章により現実から飛翔するミルハウザーの魔法のごとき十二篇を、名手の翻訳で贈る。/【目次】ナイフ投げ師/ある訪問/夜の姉妹団/出口/空飛ぶ絨毯/新自動人形劇場/月の光/協会の夢/気球飛行、一八七〇年/パラダイス・パーク/カスパー・ハウザーは語る/私たちの町の地下室の下/訳者あとがき/創元文芸文庫版訳者あとがき/解説=藤野可織
  • イーサン・フロム
    4.0
    『無垢の時代』の作家の別の顔、待望の新訳 「ものいわぬ白い雪原のように寡黙なイーサン・フロム。その“雪”の下には、『嵐が丘』のヒースクリフを思わせる孤独な魂の死闘の物語があった」――小川公代氏(英文学者) マサチューセッツ州スタークフィールドで冬を過ごすことになった語り手の「私」は、足をひきずった寡黙な男をたびたび見かけていた。聞くに、イーサン・フロムなるこの土地の男で、かつてひどい「激突」を起こして以来、足が不自由になったのだという。思いがけず「私」はフロムに馬橇で駅まで毎日送迎してもらうことになるが、ある晩、ふたりは帰り道に吹雪に巻き込まれ、フロムは途上にある自宅に「私」を招き入れる。そこで「私」が目にしたものとは――。寒村の孤独、親の介護、挫かれた学業、妻の病……厳冬に生を閉ざされた主人公フロムを襲う苦難、そんな日々に射し込んだささやかな幸福、その果てに待ち受ける悲劇を精緻な技巧で描くアメリカ文学の古典。
  • THE ARK 失われたノアの方舟 上
    値引きあり
    4.5
    考古学者ディララ・ケナーは、旧友のサムから連絡を受け、彼女の行方不明の父親に関する重大な情報を得たと告げられる。発掘現場を早々に引き上げた彼女は、サムと会うべくロサンゼルスに舞い戻った。しかし、ロスの空港で彼が口にしたのは、父自身のことではなく、父がライフワークとして長年探し求めてきた〈ノアの方舟〉と、それによって莫大な数の人間が死ぬ可能性があるという衝撃の事実だった。そして、タイラー・ロックを捜せと言い残して息絶えてしまう。ディララは、元陸軍兵だったタイラーの居場所を突き止め、協力を求める。〈ノアの方舟〉の謎とは? そして、人類の文明を壊滅させようと企む、カルト集団の計画とは? 真相に近づきはじめた2人に残された時間は、たったの7日だった……。 旧約聖書の偉大なミステリー〈ノアの方舟〉伝説に隠された謎を、大胆かつ戦慄する解釈でスピーディーに描き切ったミステリー・アクション・スリラーの傑作!
  • 異邦人(新潮文庫)
    3.9
    母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。(解説・白井浩司)
  • イヴの迷宮【上下合本版】
    値引きあり
    -
    〈聖なる母の遺骨〉が示す、 人類の叡智の根源とその未来── なぜ人類の知能は急速に発達したのか? 〈シグマフォース〉VS 中国軍科学技術集団が激突! 人類の未来の鍵を手にするのはどちらだ!? 全世界で日本でベストセラー! シリーズ最新作!
  • 危険すぎる男
    4.0
    最高にセクシーでスリリングなロマンス、新シリーズ開幕! THE HELLBOUND BROTHERHOOD(ヘルバウンド・ブラザーフッド)#01 夢を追うふたりに仕組まれた危険な罠 町の有力者一族のひとり娘で、家族が経営する製紙会社を継ぐことを運命づけられたデミ――しかし、彼女の夢はレストランを開くこと。シアトルの一流レストランでインターンを始めるまで町のカフェでアルバイトをしていた。そこへ足繁く通うエリック。もちろん目的はデミに会うため。エリックはかつて〈ゴッドエーカー〉というコミュニティーに属し、海兵隊員として服役後いまはアプリ開発事業を立ち上げようとしていた。たちまちふたりは惹かれ、求めあう関係になるが……過激ながらも切ない新シリーズ始動! 原題:Hellion (The Hellbound Brotherhood Book 1)
  • ノーサンガー・アビー
    NEW
    -
    ゴシック小説に夢中な十七歳のキャサリンは、逗留先のバースで社交界デビューを果たす。舞踏会で知り合ったヘンリー・ティルニーに惹かれ、彼の妹とも懇意になる。親友の兄ジョン・ソープの身勝手な妨害のために、関係が危うくなりもしたが、ついにティルニー家の自宅に招かれることに。そこは小説の舞台さながらの古い元僧院だと聞き、キャサリンの期待はいやがうえにも高まるが……。夢見がちな女子の成長と恋愛を描く。
  • ハンニバル・ライジング(上)(新潮文庫)
    3.5
    1941年、リトアニア。ナチスは乾坤一擲のバルバロッサ作戦を開始し、レクター一家も居城から狩猟ロッジへと避難する。彼らは3年半生き延びたものの、優勢に転じたソ連軍とドイツ軍の戦闘に巻き込まれて両親は死亡。残された12歳のハンニバルと妹ミーシャの哀しみも癒えぬその夜、ロッジを襲ったのは飢えた対独協力者の一味だった……。ついに明かされる、稀代の怪物の生成過程!
