小山内園子の作品一覧
「小山内園子」の「失われた賃金を求めて」「女の答えはピッチにある:女子サッカーが私に教えてくれたこと」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「小山内園子」の「失われた賃金を求めて」「女の答えはピッチにある:女子サッカーが私に教えてくれたこと」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
私生活を含めてプロに徹してきたベテラン殺し屋爪角。
老いを意識すると同時に彼女の信条が揺らぐ。人間らしい感情が溢れでてしまうことが己の弱みになるのに。
それでも彼女の技は年老いたとはいえまだ現役。
若くてやり手の殺し屋トゥとの死闘は圧巻。(トゥは結局何を求めていたのか。爪角に己の存在を認識させて力を認めさせる=爪角を制圧すること?純粋なようで歪んだ彼の内面も考えさせるポイント)
トゥに勝った代償は左腕と殺し屋稼業。
爪角はこれからどんな人生を送るのかな。
地味だけど上品にまとめた見た目に不釣り合いなその過去と、夜空の花火のような美しいネイルと一緒に。
「あたしはおたくのお母さんじゃないで
Posted by ブクログ
韓国の女性の小説家ってすごいなと思うことが続いている。
出生率が日本より低いことから、家父長制とそれによる分断が、日本よりキツいのだろうなと、推測されるのですが、「自由を奪われている人は、自由を謳歌している人より余程、世の仕組みについて明確に知ることができる」と丸山眞男先生もおしゃっる通り、抑圧された韓国の女性作家の小説からは。鋭い人間観察と深い人生観がバシバシ感じられます。
老境に入った女性が子どもを守るという設定は、映画の「グロリア」を思わせる。「グロリア」もメチャクチャいい映画だけど、この小説の主役「爪角」は「グロリア」よりも年齢はるかに上の65歳!なのに若い男に惚れちゃうし、急に気弱