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キム・ジヨンの人生を克明に振り返る中で、女性が人生で出会う差別を描き、絶大な共感で世界を揺るがした(事件的〉小説、待望の文庫化! BTSやRMらが言及、チョン・ユミ、コン・ユ共演で映画化。韓国で136万部、日本で23万部を突破。フェミニズム、韓国文学隆盛の契機となる。文庫化にあたり、新たな著者メッセージと訳者あとがき、評論を収録。
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Posted by ブクログ
読んでいるときずっと辛かった。。私もこれ以上男性に悪いイメージを持ちたくなくてあえて考えないようにしていたテーマだったので。ショッキングだけど、読むのが止まらないような本だった。。 私の親も、「女は稼げないから結婚して男に稼いで貰わないと」とか言う。あと、私が趣味で何か料理を作ると、祖母に「これで...続きを読むいつでもお嫁に行けるね」と言われたりもする。これは世代の価値観だからしょうがない、と受け流している。 私はそう言われるたび、「自分で生きていくために稼ぐしお嫁に行くために料理していない」と心で言う。 特に印象的だったのが、女性は結婚、出産で失うものがあるけど、男性はあくまで「手伝い、メインで稼ぐ側」だから何も失うものはない、ということ。女性は仕事、健康な体、キャリア形成を放棄していかないといけない。復帰した後の職場環境や職種は期待できないようなことが多い。子供を持つことをあんまり望んでおらず、周りに言われるがまま子供を持ってしまったキム・ジヨンは当然、被害者のように失うものを数えてしまうと思うが、子供を持ちたいと思う人はそんなに失うものを数えないのでは?とも思った。 バイト先でも楽しそうに子供の写真を待ち受けにしたスマホ画面を見せてくるパートさんもいるし、子供の写真をSNSにあげている人もたくさんいるので、、子供を持つことで失うものを悲観的に羅列することーーこれは人によりけりな気がする。 本書で挙げられる問題に「しょうがないしな」と無意識に、無関心になった方が楽に生きれるけど、声をあげても「女は不当に恵まれすぎだろ」ってヘイトも湧くし、答えがわからなくなってしまった。とりあえず自分ができることは、妊婦さんを見かけたら席を譲る。
この物語には女性の誰もが実感できる悩みや苦しみが描かれている。 フェミニズムとは男性と敵対するために存在するのでは決してない。 生物学上どうしようもない不平等さに対して、互いに同じ熱量で、納得のいくまで話し合うための主義だ。 だから男性の皆様にもこの本をぜひ手にとっていただきたい。 SNS上で繰...続きを読むり広げられる匿名の論争ではなく、著者が勇気を持って発表したこの物語と対話することで、フェミニズムについて考えてみてほしい。
女性が年を重ねるごとに見ないようにしていた、言葉で形取らないようにしていた苦しさやどうしようもなさを、何気ない日常をもとに鮮やかに書いた小説でした。 立場や呼ばれ方が家族の中でさえみるみるうちに変わっていき、私が薄くなっていく。だけど私だけは「私」を忘れられないでいる苦しさが胸に刺さりました。
私の中のミサンドリー(男性憎悪)が剥き出しになり、頭の中で、出てくる男性を片っ端から大ハンマーで殴り飛ばすなどした。そして、キム・ジヨンと自身を重ね、あの時のあの出来事など、嫌な記憶が蘇るたび、その都度、本を閉じ、天井を見た。過去の自分を、そして未来の自分を、はてまた、身近な女性のことをじっくりと思...続きを読むう一冊だった。
7〜8年ぶりの再読。 育児にまつわる辛かった経験を慰めてもらったようでもあり、いやいやまだまだ全然終わっていないし慰めきれてもいない思いもあり、でもみんな自分の辛さをどうにかして発露するために、対照的な生き方のひとを悪く言うんだよね、みんな生きるの辛いんだよねって思ったりもした。 私自身は、やって...続きを読む当たり前とみなされている家事育児を夜遅くまで1人でこなし、夫も子供たちも非協力的、実の母は私の出産3年前に他界、離れて暮らす父は頼れず、同じく遠距離の義両親には「自分さえ良ければそれでいいのか。都会暮らしは愚の骨頂」とか言われていたりとにかくなんでも1人でやってるけど、もはや徳を積めるだけ積んで、いつかものすごく楽しくて幸せなことを1人だけで享受しよう、その日が来るのが待ち遠しい、と祈るような日々を送っている。その日のために自分や周囲の健康を祈り、己を磨く、ただそれだけ。 この本を再び手に取ったきっかけは、韓ドラにもK-POPにも全くハマっていないのに、ちゃんみなさんとHANAが好きなだけで韓国にめっちゃ興味が湧いて、Duoringoで韓国語をやり始めたら止まらなくなり、韓国自体のことをもっと知りたくなったこと。 楽しいからもっと他の本も読みたいし、知的好奇心が止まらないー!
ん?全部見たことあるぞ?全て身近にあるぞ?日本の平成生まれの私にも経験あるぞ?どこが他国の少し前の物語なのか、意味がわからない。見えてないならそれこそ問題だぞ?
恵まれすぎもしない悲惨すぎもしない、最大公約数的な韓国人女性の物語。日本人女性にも通じるものがあり、そして描かれ方がより私たちに諦念を感じさせるものだった。 私は幸いに仕事でジェンダー差別を受けたことは無いが、日常生活の中で他人事とは思えない要素がたくさんあって胸が苦しくなった。 この作品の中で抱い...続きを読むた諦念をそのまま現実に定着させないために、ひとりひとりが男や女であるよりも前に人間であるということを多くの人がこの作品を通して感じると良いなと思った。
私は80年生まれ。 その頃の韓国、日本も同じだったと思う。 兄弟で差別をされたことはなかったから韓国の方が女性に関する問題は深刻だったのか。 まだそう言った考えも残ってるんだろうなぁ。
差別の問題が個人の倫理観の問題ではないということを突きつけられる。 善人、悪人という二項対立で物事を単純に切り分けることはできない。特に流動性の高い現代において、普遍的にみえる価値観というのは少なくなっている。気がする。 その変化に合わせて社会のあり方もアップデートしていかないといけないのだが、実...続きを読む際問題そんなに早く変わっていくわけもない。 社会が人間の集団なのであれば、それらを作るのは個々人の心、しかし個々人の心は社会構造によって形成されているからだ。 個々人の心と社会構造は、お互いに制約と促進という関係で結ばれている。であれば、個々人の心の変化が社会構造に制約されることによって差別というものが生まれているのかもしれない。
韓国から日本へ、現代フェミニズム全盛に繋がる一大ムーブメントを巻き起こした話題作。韓国の伝統的な家父長制に翻弄される女性の姿を克明に描き出し、これまで光を当てられることのなかった苦しみと痛みを暴く。一方で男性に課される責務や責任を意図的に排除している節があり、手放しに称揚することもまた難しい一作。
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