  • デミアン
    4.3
    ラテン語学校に通う10歳の私、シンクレールは、不良少年ににらまれまいとして言った心にもない嘘によって、不幸な事件を招いてしまう。私をその苦境から救ってくれた友人のデミアンは、明るく正しい父母の世界とは別の、私自身が漠然と憧れていた第二の暗い世界をより印象づけた。主人公シンクレールが、明暗二つの世界を揺れ動きながら、真の自己を求めていく過程を描く。
  • アンデスの黄金(上)
    値引きあり
    4.0
    ミイラ、黄金、十字架、そして… インカの古層に眠る真実とは? 巨匠ロリンズ、渾身のアクション・アドベンチャー インカ文明を専門とする考古学者ヘンリーはペルーの発掘地で発見された古いミイラを大学のラボに持ち込んだ。ミイラの首には黄金の十字架。宣教師のミイラなのか? 不審に思ったヘンリーはミイラをCTにかけるのだが――。 その頃、発掘現場で新たな発見があった。神殿の地下に隠された扉が見つかったのだ。ヘンリーの甥サムとチームのメンバーはその秘密部屋の調査を進めるが、神殿が崩落して閉じ込められてしまう。そして地下から脱出すべく奮闘するサムたちの前に驚くべき事実が姿を見せる。
  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)
    3.8
    友人二人が刺殺された現場近くで、アンナはナイフを手にしたまま昏睡状態に陥ってしまう。以来四年間、容疑者とされたまま眠り続けていた。睡眠が関連する犯罪の専門家ベンは、彼女に刑事責任を問うために覚醒させる任務を受ける。だが、アンナが目覚めたとき、事件は思わぬ方向へと転がり落ち……。目に映る真相が幾度も覆される驚異のクライマックス。全英の話題をさらった超弩級のデビュー作!(解説・三橋曉)
  • この密やかな森の奥で
    4.0
    ――罪と罰と愛と苦悩について 過去にある罪を犯した元軍人のクーパーは、その罪から逃げるようにアパラチア山脈の山奥の一軒家で8年間、一人娘のフィンチとともに暮らしてきた。電気もない自給自足の生活は年に一度物資を届けてくれる親友のジェイクだけが頼りだが、その冬は何日経ってもジェイクが姿を見せず、数日後に現れたジェイクの妹マリーはその死を知らせる。さらにクーパーが森で見かけた少女が行方不明となっていることから保安官に質問を受けることになり、懸命に築き上げてきた静かな生活は少しずつ崩れていくが――罪と罰と愛と苦悩について考えさせられる重厚なサスペンス! 原題:These Silent Woods ◆この「静かな森」の中には、現代人が背負うべき罪と痛み、そして育むべき恵みがある。美しい文体と、詩的なノワール文学に、僕は恋をしてしまった。こんな善良なハードボイルドには、なかなか出逢えない。  /ゲームクリエイター 小島秀夫 ◆美しい文章で書かれた、緊迫感と迫力にあふれる作品  /ジョン・ハート(エドガー賞受賞作家) ◆「本作の美しい表現と、救いと希望というメッセージは、多くの人の心に響くだろう  /パブリッシャーズ・ウィークリー 『ピープル』誌2021年11月のベストブック選出! 『ニューヨーク・ポスト』紙2021年11月の「読むべき新刊」選出! 米Amazon2021年11月「編集者が選ぶこの1冊」選出!
