最近無くなった本屋さんで自分を呼んでる声が聞こえ購入のパターン。水族館で賢いミズダコが不器用でタイミングの悪い人間たちをアシストして、予定調和に導くハートフルなストーリー。デビュー作だが、あまりベタな展開にならず、ある意味単純なストーリーを上手に膨らませ最後まで読者を離さない筆力は今後楽しみ。気分転
...続きを読む換的に楽しく読めたので、おすすめ。まあどれだけ賢くても所詮タコはタコなので、会話したり八面六臂の大活躍をしないけど、それが良い(往年のSFでないし)。老境の寂しさをしみじみ感じる作品でもある。
ただ、主な登場人物、他の文庫(創元とか光文社)とかは、数多くの登場人物を掲げるので、わからなくなっても参照しやすいけど、この扶桑社のやつは、列記が少なすぎ笑。私の場合、出だしの100ページで主要な名前をインプットし関係構築していくので、この部分の充実さは重要と思っているけど、この文庫の不親切さはなかなかのもの。まあもともと原著にはないかもだけど、まあ最初はなかなか苦労しました。