ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
12pt
セイディはMITの学生。ある冬、彼女は幼い頃一緒にマリオで遊んだ仲のサムに再会する。二人はゲームを共同開発し、成功を収め一躍ゲーム界の寵児となる。だが行き違いでゲーム制作でも友情でも次第に溝が深まっていき――。本屋大賞受賞作家による最新長篇
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
読書備忘録911号。 ★★★★★。 久しぶりの翻訳本。堪能しました。 作者はあとがきで、この作品は働くことの小説である。と言っています。 さらに作者は、この作品は愛についての小説である。とも言っています。 加えてシンタローは、この作品は家族についての小説である。と言っています! しつこくシンタロ...続きを読むーは、この作品は生きることについての小説である。とも言っています! アンフェア・ゲームズ社のメンバーは家族ですよ。 どんなにすれ違っても、いがみ合っても、愛し合っても家族という関係だったんだと思う。 なので絶対に見捨てず、置き去りにせず、寄り添う。家族だから。 そして最後、さて次のゲーム作ろうか!で終わる。 主人公サム・メイザーとセイディ・グリーンは幼馴染み。 大学生となったサムはハーバード。セイディはMIT。 ボストン近郊ケンブリッジで再会した。 そしてゲーム制作に賭けた彼らの30年が語られる。 11歳の頃、彼らはロスの病院で出会った。 セイディは小児がんで入院する姉のお見舞いで。 サムは交通事故で負った二十数か所の骨折の治療で。 サムはゲーム(スーパーマリオ!)をしていた。それを後ろから見ていたセイディ。 サムはコリアンタウンで祖父母と共に住む貧困の少年。 セイディはユダヤ系でビバリーヒルズの高級住宅街に住む金もち。 サムは心を閉ざしていた。それをセイディが開いた。 そして唯一無二の友達になるが、誤解が彼らの仲を引き裂く。 (この誤解は物語の30年を通じて禍根を残し続ける) 大学生となり再会したした二人。 サムはセイディから課題で作ったゲーム「ソリューション」を渡される。 ルームメイトのマークスとソリューションをやったサムはその出来栄えに衝撃を受ける。 一方セイディは、MITでゲーム制作を教えるカリスマクリエーターのドーヴ・ミズラー(妻帯者)と恋人関係。そして破局。 セイディは外界との接触を一切拒絶した。 サムの献身的な働きかけで復活したセイディは、マークスを加えた3人でアンフェア・ゲームズを立ち上げ、世界的な大ヒットゲーム「イチゴ」をリリースする! という感じで物語の導入部は語られる! そんなに厚くない本なんですが、紙が薄い薄い!550pくらいあるので、このあたりで200pくらいか・・・。 ここからは、ゲーム開発に情熱を注ぐあまりすれ違い、仲違いしつつも、家族であり続ける彼ら3人の生き様が語られる。 備忘録として全てカット!割愛!面倒くさい! こういう小説って、読んでる自分も彼らのそばでずっと寄り添っていたと錯覚させる。 備忘として主人公3人の物語を整理してみた。 天才ゲームプログラマーのセイディ。愛情深く、だけど嫉妬深く、妬み、嫉みに溢れ、頑固で多感な少女の物語。 天才ゲームデザイナーのサム。コンプレックスのかたまり。不器用が歩いている。孤独。コミュ障と言っても良い頑固な少年の物語。 天才実業家のマークス。いい意味で人転がしの天賦の才を持つ。良いやつ。良い奴過ぎて・・・(T_T)、の物語。 そして作品名はシェイクスピア! 「明日、また明日、そしてまた明日と、 記録される人生最後の瞬間を目指して、 時はとぼとぼと毎日歩みを刻んで行く。 そして昨日という日々は、 阿呆どもが死に至る塵の道を照らし出したにすぎぬ。 消えろ、消えろ、東の間の灯火! 人生は歩く影法師。哀れな役者だ、 出番のあいだは大見得切って騒ぎ立てるが、 そのあとは、ぱったり沙汰止み、音もない。 白痴の語る物語。何やら喚きたててはいるが、 何の意味もありはしない。」 知らんし!ジジイは全然知らんし! ガブリエル!説明してくれ!ジジイに! でもこの言葉。この作品の根幹?言い得て妙? 百聞は一見に如かず! 百レビューは一読に如かず! 気になったら、この作品読むべし!
