作品一覧

  • 82年生まれ、キム・ジヨン
    4.0
    1巻715円 (税込)
    キム・ジヨンの人生を克明に振り返る中で、女性が人生で出会う差別を描き、絶大な共感で世界を揺るがした(事件的〉小説、待望の文庫化! BTSやRMらが言及、チョン・ユミ、コン・ユ共演で映画化。韓国で136万部、日本で23万部を突破。フェミニズム、韓国文学隆盛の契機となる。文庫化にあたり、新たな著者メッセージと訳者あとがき、評論を収録。
  • 彼女の名前は
    3.8
    1巻880円 (税込)
    未来のために、「次の人」のために立ち上がる女性たち、28の物語。セクハラにあった女性が闘い続ける理由とは? 推し活で届けたい言葉とは? 地下2階の部屋に住む女子生徒の悩みとは? 文庫版のための著者メッセージも収録! 日韓累計165万部突破の『82年生まれ、キム・ジヨン』の次作短編集。文庫解説=桜庭一樹、解説=成川彩 推薦文=王谷晶、伊藤詩織
  • コマネチのために
    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    体操界の妖精コマネチに憧れる少女と、30代の日々を生きる私の物語。『82年生まれ、キム・ジヨン』著者初期作品。ファンサンボル青年文学賞受賞。
  • サハマンション
    3.4
    1巻1,540円 (税込)
    「世界でいちばん小さくいちばん異常な都市国家」である「タウン」。そこでは……。「口にしたり書いたり印刷したりしてはいけない単語があった。……歌ってはいけない歌があり、読んではいけない本があり、歩いてはいけない通りがあった」。その中で、「サハマンション」は「唯一の通路もしくは非常口のような場所だった」。そこには犯罪を犯して逃亡してきた者たち、「タウン」から排除された人々が流れついていた。
  • ソヨンドン物語
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    資産価値にこだわる者の果てしない欲望と苦悩。持たざる者の苦労と、未来への希望。韓国中間層の現実をリアルに描いたハイパーリアリズム連作小説。舞台はソウルにある架空の町〈ソヨン洞(ドン)〉。近年の不動産バブルやマンション購入、過剰な教育熱、所得格差といった社会問題が、住民の悲喜こもごもとともに描き出される――。
  • 耳をすませば
    3.4
    1巻1,760円 (税込)
    舞台はテレビのサバイバル番組。抜群の聴力を持つ少年が出場し……。弱肉強食の社会を見据える著者ならではの真骨頂。一気に引き込まれるエンタメ小説。
  • 私たちが記したもの
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    韓国で136万部、日本で23万部を突破した、『82年生まれ、キム・ジヨン』の多大な反響と毀誉褒貶、著者自身の体験を一部素材にしたような衝撃の短編「誤記」ほか、10代の初恋、子育ての悩み、80歳前後の姉妹の老境まで、全世代を応援する短編集。貧富の格差、家父長制、女性差別、誤解。悩みながらも、シスターフッドと自分のアイデンティティを大切にする女性たちの物語。

ユーザーレビュー

  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    大きな棘がグサグサと心臓に刺さるような作品でした。
    対岸の火事では全くなく、解説に書かれているようにまさに日本で起こっていることそのものです。

    第三者視点でキムジヨンをドライに描くことは
    女性を取り巻く環境がいかに歪なものかを客観的に示し、
    歪さに引っかかりを覚えた自分自身がその歪さに加担したことはなかったのかと自問する効果があると思いました。

    そしてあのラスト……。
    あのラストはまさに韓国や日本を取り巻く無関心そのものかと思います。

    0
    2025年11月05日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    一冊に詰められたメッセージと情報量が多すぎて一回じゃ受け取りきれない。
    今置かれている環境が過去の女性たちが闘い続けてくれた結果だということが身につまされた。
    私も次の世代がより生きやすくなるように何か残せたらいいな。

    0
    2025年09月27日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    K-POPアイドルが好きだ。男女問わずかっこいい。
    発祥国の韓国への憧れがある。未だ訪れたことはない。
    文化的で華やかな一面を第三者として享受している。
    でも、本書のような暗い影を知ることは韓国という国の本質的な理解には必要だろう。

    主人公のキム・ジヨンは私より少し上の世代。ほぼ同じ時代を過ごしてきた彼女が受けている社会からのネバっとした抑圧・無自覚な蔑み。10代-30代の中でそれぞれの年代に起こる確かな違和感。男性優遇、私生活と仕事、出産と育児。あからさまな表層的な差別があるのではなく、受け入れるしかないだろうという雰囲気によってなし崩し的に選択肢を失う。

    昔話ではなく現在進行形の問題。

    0
    2025年08月30日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    ずっと読まなければと宿題のように考えていた作品。もっと物語性の強いものだと思っていたが、後半に載せられている著者あとがき、日本読者へのメッセージ、解説に評論、訳者あとがきでも説明されているように物語とドキュメンタリーの間のような文体が、リアルに自分にも響いた。そして、私自身、個人事業主の専従者になる事で、フルタイムの専門職を諦め、経理や労務を担う事で、物語最後にある精神科医のつぶやき「いくら良い人でも、育児の問題を抱えた女性スタッフはいろいろと難しい。後任には未婚の人を探さなくては...」も理解させられる...

    0
    2025年08月03日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    男の子だから、女の子だから、という生まれる前からの刷り込みで苦しむ女性たちのジレンマがすごくリアルに描かれていた。苦しんできた女性がさらに、平気で女性を下に見る息子、我慢する娘を育ててしまうというのもまた。
    身に覚えのある理不尽な言葉や出来事に憤りを感じるシーンもたくさんあったが、一方で女性たちの連帯も描かれていて、ジヨンとともに鼓舞されている気持ちになった。
    特に、「大人しくなるな、騒げ、元気出せ!」という母親の言葉が心に突き刺さって、すごく勇気をもらった。

    0
    2025年07月23日

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