光っていません

光っていません

2,310円 (税込)

11pt

事故で2年間植物状態になっている恋人を見舞い続ける“私”の前に、分身を名乗る幽霊が現れる。自分そっくりな幽霊が一向に姿を消さないため、“私”は仕方なく一緒に暮らし始めるが……(「幽霊の心で」)。人間をクラゲにしてしまう、変種のクラゲが大量発生する。社会に動揺が走るなか、音楽活動をやめた“私”は、自らクラゲになりたがる人をサポートする仕事につき……(「光っていません」)。所属している劇団が行き詰まり、仕方なく役割代行サービスをしている駆け出し俳優の“あたし”。誰かに代わって別れを告げたりニセの恋人になったりしているうち、ある男から、「冬眠の準備を手伝ってほしい」という依頼があり……(「冬眠する男」)。閉塞感に満ちた日常に解放をもたらす、韓国発、8つの奇妙な物語!/【目次】幽霊の心で/光っていません/夏は水の光みたいに/見知らぬ夜に、私たちは/家に帰って寝なくちゃ/冬眠する男/アラスカではないけれど/カーテンコール、延長戦、ファイナルステージ/作家の言葉/解説=倉本さおり

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光っていません のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大好きな本になった。"閉塞感に満ちた日常に開放をもたらす"というカバーそでに書かれた言葉の通りの、8つの短編集。特に「幽霊の心で」「光っていません」がとても好きです。皆生きるのに必死でリアリティもある。心に重く冷たいものを秘めているけど、ファンタジックで不可思議で、奇妙な出来事を

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    どの作品も『死』をイメージとして扱うような作品でした。死後の世界とか絶対に生きていたら知ることはない世界のはなしみたいな感じです。いちばんこころに残ったのはタイトルにもなっている『光っていません』と『見知らぬ夜に、私たちは』です。『光っていません』は触るとクラゲになってしまうクラゲが世界に出現したあ

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    “手には触れなかったけど確かにあたたかく、それがあまりにあたたかいから、私は泣くことができた。どこの幽霊が、涙まで流してんのよ。私が言った。幽霊じゃないってば。泣いている最中も、幽霊はそう言った。 しばらくして幽霊は私を抱き寄せたが、それは私が生まれて初めて受け取る、一寸の誤差もない 完璧な理解だっ

    0
    2025年01月26日

    Posted by ブクログ

    設定は突飛だけど、全てを通してリレーションシップの話。ヤモリがいなくなる話と最後のやつが好きだった。
    吉本ばななの短編が好きな人におすすめしたい。

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    私はこれ、大好き。
    しかし好みは大きく分かれるんじゃないかな。

    不思議な世界に美しい空気が流れる感じで、特に始めの3ストーリーは好き、4つ目はもう少し現実的だけど、でも好きだな。

    0
    2025年10月09日

    Posted by ブクログ

    「手持無沙汰な午後、わたしはパン屋のレジカウンターにつっぷしていた」……オーなんだなんだこの出だし
    いきなり「つっぷして」って、思わずググった。

    どのお話も、
    とんでもない状況(SF的状況)にある普通の、ただしとても大変な心の中のこと、
    それでいて、どの話も少し欠けていて、ふわっとした余韻を残す。

    0
    2025年05月08日

    Posted by ブクログ

    閉塞感に満ちた日常に解放をもたらす短編集。
    どの作品も、不安と絶望の中で生きる登場人物たちが、自分自身を取り戻していくようなストーリーでとても癒されました。
    特に良かったのは表題作の『光っていません』。クラゲになろうとした女性・ジソンさんの最期を見送った「私」が、自分の大事なモノに気付かされる瞬間が

    0
    2025年03月18日

    Posted by ブクログ

    とっっっても良かった…。

    日常のなかに混じり込んだ奇譚が、生活の鬱屈さをそっと解いていくような8つの短編集。
    ディストピアもののようだけど現実離れしてはいなくて、ちょっと気を緩めたら私たちもこんな世界に迷いこんでしまいそうなリアルさがあった。

    あらゆる物事をあきらめざるを得ないN放世代を生きる韓

    0
    2025年02月22日

    Posted by ブクログ

    なんとなく手に取って読んだ作品。読んでよかった。透き通っていて、凄く寂しく切なさを感じる短編集だった。作者の作る世界がとても好きになった。

    0
    2025年02月20日

    Posted by ブクログ

     現実世界の隙間にフッと別の世界が開いている。
    そんな不思議がありました。

     書き出しの文から、なんか、どこかへ滑り落ちていくような、何かの隙間をすり抜けていくような、落ち着かない違和感があります。
     次の段落で、世界がバンと切り替わります。 あ、ほら来た、 どこここ? 何の話? みたいな、です。

    0
    2025年02月12日

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