子供の頃に出会った男女。友達以上、恋人以上、の想いをお互い持つが故にぶつかり時には憎しみ、何年も口聞かない、とか極端な行動もするのに、根っこの部分でリスペクトと、お互いをかけがえの無い存在だと認めているから、時が経つとまたお互いを必要とする人間関係性にとてつもなく惹きつけられました。 2人の関係が男...続きを読む女の恋愛じゃ無いけど、そこに確実な何かがずっとあるのがひしひしと伝わってきました。 サムもセイディも素直で、でも素直になりきれなくて、勝手な誤解や妬みがあってピタッとハマる時もあれば思い切りぶつかる時もある。ぶつかる時は思い切りソッポ向いちゃうのがなんかアメリカらしいな、なんて思ったりしました。 そんな二人の隙間を埋めるマークスが本当にいいやつで。だから、物語の展開は辛かった。。。 私はサムのコンプレックスや思いやりなど、彼の気持ちに寄り添えることの方が多かったですが、主人公2人とも気持ちのアップダウンが人間らしくて好きでした。 ドーヴみたいな大人も憎めないし、出てくるキャラクターがどれも良かったなぁ。 決して楽しい作品では無いけど、とある男女の人生を子供から大人までしっかり堪能できるいい作品だと思います。 2025.3.2 48
とても素敵な話だった、、、 色々な愛の話でもあり、仕事の話でもあり、人生の物語だった。 ゲームがテーマになっているけど、ほぼゲームにハマったことがなく、登場する現実にあるゲームの名前もピンとこないのだけど、そんなことは全く問題なく、セイディやサムの熱意、考えに学ばされることがあった。 やや長いけれど...続きを読む、15年くらいの年月が描かれるので、飽きないし、終わってほしくなかったな、、 これから先も気になるな、、 映画とかドラマにありそうだけど、空気感を映像化するのは簡単では無さそう。
サムとセイディの30年弱を、共に葛藤しながら伴走させてもらった。 私は、こういう主人公と長い時間を過ごせる小説が好きみたい。 深くその人を知れるから。 才能のあるお互いがお互いにとって唯一無二の存在であるふたりが、ゲーム作りを通して時を重ねていくんですが、価値観のズレに傷ついて、猜疑心や嫉妬心で溝...続きを読むができてしまう。 でも、周りに素敵な仲間や家族がいて、ふたりを見守ってくれている… たくさんの苦難を乗り越えて、互いの大切さを知る。 等身大の人間っぽさが、すごくよかった! 安っぽくふたりを恋仲にしないのがよかった! 現実の辛さを、ゲームで癒されていく描写もすごくよかった。深くて寄り添ってくれる感じがたまらなかった。
1章読んだ時点で既に5点つけたが、読み終わってつけ足りないくらいだ。 普段ミステリーしか読まないが、本作に出会えてよかったと心から思える感動の一作。今まで感動して泣くことなんて2-3回くらいだったと思うが、ボロボロ泣いてしまった。2人のステキな人生に嫉妬してしまう一方、尊敬してやまないもの、決して欲...続きを読むしがってはいけないものだと深く感じたことが大きな感動につながってると思う。小説は面白くても読んだら買取に出しているが、これは小説以外も含めても残したいと悩んでいる。
登場人物が魅力的!描かれている30年間のボリューム感、主人公2人を取り巻く環境や人間関係の変化、皆の思考回路等々、色々と相まって皆に人間味を感じた。30年分も描かれている為、まるで知り合いの様子を近くで見守ってるようなような気分になり、好きだった。距離感が近いと勘違いして登場人物に愛着が沸く。2人の...続きを読む間にしかわかり得ない愛情は、紆余曲折を経ても尚本物。本物って分かるような物語を書いてる作家さんも、訳してる翻訳者もすごい。。
いろいろな人がお勧めしているのを見て読んだ。書店主フィクリーのものがたりの著者だと気付かなかった。長い物語だし、辛い場面もあるので読み終わるのは時間がかかってしまった。 あとがきには「働くこと」「愛」の小説とあるけど、私は喪失と再生の物語だと感じた。読み終えて、改めて本のタイトルが沁みる。「続けてさ...続きを読むえいればいつか勝てるという希望」。辛いことはあるけれど、毎日の生活・仕事・やるべきなにかを続けることが希望となる。 自分はゲームをしない人間だけど楽しめた。逆にゲームに興味も湧いた(でもやらないと思うけど)。ゲーム好きな人はもっと楽しめるのかもしれない。ゲームのジェンダーについて言及があるのも良かった。 会話のテンポも良いし文章も好き。 サムと最初に仲違いした時の、セイディを慰めるフリーダが温かくて好き。
