12世紀のイングランド。放浪の建築職人トムは、衰退した壮麗な大聖堂復活をめぐる波瀾万丈のドラマに巻き込まれていく……折りしも、イングランドに内乱の危機が!
スパイ小説「針の眼」など、スパイ・冒険小説で知られるベストセラー作家フォレットですが、この長大な大ロマンである「大聖堂」は彼が10年以上の構想を練って世に送り出した、もうひとつの代表作です。約50年かけて大聖堂の修復にあたる職人トムやその息子をはじめ、幾多の魅力的な人物が織り成す壮大な物語に、あたかも目の前に壮麗な大聖堂が出来上がっていくような気がするでしょう。
Posted by ブクログ 2018年11月04日
最初は何の話なのか分からないまま読んでいくが、トムの大聖堂を建てたいという思いが話の中心であることが明確であり、トムの思いとフィリップの思いが重なり、それを邪魔する立場の人物が出揃うと物語はぐいぐいと進み始める。
エリンが話の鍵になるはずだが、まだそれほどの存在感は見せない。
アリエナが今後どのよう...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月09日
多くの人に推薦された本。噂にたがわぬ面白さで、隙間時間全てを費やしてもまだ時間が足りない。ひとことでいうと【12世紀のイングランドを舞台にして、教会の大聖堂を建立する物語】だが、聖職者・職人・貴族という異なる社会階層の複数の登場人物たちの視点で進行する物語は全く飽きない。
上巻では、建築職人のトム...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月15日
文句無しに面白い。歴史エンタテインメントの傑作。
前回のエヴァ・ライカーもそうだったが、こちらも主要キャラクターに降りかかる難題が次から次へと持ち上がり、息をつく暇がない。
「いつか自分の手で美しい大聖堂を建てたい」という夢を持ち、仕事を探すためさまよう建築職人のトム。彼が訪れる先々に待ち構...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月31日
全三巻1000ページを超える大作ですが、ワクワクが止まらない。
歴史小説の醍醐味は全部入ってます。
とにかく、悪役ウィリアム・ハムレイがまぢサノバビッチで、やることなすこと本当に最低なので、自身にふさわしい凄惨な最期をいつ迎えるのかが楽しみにすらなってきます。
そして、迎えるクライマックス。歴史小説...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月15日
以前、BSでリドリースコット監督がテレビドラマ化したシリーズの原作です。
ドラマも良かったですが、原作も良いです。本好きで有名な故・児玉清さんが、大絶賛していたのを思い出します。
12世紀のイングランドはモード女帝とスティーブン王による内乱の最中にあり、農民や貴族、教会もその勢力争いに巻き込...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月20日
13世紀イギリスが舞台の歴史小説。
あまり知らない時代と舞台なので、「へー、そうなんだ」という点も多く、その辺も面白い。
しかし、もちろん物語としても波瀾万丈で素晴らしい。
まったくもって情け容赦なく、結構いい人だったバーソロミュー伯はパーシー伯に負けちゃうし、娘のアリエナはラストであんなことになっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月12日
舞台は12世紀のイギリス。単に聖堂を建てるだけの本と思いきや、これが面白い。とにかく先の展開が知りたくて読ませる本です。大聖堂を造ることに魅せられた主人公のトム。修道院の健全な運営に燃えるフィリップ。そして領主的な生まれのボンボンで傲慢なウィリアム。この三人を中心に展開されるストーリー。長い話なので...続きを読む
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