  • 異常【アノマリー】
    3.8
    〔ゴンクール賞受賞〕殺し屋、売れない作家、軍人の妻、がんを告知された男。彼らが乗り合わせたのは偶然か、誰かの選択か。パリ発の航空機がニューヨークに向けて降下をはじめたとき、異常な乱気流に巻きこまれる。乗客は奇跡的に生還したかに見えたが。先読みできない衝撃のエンタメ小説! 解説/斜線堂有紀
  • 火の柱【合本版】
    値引きあり
    -
    世界2000万部の突破の第ベストセラー『大聖堂』の正統なる続編! 著者 ケン・フォレットの最高傑作! と翻訳者が絶賛する究極の歴史大河ロマン ※このコンテンツは、扶桑社刊「火の柱(上)」「火の柱(中)」「火の柱(下)」(ケン・フォレット[著] 戸田裕之[訳])の合本版です。 【あらすじ】 16世紀中葉のイングランド。大聖堂を擁する河畔の商業都市キングズブリッジで貿易を営むウィラード家は、カトリックでありながらもプロテスタントに対しても寛容な家柄だった。一方、商売敵でもあるフィッツジェラルド家は頑ななカトリックで、両家の仲は決していいとは言えなかった。 ネッド・ウィラードとマージェリー・フィッツジェラルドは恋仲だったが、彼女の両親の反対にあって引き裂かれる。失意のネッドはサー・セシルを頼ってエリザベス・チューダーの下で仕事をするようになるが…エリザベス・チューダーは、メアリー・ステュアートとイングランドの王位をめぐって争っている最中だった。 その争いは次第に暴力的な傾向を帯びて、ついにはフランス、スペインをも巻き込む宗教戦争へと突入していく。 英仏宗教戦争、激動の16世紀。争う、エリザベスとメアリー・ステュアート。二人の女王とともに運命に翻弄される市井の民の運命は? 圧倒的な筆力と、波瀾万丈の展開。大ベストセラー『大聖堂』『大聖堂-果てしなき世界』につづく、キングズブリッジ・シリーズ最新作!
  • 鷲は舞い降りた〔完全版〕
    4.5
    首相チャーチルを誘拐せよ! ヒトラーの密命をおびて、シュタイナ中佐ひきいるドイツ落下傘部隊の精鋭はイギリスの片田舎に降り立った。使命達成に命を賭ける男たちの勇気と闘志を謳いあげた戦争冒険小説の最高傑作――初版刊行時には削除されていたさまざまなエピソードが追加され、より完全になった決定版。
  • 巨匠とマルガリータ(新潮文庫)
    3.0
    ある春の晴れた日、モスクワに悪魔が現れた。黒魔術の教授を名乗る悪魔は、グラスでウオッカを飲む巨大黒ネコら手下を従え、首都に大混乱を巻き起こす。一方で文壇の権威に酷評され絶望に沈む巨匠。彼に全てを捧げるマルガリータは純愛を貫くべく悪魔の助けを借りる。スターリン独裁下の社会を痛烈に笑い飛ばし、人間の善と悪、愛と芸術を問いかける哲学的かつ挑戦的な世界的ベストセラー。
  • ハイランダー戦士の結婚条件
    -
    人違いが恋のはじまりだった 治療師(ヒーラー)の弟とまちがわれた屈強なハイランダーが突然、見知らぬ城で領主の娘に懇願されて…… 〈新ハイランドシリーズ〉待望の最新刊! 優れた治療師として、スコットランドで名高い弟のローリーを手伝い森で薬草を摘んでいたコンラン。滝でひとり水浴びをしていたところ、何者かに襲われ応戦するが、見知らぬ女に頭を殴られて気を失ってしまう。目覚めると見たこともない城の一室に。そこで殴った当の女性、マクレーン領主の娘・エヴィーナに死の淵にいる父親を救ってほしいと懇願される。人違いだと言えず必死に治療にあたり、父親はどうにか回復するが、看病に疲れて眠るエヴィーナに思わずキスすると彼女も熱く応じ…… 原題:The Wrong Highlander
  • 冷酷なプリンス
    5.0
    妖精国で育った人間の娘・ジュード。 王子を模擬試合で負かしたことから命を狙われるようになり……陰謀に満ちた世界で闘うジュードの成長とロマンスを描く壮大なファンタジー! 2019年カーネギー賞ノミネート! 2018年goodreads大賞YAファンタジー部門第3位! ジュードは人間の娘だが、両親を殺され、妖精国で育てられた。美しいけれど『感情を持たない』妖精のいじめは残酷で壮絶だったが、17歳になったとき、自分の居場所を見つけるため妖精国で騎士になる決心をする。だが剣の技術を磨き、模擬試合で対戦した王の息子カーダン王子を打ち負かしたことから命を狙われるようになり、カーダンと次の王位を争う兄デイン王子のスパイとなって王権争いにも巻き込まれていく――陰謀や欺瞞に満ちた世界で闘うジュードの成長とロマンスを描く壮大なファンタジー! 原題:The Cruel Prince(The Folk of the Air, 1)
