ジョーン・G・ロビンソンの作品一覧
「ジョーン・G・ロビンソン」の「思い出のマーニー」「テディ・ロビンソンのたんじょう日」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
面白かった!!
終盤でさまざまな出来事や伏線が回収されていき、それを受けて改めて序盤からのやり取りや言葉を思い返すと、まったく違った印象で見えてくる作品だった。
観る前はシンプルな少女の成長物語なのかと思っていたが、実際には多くのテーマを内包しているように感じた。
自分が愛されていたことに気づく物語でもあり、本当の友達とは何かを問いかける物語でもある。また、孤独だと思い込んでいたアンナが、さまざまな人との出会いを通して少しずつ変化していく物語でもあった。
特に印象的だったのは、アンナが救われるのが「特別な力」や「劇的な出来事」によってではなく、自分を取り巻いていた人たちとのつながりや、自分が受け取ってきた愛情に気づくことによってだった点だ。
マーニーとの出会いは不思議な体験として描かれているが、その先にあったのは、過去と現在、家族の記憶と今を生きる人々とのつながりを見つめ直すことだったように思う。
観終わったあとには、「自分は一人だと思っていても、本当は多くの人とのつながりの中で生きているのかもしれない」という静かな感覚が残る作品だった。
誰かが残した記憶や物語に触れることで、自分自身の見え方が変わっていく。その意味では、家族の歴史や写真を通して自分を見つめ直す営みにも通じる作品だと感じた。