チョ・ナムジュのレビュー一覧

  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    映画を先に観たのですが、小説の方がじわじわくるなーと思いました。強く共感できたし、古傷の疼きに耐えながら読みました。

    0
    2025年01月10日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    韓国と日本で全く同じではないにしろ、男性優位社会の共通点がある。文章の何でもないところに「アレ?」と思う部分がある。私も気づいてなかった男性優位な場面である。

    また、私自身も結婚出産を控えるアラサーなので刺さる場面が多かった。頑張りたいのに差が開くのが怖い、上司にそれとなく女性としての役割を求められるなど…どうやったら解決していくんだろうなあと悩まされた。

    0
    2025年01月05日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    女性であることによる苦労、順応せざるを得ない状況が書かれていて、共感と苦しさを感じながら読んだ。82年生まれのヤマダハナコなど日本人名に置き換えて想像したら、より身近な話に感じられた。読んで良かった。

    0
    2025年01月05日
  • ミカンの味

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ちょっとしたことで仲間はずれになったり
    する中学生の頃の友人関係を思い出して心がキュッとなった。みんなでミカン狩りをするシーンは純粋で良いなと思う。
    みんなで同じ高校に行こうと約束してその通りになるのだが、実現させる方法がミステリーみたいだった。中学生の進学に必死になっている親や学校にとっては番狂せでしかない。けどあの年代の、親より学校より友達との約束が一番という気持ち、進路という大事なことをノリで決めてしまう感じがよく描かれていた。
    男尊女卑がひどい家庭、加熱する受験戦争も、韓国独特だと思う。

    0
    2024年12月13日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    読みやすい!面白い!と引き込まれたのも束の間、主人公が直面してきたモヤモヤとハテ?のオンパレードに読んでる自分も次第に胃が痛くなる。

    自分の中にあるそのモヤモヤも悔しさも気持ち悪さも自分自身が経験してきたことの延長だからなのだろうか。しかも、言語化されてない、エピソード化すらできていない自分の記憶がフタを開けられてしまった気分にもなる。

    これが世界中で読まれているというから、またすごい。ちょいちょい挟まる時代解説やデータに日本はどうだったかな?と考えながら読めるのもいい。いまを生きていくために必読の一冊だった。

    1
    2024年10月19日
  • 彼女の名前は

    Posted by ブクログ

    読みやすいーバリエーションが豊富で、いろんな女性の立場を知れてもっと沢山彼女たちに会いたくなる。友達にもおすすめした。

    0
    2024年08月11日
  • 彼女の名前は

    Posted by ブクログ

    『82年生まれ、キム·ジヨン』の作者による短編集
    様々な女性たちへ実際にインタビューした話が基になっているからか、一話ずつ心にせまる切実さがあった
    不当な出来事に流されず声をあげ続ける韓国の女性たち
    道筋は厳しく、険しいものも多い
    自分がまだ十代や二十代前半だったころに“若い女”というだけで軽んじられた経験を思い出した
    この本に勇気をもらい、何だか励まされた
    日本もまだまだ変わっていかなければいけない、と思う

    0
    2024年03月24日
  • ミカンの味

    Posted by ブクログ

    4人の中学生を通して自分の思春期の頃を思い出した。どこかのグループに属したり、人の顔色を伺ったり、思春期のちっぽけなコミュニティの中でみんな自分なりに一生懸命生きとる。他人の本心どころか自分の本心すらわからない脆くて不安定な日々が思春期だ。

    0
    2023年09月26日
  • 彼女の名前は

    Posted by ブクログ

    60名余りの女性の話。どの話もわたしの話か?とおもった。グループカウンセリングみたい。わたしたちの世代が、もやもやや違和感を言葉にして心の中から外に取り出して、共有する作業が、次の世代の勇気になると信じて。

    0
    2023年06月18日
  • 私たちが記したもの

    Posted by ブクログ

    "人にはどうにもできない領域が確かにある。そんなときにできることは、待つこと、備えること、すっかり絶望してしまわないこと、かすかな運がめぐってきたときに受け入れ、感謝し、そのすべてが自分の努力の結果であるかのように装わないこと。涙が止まった。"(p.169『オーロラの夜』)

    0
    2023年03月14日
  • ミカンの味

    Posted by ブクログ

    同じ高校に行こうと約束する四人の、思惑と選択がおもしろい。家庭環境の描写が多く、こどもでいることの制限の多さや不自由さを感じつつも、ラストを読んで、こどもだったときの自分もそれなりに色々考えてやってきたよなぁ、なんて思った。それにしても美味しそうな食べ物がやたら登場してくる!チキン、キムチ、サムゲタン、チキン、チキン、チキン…。あのチキンの描写にはやられた!トッポッキはそこまで好きではないけど、読んでたら久々に食べたくなってきた。

    0
    2022年07月16日
  • ミカンの味

    Posted by ブクログ

    中学の映画部で仲良くなったソラン、ダユン、ヘイン、ウンジは、「いつも一緒にいる四人」。中学3年生のときに、旅先の済州島で衝動的にある約束をする。
    さまざまな感情と計算が隠されたこの約束をめぐって、次々と事件は起こる。
    (カバー袖より)

    ソランは、ふつうの子。ふつうであることが悩み。
    ダユンは、優等生。病気の重い妹がいるため、親にかまってもらえず寂しい。彼氏をとっかえひっかえしている。
    ヘインは、ひねくれ者。ウンジに依存している。父親の事業が失敗して没落。
    ウンジは、優しい子。いじめ?がきっかけで引っ越してきた。バリキャリのお母さんと祖母と暮らす。

    自分の学生時代を回顧しながら読んだ。
    そう

    0
    2021年11月11日
  • ミカンの味

    Posted by ブクログ

    29.