  • たんぽぽ娘
    3.8
    たんぽぽ色の髪が風に舞う、未来から来た女はいった。「おとといは兎を見たわ、きのうは鹿、今日はあなた」…SF作家ロバート・F・ヤングは、生涯で約二百作の短編を遺した。その魅力を日本で初めて紹介した名訳者・伊藤典夫の編集でおくる、甘く切なく美しいヤング傑作選。永遠の名作「たんぽぽ娘」改訳決定版の他、全十三編。
  • 日の名残り
    4.2
    短い旅に出た老執事が、美しい田園風景のなか古き佳き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々……。遠い思い出は輝きながら胸のなかで生き続ける。失われゆく伝統的英国を描く英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。
  • 愛より速く、闇より深く
    3.0
    封印した愛がよみがえる 美しく成長した幼なじみが13年ぶりに目の前に―― THE HELLBOUND BROTHERHOODヘルバウンド・ブラザーフッド #03 謎が深まる過激なラブ&サスペンス DJ、クラブ経営者として大成功をおさめるアントンのもとに幼なじみのフィオナが訪ねてきた。ふたりは〈ゴッドエーカー〉で共に育てられたが、キンボールという邪悪な科学者と幼かったフィオナが結婚させられそうになったため、アントンは彼女を逃亡させたのだ。それから13年、まばゆいばかりに美しく成長したフィオナにたちまち心を奪われたアントンだったが、火事で焼死したはずのキンボールが実は生きているという彼女の訴えに、〈ゴッドエーカー〉の謎を調査することになる…… 原題:Hellbent (Hellbound Brotherhood Book 3)
  • 目覚めの朝までふたりで
    4.0
    命を狙われ逃れる女 ひそかに旅立つまえ 一夜かぎりのはずだった… 過激で情熱的なアクション&ロマンス! THE HELLBOUND BROTHERHOOD(ヘルバウンド・ブラザーフッド)#04 町ではエリックとデミの結婚式が盛大に行なわれようとしていた。その準備に追われながら複雑な思い抱いているのが、デミのレストランで働くエリサだった。数カ月まえにふらりと現われたエリサは、素性を明かさず、いつも何かに怯えているようだった。そんな彼女を初対面のときから気にかけていたネイトは、事情を聞いて彼女の力になろうと申し出るが、拒絶される。彼女の命を狙う恐ろしい追手が迫っている気配を感じ、エリサは結婚式の翌朝ひそかに町を出ることを決めていたのだ…… 原題:Heedless (Hellbound Brotherhood Book 4)
  • 賢者の贈りもの―O・ヘンリー傑作選I―
    3.8
    1~3巻539~572円 (税込)
    デラはおんぼろカウチに身を投げて泣いていた。明日はクリスマスというのに手元にはわずか1ドル87セント。これでは愛する夫ジムに何の贈りものもできない。デラは苦肉の策を思いつき実行するが、ジムもまた、妻のために一大決心をしていた――。若い夫婦のすれ違いが招いた奇跡を描く表題作ほか、ユーモラスな「赤い酋長の身代金」「千ドル」など、選り抜きの傑作を集めた新訳版。
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)
    3.8
    ラヴクラフトは不遇のままその生涯を閉じた。だが、彼の創造したクトゥルー神話は没後高く評価され、時代を越えて世界の読者を虜にしている――。頽廃した港町インスマスを訪れた私は、魚類を思わせる人々の容貌の恐るべき秘密を知る(表題作)。漂流船で唯一生き残った男が握りしめていた奇怪な石像とは(「クトゥルーの呼び声」)。英文学者にして小説家、南條竹則が選び抜いた、七篇の傑作小説。
  • ユートピア
    4.0
    表題の「ユートピア」とは「どこにも無い」という意味のトマス・モア(一四七八―一五三五)の造語である。モアが描き出したこの理想国は自由と規律をかねそなえた共和国で、国民は人間の自然な姿を愛し「戦争でえられた名誉ほど不名誉なものはない」と考えている。社会思想史上の第一級の古典であるだけでなく、読物としても十分に面白い。

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  • わたしたちが光の速さで進めないなら
    4.3
    廃止予定の宇宙停留所には家族の星へ帰るため長年出航を待つ老婆がいた……少数者に寄り添う心温まる未来を描く短篇集、文庫化!
