【感想・ネタバレ】トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモローのレビュー

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Posted by ブクログ

ゲーム✖️恋愛版のソーシャルネットワーク(映画)みたいな話だなと思いながら読み進めました。
厳密には全然違うのかもしれないけど…

仲間と何かを成すってのはやっぱりいい!

「ソリューション」のようなコンセプトのゲームって現実にもあるのかな、このゲームのくだりが1番好き。

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2024年03月30日

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セイディ、サム、マークス3人のバランスの取れた世界で、自分のその中に加わりたいと思うくらい、面白かった。

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2024年03月22日

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ネタバレ

めちゃくちゃ面白かった。サムとセイディの半生を一緒に歩んでいる感じ。サムにもセイディにもマークスにも人間の俗っぽい部分と、我儘な部分があってよかった。異性間の関係はどうしても恋愛と結びつけられがちだけど、最後のセイディの「真の創作のパートナーはめったに見つからないから。」でグッとくるものがあった。

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2024年02月29日

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ネタバレ

傑作である。ゲームに人生を救われ、そしてゲームを作ろうとする人たちの人生に密着した名作。本当にこんな作品が作られたかのような、時おりノンフィクションドキュメンタリーを読んでる気分になってしまった。
正直、前半を読んでいるときには、もっとシンプルで綺麗な話でいいんじゃないかと思った。しかし、後半の怒涛の展開に引き込まれる。人生ってのはどう転がって進むかなんてわからない。「あの夜、サムの母親が死なずに済んだ手順は無限にあったが、死に至る手順はたった一つだった。」しかし、それが起きたのが現実なのだ。

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2024年02月19日

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ストーリー性が強い本あんまり好きじゃないけどこの本はめちゃくちゃおもしろかった、メッセージ性の陳腐さも気にならなかった

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2024年01月23日

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これは傑作だった。

ゲーム開発の本というとジェイソン・シュライアー著の『血と汗とピクセル:大ヒットゲーム開発者たちの激戦記』という傑作ノンフィクションがある。
AAA級タイトルとは別に、『Stardew Valley』などのインディタイトルも登場するのだが、その開発の様子がまさに『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』にそっくりだった。後半にゲームを持ち込んでくる2人が影響を受けたゲームが『牧場物語』だったりするのも繋がってる気がして感慨深かった。

サムとセイディ、幼馴染2人の一筋縄ではいかない愛と友情の様も良かったが、何よりも自分は創作に対する姿勢にやられてしまった。ゲームクリエイターでなくとも全てのクリエイターに刺さるだろう創作に対する直向きさに心がやられてしまった。
2023年のベスト本の1冊。

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2024年01月17日

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『書店主フィクリーのものがたり』がとても好きで、お守りのような本にしていたところ、この本が刊行されたので早速手に取った。
途中かなりトラウマを刺激する場面があって、読み通すのになかなか苦労したが、最後のシーンで二人がまた同じ会話を繰り返すところで感動が一気に爆発した。こんな終わり方ってあるだろうか。
『書店主フィクリーのものがたり』は愛の物語であった。そしてまたこの作品も、深い愛の物語である。

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2024年01月01日

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★5 秀才ゲームクリエイターの愛と友情の物語 #トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

■はじめに
子どもの頃、友人と一緒にファミコンで遊んだ日々が懐かしい。スーパーマリオ、ゼビウス、ドルアーガの塔、ドラゴンクエスト…数々の名作を思い出す。

大学生の頃はアルバイトで稼いだお金を全て話題作につぎ込み、休み前は友人宅で夜通しで対戦ゲームに入れ込み、初めてつないだオンラインゲームで、見も知らずの外国人と朝までチャットに興じたり。

今ではあまりゲームに時間を割くことは少なくなりましたが、私も本作の登場人物と同じように、ゲームが大好きなひとりなんですよね。ゲームクリエイターたちの物語があると知り、ぜひ読んでみたいと思いました。

■あらすじ
ハーバード大学に通っているサムは、ある日幼馴染のセイディと出会う。彼女もMITに通う大学生であった。彼らは幼い頃にスーパーマリオを楽しんだ仲だった。ゲームに対する愛情とスキルを持っていた二人は、サムの友人であるマークスと共に、自分たちだけでゲーム制作に挑戦する。そして完成した「イチゴ」というゲームは世界中で大反響を呼ぶことになるのだった。
彼らはさらに面白いゲームを作り続けるはずだったのだが、少しずつ価値観がずれ始めていき…