〜明日、また明日、そしてまた明日と、 記録される人生最後の瞬間を目指して、 時はとぼとぼと毎日歩みを刻んで行く。 そして昨日という日々は、阿呆どもが死に至る塵の道を 照らし出したにすぎぬ。消えろ、消えろ、束の間の灯火! 人生は歩く影法師。哀れな役者だ、 出番のあいだは大見得を切って騒ぎ立てるが、その...続きを読むあとは、ばったり沙汰止み、音もない。 白痴の語る物語。何やら喚きたててはいるが、 何の意味もありはしない。〜 ちくしょう、シェイクスピアめ!
いやー、おもしろかったぁ…。偶然出会った本で読み終わったあとこんなふうに思えるのは年に2-3回あるかどうかだと思っているけど、それに1月早々出会ってホクホクした気持ち。 物語の前半の舞台は、アメリカ東海岸のボストンはケンブリッジエリア。1990年代、子供の頃の親友であるハーバード大の男子学生サムと...続きを読むMITの女子学生セイディは再会を果たし、ある夏一緒にゲーム開発をする。男女だけど2人は友達。恋人にはならない。恋よりも愛よりも濃い信頼で結びついた2人は、バディとしてゲームを開発し、成功を目指す。 一方は足が不自由なアジア系、もう一方は裕福なユダヤ系。そして彼らを支援しのちにプロデューサーになるのは、日系の同窓生のルームメイト。アメリカらしい多様な文化とスタートアップスピリット。物語の前半は、わくわくする青春ものだ。まだ何者でもない持たざるものが、未熟ゆえに強さを発揮する。 後半の舞台は西海岸。ビジネスに成功した三人はロサンゼルスに移住し更なるゲーム開発を進めるが、大人になるにつれ、人生の苦味が出てくる。人間関係にも変化が…人生は簡単じゃないね。3人の、あるいは2人の友情はいかに…。すれ違い、そして悲劇。 何かに打ち込めること、唯一無二の仕事のパートナーがいて何かを創造できること、素敵だな。苦難に満ちた子供時代を送ったサムを支えたセイディとゲームで遊ぶ日々、そして苦難に満ちた大人時代を送るセイディに救いを差し伸べるサムのゲーム。 なるほど、ゲームの中では誰もが現実の制約からは自由で、ゲームの中では命をなくしても何度でも挑戦ができる。ゲームの世界にはクリエイター自信が反映される。ある人のためだけに世界を作り込むこともできる。 いつだって、いつまでも、僕とゲームを作ろうとセイディを誘うサム。ラスト、この2人は大丈夫だ、また冒険に出かけるだろうという幸せな予感で物語は閉じられる。何かに打ち込む人は、一生、青春なんだなー。ゲームと違い現実の人生はリセットできないしフェアじゃないけど、さまざまなものを抱え込み続けながら前進する姿が、現実の人間の美しさだ。 ちなみにタイトルは、シェイクスピアの戯曲の中のセリフから。そして表紙は北斎だ。著者の教養の深さも物語に厚みを持たせていると思う。
話に出てくるどのゲームのアイデアも本当に魅力的! ゲーム化して!と願うものばかり。 そして、ゲームのクリエイターさんのイマジネーションに驚くばかり。才能。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー
新刊情報をお知らせします。
ガブリエル・ゼヴィン
池田真紀子
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
幼年期の終わり
アルマダ 上
石の猿 上
魔術師 上
インヴィジブル・モンスターズ
ウォッチメイカー 上
ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 上
エイリアス・エマ
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー ページトップヘ