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ここに収められた「イワンのばかとそのふたりの兄弟」をはじめ九篇の民話には、愛すべきロシアの大地のにおいがする。そして民話の素朴な美しさの中に、厳しい試練に耐えぬいたトルストイの人生観・国家観・道徳観等その全思想の深みがのぞいている。ロマン・ロランはこの作品を「芸術以上の芸術」「永遠なるもの」と絶賛した。
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Posted by ブクログ
小難しい話を想像していたが、とても読みやすく、思っていた以上にどの作品もおもしろかった。 バカのイワンは武力、商業よりも、純粋な労働が最善であることを説いている。 確かに足るを知る、という言葉があるように、無欲でいながら生活を自給自足できれば永遠に金も発展も地位も名誉も力もいらないだろう。 しか...続きを読むしそんな国がいつまでもつのだろう。 いつでも均衡は崩れる危うさがある。 トルストイは平和であることが最善と説いているのだが、色々考えてしまう作品だ。 あと、個人的には人にはどれほどの土地がいるか、と、作男エメリヤンとから太鼓がお気に入り。
半世紀以上生きているのにも関わらず、タイトルしか知らず。自分の成熟さがようやく追いついてきたのか。 1966年に発行されたこの文庫本は、文体も昔ながらであるが、だからこそ、トルストイの思想がよく伝わってくる気がする。トルストイは、愛の人、信仰の人、労働の人である。クリスマスにこんな本を読むと感動して...続きを読むしまう。 「イワンのばかとそのふたりの兄弟」「人にはどれほどの土地がいるか」をはじめ、どれもすばらしい民話だ。民話なんて子どもの頃読んだ以来だ。でもこの民話は心が枯れてしまった大人たちのためにあるような気がする。
「人はなんで生きるか」とはまた違う民話の面白さがあります。結末がちょっとシュールで笑ってしまうものもありました。そういったギャグ感(?)のあるものやかなり今を生きる私たちに身につまされるものもあるので私としては面白かったです。
名作とされながら、子供時代を通じて読んだことがありませんでした。今、人生の秋に差し掛かる年齢になって、この作品の輝きがどこにあるかがわかるような気がしてきました。
◎ただのバカな男の話?いいえ、我々の愚かさの話。 イワンのばか 他8篇を収録。 「イワンのばかとそのふたりの兄弟」 兄で軍人のセミョーンと同じく兄で商人のタラースとは裏腹に、イワンは妹と両親と働きながらひっそりと暮らしていました。 この3兄弟を悪魔が狙います。様々な策でタラースとセミョーンは悪魔に...続きを読む貶められてしまいます。さぁ、イワンは同じように悪魔にやられてしまうのか。それとも。 イワンに象徴されるような真面目で勤勉な者と、セミョーンやタラースのように儲けなど私利私欲に走る者とが対照的に書かれている。 自分の考えが、私利私欲に走って悪魔にやられてしまいそうになりませんように。
イワンのばかとそのふたりの兄弟 小さい悪魔がパン切れのつぐないをした話 人にはどれほどの土地がいるか 鵜の卵ほどの穀物 洗礼の子 三人の隠者 悔い改むる罪人 作男エメリアンとから太鼓 三人の息子 以上9編 トルストイ晩年の作品 ロマンロランが芸術以上の芸術とした 宗教に基づき読者の人生に寄与し、...続きを読むかつ明瞭単純簡潔 戦争放棄、愛の福音、人間平等、金銭否定、無抵抗主義、汎労働主義 生きるためには 自ら清く つかむところを持ち 自ら燃えること
面白かったです。お金は暮らしを真の意味で豊かにしない。困った時に助け合ったりすることが人間生活で大切になりますね。
「イワンのばか」の悪魔ってなんとなくかわいい小動物みたいなところがある。消えてしまう時に、地面にすっぽり黒い穴をあけていくところもひょうきん。「洗礼の子」「人にはどれほどの土地がいるか」がとてもいい。特に後者は、「世にも奇妙な物語」にすればかなり怖いものになるだろう。
それぞれの寓話に教訓が力強く込められている。それは平和主義、凡労働主義、反資本主義、農耕回帰などわかりやすい。ひとつ共感できなかったのは、頭を使って仕事することを否定していたこと。資本家がいなければ、産業革命は起きなかった。自分は技術革新こそが人々を豊かにすると信じている。(トルストイはそれもわかっ...続きを読むたうえで、自らの手で仕事することを美徳としているのかもしれないけど)
宗教的かつ道徳的な思想が熟していった晩年のトルストイ。自身の考えを民話の形で表しているだけでなく、物語として十分に楽しめるものになっていました。物語を通して伝えられる教訓には今でも納得できる物がいくつかあり、彼の道義的な考えがいかに的を得ていたかを実感しました。
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トルストイ民話集 イワンのばか 他八篇
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中村白葉
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