  • 現代の英雄
    3.3
    「私」はカフカス旅行の道中に知り合った壮年の二等大尉マクシム・マクシームイチから、彼のかつての若い部下ペチョーリンの話を聞く。身勝手だがどこか憎めないペチョーリンの人柄に興味を覚えた私は、彼の手記を手に入れるが……。決闘で夭折した、ロシアのカリスマ的作家の代表作。
  • ノルマンディ沖の陰謀
    -
    ナポレオンのイギリス本土侵攻の準備が着々と進む中、愛する女性を失った悲しみに沈むキッドは、命令を受け、チャンネル諸島戦隊に加わった。チャンネル諸島は平穏な場所で、これは一種の流罪ともいえたが、意外にも戦隊司令官は赫々たる戦歴を持つソーマレズ提督だった。キッドは偵察任務に力を尽くすが、やがて悪辣な罠にかけられてしまう。そして親友のレンジもナポレオンを標的にした巨大な陰謀に巻き込まれていく。/掲出の書影は底本のものです
  • 嫉妬/事件
    3.9
    2022年、ノーベル文学賞受賞! 別れた男が他の女と暮らすと知り、私はそのことしか考えられなくなる。どこに住むどんな女なのか、あらゆる手段を使って狂ったように特定しようとしたが──。妄執に取り憑かれた自己を冷徹に描く「嫉妬」。1963年、中絶が違法だった時代のフランスで、妊娠してしまったものの、赤ん坊を堕ろして学業を続けたい大学生の苦悩と葛藤、闇で行われていた危険な堕胎の実態を克明に描き、オードレイ・ディヴァン監督により映画化され、ヴェネチア国際映画祭でも金獅子賞を受賞した「あのこと」の原作の「事件」の傑作二篇を収録。巻末には、獨協大学名誉教授の井上たか子氏による「事件」の解説も合わせて収録。
  • 猿の罰
    4.1
    予測不能の完結編! 見ざる、言わざる、聞かざる――四番目の猿、最後の“死の裁き”。 「父よ、お許しください」 各地で発見される“祈る死体”の意味とは。 シカゴの街を震撼させる連続殺人鬼〈四猿〉と、事件を追う刑事ポーター。ふたりが昔知り合いだったと匂わす写真が発見され、捜査本部は騒然となる。訳がわからぬまま勾留され追いつめられるポーターをよそに、各地で次々と見つかる「父よ、お許しください」と懺悔の句が添えられた“祈る死体”。それは四猿による最後の裁きの始まりだった―― すべての謎が解けるとき、その結末に驚愕する。怒涛の完結編!
