すべての、白いものたちの

すべての、白いものたちの

935円 (税込)

4pt

アジア初のブッカー国際賞作家による奇蹟の傑作が文庫化。おくるみ、産着、雪、骨、灰、白く笑う、米と飯……。朝鮮半島とワルシャワの街をつなぐ65の物語が捧げる、はかなくも偉大な命への祈り。

ノーベル文学賞受賞!

ハン・ガン作品、どれから読んだらいいかわからない……という方には、個人的には『すべての、白いものたちの』をお勧めしたいです。
詩のように淡く美しく、それでいて強く心をゆさぶる名作です
ーー岸本佐知子

生後すぐに亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する。
文庫化にあたり、訳者の斎藤真理子による「『すべての、白いものたちの』への補足」、平野啓一郎による解説「恢復と自己貸与」を収録。

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すべての、白いものたちの のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     色褪せて錆びた傷だらけの白いドア、塗り
    重ねた白いペンキ、しんしんと降る雪。雪の
    ように真っ白なおくるみ、白いきれで縫われ
    た産着、タルトックのように真っ白な赤ん坊。
    「私」は、「白いもの」について書くことだ
    けを決めて、祖国から遠く離れた都市に滞在
    する。理解できない言葉が飛び交う街で、孤
    独が

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    さらっと読んでしまったが 再読したい本 最初に白いもの目録をみたとき さみしいような 凛としているような 静かで壊してはいけないような イメージを持った 生まれてすぐこの世からいなくなってしまった姉と死なないでと言って抱きしめ続けた母 斎藤真理子さんの訳がとても優しくしみる

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    ハン・ガンさん初読み。

    まず、形式を形容しがたい作品だなと感じた。
    それと同時に、そんなものは、ここに記された言葉を受け取るのに必要ないものだとも思った。

    圧倒されながら、感想をうまく表現できないのは初めての経験だった。
    心の深い奥底を覗いていたら、すぐ隣にある光と影の揺らめきに、はたと気付かさ

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    とてもパーソナルなことのようで、自分のことのよう。硬くて柔らかくて切なくて優しくて暖かくて冷たい…生と死、相反するものの境界に寄せられて、ぜんぶの感覚をスクラッチされたような本。

    0
    2025年11月12日

    匿名

    購入済み

    美しい世界

    白をテーマにして次々に繰り出される白い世界。
    失ったものを抱えながら白い世界に吸い込まれていくような感覚。
    何よりもこれが翻訳された作品とはまったく感じずに本の世界に入り込むことができました。

    #切ない #エモい

    0
    2025年11月12日

    Posted by ブクログ

    すごくすごく静かで、寒い…は褒め言葉ではないのかな。北海道の冬の雪景色の中にいるような読後感。
    とっても丁寧に選ばれた言葉が整然と羅列されていて、美しいなぁと感じました。
    物語のような、詩集のような。
    強い意志や痛み、怒りのような思い。反面、優しさや慈悲、希望も感じられました。

    0
    2025年11月12日

    Posted by ブクログ

    複数の視点から語られるので同じ景色でも違って見える。
    とても静かで白くて美しい物語でした。
    誰かと語れば色がついてしまいそうで、自分の中にそっと隠しておきたい気持ちになる。

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    多くを語らず、読者に深い思考を促す小説。
    詩のようであり、エッセイのようでもある。
    生後2時間で亡くなった姉への追悼、そして、自らの生を亡き姉に貸し与える。

    平野啓一郎さんの解説を読んで、こういう意図だったのかと思い知る。
    再読することで、作品の深みがよりいっそう伝わってくる。

    0
    2025年10月31日

    Posted by ブクログ

    【これは散文なのか、小説なのか】感情の底の底にある、目に見えないなにかまでを自分の外に吐き出して、そのまま読み手の心を掴んでしまうのがハンガン。彼女には狂気的に美しい彼女だけの文体があり、わたしは構成だけを真似して同じように世界を描こうと試みるのだけれど、光と陰のコントランスはあんな風に絶妙にならな

    0
    2025年10月10日

    Posted by ブクログ

    死んだ姉と兄、今生きている自分。作者自身の過去をもとにした死と再生の散文小説。
    ----------
    ノーベル文学賞をとったハン・ガンさんの本、初めて読みましたが、これには胸を打たれました。
    もう初っ端からどくどく血が流れるような傷を見せてくる。
    死と破壊、生と再生を、ものすごく澄み切った筆致で、針

    0
    2025年10月06日

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