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韓国で136万部、日本で23万部を突破した、『82年生まれ、キム・ジヨン』の多大な反響と毀誉褒貶、著者自身の体験を一部素材にしたような衝撃の短編「誤記」ほか、10代の初恋、子育ての悩み、80歳前後の姉妹の老境まで、全世代を応援する短編集。貧富の格差、家父長制、女性差別、誤解。悩みながらも、シスターフッドと自分のアイデンティティを大切にする女性たちの物語。
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Posted by ブクログ
"人にはどうにもできない領域が確かにある。そんなときにできることは、待つこと、備えること、すっかり絶望してしまわないこと、かすかな運がめぐってきたときに受け入れ、感謝し、そのすべてが自分の努力の結果であるかのように装わないこと。涙が止まった。"(p.169『オーロラの夜』)
ここのところの姑の体調不良を見ているせいか、どうも年を取ることに対して臆病になっている自分がいる。60を越えた自分の顔を鏡で見るたびがっかりするし、鏡よりひどいのは写真に写った自分の姿。がっかりなんてもんじゃないので、なるべく撮らないようにしている。 息子はもう自立しているし、細々やりたいことはあれ...続きを読むど、やらなきゃならないこともない。もうこの辺でいいかなあなんて思ってみたりする。こんなことを書くと怒られるかもしれないが、私は、自分の命の最後は自分で決めていいと思っているので。病院でたくさんの管に繋がれて生き延びるなんて絶対やだ。 と思っていたら、この本に出てくる卒寿に近いおばあさんが、 「長~く、生きさせてください!人工呼吸器でもなんでも、ぜ~んぶぶら下げてください。見栄えが良く死んだってなんの意味もない。きれいじゃなくても、長~く、生きてやるんだから。このいい世の中で、ずっとずっと息しててやるんだから!」 (『オーロラの夜』チョ・ナムジュ著) と、イエローナイフのオーロラに願い事を叫んでいたのを読んで、なんだかすごい生命のエネルギーがこちらにも注入されるのを感じた。なかなかのパワーに圧倒されつつも、すてきなばあさんだと思った。 この本には7つの物語が収録されている。 さまざまな女性のエピソードが描かれていて、女性ならば多かれ少なかれ同じような体験をしているのではないか、と思う。共感できたり、嫌悪したり、涙したり、怒ったり、女性には結構ハードな話で、読み進めるのが辛くなることもある。しかしそんな中にも、少し救いがあるのがうれしい。 韓国で炎上?したらしい、ベストセラー『82年生まれ、キム・ジヨン』をめぐる作者のその後(その時の気持ち?)の物語があると聞いて手に取ったこの本。目的の『誤記』よりも、他の作品の方が良かった。 特に、デビュー作『ミス・キムは知っている』は、クビにされたミス・キムがいなくなった会社のてんやわんやがなかなかおもしろかったし、『梅の木の下』は克明に描かれた老いの描写に、今以上に老いるのが嫌になった。一番前向きになれた『オーロラの夜』が姑と暮らす私(物語と違って、幸い、夫は健在)の一番のお気に入りかな。 男性にも読んでほしいとは思うが、どれほど理解してもらえるかはわからない。女性には一度は読んでほしい本だ。
梅の木の下、誤記、家出、ミス・キムは知っている、オーロラの夜、女の子は大きくなって、初恋2020。女性たちの物語。貧富の格差、家父長制、女性差別の中で生き抜く女性たちのお話。(우리가 쓴 것)
「82年生まれキムジヨン」を数年前に読み、同じ作者の本を手に取った。 キムジヨンの話よりもより多くの世代・異なる時代を生きる女性がフォーカスされていて、それぞれの女性の生きづらさや時代による感覚の差などがありありと描かれている。 自身に置き換えて捉えてみても、学生時代女性の生きづらさや親との感覚の相...続きを読む違を感じ、声を大にしていたにも関らず、社会人として生きていくうちに少しずつ諦めが生じていくのを感じるとともに、その諦めがまた未来の女性を苦しめてしまうのではないかと奮い立たされる感覚がした。 また、同時にフェミニスト的考えを大切にしながらも、周りが見えなくなってしまわないように(男性として生きる生きづらさ、新しい時代や古い時代への理解を怠ること)気をつける必要があると感じた。
『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者の短編集。「家出」「オーロラの夜」「初恋2020」が特に印象深かった。そして充実のあとがきと解説。 安易に爽やかな気持ちになったり勇気をもらったりはできない。 『〜キム・ジヨン』もいつか読んでおきたいとは思ってはいる。
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チョ・ナムジュ
小山内園子
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