配信予定・最新刊

作品一覧

  • ボヴァリー夫人
    NEW
    -
    1巻1,870円 (税込)
    19世紀フランスを代表する小説。田舎医者シャルルとの平凡で退屈な結婚生活にエマは倦んでいた。理想と現実とのギャップ。満たされない心……。彼女はやがて夫の目を盗んで情事を重ね、散財を繰り返し、膨大な借金を抱えてしまう。センセーショナルな内容から発表当時は不道徳の廉で訴えられて裁判沙汰になったが、その効果もありベストセラーになった。作家の深意、意向、意図を可能なかぎり反映させた忠実な翻訳。
  • オルラ/オリーヴ園~モーパッサン傑作選~
    4.2
    1巻1,078円 (税込)
    部屋の中に目に見えない何かがいる……。妄想と狂気に呑み込まれていく男の日記「オルラ」。若き日の苦い思い出を浄化し、穏やかに過ごす老司祭のもとに、ある日、みすぼらしい身なりの若者が訪ねて来る。人生を揺さぶる直視し難い過去との対峙を描く「オリーヴ園」など、病魔に冒され、寡作になりつつある後期の作品のなかから8篇をセレクト。素材・テーマともに厳選されたからこそ顕出したモーパッサンの真髄がここにある。
  • 三つの物語
    -
    1巻550円 (税込)
    純粋であるがゆえに薄幸な人生を送らざるをえなかった一人の女を描いた「純な心」、「無上の栄光を手にするかわり、自らの両親を殺めることになるだろう」という不吉な予言に翻弄された男の物語(「聖ジュリアン伝」)、サロメの首をモチーフにした「ヘロディア」を収録。この3作は順に「ボヴァリー夫人」「聖アントワーヌの誘惑」「サラムボー」の3長編を連想させるフローベール最晩年の遺言の書だ。
  • 宝石/遺産~モーパッサン傑作選~
    4.0
    1巻1,056円 (税込)
    やりくり上手の妻に先立たれ、失意の日々を過ごしていたランタン氏。妻が遺したイミテーションの宝石類を店に持って行ったところ、じつは……(「宝石」)。叔母の莫大な遺産相続の条件である子どもになかなか恵まれず焦る親子と夫婦を描く「遺産」。妻がじつは自分の友人と結婚直後から愛人関係にあり、溺愛する一人息子の出生にまで疑念を抱かせるという仕打ちに衝撃をうける「パラン氏」ほか3編を収録。
  • 脂肪の塊/ロンドリ姉妹~モーパッサン傑作選~
    4.0
    1巻1,012円 (税込)
    プロイセン軍を避けて街を出た馬車で、“脂肪の塊”という愛称の娼婦と乗りあわせたブルジョワ、貴族修道女たち。人間のもつ醜いエゴイズム、好色さを痛烈に描いた代表作「脂肪の塊」と、イタリア旅行で出会った娘との思い出を綴った「ロンドリ姉妹」。短い作家生活のなかで、300を超える中・短篇小説を書き残したモーパッサンの初期作品から、緊密な構成をもち、完成度の高い中篇2作とヴァラエティに富む短篇8作を収録。
  • 感情教育(上)
    3.6
    1~2巻1,452~1,474円 (税込)
    法律を学ぶためにパリに出た青年フレデリックは、帰郷の船上で美しい人妻アルヌー夫人に心奪われる。パリでの再会後、美術商の夫の店や社交界に出入りし、夫人の気を惹こうとするのだった。夫人への一途な想いと高級娼婦との官能的な恋愛、そして打算の恋……。アンビバレントな恋愛感情に揺れ動く青年の精神を、激動する時代とともに描いた傑作長編。『ボヴァリー夫人』と並ぶフローベールの代表作を流麗かつ優美な新訳で。

ユーザーレビュー

  • 感情教育(下)

    Posted by ブクログ

    上巻の前書きに書かれていた通り、第三章はすごい勢いで進んだ!
    それまでゆるゆる読んでいたのに、最後の100ページは驚きの連続で、読むよりページを捲る指の方が早い!