    ミカンの味はここで出てきて
    こういう意味だったのかと納得する

    映像化してほしいくらいリアルで
    ヒリヒリする思春期の子達のお話
    それぞれ悩みや環境が違うのは当たり前で
    それによって感じ方や考え方が違うのも当たり前で
    それぞれにちゃんと理由があって
    不安定で強くて脆い友達関係
    読みながら何度も泣いてしまった

    お話自体はサクサク読みやすくて
    訳者の言葉も解説も丁寧で
    呼んで良かったなと思える作品でした

    サハマンションまだ呼んでないのだけど
    読みたい

    0
    2021年07月31日
  • 彼女の名前は

    Posted by ブクログ

    もともとは2017年の1年間、京郷新聞に連載された記事だったが、ノンフィクションの色合いの強いそれらの掌編を小説に再構成したそうだ。

    実際に訳者あとがきで、元の記事と小説の同じ部分が比較されているが、小説の方がグッと言葉や情景が読者に迫ってくる。

    一番最初の短編が、セクシャルハラスメントを訴えた女性の話でとても重い内容だが、それは作者がこの本が直視するのが辛いほどの現実が目の前に広がる本なのだ、ということを伝えたかったからだという。

    しかし、韓国でこの本が出版された2018年を境に、当地ではMe,too運動が盛んになり、女性の地位向上が促進された。だから、現在の韓国の状況とこの本に出てく

    0
    2021年06月09日
  • 彼女の名前は

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    成川彩さんの解説にあるとおり、日本では#Me Tooは無風だった。
    世界で、日本以外で#Me Too運動が巻き起こっていたことは知っていたけれど、どうして日本の女性は素通りしたのだろうと考えた。
    満たされているわけではない。
    多くの人が声を上げることもできずに苦しんで、そして諦めている。諦め、期待もしていなかったのではないだろうか。
    ここにある物語に心が動かされて、無いものにしてきた物事に形を、影を与えて意識することは、次の人たちに少しの希望をもたらすだろうか。

    0
    2021年05月05日
  • 彼女の名前は

    Posted by ブクログ

    世代も立場も違う女性たちの、ごく短く綴られた物語たち。彼女たちの日常を、つぶやきを、思いをそっと掬い上げるような。一人一人の物語なのに、読み進むうち、韓国に限らない、女性の置かれている場所を俯瞰してみているような思いになる。そして、うねるような、韓国の姿が見える気がする。

    0
    2021年03月26日
  • 彼女の名前は

    Posted by ブクログ

    韓国の女性一人当たりの出産数が0.8人でOECD諸国で最低値だと報道されていた。新聞では主な要因は教育熱の高まりから子育てにお金がかかることだと書いていたけれど、最近立て続けに韓国の本を読んだせいか、背景にはフェミニズム運動の高まりがあるのではないかと私には感じられた。そういう数値出るよなあと、小説の世界と実際の韓国がピッタリ一致したニュースだった。

    この本は「82年生まれキムジオン」の作者が、その後に出した本。同作でジオン氏は声を上げず内に内にとストレスを溜め込んでしまうが、こちらに出てくる女性はもっと強くてたくましい。

    正直、ボロボロになりながら戦い続ける女性たちの姿は痛々しくて、面白

    0
    2021年02月25日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    タイトルは聞いたことがあったが、今回読書会の課題図書、という縁があって読むことができた。たいへん身につまされ、身になるよい小説。題材はフェミニズムだが、多くの社会システムによって弱者にされてしまっている人たちの告白ともとれる。やはり不寛容さには不寛容さで臨むべきだが、トランプのアメリカが究極の不寛容さを炸裂させている中、少しずつ良くなってきた世界がまたも弱者を増やす方向に動いていることに、心を痛めている。考え、行動し続けるしかないですね。

    0
    2025年04月19日
  • 耳をすませば

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2010年代の物語。
    当時は様々なサバイバルオーディション番組が制作されていたのは知っていたけれどこの賭博のオーディションは新しいな、と設定が興味深かった。

    0
    2025年04月07日
  • 82年生まれ、キム・ジヨン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初韓国文学、初フェミニズム小説。
    読む前はタイトルに惹かれただけで、フェミニズム文学とは知らなかったけど、読んでいくうちに日本でも同じようなことが起きているなと思った。

    ネットでフェミニストはバカにされる対象だし、逆差別という主張はレディースデイ、レディース割への反論でも記憶に新しい。ミソジニー的な犯罪や発言は溢れかえっているし、2025年の今の日本でもホット。
    なぜここまで性別で揉めるのかと考えると、解説にあるように自分にはない特権を持っていると捉えてしまうことが発端で、女性だけでなく多岐にわたるマイノリティへのヘイトの多くがこれ。
    それってつまり、みんなが苦しんでいる証拠かなと。政治や経

    0
    2025年04月01日