■きっと読みたくなるレビュー
友人、親友、仕事仲間、恋人、夫婦、家族…人と人との繋がりは様々な種類がある。そして人の環境は常に変化し、日々生活をしながら年齢も重ね、さらに価値観や経験値もアップデートされてゆく。本作はゲーム作りと会社経営を通して、人間の色々な絆の形を描いた作品です。

本作は粘り気のある強い文章で綴られており、読者の胸を締め付ける気の利いたセリフが印象的。読めば読むほど、人の心の深みに入ってしまう感覚に陥ってしまい、感情移入が半端ないのよ。

様々な過去の経験から、少しだけ偏った性格を持ち合わせた彼ら。大人が端から見ていると、もっと相手の気持ちを考えて仲良くやれよって思うかもしれませんが、それだとモノづくりなんて成功しないんですよね。個々の想いと情熱をぶつけることで、はじめて最高傑作が生みだされる。

そして出会った頃から異性としても惹かれ合い、誰よりも相手を思いやる気持ちはあるにも関わらず、いつも喧嘩が絶えない。相手のことは誰よりも知っているのに、自分と相手の間にある食い違いを理解し、それを調整しようとする意思がない。友情も愛情も超えた精神的な部分でつながっているのに、決して幸せにはならない。ゲーム制作という夢が実現して、経済的にも成功しているのに…

ゲームでハッピーエンドを迎えるのは容易ですが、人が幸せになるのは、本当に難しいですね。しかし彼らの努力はしっかり目に焼き付けました。「よくがんばったね」と、彼らを抱きしめたくなる、そんな素敵な作品でした。

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2023年12月27日

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ゲームをラブレターにするかのようなボーイミーツガールな出だしから一気に心をわしづかみにされた。
甘酢なジュブナイルものかと思いきや、展開は意外に重くなっていく。サムとセイディはソウルメイトだが、誤解やすれ違いも多く、結局それが種明かしや解消されないまま進んでいくのが、人生の話だなと感じた。(そしてわたしはマークスも大好きだったのでかなり落ち込んだ。)

現実では無理でもゲームの中なら乗り越えられること、二人が進んできた道のりを愛の轍として見られるようになることー読者も最後までいっしょに経験させてもらった気がする。

おそらくインテリでリベラルでサブカルおたくの筆者。他の著作も読みたいし、絶対に上手く映画化してほしい!

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2023年12月21日

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冒頭でゲームとかプログラミングのジャンルとわかり、難しいと楽しめないので嫌だなと思っていたけど、一気読みだった。
任天堂とかドンキーコングとか、実在の名前を挙げてくれるので、どのくらいスゴイものなのか、イメージがわきやすい。

また、何より心理描写が素晴らしい。サムとセイディの心のゆらぎが(相手には話さないものの)、可能な限り言語化されようとしている気がする。
訳者さんも好きだし、そのおかげもあるのかも。

若い二人がゲーム制作に没頭し、成功していく前半と、失敗も経験し、意見が食い違っていく後半。
前半で無敵の二人を見ていたぶん、後半がひどくもどかしく切ない。

著者の既刊も読んでみよう。

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2023年11月30日

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なんだか最近レトロ・ゲーム愛が止まらない。年とった証拠か。
そんなゲームの制作を背景にした男女の物語があると聞いて読んでみる。うーん、男女の友情?愛が一周回って友情ってなる?
中身はそんな薄っぺらな話ではなかった。80年代から2010年代付近までのゲーム開発に情熱を傾ける人々の物語であり、その時代ごとに変わっていく愛についての物語でもあった。男女の愛が一周まわって友情になんかならないから悲劇も生まれるわけだけれども、そんな中でも結局尊敬しあい支え合って生きていく姿はなんだかホッとするとともにとても切ない感じです。

