作品一覧
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4.1
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-1~4巻330~440円 (税込)南ロシアの地主であるラネーフスカヤ夫人は夫と死別後、愛人とパリで暮らしていたが、愛人に裏切られ、経済的にもいきづまって、古い領地に帰ってくる。だが、その領地も抵当に入っており、破産は目前……美しい「桜の園」を舞台に、旧地主・貴族階級の没落とそれに取ってかわる新興ブルジョワジーの台頭を描く。チェーホフ四大戯曲の中でももっとも完璧な作品としてしばしば上演される名作。2004年はチェーホフ没後100年にもあたる。
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-モスクワのオブロンスキー公爵家では、夫のステパンの不倫を知って、妻のドリーがいっしょに暮らせないと言い出す。ステパンはペテルプルグにいる妹のアンナに助けを求める。同じころ、ステパンの親友で田舎暮らしのレーヴィンが、ドリーの妹キティーに求婚しようとモスクワにやってくる。しかし、キティーには意中の人、ウロンスキー伯という美貌の青年士官があった。そのウロンスキーは母を迎えに出た駅で、ペテルブルグからやってきたアンナ夫人と出会う。アンナの到来で、オブロンスキー夫妻の仲はまるくおさまる。ペテルブルグに帰る前日の舞踏会でアンナはふたたびウロンスキーに会い、二人は楽しげに踊る…これがアンナの破滅への序章だった。文豪トルストイが心血を注いで完成させた名作。
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Posted by ブクログ
◎ただのバカな男の話?いいえ、我々の愚かさの話。
イワンのばか 他8篇を収録。
「イワンのばかとそのふたりの兄弟」
兄で軍人のセミョーンと同じく兄で商人のタラースとは裏腹に、イワンは妹と両親と働きながらひっそりと暮らしていました。
この3兄弟を悪魔が狙います。様々な策でタラースとセミョーンは悪魔に貶められてしまいます。さぁ、イワンは同じように悪魔にやられてしまうのか。それとも。
イワンに象徴されるような真面目で勤勉な者と、セミョーンやタラースのように儲けなど私利私欲に走る者とが対照的に書かれている。
自分の考えが、私利私欲に走って悪魔にやられてしまいそうになりませんように。 -