    革命の中で女性たちの本性が表れて、今まで一番最低と思っていたフレデリックの方がまともに見えた。
    最後に宝物として残るのは友情ってことなんだろうか。

    フランス革命勃発から1830年の七月革命、1848年の二月革命までの、フランスの歴史の流れを何度勉強しても覚えられない。
    でも、ここを押さえておいた方が、もっとこの物語を味わうことができそう。

    0
    2025年11月26日
  • オルラ/オリーヴ園~モーパッサン傑作選~

    Posted by ブクログ

    モーパッサン傑作選の三冊目であーる

    うん、ほんとに傑作ぞろいでしかもめちゃくちゃバラエティ
    光文社仕事できすぎやしないか?
    いや違うな訳者であり選者でもある太田浩一さんか偉いんだな
    訳文もめちゃくちゃに読みやすいし
    あ、でもやっぱりそんな太田浩一さんを選んだ光文社が凄いんだな

    と言うわけで光文社の手先としての仕事を存分に果たしたところで、モーパッサンであーる
    あのヒゲのおっさんであーる

    ほんとにねどの短編も面白かったのよ
    んでやっぱりモーパッサン頭おかしいわと思ったね
    で、モーパッサンはほんとに精神疾患を患い自殺未遂とかもしてるんで、軽々しく扱えないんだけども
    やっぱりなんていうかこうい

    0
    2024年10月24日
  • オルラ/オリーヴ園~モーパッサン傑作選~

    Posted by ブクログ

    ・翻訳がすばらしい。とても読みやすい&わかりやすい。
    ・「オリーヴ園」がとくによかった。

    ・ハイライト:
    いまだって、わたしの横でやきもちをやいていらっしゃるのではありませんか。それはわたしを自分のものにしたいからではなく――そうならば、こちらも拒んだりはしなかった――わたしをぶざまな姿にしたいからなのです。

    まあ、この劇場を見てみたまえ。ここには、われわれが創りだした人間世界がある。永遠の運命をつかさどる神が知りもせず、予想もしなかったものだ。われわれの精神だけが理解しうる世界だ。この、しゃれた、官能的で知的な娯楽は、不満と不安をもつ小動物である人間だけのために、人間だけによって発明され

    0
    2024年08月13日
  • 脂肪の塊/ロンドリ姉妹~モーパッサン傑作選~

    Posted by ブクログ

    ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい

    Σ(゚Д゚)

    なんだ…モーパッサンか…
    奥さんに怒られてるのかと思った
    「もう!父さん!」

    はい、コツコツ光文社古典新訳文庫のお時間です
    今回はモーパッサンの『脂肪の塊』です
    おフランス文学ざます
    ボンジュールマドモアゼール
    シャトーブリアーン
    フランクシナトラ―ン
    ざます

    実はこの『脂肪の塊』は先日読んだ月村了衛さんの『半暮刻』に登場する一冊なんです
    主人公のひとりが過去に犯した罪と向き合い更生への道を歩み始めるきっかけとなった、物語の中で非常に重要な位置を占める一冊なんですね

    ほんまかいな?

    まぁまぁ酷いことやってます
    刑務所にも入って

    0
    2023年12月06日
  • オルラ/オリーヴ園~モーパッサン傑作選~

    購入済み

    不思議な魅力と力を持つ作品集です。

    百年以上前の作家の作品であり、今は、古書店の世界名作全集か、ここBookLiveのような電子書籍でしかあまり購入できないと思います。
    当たり前の日常、当時の時代の香り、生活習慣、文化、文明が繊細に描かれ、独特な深い風情があります。

    そしてさらに精神疾患で苦しんだ作者の特異な思想があります。
    その精神が見事に圧縮されています。肉体と魂の隙間の、緊迫した薄氷の響きに、見事に耳を澄ませた孤高の人と呼べるでしょう。

    #深い #泣ける #切ない

    0
    2023年06月23日

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