  • ザ・ロード
    4.0
    空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。そのなかを父と子は、南への道をたどる。掠奪や殺人をためらわない人間たちの手から逃れ、わずかに残った食物を探し、お互いのみを生きるよすがとして――。世界は本当に終わってしまったのか? 現代文学の巨匠が、荒れ果てた大陸を漂流する父子の旅路を描きあげた渾身の長篇。ピュリッツァー賞受賞作。
  • 夜明けまで離さない
    -
    この愛はほんものか、偽物か? 7年ぶりに再会したふたりの愛の行方 THE HELLBOUND BROTHERHOOD(ヘルバウンド・ブラザーフッド)#02 新たな謎に挑むサスペンスフルなロマンス 何者かに卑劣な罠にはめられ、誤解を抱えたまま別れを決意したエリックとデミ。それから七年――。養父オーティスが突然亡くなり、葬儀に出席するために、エリックはショウズ・クロッシングに帰省した。そこにはとっくに町を離れていたはずのデミの姿が。地元に戻って念願だったレストランを経営していたのだ。気持ちのうえではもう整理したつもりでいたものの、熱い視線を交わし本能的に互いを求めてしまうふたり。そんな折り、デミの身に危険が……息をもつかせぬラブ&サスペンス! 原題:Headlong (The Hellbound Brotherhood Book 2)
  • 楽園のこちら側
    -
    この作品は自伝的要素がこく、主人公のアモリーは作者と同じ年で、同じ年にプリンストン大学にはいり、同じ年に参戦したりする。しかし、その恋愛遍歴は作者のそれというより当時の青年のそれをよくうつしたものであった。酒、ペッティングなどの大学生活の描写は、当時としては、初めて、しかも、大胆に行ったもので、お上品な時代に育った親たちを驚倒させた。だが、大学生活を愉しんでいた青年たちには受けて、ベストセラーとなった。フィッツジェラルドは失ったゼルダの愛をとりもどし、「ジャズ時代」を謳歌し、フランスへ渡る。「華麗なるギャツビー」はそこで生まれた。
  • 60分で名著快読 三国志
    3.0
    「三顧の礼」「泣いて馬謖を斬る」「水魚の交わり」「白眉」――私たちが日常使う言い回しの中に、「三国志」由来のものが数多くある。歴史書である『三国志』と小説『三国志演義』の多彩な登場人物の名場面やエピソードから、乱世を生き抜くリーダーたちの知恵と計略を学ぶ。
  • 死の家の記録
    4.6
    思想犯として逮捕され、死刑を宣告されながら、刑の執行直前に恩赦によりシベリア流刑に処せられた著者の、四年間にわたる貴重な獄中の体験と見聞の記録。地獄さながらの獄内の生活、悽惨目を覆う笞刑、野獣的な状態に陥った犯罪者の心理などを、深く鋭い観察と正確な描写によって芸術的に再現、苦悩をテーマとする芸術家の成熟を示し、ドストエフスキーの名を世界的にした作品。
  • 愛国の旗を掲げろ
    4.5
    1797年、イギリス海軍は未曾有の危機に見舞われた。テムズ河口にあるノアの泊地で、水兵たちが待遇改善を要求して蜂起したのだ。地中海での特別任務を終えて帰還したキッドは、水兵の叛乱と聞いて反発を感じる。だが、規律をもって彼らを統率する議長と話すうちにその理念に賛同し、やがて行動をともにすることに……イギリス海軍史上特筆すべき叛乱事件を題材に、准士官へと昇進したキッドの活躍を描くシリーズ第4巻!
  • 快速カッター発進
    4.5
    〈海の覇者トマス・キッド〉第3巻。難破でアルテミス号を失ったキッドたち乗組員は、カリブ海へ派遣された。ハリケーンで乗艦が廃艦となり、一行は離れ離れになってしまう。やがて仲間のレンジの機転が奏効し、キッドたちは機動力にすぐれた快速カッターへと配置転換された。水兵から下士官となった海の男キッドの冒険
  • 蒼海に舵をとれ
    4.0
    水兵のトマス・キッドと仲間たちは、軽快で快速のフリゲート艦アルテミス号へと移乗した。新たな艦の生活に心昂ぶらせるキッドたちが赴いたのは、遥かな異郷アジアだった。一行は無事任務を達成し帰途についたが、思わぬ事態に針路変更を余儀なくされる・・後に海軍を上りつめる海の男キッドの冒険物語、第二巻
  • わたしたちが孤児だったころ
    4.0
    上海の租界に暮らしていたクリストファー・バンクスは十歳で孤児となった。貿易会社勤めの父と反アヘン運動に熱心だった美しい母が相次いで謎の失踪を遂げたのだ。ロンドンに帰され寄宿学校に学んだバンクスは、両親の行方を突き止めるために探偵を志す。やがて幾多の難事件を解決し社交界でも名声を得た彼は、戦火にまみれる上海へと舞い戻るが……現代イギリス最高の作家が渾身の力で描く記憶と過去をめぐる至高の冒険譚。
  • 星の時
    4.2
    地方からリオのスラム街にやってきた、コーラとホットドッグが好きなタイピストは、自分が不幸であることを知らなかった――。「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」による、ある女への大いなる祈りの物語。
  • 嗤う猿
    4.2
    四猿殺人鬼、再び。 消えた四猿を追う刑事と、シカゴを震撼させる新たな連続殺人―― そして待ち受ける驚愕のラスト! 「見ざる、聞かざる、言わざる」になぞらえ猟奇殺人を繰り返した“四猿”が忽然と姿をくらましてから4カ月――シカゴを震撼させる新たな事件が発生した。公園の池で凍った少女の死体が発見されたのだが、体には拷問の形跡や不可解な点が多々見られ、その奇怪な手口に世間は“四猿の再来”と騒ぎ立てる。一方、四猿を長年追う刑事ポーターは独自の捜査を進めていくなか、ある違和感に気づき……。 ジェフリー・ディーヴァーやジャック・ケッチャムら大御所作家がこぞって絶賛する、スリラー界の新星。『悪の猿』に続くシリーズ第2弾!