登場人物の一人に、愛とは結局のところ何ものだ?と語らせています。「進化のために競争を忘れてまで他人の人生の旅路を楽にさせてやりたいと願う不合理な欲求でないとしたら、いったい何だ?」これについてはドーキンスがその著書「利己的な遺伝子」の中で既に答えを出しているように思える。そこを乗り越えての物語になっていたらもっとハードな作品になっていたのではないかと思います。それでも十分に胸にせまる作品であり、また読んでみたくなります。傑作。代表作でもある「書店主フィクリーのものがたり」も読んでみようかな。
さらに、自分でもゲームを作ってみたくなります。やっぱりゲームはプレイするより作る方が面白いのかもしれない。

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2023年11月23日

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ネタバレ

愛こそ全て。
愛さえあれば足りる。
その荷が溝(轍)と釣り合っているなら。
荷は
愛の重さ。
訳者の後書きより。
良い訳者だった。他の作品も読みたい。

ライフアフターライフのように、ゲームで何度も死んだら生きる。輪廻転生

人を絶望から守るのは、遊びを求めるその心なのかもしれない。

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2024年05月04日

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四半世紀にわたるサムとセイディの物語。
才能あふれる二人のクリエイターの栄光と苦悩。
後半の展開は心が苦しかったけれど胸に刺さった。
このまま映画にできそうなストーリー。

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2024年04月06日

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人生のまだはやい段階で、家族以外の他人に対して"愛情"を感じられる人に出会えるなんてサムもセイディもマークスもとても幸運であると思う。
現実的に割り切るとかじゃなくて、相手の深く大切に考えているからこそとられる行動に嫉妬のようなものまで覚える。
私はこの先の人生でそんな深い情を、関係性をだれかと築くことはないだろうと確信をもってる、かなしいかな、
"愛という荷は重くても、運ぶこと自体に大きな喜びがある"
葛飾応為の『夜桜美人図』は調べてみたら、とても美しかった。女流画家が多くはないであろう時代にもこんな才能が生まれていたなんて素敵だ、
"ツヴェイザムカイト"ドイツ語で大勢でいるときに感じる孤独感のこと。同じような単語は日本語にもあるかな?疎外感とか?覚えておきたい単語

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2024年01月31日

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ゲームを題材にしていることはヒキとして、物語の構成上読み進めやすいテーマでは個人的にあるが、クリエイターとしての主人公2人の道程であればよいと思うと必然的でもないように感じた。

あらすじから何か破局というか、秒速5センチメートルのような「思い出は美しかったが…」といった形を想像しており、「悲劇」なるものが起こるまでは、そういう目を覆いながら覗き見たくなるようなカタストロフィを胸にいだきながら読み勧めたが、その後はまた別の形でどう物語が結ばれるのかを思い描きながら得心の元ページを閉じられた。

ポリコレチックな部分が目につかないでもないが、仕事もの、恋愛もの、人生ものとして現代文芸の一面はこういう物語が読まれているのだと、そもそも日本の昨今の小説自体読まないため目新しい印象だった。

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

読む前はゲーム制作の楽しく軽快な物語かと思ってたら重厚な読み応えで、読み終えるのにかなりの時間を要した。

ゲーム制作のお仕事小説であり、友情、愛の物語でもある。
サムとセイディの出会いから四半世紀に渡る物語は上手くいくことばかりじゃない。すれ違い、喪失、関係の悪化…等々。
彼らの人生の一部を垣間見させてもらった気分だった。

作中に出てくるアンフェア・ゲームズの作ったゲームをプレイしてみたくなる。
爽やかなラストがたまらない。

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2023年11月17日

Posted by ブクログ

小さい頃に出会ったサムとセイディ、大学生で友人となったマークスの3人がTVゲーム創成期にクリエーターとプロデューサーとして会社を立ち上げ、成功、挫折、悩み、衝突など様々な出来事を乗り越えていく物語。ゲームのように簡単ではないが、友人や知り合いとの絆は真摯に向き合えば、壊れてもまた回復できるかなという気がした。マクベスの引用が力強く感じた。

明日、また明日、そしてまた明日と、
記録される人生最後の瞬間を目指して、
時はとぼとぼと毎日の歩みを刻んで行く。
そして昨日という日々は、阿呆どもが死に至る塵の道を
照らし出したにすぎぬ。消えろ、消えろ、束の間の灯火!
人生は歩く影法師。哀れな役者だ。

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2024年02月20日

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