作品一覧

  • ソヨンドン物語
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    資産価値にこだわる者の果てしない欲望と苦悩。持たざる者の苦労と、未来への希望。韓国中間層の現実をリアルに描いたハイパーリアリズム連作小説。舞台はソウルにある架空の町〈ソヨン洞(ドン)〉。近年の不動産バブルやマンション購入、過剰な教育熱、所得格差といった社会問題が、住民の悲喜こもごもとともに描き出される――。
  • 耳をすませば
    3.4
    1巻1,760円 (税込)
    舞台はテレビのサバイバル番組。抜群の聴力を持つ少年が出場し……。弱肉強食の社会を見据える著者ならではの真骨頂。一気に引き込まれるエンタメ小説。
  • 私たちが記したもの
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    韓国で136万部、日本で23万部を突破した、『82年生まれ、キム・ジヨン』の多大な反響と毀誉褒貶、著者自身の体験を一部素材にしたような衝撃の短編「誤記」ほか、10代の初恋、子育ての悩み、80歳前後の姉妹の老境まで、全世代を応援する短編集。貧富の格差、家父長制、女性差別、誤解。悩みながらも、シスターフッドと自分のアイデンティティを大切にする女性たちの物語。
  • 82年生まれ、キム・ジヨン
    4.3
    1巻715円 (税込)
    キム・ジヨンの人生を克明に振り返る中で、女性が人生で出会う差別を描き、絶大な共感で世界を揺るがした(事件的〉小説、待望の文庫化! BTSやRMらが言及、チョン・ユミ、コン・ユ共演で映画化。韓国で136万部、日本で23万部を突破。フェミニズム、韓国文学隆盛の契機となる。文庫化にあたり、新たな著者メッセージと訳者あとがき、評論を収録。
  • サハマンション
    3.4
    1巻1,540円 (税込)
    「世界でいちばん小さくいちばん異常な都市国家」である「タウン」。そこでは……。「口にしたり書いたり印刷したりしてはいけない単語があった。……歌ってはいけない歌があり、読んではいけない本があり、歩いてはいけない通りがあった」。その中で、「サハマンション」は「唯一の通路もしくは非常口のような場所だった」。そこには犯罪を犯して逃亡してきた者たち、「タウン」から排除された人々が流れついていた。
  • ミカンの味
    3.7
    1巻1,699円 (税込)
    『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者の新作。中学校の映画サークルで出会ったソラン、ダユン、ヘイン、ウンジは「いつも一緒にいる4人」だった。中学3年に上がる直前、旅先の済州島で彼女たちは衝動的にある約束をするのだが──。
  • 彼女の名前は
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    韓国で130万部、映画化された『82年生まれ、キム・ジヨン』著者の次作短編集。「次の人」のために立ち上がる女性たち。
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    読みやすい!面白い!と引き込まれたのも束の間、主人公が直面してきたモヤモヤとハテ?のオンパレードに読んでる自分も次第に胃が痛くなる。

    自分の中にあるそのモヤモヤも悔しさも気持ち悪さも自分自身が経験してきたことの延長だからなのだろうか。しかも、言語化されてない、エピソード化すらできていない自分の記憶がフタを開けられてしまった気分にもなる。

    これが世界中で読まれているというから、またすごい。ちょいちょい挟まる時代解説やデータに日本はどうだったかな?と考えながら読めるのもいい。いまを生きていくために必読の一冊だった。

    0
    2024年10月19日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ


    韓国のフェミニズム小説と称される本作品

    私は1982年生まれの主人公より少し年上だけど、フェミニズムもミソジニーも意識することなくやってきた
    あまり積極的に生きてこなかったし、真ん中あたりでふわふわと生きてきたからかもしれない
    まったくないわけではないけれど男尊女卑って昔の概念、という感覚だった

    そりゃ「弟はいいなあ、なんで男子っていうだけで許されるんやろ」と思うことはあった
    でもこの小説のように、“男子は食べるのが先”“形がちゃんとしているものを食べられる”“箸や靴下、下着の上下は男子はちゃんと組になっているが女子はバラバラなのがふつう”といった差別は受けたことはなかった
    女の子の出生

    0
    2024年09月09日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    憤りと情けなさと嫌悪感と、内から湧き上がる怒りのような悲しみのようなマグマのような感覚は世界中どこの女性も共通なんだと感じた。フェミと呼ばれ忌み嫌われる人たちのことを他人事のように感じて生きてきたが、私の中にも基本装備としてフェミニズムが搭載されていたことを知った。読む前には戻れない。

    0
    2024年08月15日
  • 彼女の名前は

    Posted by ブクログ

    読みやすいーバリエーションが豊富で、いろんな女性の立場を知れてもっと沢山彼女たちに会いたくなる。友達にもおすすめした。

    0
    2024年08月11日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    ずっと読みたい本として意識していたもの。

    1982年から2016年までの韓国社会。
    主人公は弟と差がつけられながら育てられ、就職活動も苦戦し、入社後はセクハラや性別による給与差があり、子供を持つようにプレッシャーを受け、子育てしていると、自立しないママ虫と言われる。そうした中で精神疾患を発症。
    他人の人格になって、言えなかったことを言うようになって、周囲はその遠慮のない発言に困惑する。
    物語はその治療にあたる医師の視点で病歴、生育歴として語られる。

    少し前の話という感じもあるものの、現実にはまだまだこんなことはある。女性の給与は男性と同じにはならず、職種による違いというが、女性はその職種に

    0
    2024年08月10日

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