  • O・ヘンリーニューヨーク小説集 街の夢
    4.0
    短編小説の名手O・ヘンリーの才能は、20世紀初頭のニューヨークで花開いた。浮浪者、探偵、ショップガールに恋人たち……その作品では、人びとの人生の一齣が見事に描き出され、120年前のニューヨークがいきいきと蘇る。「賢者の贈り物」「最後の一枚」を含む小説23編、さらにパヴェーゼ、ザミャーチンの評論も収録。時代背景がわかる解説や挿絵のほか、絵画もカラーで収録した充実の第2弾。
  • ササッサ谷の怪 コナン・ドイル奇譚集
    3.0
    シャーロック・ホームズはここから始まった? 幻のデビュー作「ササッサ谷の怪」から、最後の小説となった「最後の手段」まで。探偵小説のみに留まらない希代のストーリーテラー、ドイルの魅力を再発見する名短篇全十四編を収録。〈解説〉北原尚彦
  • ブレシアの飛行機/バケツの騎士
    -
    カフカの5作目となる本作に収録したのは、38編のうち24編が、「カフカがカフカになった」と言われる傑作『判決』以前の小品、初期の習作です。カフカで一般的にイメージされる深刻さ、不条理といった色眼鏡を外せば、若書き特有のぎこちなさの奥にある原石の輝きが味わえます。「長編の助走かな」、「ん? これ、カフカ?」と思うような“青いカフカ”も垣間見えて、「カフカは一日にして成らず(?)」を実感できるでしょう。
  • 風雲の出帆
    4.2
    英国がフランス革命政府に宣戦布告した一七九三年。二十歳の青年トマス・キッドは英国海軍に強制徴募され、戦列艦デューク・ウイリアム号の乗員となった。海軍生活を通し、キッドは海の男として成長してゆくが……新たなヒーローによる波瀾に満ちた海洋冒険小説。
  • 新艦長、孤高の海路
    4.0
    〈海の覇者トマス・キッド・シリーズ〉第7巻。キッド、ついに艦長となる! 喜びと孤独を胸に、地中海へと乗り出すキッド。行く手には熾烈な戦闘と思わぬ運命が待ち受けていた! ついにキッドは海尉艦長に任命された。だが自らの指揮艦を持つ喜びも束の間、艦長の重責と孤独が彼にのしかかる。キッドは試行錯誤しながらも急送公文書の送達、索敵などの任務に全力を注ぎ、やがて待望の手柄を立てた。しかしその矢先、英仏両国の間でアミアンの和約が締結される。長期にわたる戦争の果てに訪れた平和が、キッドらにもたらすものは? 水兵から提督に昇りつめる男の物語はここに大きな転換点を迎える! /掲出の書影は底本のものです
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    4.0
    第二次大戦下のニューヨークで、居並ぶセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出し小説家の僕の部屋の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった……。表題作ほか、端正な文体と魅力あふれる人物造形で著者の名声を不動のものにした作品集を、清新な新訳でおくる。

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